キャンプの虫よけ対策をリアルな現場の経験を元にランキングで紹介します。
キャンプを始めた頃は半袖半ズボンで虫除けスプレーをして蚊よけをする程度でしたが、しばらくして家族全員がブヨに刺され強烈な痒みに苦しみました★ 今考えると当然なのですが。
それから虫除け対策をするようになりましたが、大げさな表現が多かったり「現場の感覚」とは違っています。ということで我が家が行き着いたリアルなキャンプの虫よけ対策を紹介します。
キャンプで遭遇する危険な虫
我が家はキャンプ歴8年。100回以上キャンプしてきましたが、基本的に気をつけている虫は「蚊」と「ブヨ」。とはいえ、レアだけど刺されると病院・最悪は死に至る虫もいるので知っていないと怖いです。
キャンプで遭遇する危険な虫について、遭遇率と被害の度合いを表にしてみました。
かゆい、痛い | 激痛、激かゆ | 命の危険 | |
---|---|---|---|
遭遇率 高い | 蚊 | ||
遭遇率 中 | ブヨ アブ |
ハチ | |
遭遇率 低い | ムカデ 毛虫 |
マダニ |
それぞれの虫の詳細と、我が家が遭遇したり・刺された時の状況を紹介します。
蚊
どのキャンプ場にもいて、夏場などにお盛んな蚊。

蚊は産卵のために積極的に血を吸いにくるので、何も対策せず肌を出していると刺されます。
参考 蚊に刺された部分を掻き壊すと「とびひ」になったりするので、面倒でもちゃんと対策するに越したことないです。
ブヨ
川があるキャンプ場に行くと我が家は7~8割の確率でブヨに遭遇しています。キャンプ場や近くにキレイな川が流れていたら要注意。




ブヨに刺されると2週間ほど痒みや腫れが続きます。
母はブヨに足首を3ケ所以上刺されパンパンに腫れ上がりました。歩くのも辛いし家にある虫刺されも効かないレベル。最終的に病院に行くことになりました。
アブ
アブに咬まれると激しい痛みや痒みがあり、患部が腫れます。

