飯盒でご飯を炊くメリット・デメリットから炊飯方法まで紹介します。
飯盒炊飯は小学校の林間学校に経験しただけ。時代遅れのイメージで、キャンプ場でも飯盒でご飯を炊いている人はほとんど見かけません(笑)
でも、知人から飯盒を譲り受けたのをキッカケに炊飯してみると、焚き火でご飯を炊くってとても楽しいことを知りました♪
飯盒炊飯は「難しい」と思っていましたが、慣れてしまえば簡単で、おいしいごはんが炊けます。
せっかくキャンプをしているなら、ぜひ試してみてくだい。
飯盒でご飯を炊くメリット
飯盒炊飯のメリットはズバリ
- 眺めるだけの焚き火で調理できるからエコロジー
- 寒い時期に暖を取りながら調理ができる
といったメリットがあります。
これまで炊飯はガスバーナーなどで調理をしていましたが、焚き火から離れて調理をしていたので「寒かった」。それが焚き火で温まりながら炊飯できるので体が温まって良いです。
我が家も、焚き火ができない雨・風が強い日はガス火で炊いています。
デメリット
デメリットは「焦げ」
飯盒炊飯だからというわけではないのですが、焚き火で調理するので火加減がうまくいかずに焦げることもあります。
焚き火だとガスより火加減が難しいです。ガスのように調整して放置ではなく、火を見ながら手を加える必要があります。薪の具合だけでなく、風の影響も受けますしね。
そして、飯盒が焦げるとメンテナンスに手間がかかります。
とはいえ「おこげ」はキャンプの醍醐味ですし、多少飯盒に焦げ付いても気にしなくなりました。ゴリゴリっとこすって、目に見える焦げが落ちればOK。といった感覚になります。
上の写真の焦げ程度なら、色がついているレベルだから「実害ねぇし、どうだっていいゼ!問題はなーし!」(Ado うっせぇわ風)
飯盒の炊飯手順
実際の飯盒炊飯の手順をザッと紹介します。
米をはかる
まずは米をはかります。
これが目安になります。
1合は斜めにして斜めに頂点を結べはかれますね。
米を研いで水を入れ、吸水させる
米を研ぎます。
飯盒には「米2合」「米4合」のメモリがあるので、米を研いだらメモリに合わせて水を入れればOK。
2本の段のついたラインが2合と4合。さらに段差の上が水の量、下が米の量。
今回は2合に足りないぐらいだったので、水も気持ち少なめに入れています。
1時間ほど放置して吸水させます。
飯盒を火にかける
吸水が終わったら飯盒を火にかけます。
「強めの中火」のイメージ。火が強いと焦げ付いてしまいますし、火加減が弱く吹きこぼれなかったこともあります。
しばらく待っていると中の水が沸騰して吹きこぼれてきます。
吹きこぼれたら、焦げないように火を弱めて中の水がなくなるタイミングをうかがいます。
基本的には「吹きこぼれの様子」「飯盒の振動」「米の焦げる香り」で判断。
最終的に蓋を開けたり傾けたりして、飯盒内の水分量を確認します。
※キャンプで炊飯する時のコツで詳細を書いていますが「開けたらダメ」とか気にせずに開けまくってOK。
水がなくなったら蒸す
中の水分がなくなったら火からおろし、上下を逆さまにし10分ほど蒸らします。

そして完成♪
飯盒で上手にご飯を炊く2つのポイント
飯盒炊飯でご飯を炊くポイントは2つ。
- 火加減
- 火から下ろすタイミング
1. 火加減
火から下ろすタイミングは炊飯の一番の肝。
特に焚き火で炊飯するときには火加減に気をつける必要があります。
この火加減で沸騰させて、沸騰したら火を弱めます。
飯盒の様子を見ながら焦がさないように調整してください。火が強いのは焦げるのでNGですが、弱いのは時間をかければリカバリーできるので「迷ったら弱め」が良いかと。
2. 火から下ろすタイミング
炊飯で肝になるのが火から下ろすタイミング。
お米の焦げる「せんべいのような香ばしい匂い」が合図です。
火加減や風の状況によるので、何分などと一概には言えないのが難しいところ。
- まずは傾けて水が出ないか確認
- 気になったら中を開けて目視 & 味見
といった感じですが。最終的には「勘」です。
我が家も今だに「なんとなく」で火からおろしています(笑)そのドキドキが楽しかったりします♪
味見して水っぽければ再度火にかければよいですし、焦げたら焦げを取り除いて食べればOK。失敗したときのリカバリーも含めてキャンプとして楽しめると良いですね。
キャンプで炊飯する時のコツでリカバリー方法なども書いています。
飯盒での失敗談
飯盒での失敗は
飯盒には、お米2合の量が入る内蓋がついています。
計量して、炊事場で米を研ごうと思い飯盒を持ち上げたら、クルリとひっくり返りました。
ハンドルの留め具より重心が高くなるのでグルリと回転するんですね。
※こぼすと食べる米が減ります(笑)
さいごに
焚火で飯盒炊飯ができるようになると「キャンプしてる♪」って感じです。
子供たちにとっても良い勉強になりますし、ゲーム感覚で試してみてはいかがでしょうか?
参考 キャンプでの色々な炊飯方法はキャンプの炊飯で使ってきた「道具6種」と「真髄 &4つのコツ」で紹介しています。
