ファミリーキャンプをはじめる方に、テントの選び方と厳選した9つのテントをご紹介します。
はじめてキャンプをする方が一番最初に検討するキャンプ用品はテントだと思います。調べてみると色々なテントがあり、どれを買ったらいいか迷います。また、値段も10万円近いものがあって、気軽にキャンプを楽しむつもりが…、ついつい大出費になりかねません。
数あるテントの中でも、予算が5万円ぐらいでコストパフォーマンスが良く、実用的な商品をご紹介します☆ どれも我が家が友人にオススメしているテントです。
見出し
- テントの選びかた
- ファミリーキャンプで快適に過ごせる2ルームテント 「タフスクリーン2ルームハウス」
- キャンプを始める時にオススメの 「エントリーパックTT(ヴォールト)」
- 春夏秋”冬”対応!スノーピークの大型テント 「エントリー 2ルーム エルフィールド」
- 寝るだけと割り切れるなら、 「スノーピーク アメニティドーム 5人用」
- テント内で立てるドーム型のテント 「コールマン タフワイドドーム 4/300」
- 変幻自在な居住空間が魅力的な「カマボコテント」
- オシャレで独創的なワンポール 「タケノコテントミニ」
- コールマンが1万円台! 「エクスカーションティピー/325」
- とにかく安く始めたい方向け 「キャンパーズコレクション プロモキャノピーテント5」
- テント内に快適な居住空間を求めたいなら、 「大型のワンポールテント」
- 個人的にオススメしないテントは?
- 気になるテントの売れ筋ランキング (ファミリー用)
- 我が家のテント選びについて
テントの選びかた
テントには色々な形状があり、それぞれ特徴も違います。
自分に合ったテントをどのように選べば良いかご紹介します。
テントの種類(形状)
テントには色々なタイプがあります。
形状 | 特徴 | 価格の目安 |
---|---|---|
ドーム型 | コンパクトで寝るだけ 設営が簡単 |
安め 5万~7万 |
2ルーム型 | 居住空間が広くて快適 設営が少し大変 |
高め 7万~15万 |
トンネル型 | 高め 7万~15万 |
|
ワンポール | 安め 5万~15万 |
※価格は我が家のイメージ
後ほど具体的な商品をご紹介しながら説明します。
コンパクトなので、設営が簡単です。価格も安いです。1つ持っていると便利なので、最初に買うならオススメのテントです。
頻繁にキャンプに行くようなら、2ルーム型、トンネル型、ワンポールなどの大型のテントを検討すると良いと思います。大きい分、設営・撤収・メンテナンスが面倒だったりします。
どんなテントを選ぶか?
テントを選ぶ時のポイントは
用途をはっきりさせずに、テントの形・デザインをメインに選んでしまうと、後々、自分のキャンプスタイルと合わなくなり、買い直すことになりかねません。
例えば、ドーム型の用途は「寝るだけ」なので青空の下かタープの下で過ごします。
大型のテントなら、テントの中で食事をしたりして過ごすことができます。また、虫嫌いの方は、テント内にリビングスペースを確保できる大型のテントが便利です。
テントの特性(メリット・デメリット)について
一般的にテントの特性として、以下のメリット ⇔ デメリットの関係があります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
大きくて広い 天井が高くて快適 |
⇔ | 設営が大変 風に弱くなる(バタつき、破損のリスク) |
価格が安い | ⇔ | 耐久性が劣る(生地・ポール等) 風雨を十分に防げない |
春夏秋に数回キャンプを楽しむ方であれば、価格はお手頃に抑えたいところです。性能と価格のバランスを考慮して長年使えるものを選ぶと良いです。
失敗しない選び方
テント選びで失敗しないコツは、
- 大型のテントを買ったけど、設営が大変で使わなくなった
- 流行りのオシャレなコットン生地のテントを買ったけど、重くて大変
- 雨や結露で濡れた大型のテントを乾燥させる場所がない…
といった失敗を耳にします。
そのため、ファミリーキャンプなら実用性を優先して選ぶと良いと思います。テントの設営・撤収・メンテナンスに時間をかけるより、家族で楽しく過ごす時間を確保したほうが良いと感じます。
ここからは、我が家のオススメの商品をご紹介します。
※どれも実用的で価格が抑えられた商品です。
ファミリーキャンプで快適に過ごせる2ルームテント
「タフスクリーン2ルームハウス」
ファミリーキャンプで一番良く見かけるのが2ルーム型のテントです。
コールマンのタフスクリーン2ルームハウスは、作りもシッカリしていて、コスパが良いので長く使えるテントだと感じます。
2ルームテントは、寝室とリビングスペースが確保できる形状。
写真の右側の部分がリビングスペース。左側が寝室です。
リビングスペースには、テーブルや椅子を置いて食事ができます。メッシュにしたり、閉じたりすることができて便利です。
居住性に優れているので、家族で頻繁にキャンプに行くならオススメのテントです。
虫の多い時期や、寒い時期に大活躍♪
お母さんに優しいテント♪
数ある2ルームテントの中でも、コールマンの「タフスクリーン2ルームハウス」は価格も安くて使いやすいです。(価格が、かなり下がりました)
我が家でも、アメニティードームの次に買うテントとして、第一候補に挙がった商品です。当時は、まだ価格が下がっていないタイミングだったことや、お友達家族が購入したこともあり、購入を見送りました。
コスパも素晴らしい!
