先日、かずさオートキャンプ場で水難事故がありました。残念なことに、キャンプ場の管理人さんが亡くなっています。
事故についての情報と、かずさオートキャンプ場での思い出、水難事故を防ぐためにはどうすればよいかについて記事にしてみました。
有効な対策はライフジャケットだけではありません。
一番大事なポイントをお伝えしたいと思います。
事故の内容
かずさオートキャンプ場の水難事故について。
報道の内容をいくつか引用します。
川に子ども流され、助けに入った女性死亡
<2017年7月28日22時57分>28日午前11時35分ごろ、千葉県君津市向郷(むかいごう)の小櫃(おびつ)川で子どもが川に流された、と通行人の男性から119番通報があった。県警によると、流されたのはいずれも同県船橋市に住む男児(5)と女児(8)で、助けに入った君津市富田の永島より子さん(59)が溺れて搬送先の病院で亡くなった。子ども2人も病院に搬送され、男児は意識がもうろうとした状態、女児は意識があるという。
県警君津署によると、男児と女児は3家族計10人で近くの「かずさオートキャンプ場」に遊びに来ていた。他の子ども5人と川で遊んでいたところ、まず女児が約1メートルの深みにはまり、男児が助けようとして溺れたという。
永島さんはオートキャンプ場の管理者で、子どもたちの叫び声を聞いて助けに入った。男児は近くにいた人に助けられ、女児と永島さんは駆けつけた消防隊員に救助された。
引用 : 千葉:朝日新聞デジタル
川で流され5歳男児、意識不明 助けに入った管理人の59歳女性死亡 千葉・君津のキャンプ場 <2017.7.28 22:53>
28日午前11時半ごろ、千葉県君津市向郷の「かずさオートキャンプ場」に隣接する小櫃(おびつ)川で、「子供が流された」と近くを通りかかった男性から119番通報があった。県警君津署によると、水遊びをしていた同県船橋市の男児(5)と女児(8)が川に流され、消防などに救助されたが、男児は意識がない状態。また、2人を助けようとして川に入ったキャンプ場管理人の永島より子さん(59)=君津市富田=も溺れ、搬送先の病院で死亡が確認された。女児は命に別条はないという。
同署によると、現場付近の水深は30センチ程度だが、一部で1メートルに達するところもあった。事故当時、川の流れは急ではなかったという。子供たちは大人3人を含む3家族10人で同キャンプ場に遊びに来ていた。同署が事故当時の状況や、流された原因などを調べている。
引用 : 産経ニュース
被害に遭われた方々の回復を祈ります。
かずさの魅力はオーナーの「おもてなし」
かずさオートキャンプ場は小櫃川に囲まれたキャンプ場。
画像左下が川遊びができる場所だと思いますが、私達が訪れた時には寒かったこともあり、川遊びをしている人たちは居ませんでした。
ちなみに、川辺に出るには、キャンプ場から15mほど坂を降りていく必要があります。キャンプ場は小高い立地になっています。
そして、キャンプ場とその坂は、木々に覆われているため、川で事故があっても、キャンプ場にいる人達が気づきにくい立地です。
我が家が、かずさオートキャンプ場に訪れたのは、2016年3月。
キャンプ場のオーナの、おもてなしの温かさに、心を打たれたのを覚えています。
- 到着時に大根をいただいたり
- 帰り際には水仙を持たせてくれたり
- オーナーがキャンプ場に花を植えてキャンパーを飽きないようにしていたり
- 清掃も朝・昼・晩と徹底されていて清潔
- 釣り堀で、釣り針を一発目で巨鯉に持って行かれた時に「おまけ」してくれたり
細部まで、キャンパーのために気遣いをしてくれている印象でした。
当時のブログに「次回行く時には手土産を持っていこうかと☆」と感想を残していました。
我が家も、いくつかキャンプ場に行きましたが、一番 心温まるおもてなしをしてくれたオーナーです。
