寒い時期にキャンプに行く時には、湯たんぽを持っていくと温かく過ごせます♪
湯たんぽをオススメする理由と、選び方、おすすめ商品、使用時の注意点などを紹介します。
- 湯たんぽのオススメ品はズバリ
- 冬キャンプしないけど、湯たんぽは必要?
- どんな商品を選べば良いのか
- 低温やけどの危険性について
について、我が家の経験をふまえてお伝えします☆
結論 我が家のオススメは「マルカ 湯たんぽ A エース」
まずは結論から。
我が家がキャンプ用にオススメする湯たんぽは「マルカ 湯たんぽ A エース 2.5L」です。
- 直火で加熱できる
- 口金に「空気調整弁」が付いていて安全
- 湯たんぽの底がフラットで安定する
多くの方に使われている普及品のため使い勝手なども洗練されています。交換用のパッキンもあるので、長く使い続けられます。
容量は3.5Lと2.5Lがありますが、我が家は温かさが長持ちする3.5Lを選びました。
3.5Lだと重くて厚みがあるのが気になるポイントですが、仰向けに寝て膝下に置いて使うと快適♪容量が大きい方が保温時間が長いので毎回朝までホカホカです。
ちなみに、友人の2.5Lも朝まで温かいのでコンパクトさと保温性のバランスを考えると2.5Lが良いと思います。
参考 マルカのトタン湯たんぽのレビューは別記事で紹介しています
素材別におすすめの湯たんぽを紹介
ここからは、キャンプで使える湯たんぽの具体的な商品をご紹介します。
「トタン製」尾上製作所(ONOE) 萬年 湯たんぽ
トタン製の湯たんぽは、直火で温められて安くて軽いので、キャンプでは一番使いやすいです。デメリットは、火傷の危険があること。取扱いにリスクが伴います。
尾上製作所の「萬年 トタン湯たんぽ」は、マルカの湯たんぽと比べて安いです。
実際に我が家も使っています。
シンプルな作りでOK!安いほうが嬉しい、黒湯たんぽがカッコ良い!という方にオススメです。
- 口金に空気調整弁が無い
- 底が丸い
- 重量・厚みはほぼ一緒
- どちらも、中に支柱が入っている
参考 尾上製作所の萬年トタン湯たんぽのレビューは別記事で紹介しています。
「プラスチック製」なら立つ湯たんぽ
金属製だと低温やけどが心配、ゴム製は2Lだから容量が物足りないという方には、プラスチック製の湯たんぽがオススメです。
プラスチックの湯たんぽは、価格が安くて、安全に取り扱えることがメリット。ただし直火で温めることができないため、お湯の準備が面倒です。
プラスチック製の湯たんぽで選ぶなら「立つ湯たんぽ」が良いです。
自立してくれるので、
- 無駄なく置ける
- 水を捨てるのが楽
- 乾燥時する時にも場所を取らない
というメリットがあります。金属製の湯たんぽは横にしか置けないのでかさばりますが、立つ湯たんぽなら扱いやすいです。
収納効率を重視するなら「樹脂・ゴム製」
収納効率を重視するなら樹脂製・ゴム製の湯たんぽが便利。
水を抜くとペタッと薄くなって収納効率が良い♪持ち運ぶのに便利です。金属やプラスチックだと潰せないので、樹脂・ゴムならではの強みです。
また、氷嚢としても使いやすいので、活用シーンが多いです。
とはいえ、金属製と違って、ヤカンなどでお湯を沸かさないといけない点はネックです。
上記は、Amazon売れ筋ランキング(湯たんぽ)の中で、樹脂製で人気のある商品です。<2022/12/03 時点>
「充電式」はお手軽で安全
コンセントで充電できるタイプの湯たんぽも出回っています。
充電式は、充電時間15分程で、保温時間が4~8時間の商品が多いです。1泊2日であれば足りますが、連泊する事を考えると物足りないスペック。
連泊するときには、AC電源付きサイトやポータブル電源を持っていれば便利に使えます。
銅製は、熱伝導率の高さ&美しさが魅力
熱伝導率の高さが強みの銅製湯たんぽ。
我が家も使っています。
銅製の湯たんぽは、熱伝導率が高いため、温めやすく、使う時に熱が伝わりやすいのが特徴。銅なのでエージング効果もあり、一生物の嗜好品といった意味合いも強いです。