詳細は、タフスクリーン2ルームハウスのレビュー記事でご紹介しています。
キャンプを始める時にオススメの
「エントリーパックTT(ヴォールト)」
エントリーパックTTは、2018年に販売されたスノーピークの初心者向けのテント。機能性が良く、コストパフォーマンスが素晴らしい。テント(ヴォールト)とタープがセットになっていてお得♪

引用:スノーピークカタログ2018
我が家が初めてのテントを選ぶなら、間違いなくこのテントを選びます♪
- ブランドイメージの良いスノーピーク製
- スノーピーク保証が付いていてサポートが安心
- テント・タープがセットになっていて自由度が高い
- コストパフォーマンスが良い
- 設営のバリエーションが多彩
- テント内にリビング空間がないため、冬は寒い
3~4人家族なら、絶対にお得なセットです。
詳細は、エントリーパックTTとヴォールトをレビューした記事をご覧ください。
春夏秋”冬”対応!スノーピークの大型テント
「エントリー 2ルーム エルフィールド」
エントリー 2ルーム エルフィールドは、2018年に販売されたスノーピークの大型テント。それまでスノーピークはエントリーモデルの大型テントがなかったのですが、コスパの良い商品が登場して驚きました!
価格も安く設定されていて手が出しやすいです。
品質・機能・価格のバランスが良い
- オールシーズン(春夏秋冬)キャンプができる
- 4人家族に快適な寝室と広いリビングスペース
(リビング空間を寝室として使えば、大人数でも対応可) - 価格が抑えられた実用的なテント
- スノーピーク保証が付いていてサポートが安心
詳細は、エントリー 2ルーム エルフィールドをレビューした記事でご紹介しています。
寝るだけと割り切れるなら、
「スノーピーク アメニティドーム 5人用」
我が家が最初に購入したテントです。※当時はスノーピークの唯一のエントリーモデル
アメニティドームは、機能・品質・保証・コストパフォーマンスにおいて文句なし。ファミリーキャンパーの方に対して自信持っておすすめできます!
また「入門テントならコレ!」というロングセラー商品なので、使いやすいテントであることは間違いないです。キャンプ場でも良く見かけます。
拡張性が高いのも特徴。多くのシェルターと接続できるので、必要に応じてリビングスペースを広げることができます。※先程のヴォールトは他のシェルターとの接続性は確保されていません。
また、インナーテントが自立するため、大型テントのインナーとして使うことができます。
アメニティドームが接続できるシェルター
- メッシュシェルター
- リビングシェル
- リビングシェル ロング Pro.
- ラウンジシェル
- スピアヘッド Pro. (アメニティドームMのみ接続可)
※接続互換性の詳細はスノーピークのテント・シェルターの記事を参照ください
詳細は、アメニティドームのレビューを参照ください。
テント内で立てるドーム型のテント
「コールマン タフワイドドーム 4/300」
コールマンの定番である、ファミリー向けのテントです。
アメニティドームと機能面でほぼ同等のテントですが、一番の違いは、
テント内で立って着替えたり、寒い時や雨天時にテント内でゆったり暖が取れるのは魅力的です。
我が家は、アメニティドームとタフワイドドームで最後まで迷いました。
タフワイドドームは、
- ポールがアルミ素材のため、強度面でアメニティードームに劣る気がした
- 耐水圧が約2,000mmだがミニマム表記ではない(アメニティードームは1,800mm)
- 個人的に、スノーピークのほうがブランドイメージが良い印象だった
ということからコールマンは見送りました。
アメニティドームを使ってみると…、テント内で立てるのはやっぱり魅力的です♪
変幻自在な居住空間が魅力的な「カマボコテント」
カマボコテントは、2016年に販売されて以来、大人気のテント。我が家もカマボコテント2を使っています。
ただ、大人気商品なので、年に数回ある抽選販売で手に入れるしかありません。
※転売品が高値で取引されているため注意が必要です
リビングスペースが広く、さらに5つのドアをポールで立ち上げて使えば、開放的な空間がつくれます。インナーテントには家族5人で泊まれます。
2020年からカマボコテント3になってバージョンアップ。
カマボコテントに興味を持った方は、他のトンネルテントも検討してみると良いです。
オシャレで独創的なワンポール
「タケノコテントミニ」

Photo by DOD
タケノコテントミニは、ワンポールテントでありながら、側面にもポールが立つ居住空間が広いテント。これまで通常のタケノコテントが販売されてきましたが、区画サイトでも扱いやすい「ミニ」サイズが登場。
ミニとはいえ、大人5人が寝られるのでファミリーにはピッタリのサイズ感。2018年に販売された新しいテントで注目度も抜群です。
オシャレなキャンプ道具を持ち込めば、グランピングが楽しめる素敵なテントです。
詳細は、タケノコテントミニの紹介記事を参照ください。
コールマンが1万円台!