そのオーナーが亡くなったという悲しいニュース。胸が締め付けられるような、やりきれない気持ちに包まれています。
心より、ご冥福をお祈り致します。
手土産は届けられませんでしたが、折を見て、お線香をあげに行きたいと思います。
水遊びは命の危険がある遊び
キャンプと言えば水遊びがつきものです。
- 海
- 川
- プール
などがキャンプ場にあることも多く、子供達も楽しみにしています。
ついつい忘れがちですが、
というのを肝に銘じておかないといけません。
身近な「水遊び」は「命を落とすリスクがある」一番危険な遊びでもあります。
そして、水難事故は、私も含めて他人事ではありません。
- 川や海は一歩先が深み
- 30cmの水深で溺死する事例がある
- 毎年死亡事故が発生している
水辺に出ると、テンションが上ってリスク感度が低くなってしまいがちです。
さっきまで楽しそうに遊んでいると思って気を緩めていると、ちょっと目を離したスキに事態が急変する可能性があります。
海の波打ち際も危険
安全そうに見える海の波打ち際も危険です。
一宮海岸の波打ち際で遊んだ時の動画(パラパラ画像)をご覧ください。
子供は浅い波打ち際で、足を取られて転びます。嫁さんが近くにいなかったら、次男が溺れていたかもしれません。
波打ち際で転んでしまうと、押し寄せる波で頭まで水をかぶります。
緩やかに見える波打ち際でも、流れが早く、力もあるため、身動きがとれなくなります。転ぶと波に押されて、起き上がれなくなる可能性もある…。
- 転んで水を飲む
- パニックになる
- 天地が分からなくなる
- 体が砂に埋もれていく
- 身動きがとれないまま…
- 次の波をかぶって、大量に水を飲む
砂浜に掘った潮溜まりで転んだりしたら、深さがあるので更に危険です。
ちなみに、波打ち際で子供達だけで砂遊びをしている場面を見かけますが、波が来ない場所だと思っていても、30分に一度は大きな波が押し寄せたりします。子供が砂遊びに夢中だと、波に気付かなかったりするので危険です。
ライフジャケットより大事なこと
我が家の考える、水難事故を防ぐ対策はシンプルです。
「目を離さない」では不十分だと個人的に強く感じます。
親は子供から目を離してはいけないし、ライフジャケットは必須。
川や海では、一瞬で命が奪われる。子供と一緒に親が水に入らないなら、水遊びさせるべきではない。
「子供から目を離さない」というレベルではなく「一緒に水遊び」すべき。by びっくぼ
親も子供と一緒に遊ぶことで、かなりリスクを低減することができます。
- 何かあっても助けられる
- 危険な場所が分かる
- 一緒に遊んでいれば目を離すこともない
特に、危険なポイントは、親が水に入ってみないと分からないことが多いです。これに勝るものはありません。逆に、親が水に入ってみれば、ある程度 見当がつきます。
そして、実際に何度か水遊びで危険な目に遭った経験がある身からすると、救助は簡単ではないことが分かります。
- 子供が波に飲まれて姿が見えなくなったら、どこを探せば良いか分かるのか?
- 川で子供が流され出した時に、川辺から助けに行って川の流れに追いつけるのか?
親が一緒になって遊んでいれば、かなりの確率で救助することができるはず。でも川辺や海辺で眺めているだけだと難しい。
事故は、川辺や海辺で親がスマホに気を取れられている一瞬で起こります。遠くから眺めている時に、子供が水を飲んで沈んでしまったら、どこにいるかも分からず、見つける事すらできないかもしれません。
水遊びによる「命の危険」は、親がシッカリカバー子供たちだけに取らせるのはやめましょう。
もちろん、ライフジャケットも大事です。
最悪、水を飲んで溺れても、ライフジャケットで浮かんでくれれば、早い段階で助けることができます。

まとめ
最後にまとめです。
我が家も、まだまだ未熟ですが、本気で水遊びに臨んでいきたいと思います。