自宅近くの公園やキャンプ場、地方のコンビニなどでもよく見かけます。
こちらから攻撃しなければ去っていくのかと思っていましたが、調べると産卵に向けて栄養が欲しくて血を吸いにくるようです。
ムカデ
我が家は100回近くキャンプしてきましたがムカデに遭遇したことはありません。ただキャンプ場にはムカデの好む暗くて湿気のある場所があるので、遭遇する可能性はあります。刺されると激痛なので超怖い虫。
我が家は、寝室に侵入させないようインナーテントのジッパーをしっかり閉めたり、コットと蚊帳を組み合わせて寝るなど侵入されないよう対策をしています。ただ、わずかな隙間でも侵入できるので油断は禁物。
夜行性で、人が寝ている時にエサを求めて活動するので厄介。暗くて湿気がある場所を好んで、昼間は草むらや落ち葉の下に潜んでいるので、風通しの悪い林間サイトは要注意です。
毛虫
キャンプ場の「木」で要注意なのが毛虫。
木の近くにテントを設営したら地面に毛虫を発見。木に毛虫がいるかもと思って見上げると、ウジャっといて背筋がゾワッ!とした経験があります。
キャンプ場によく生えてる木にも毛虫が湧くので注意が必要。サクラやウメ、ケヤキやマツといった馴染みのある木には毒を持つ毛虫がいます。
参考 一度毛がついたら、テントを捨てないといけないチャドクガ
特に厄介なのがチャドクガ。ツバキやサザンカが好物。チャドクガは発疹と痒みを引き起こす毒の毛を持っています。直接チャドクガに触らなくても、毒の毛がついた葉っぱや衣類に触れると繰り返し皮膚炎を起こす厄介モノ。毒の毛は目に見えないほで小さくて取り除くのが困難。そのため、毒の毛がテントに付着したら捨てるしかなくなります。
ハチ
ハチはキャンプ場でちょこちょこ見かけます。スズメバチなどは最悪命に関わる怖い虫。
過去に川遊びをしようと車で草むらに入ったら、ハチを刺激してしまいフロントガラスに「バチン!バチン!」とぶつかってきて怖い思いをしたことがあります。車だったから刺されずに済みましたが、刺激すると大変だと恐怖を覚えました。
どこに巣があるかわからない草むらなどに子どもが入った時は要注意。万が一ハチの巣を刺激して複数刺されると命に関わります。また複数回刺されるとアレルギー反応で命に関わる場合もあります。
マダニ
最近、千葉県の住宅街や公園にマダニがいるといったニュースを見かけるようになりました。我が家は千葉のキャンプ場によく行くのでかなり警戒しています。
他にも危険な虫はたくさんいる
キャンプで遭遇した危険な虫を紹介してきましたが、他にも毒を持った危険な虫はたくさんいます。
危険な虫で調べると、アオバアリガタハネカクシやアオカミキリモドキなどは、キャンプ場で見たことがあるような感じ。触ると火傷のような炎症を起こすので、見つけても絶対に触らないよう注意が必要です。
子どもに知らない虫は素手で触らないよう伝えておく必要がありますね。
虫が出る時期と場所 ~ いつ頃?どこに出る?
我が家がキャンプで虫除け対策をするのは春~秋。
虫が出る時期
気温と湿度が高い6月から10月ぐらいまではキャンプ場に虫が多いです。
虫が出る場所
虫が出るかどうかはキャンプ場によって違います。
- 自然豊かで川が近いとブヨがいる
- 千葉ではブヨの被害に遭ったことがない
- 竹藪のサイトだととんでもなく蚊がいる
- 夏でも高原のキャンプ場だと(季節感が違うため)虫が居なかったり
- ハーブに囲まれた場所だと蚊が居なかったり
といった経験をしてきました。現地に行ってみないと分からないのが正直なところです。
虫除け対策で最強なのは?
キャンプ場で遭遇する危険な虫を紹介してきましたが、どの虫にも有効で最強の虫除け対策は「服装」です。
我が家がキャンプを始めた頃は虫への意識が低く、半袖・短パンでキャンプをしていました。それでもほとんどは被害にあわないのですが、運が悪いととんでもない被害に遭います。
ということで、ブヨに刺されて痛い目をみてからは、夏でも長袖・長ズボン・靴下でキャンプをするようしています。
長袖・長ズボンは暑いのがデメリットなので、肌を出さずに涼しく過ごせるように工夫しています。
ドライ素材のものにしたり、風通しの良い生地を選んだり、
サンダルに靴下を履いて、通気性を良くしたり工夫をしています。
顔など服装で対策するのが難しい場合は、他の虫除けアイテムで補完するようにしています。
もちろん、現地に行ってみて、蚊や虫が少ないと分かれば、半袖半ズボンで過ごすこともあります。準備していって対策が必要なければ緩められますが、準備不足だと打つ手がありませんし、被害に遭ってからでは遅いので、準備しておくに越したことはないです☆
虫除け対策のポイントは「レイヤー」
虫除け対策のポイントは、複数の対策を重ねること。
我が家の虫除け対策の基本は「服装」。さらに虫除けスプレーで顔まわりや手首をガードするようにしています。虫が多い場所なら空間虫除けを使ったり、大型テントをメッシュにしてテント内で過ごしたりすることもあります。
服装を”完璧”にすれば100%の虫除け対策ができますがキャンプでは現実的ではないです。完璧な虫除け対策はないので長所短所を補完しながら組み合わせるのが賢いですね。
次の章から、キャンプの虫除け対策を防御率のランキング形式で紹介するので虫除け対策の参考にしてみてください☆
キャンプの虫除け対策ランキング
我が家の経験を元に、キャンプの虫除け対策を「防御率」でランキングしてみました。
防御率 | 虫除け対策 |
---|---|
90% | 服装 |
80% | テント・シェルターの中 |
50% | 虫除けスプレー(人用) |
30% | ハッカ油スプレー |
30% | 空間虫除け |
30% | 蚊取り線香・森林香 |
30% | アウトドアボディスプレー |
10% | 虫取りランタン |
それぞれの詳細を解説していきます。
服装 (防御率90%)
虫除け対策で一番最強なのが「服装」。

物理的に虫からの攻撃を防げるから安心。どの虫にも有効。
蜂の巣駆除で分かるように防護服が一番の対策。真夏に長袖・長ズボンを着ると、暑さ対策のバランスが難しいところ。我が家の場合は、速乾性のある下着の上に、風通しの良い麻や薄い生地を選んでいます。

テントやシェルターの中 (防御率80%)
テントやシェルターをメッシュで締め切ることで虫対策になります。


虫除けスプレー (防御率50%)
普段から使っている虫除けスプレーは蚊には効果がありますが、キャンプ場では蚊だけでなくアブやブヨ、マダニにも遭遇します。そのため多くの虫に効く虫除けスプレーが良いです。