「エクスカーションティピー/325」
エクスカーションティピー/325は、1万円台で手に入るコールマンのテント。驚きの価格!

Photo by コールマンオンラインショップ
安くてもシッカリとした作りになっています。
- コールマンのテントなので安心の品質
- 少し狭めだけど、4人家族まで対応可能
- 設営・撤収が簡単
- そして何より安い!
価格が安いので、とりあえずキャンプしてみたい♪という方にオススメできますし、ササッと設営・撤収したい小馴れたキャンパーさんも便利に使えます。子供がキャンプを卒業したら、ソロや夫婦でキャンプする時にも使いやすいので長く使えるテントだと思います。
詳細は、エクスカーションティピー/325の記事をご参照ください。
とにかく安く始めたい方向け
「キャンパーズコレクション プロモキャノピーテント5」
とにかく安くて、そこそこ使えるテントでOKという方にオススメなのが、キャンパーズコレクション プロモキャノピーテント5。
- コストパフォーマンス抜群のドーム型のテント
- 長年売れ続けているロングセラー品
他のテントと比べて価格は安いですが、もちろん雨も防げて問題なく使えます。ブランドにこだわったり、過酷な状況(大雨、強風)でキャンプしないのであれば一番オススメ。
※個人的には、初心者であれば、このテントでキャンプに慣れるのがオススメ。キャンプに慣れてくると自分の好きな過ごし方や欲しいテントが見えてくるので、その時に別のテントに投資するのが賢いと思います♪
テント内に快適な居住空間を求めたいなら、
「大型のワンポールテント」
お手頃価格で、居住空間の広いワンポールテントです。
ファミリーであれば、4~5人が寝るスペースと、荷物を置くスペースが必要なので、大型のワンポールテントがオススメ。
- 天井が高いので開放感がある
- 一人で設営できる
友人が持っているので、中を見学させてもらいましたが、天井が高いので驚くほど開放感があります。ドーム型とは比べ物になりません。荷物を全てテント内に置いたり、テーブル・椅子・こたつを出して食事したり遊んだり、テントから出なくても十分キャンプが楽しめます。いつも旦那さんだけで設営しているので一人で設営できます。
テントのサイズが大きいため、小さめの区画だと設置スペースに困ったりするのがデメリット。万が一区画内に入らなかったら、車をキャンプ場の駐車場に停めさせてもらえないか交渉してみましょう♪
個人的にオススメしないテントは?
