サーマセルの虫除けシールドをレビュー。
- 刺されると厄介な「ブヨ」に効く
- 「虫除けシート」を「ガス火」で熱する
という商品。
キャンパーにとって厄介なのが「ブヨ」。刺されると腫れて痛みが1週間ほど続きます。ステロイドなどを配合した強めの塗り薬を使ったりしますが、小さいお子さんがいる場合は制限があったりします。そのため虫除けに力を入れるのも手ですね。
キャンプで役立つ斬新な虫除けグッズ
サーマセル虫除けシールドは、これまでの虫よけグッズとはひと味違ったアイテム。
我が家も虫よけグッズを色々と使っていますが、
事情があって他の虫除けアイテムが使えない時や、重ねて対策したい時に便利です。
- 虫除けスプレーはこまめに塗る必要があって、小さい子は使用制限がある
- 蚊取り線香・森林香は、火傷のリスクがあるし、煙がうっとうしい
サーマセル(Thermacell) 虫除けシールド ブヨ 屋外用
サーマセルは世界各国で使われている虫除けアイテム。
通常のハンディータイプと、OD缶タイプの2種類あり、大きな違いはガスカートリッジの形状です。
通常タイプ
OD缶タイプ
サーマセル虫除けシールドの特徴
どこにでも持って行けるのが便利なポイント。
- 虫除けマット1枚で4時間
- ガスカートリッジ12時間 (通常タイプ)
- ガスカートリッジ75時間 (OD缶タイプ)
- 5時間で自動OFF (通常タイプ)
- 有効範囲 ブユ:直径1~2m ユスリカ:直径4~5m
2つのタイプ共に、片手で持てるサイズ。
OD缶タイプは分割して持ち運びできます。
虫除けマットとガスカートリッジを入れて使います。これらは消耗品。
OD缶タイプはガスが大容量なのが強み。※専用のOD缶が必要。
本体には虫除けマットを加熱する鉄板があります。
使い方
使い方は慣れれば簡単。ガスバーナーで火を付ける手順と一緒です。
通常タイプの使い方
※ネジのようになっているため、時計回りに回し入れる必要があります。
ガスが噴出しシューッと音が鳴ります
圧電着火器でガスに着火!※スイッチをONにしてから5~10秒後
内部で着火できているか、上部の窓から確認できます。
虫除けマットが加熱されて、虫除け効果が出てきます。十分な効果が得られるまで10~30分。
虫除けマットから、かすかに煙が上がってくるのが分かります。
スイッチをONにしてからスタートボタンを押す必要があるのが不思議でしたが、ライターで火を着けるのと同じで中でガスに着火させているんですね。そう考えると使い方も覚えられました。
OD缶タイプの使い方
OD缶タイプも手順は一緒です。スイッチの形状が違うだけです。
ガス残量の確認方法
ガスの残量は後ろで確認可能。
OD缶は重量や、振った音で確認できますね。
虫除けマットは時間を計測して交換する必要があります。シート1枚で4時間の効力。
ブヨの有効範囲は直径1~2m
ブヨに対する有効範囲は直径1~2m。
直径2mとなると、大人の腰の位置で使って体にバリアが張れる範囲。
家族で使うならもう少し範囲が広いと助かりますが、2人で座っている間に置くとちょうど良さそうです。
わずかに匂いを感じる
香料無配合ということですが、わずかに匂いを感じました。
薬液・香料の匂いではなく、鉄板が焼けるような匂い? 新品のオーブントースターを空焼きしている匂いを思い出しました。
敏感な方は気になるかもしれませんが、普通の人なら言わなければ気づかないレベルだと思います。
効果の検証は今後
さっそく効果を検証したいところですが、ブヨの出るキャンプ場に出かけるタイミングがしばらくなさそう…。
ということで、実際に試したら報告します。
有効成分
有効成分はプラレトリン(ピレスロイド系)。
ピレスロイド系殺虫剤ピレスロイドとは、天然の除虫菊乾花から抽出された殺虫成分“ピレトリン”と、これとよく似た化学構造をもつ合成化合物を総称した言葉です。その特長は、温血動物に対する毒性が低く、生体内での分解、排泄が極めて速いので慢性毒性などの心配が少ないことです。殺虫特性は極めて速効性に富み、最近では致死力の優れたものも実用化されています。また、ピレスロイドは残留、生物濃縮など、二次的環境汚染のおそれも少なく、現代社会における理想的な殺虫剤といえます。
引用 : 殺虫剤有効成分の概要 | 業務用殺虫剤の基礎知識 | KINCHO 赤字 : 当サイトにて強調
加熱部分は熱くなるので注意
加熱部分は熱くなるので注意が必要。
温度計をガードに接触させて計測すると最高で80.1℃。
イメージとしては、セラミックヒーターやオイルヒーターのように熱い空気が漂っている感じ。今回は風のない場所だったので熱が滞留して80℃を計測していますが、風があると熱がこもらないはずです。
80℃と聞くと危ないものだと伝わりそうですが、
ずっと肌に触れていなければ問題ないです。間違って触っても、熱さに反射して手が引っ込むからヤケドしないと思われます。
蚊取り線香のように、火元に触ったら一発でヤケドする代物ではありませんが、小さなお子さんがいる時は、手の届かないところで使うと安心です。
カートリッジのコストについて
サーマセル虫除けシールドの気になるポイントは運用コスト。
「虫除けマット」と「ガスカートリッジ」が消耗品なので交換する必要があります。
通常タイプのランニングコスト
カートリッジ12時間×4セットで3,960円(税込・送料無料)
OD缶タイプのランニングコスト
カートリッジ144時間使用できるカートリッジセットが7,920円(税込・送料無料)
まとめ
サーマセル虫除けシールドは携帯できるブヨ除けアイテム。
- 刺されると厄介な「ブヨ」に効く
- 火や煙が出ない薬液シート・ガス式