ハッカ油スプレー(防御率30%)
ハッカ油スプレーは、ブヨに効果的。
ハッカ油は直接肌につけると刺激が強すぎるので、ハッカ油を無水エタノールと水で薄めて使うと良いです。我が家はブヨよけにハッカ油スプレーを手作りしてキャンプで使っています。
空間虫除け(防御率30%)
空間虫除けは、薬剤を加熱させたり噴射することで空間を虫除けします。蚊取り線香ような煙さや匂いが無いのもメリット。


我が家が使っている屋外で使える空間虫除けはこちら。


蚊取り線香(防御率30%)
昔ながらの蚊取り線香も虫除け対策に効果的。効果が高いと言われている森林香がキャンプで人気です。

風の影響を受けることや、香りと煙が立つので食事時は不向き。触れると火傷する危険があります。
アウトドアボディスプレー(防御率30%)
アウトドアボディスプレーは虫が嫌うとされる天然由来成分を使ったスプレー。香りが良いため香水替わりに使えます。

アウトドアボディスプレーは、虫が嫌う成分を使っていますが、厚生労働省が認めた医薬品・医薬部外品ではありません。
我が家が使っているアウトドア ボディスプレーや選び方の記事はこちら


虫取りランタン(防御率10%)
虫取りランタンは紫外線で虫を寄せつけて電気で仕留めるアイテム。飛び回って煩わしい虫を減らすことができます。

小さな羽虫は捕れますが、我が家の経験では蚊やブヨが捕れたことはありません。
我が家が使っている虫取りランタンと、その効果を検証した記事はこちら。

我が家のおすすめの対策は? キャンプ歴8年の結論
我が家がおすすめする虫除け対策は「服装」と「虫除けスプレー」

我が家の虫よけ対策の基本は「服装」物理的に遮断できるので安心!
とはいえ、虫除けメッシュ付きの帽子や、手袋をするのは現実的はないので、虫除けスプレーと合わせて対策しています。
とはいえ、暑いので軽装でキャンプしたい!という方はメッシュにしたテント・シェルター中で過ごしたり、空間の虫除けなども使って守りを固めると良いと思います☆
虫刺さされも忘れずに
どんなに気をつけていても刺されることがあるので、虫刺され薬やポイズンリムーバーも持って行ってます。

蚊に刺されたら液体のウナやムヒを使いますが、
ブヨなど痒みが収まらない時のために、効果の高い(ステロイド入り)塗り薬も持っていきます。
さらにポイズンリムーバーも持って行きます。ブヨに刺されたらポイズンリムーバーでブヨの唾液を吸い出しています。リムーバーで吸い出した方が腫れと痒みが和らぎ治りも早いです。

そしてマダニに刺された時用にマダニ取り具も持って行きます。
熱で痒みを沈めるバイトアウェイ(bite away)も愛用してます♪
あると便利な殺虫剤
虫除け対策をしていても、虫がテント内に侵入してしまうと追い出すのは難しいです。そんな時のために素早く退治できる殺虫剤があると便利。

よくやってしまうのがインナーテントの開けっ放し。昼間にインナーテントを開けっ放しにしていると虫が入ってしまい、夜寝ている間に被害に遭いまくるパターン。
電気を付けると家族を起こしてしまいますし、殺虫剤もないと蚊に何箇所も刺されまくります。(経験談)
我が家は天然由来成分の殺虫剤を持っていきます。

まとめ
キャンプで遭遇する危険な虫から、最強の虫除け対策から、防御率順にランキング形式で紹介してきました。
レジャーのキャンプといえども自然に近い場所で過ごすので危険な虫に遭遇します。
キャンプ場で虫が居ないのはあり得ないですし、ブヨはキャンパーが必ず被害に遭う虫です。またスズメバチなど命に関わる虫もよく見かけるので、油断せずに対策してくださいね。
やはり最強の虫除け対策は「服装」です。
蜂の巣駆除や研究者などのプロも服装で対策をしているので間違いないです。とはいえ、夏に軽装で開放的に過ごしたいという方は複数の虫除けを組み合わせて対策してください。
防御率 | 虫除け対策 |
---|---|
90% | 服装 |
80% | テント・シェルターの中 |
50% | 虫除けスプレー |
50% | ハッカ油の虫除けスプレー |
30% | 空間虫除け |
30% | 蚊取り線香・森林香 |
30% | アウトドアボディスプレー |
10% | 虫除けランタン |
参考「キャンプの虫除け対策 【最強+7】防御率ランキング」を紹介しています。