個人的にキャンプでオススメしないテントについて最後に紹介します。
設営・撤収が簡単なのは良いのですが、分かりやすく説明すると折りたたみ傘のような作りになっているため、壊れやすいのがデメリット。
どうしても複雑な構造になっているため、設営・撤収の時に無理な力がかかってしまったり、ポール自体の強度が劣ります。
数回キャンプに行く程度ならオススメですが、長くキャンプをするなら
気になるテントの売れ筋ランキング (ファミリー用)
Amazon テントの売れ筋ランキングから、機能的にファミリーキャンプ用で使えるテントをピックアップして並べてみました。雨天時に必要な「フライシート」が付いていて、4~5人用のものを選定。
過去5年分のランキングを掲載していますが、
2020/5/7時点
- 35位 コールマン(Coleman) ワンポールテント エクスカーションティピ 325 3~4人用
- 36位 DOD(ディーオーディー) ワンポールテントM 5人用
- 54位 DOD(ディーオーディー) ワンポールテントL 8人用
2020年4月から、新型コロナの影響でキャンプが自粛状態なので、通常の売れ方ではないのかもしれませんが、コールマンの王道テントが一番売れていますね♪
キャンプ歴を重ねるにつれて、コールマンのバランス感覚の素晴らしさを感じるようになりました。オーバースペックになりすぎず、機能と価格のバランスが取れている印象です。
2019/5/31時点
- 37位 DOD(ディーオーディー) ビッグワンポールテント 8人用
- 38位 コールマン(Coleman) テント タフワイドドーム4 300
- 43位 コールマン(Coleman) タフスクリーン2ルームハウス
コールマンのエクスカーションティピが2018年と同様に一番売れています。コールマン品質で家族で使えるテントが1万円台で手に入るのは助かります。
続いて、スノーピークのアメニティドームM、キャンパーズコレクションのプロモキャノピーテントと続きます。
売れ筋のテントは、ここ数年変わっていないことが分かります。
2018/5/7時点
- 21位 スノーピーク アメニティドーム
- 24位 コールマン タフドーム/3025
- 29位 コールマン タフドーム/2725
- 30位 テンマクデザイン サーカスTCサンド
- 31位 コールマン タフワイドドーム4/300
- 32位 コールマン(Amazon.co.jp限定) タフワイドドームIV/300ヘキサタープセット
- 33位 スノーピーク(snow peak) エントリーパック TT
コールマンのエクスカーションティピが一番売れています。1万円台で手に入るので初期投資を抑えられますし、長く使えて、用途が幅広いテントだと感じます。
続いて、キャンパーズコレクションのプロモキャノピーテント。たまにキャンプに行くなら充分なスペックです。
最後にタフスクリーン2ルームハウス。この中で、一番キャンプ場で見かけるのがタフスクリーン2ルームハウス。安心のスペックで、居住空間が広くて快適。何度もキャンプに行くならオススメです。
2017/3/10時点
64位 コールマン テント タフワイドドーム4/300
82位 North Eagle(ノースイーグル) テント ツーシーンワンポールテント500
カマボコテントはAmazonで出回らないため対象外。
2017年3月は、冬の時期ということで一般的なファミリーキャンパーさんが買い物をしていないと想像できます。そのため、ソロキャンプ用のテントが上位にランクインしています。
ということで、ちょっと参考にならないかもしれません。
2016/7/21時点
キャンパーズコレクションのテント(6位)が売れています。必要な機能を備えていて安いので、コストを抑えたい方にお勧めです。年に数回しかキャンプに行かないのであれば十分です。
続いて、ご紹介したアメニティドーム(13位)、タフワイドドーム(19位)というランキングです。ノースイーグルBIG420(38位)は、ファミリー向けのワンポールテントでは一番売れています。
我が家のテント選びについて
我が家の場合、寝床としての用途に絞ってテントを選定しました。居住空間の広さ(高さ)は我慢して、風への強さを優先してアメニティドームに決定。
キャンプでは、昼は外で遊んだり散歩していますし、夕方も外で食事の準備をしたり、夜は外で焚火したりしています。
アメニティドームは風に強いことから、夜は安心して寝れるためファミリーには心強い存在です。風に弱いとテントの破損・倒壊で、ポールやペグが吹き飛んで大怪我をする危険があります。
毎年、海岸でタープを張って海水浴をしていますが、風に煽られてタープが倒壊した苦い経験が何度もあるため、我が家は風に敏感なようです 🙄
我が家がファミリー向けテントに求めたこと
我が家がテントに求めたことは以下でした。
- 4人用(大人2人、子供2人)
- 価格はなるべく抑えたい (2万~3万)
- テントは寝るだけと割り切り、居住性は諦める
- 設営に手間がかからないもの
- 物持ちが良い性分なので、手入れをすれば長年(10年以上)使えるもの
- 使い古して中古出品した際に値が崩れにくそうな物
結果、アメニティードームを購入。30回ほど使っていますが、かなり満足しています。
次に買ったテントは大型のテント
その後、キャンプに頻繁に行くようになった我が家。
アメニティドームだと対応が厳しい場面がでてきました。それは「寒い時期のキャンプ」
冬にもキャンプに行くようになったため、寒い時期には広いリビングスペースで朝食を食べたいと思うようになります☆ 大型のテントだと内でストーブ(自己責任)を扱いやすかったり、風がある時にリビングスペースで食事がとれて快適。
といういことで、次に手に入れたのがカマボコテント2でした。
ちなみに、アメニティドームは無駄にはなりません。利用シーンに応じて便利に使い分けることができます。
- 設営・撤収が楽なので手軽にキャンプに行ける
- 夏はアメニティドーム&タープのほうが涼しくて快適
- インナーテントが、他の大型テント内で使える
少しでもテント選びのお役に立てたなら幸いです。