銅製は高級品で色が綺麗♪眺めていても飽きない逸品です。
デメリットは高価なことですね。
参考 純銅製 湯たんぽ(新光金属 1.2L)のレビューは別記事で紹介しています。
アウトドアブランドの商品はステンレス製
アウトドアブランドから販売されている商品は、ステンレス製の商品ばかりです。
スノーピークとユニフレーム、パール金属(キャプテンスタッグの会社)からステンレス製の湯たんぽが発売されていましたが、現在は廃盤のようです。
スノーピーク(snow peak) ステン湯たんぽ UG-300
陶器製の湯たんぽもある
陶器製の湯たんぽのメリットは、保温性が高いこと。
割れ物なのでキャンプだと扱いづらいのが難点。
- 直火で温め直しができない
- 割れる
- 重い
湯たんぽの特徴を比較
湯たんぽの特徴をまとめてみました。
素材 | 価格 | 保温 時間 |
直火 可能 |
安全 (火傷) |
---|---|---|---|---|
トタン | ○ | △ | ◎ | × |
プラスチック | ◎ | ○ | × | △ |
ゴム | ○ | ○ | × | △ |
合成樹脂 | ◎ | ○ | × | △ |
銅 | × | × | ◎ | × |
陶器 | × | ◎ | × | × |
充電式 | △ | × | × | ◎ |
金属製じゃなければ、ゴム製や樹脂製が良いと思います。保温性も良く、潰して収納できます。また、氷嚢としても使えるので利用シーンも多そうです。
湯たんぽがあれば冬キャンプで温かく過ごせる♪
湯たんぽは、寝る時に使うイメージが強いですが、寒い時期には昼から使うと快適に過ごせます。気温が10℃を下回ると寒くなるので、風邪を引かないためにも持っていくと良いです☆
キャンプでは、湯たんぽがあると便利なシーンが沢山あります。
- 電源なしのサイトでも暖かく眠れる
- 寝付きが良くなる
- 焚き火のお供に♪
- 昼間から湯たんぽ
簡単なエピソードを添えてご紹介します。
電源なしサイトでも温かく眠れる
AC電源付きのサイトであれば、ホットカーペットや電気毛布で安全に暖が取れるのですが、電源がないキャンプ場に行く時には自分で熱源を確保する必要があります。
ストーブ類をテント内で使うと、 一酸化炭素中毒で死を招く可能性があります。
となると、高価な山岳用のダウン寝袋(-20℃対応)などを持っていれば良いのですが、ファミリーキャンプだとそこまでお金をかけたくないのも正直な所。そんな方には湯たんぽが大活躍してくれます。
湯たんぽは安くて便利な熱源ですし、ホッカイロと比べると、格段に温かいです。
景色が素晴らしいキャンプ場だと、AC電源なしの所が多いのですが、防寒対策をすれば、0℃前後の環境でも過ごすことができます。もちろん、湯たんぽは重要な熱源です。
つくづく、キャンプをしていると先人の知恵は素晴らしいと感じます。
底冷え対策になり、寝付きが良くなる
12月にキャンプに行った時には、「凄い寒いわけではないのだけど、なんとなく背中がヒンヤリするかな?」といった状態。そうなると私の場合は一向に寝付けず…。
寝付きが悪い時に湯たんぽを使うのも良いと思います。膝下に置いておくと体全体が温まるので、気づくと寝付けています。
エアーマットと一緒に使うと、マットが温まって効果的だと感じます。
寒さ対策だけでなく、体を温めることで寝付きが良くなる効果もあります。
「なんか寝付けないなぁ」といったことが多い方は湯たんぽを使ってみてはいかがでしょうか?
参考 湯たんぽより底冷え対策に有効なのが電気毛布。我が家は真冬は湯たんぽだけでは寒いので一緒に使っています。ポータブル電源があれば電源なしのキャンプ場でも使えます。
焚き火のお供に♪
夕方から焚き火を始めても、なかなか体が暖まらないことがあります。
肌寒い程度なら、焚き火で快適に過ごすことがでますが、気温が5℃近くだと、焚き火しても体は冷える一方★
12月にキャンプに行った時には、日暮れ直後に気温が5℃でした。焚き火しても寒い!
そんな時に、背中や膝の上に湯たんぽを置いておくと、随分体が温まります。
という対策をすれば、寒い時期でも焚き火と晩酌を長く楽しめます♪
昼間から湯たんぽ
寒くなったら、昼間から湯たんぽを使うと良いです。
晴れて、陽が照っている時にはコートがなくても過ごせたのに、曇って日が陰ると一気に寒くなることがあります。
そんな時に、ゆたんぽが大活躍!
先日、子供と一緒に冬にキャンプに行った時に、子供が外で折り紙をしながら寒がっていました。その時に役立ったのが湯たんぽ。
キャンプ場にいると外遊びが楽しくて、知らず知らず体を冷やしてしまうことがあります。
やせ我慢して、風邪をひいてしまわないように、温かくしておくと良いです★
「祝!初凍結♪」の翌日は「無念!超高熱★」
ヤセ我慢が体にこたえるお年頃 (笑 pic.twitter.com/7oqeUrHlPi— びっくぼ@魅惑のキャンプ (@BiggVo) December 11, 2017
キャンプ用 湯たんぽの選び方
ここからは、キャンプで使う湯たんぽの選び方を紹介します。
- 直火で温められること
- 温かさが持続すること
上記、湯たんぽ選びのポイントを少し掘り下げてみます。
直火で温められる金属性が便利
湯たんぽは、お湯を沸かして中に入れる必要があります。
鍋やヤカンなどでお湯を沸かして湯たんぽに入れて使うのが一般的ですが、ちょっと面倒な作業です。
- 綺麗な鍋・ヤカンを準備する必要がある
- 湯たんぽの口が狭くて注ぎにくい
といった感じ。
そのため、湯たんぽは、直火で温め直しができる金属製が便利です。
- 水道から直接水を注いで温められる
- 温め直しをする時に、そのまま火にかけられる
特に、寒い夜にお湯を準備することを考えると、余計な作業があるとシンドイです。
直火に対応していない湯たんぽだと、別途お湯を準備する手間がかかります。
プラスチック製やゴム製の湯たんぽを温める手順を比べてみると
金属製 | プラスチックやゴム製 | |
---|---|---|
加熱 | 1.湯たんぽに水を入れる 2.直接火にかける |
1. お湯を沸かすヤカンや鍋を準備 2. お湯を沸かす 3. 湯たんぽの狭い口に入れる |
再加熱 | 1.直接火にかけ直す | 1. お湯を沸かすヤカンや鍋を準備 2. 湯たんぽから鍋にお湯を移す 3. お湯を沸かす 4. 湯たんぽの狭い口にお湯を入れる |
作業を並べてみただけでも面倒なことが伝わると思います。温かい時ならまだしも、湯たんぽを温めるのは寒い時なので、手がかじかんで辛いです。
我が家では、寒い時期は昼から湯たんぽを使うようにしているため、寝る前に温め直しをすることが多いです。
温かさが持続すること
湯たんぽの保温時間も気にしておくポイントです。
一日で一番気温が下がるのが朝方の5時のあたり、寝る時に温めた湯たんぽは、時間が経つにつれて冷めていきます。
寝る時には温かいだけで役に立ってはくれますが、朝方の一番寒い朝方に湯たんぽが冷えて、寒さで目が冷めてしまうのは避けたいところ。そのため保温時間が長く続くものが良いです。
湯たんぽの保温時間を左右するのは「容量」と「素材」です。
- お湯の容量が多いほうが冷めにくい
- 熱を逃がしにくい素材だと保温時間が長くなる
といったことが言えます。
容量は大きいほうが冷めにくい
湯たんぽは容量が大きいほうが冷めにくいと言えます。
- トータルの熱量が高い
- 外気に触れる表面積が容量に対して少ないため熱が逃げにくい
容量が大きいに越したことはないと思いますが、容量が大きいとサイズが大きくなってかさばるので、そのあたりのバランスが悩みどころです。
参考 我が家の湯たんぽ経験から、保温時間は容量がポイントだと分かる
我が家の湯たんぽだと、朝まで温かさが持続するのは「マルカ A 湯たんぽ 3.5L」のみです。※純銅製 湯たんぽ(新光金属 1.2L)と100均の小型湯たんぽを使っています。
就寝前の10時頃に「マルカ 3.5L」を温めてを使うと、朝8時でも温かいです。
銅製の湯たんぽ(1.2L)と、プラスチック製の湯たんぽ(小型)は朝になると冷めています。
熱を逃がしにくい素材だと保温時間が長い
湯たんぽの素材は、熱伝導率が低い素材のほうが長持ちします。
熱伝導率が低いと「お湯の熱」を外に逃がさないので、冷めにくくなります。その分、湯たんぽの温度が外に伝わりにくいのですが、その点は、低温やけどのリスクを考えると安全に働いてくれます。
逆に、熱伝導率が高いと、熱を外に逃がしやすくなります。お湯の温度をダイレクトに外に伝えやすい(温かい)というのがメリットになります。
保温時間の長さを考えると、金属製よりは、プラスチック製やゴム製の製品のほうが保温時間は長いので、安全だと言えます。
低温やけどに注意
湯たんぽは、低温やけどの危険があります。
- 40℃以上に触れ続けると低温やけどになる
- 金属製湯たんぽを使う場合は、お湯の温度は60℃以下。カバー&タオルで巻いて使う
- 湯たんぽのお湯を沸かす時は、湯気がではじめた状態(約60℃)で止める
詳細をご紹介します。
低温やけどに注意
40℃以上の物体に長時間触れると、低温やけどになる可能性があります。
消費者庁の資料に事故データ、使用の注意点がまとめられています。
ゆたんぽを安全に正しく使用しましょう!-低温やけど、過熱、漏れなどの事故を防止しましょう-(消費者庁)[PDF形式]
- 44℃ … 3~4時間
- 46℃ … 30分~1時間
- 50℃ … 2~3分
一般的には、高齢者や泥酔者、乳児などが低温やけどになるケースが多いようですが、飲みすぎた時や寝袋の中に入れるのは危険です。
普通なら寝返りを打って回避できますが、体が思うように動かせない状態だと危険です。
・お湯の温度は60℃以下
・カバーだけでなくタオルなどで巻く → 寝袋の外に敷いて使う
岡山県立大学保健福祉学部の資料「湯たんぽの表面温度の経時的変化からみた安全性の検討-湯たんぽの種類と湯温の違いから」では、「市販のネルカバーで覆った金属製湯たんぽは容量が2000cc、湯温60℃の場合でも低温熱傷を生じる危険性が高い」とあるで、お湯の温度は60℃以下で使うと良いです。また市販のカバー以外にタオルなどで覆う必要があると結論付けられています。
お湯の温度は60℃以下 ~ 湯気が出始めたらOK
湯たんぽを直火で温めている時は、湯気が出るタイミングで切り上げるようにしています。
水温 | 状態 |
---|---|
47℃ | 底の泡が大きくなる |
59℃ | 湯気がでる |
78℃ | 中にも小さな泡 |
出典:どのように変化するのだろうか。 えき体の水は,湯気やあわに
湯たんぽのお湯の温度の目安は60℃以下なので、
湯気がモクモク立ち上がり、ブクブクと気泡が出るまで温め過ぎると
お湯が吹き出て危ないです。我が家も結構失敗しています…。
水は温めると膨張するので、湯たんぽスレスレまで水を入れてもこぼれます。こぼれない程度に水を入れ、湯気がわずかに出たらすぐに上げると良いです。
湯たんぽは火傷のリスクがある
湯たんぽは低温やけどだけでなく「お湯を沸かす」時に火傷するリスクがあります。
金属製の湯たんぽは直接触ると火傷するので、手袋を使って扱う必要があります。
うっかり手を出さないように注意してください。
我が家のお嫁さまは、湯たんぽを直接温めていた時に、お湯が吹きこぼれて焦り、お湯をこぼして火傷していまいました。
焦ってパニックになると、うっかり手を出しがちなでご注意ください。
湯たんぽカバーは必須!
湯たんぽカバーは必須です。
特に金属製の湯たんぽの場合は、カバーがないと、熱くて素手で持てるものではありません。
商品には、カバーが無いものがあったりしますが、必ずカバーと一緒に使ってください☆
まとめ
最後に、湯たんぽについてまとめます。
- 湯たんぽの選び方は「直火で温められるか」「温かさが持続するか」
- キャンプでは色々な温め方ができる金属製が良い
- 湯たんぽは、寝る時以外にも使うと温かい
- 容量は大きい方が温かさが持続する
- 低温やけどに注意して使おう
我が家が実際に使っていてオススメできる商品は「マルカ 湯たんぽ A 3.5L」。2.5Lを使っている友人の話を聞くと、超極寒の地でキャンプしないなら2.5Lでも問題なさそうです。
参考 マルカのトタン湯たんぽのレビュー記事はこちら