我が家は、非金属タイヤチェーン「バイアスロン クイックイージー」を4年使い続けています。実際の利用者が購入の経緯(理由)から使い勝手まで徹底紹介します。
- スタッドレスタイヤと比べて かなり安価
- 片輪 80秒で装着できる
- 実際、走行時の振動は我慢できるレベル
スキー・スノーボードに出かけるときにも問題なし!
雪道を走るのが 年に数回あるか/ないかの方には、かなりオススメです。
購入の経緯、取り付け方、走行時の振動などを動画を交えながらご紹介します☆
バイアスロン クイックイージー
バイアスロン クイックイージーは、カーメイトから販売されている非金属タイヤチェーン
Amazon売れ筋ランキング(車用タイヤチェーン)の中でも上位にランクインしている商品で、国内シェアNo.1(自社調べ)。有名所のタイヤチェーンとして一番売れているのが分かります。
- カーメーカー純正採用、国内シェアNo.1(自社調べ)
- JASAA認定品(一般財団法人日本自動車交通安全用品協会による性能基準をクリア)
- 車の移動およびジャッキアップが不要
- 「早く・楽に・カンタン確実に」を実現するクイックロック機構による取付方法
- アイスバーンへの食い付きを飛躍的に向上 (スパイクピンを超硬材質&マカロニ型)
- 耐久性 JASAA基準の1.5倍(自社基準)、丈夫で長持ち
- 国内拠点で修理受付、補修パーツの販売、電話やメールによる問合せもサポート
- 適合車種が幅広い
脱着説明書(防水紙)も付いていますし、DVDで脱着方法を紹介している動画も見れます。
製品紹介を見る限りだとかなり良さそうな印象を受けますが、実際の取り付け、走行時の性能が気になるところでした。
ここからは、我が家が購入した経緯、使ったみたレビュー・評判をご紹介します。
購入の経緯 ~ チェーンかスタッドレスか?
我が家がタイヤチェーンを購入した経緯を紹介します。
用途はスキーに行くため
我が家では、スノーボードに行くのに雪道を走るためにスタッドレスタイヤかチェーンを検討しました。スノーボードに行くのは、年に1回あるかないか。また、長距離で雪道を走ることもなく、東京から新潟(湯沢)に出かける程度です。
冬キャンプにも出かけるので、万が一 雪に降られたことを考えると冬用の装備があると安心。
スタッドレスタイヤかタイヤチェーンか?
現在スタッドレスタイヤが主流ですが、タイヤチェーンの方が格段に安いこともあり、チェーンでやりくりできないかと考え、色々と調べてみました。
費用のザックリ試算
- 寿命は、スタッドレスタイヤ3~4年、タイヤチェーンは5年
- 5年の費用比較
- スタッドレスタイヤ 8万円 (初期5万+脱着 3千円×2×5年)
- タイヤチェーン 2万円
比較を簡単にするために、スタッドレスタイヤは5年使えたとして比較しました。スタッドレスタイヤの寿命は3~4年とも言われていて、ゴムの劣化、シーズン中は装着し続けることから確実に劣化します。一方、タイヤチェーンは必要なときにしか使わないため、年に1~2回の使用なら5年は持ちます。(走行距離1,000km、または5年)
スタッドレスとチェーンの比較
- 両者 引き分け
- 「冬タイヤ規制」は、スタッドレスタイヤかチェーンで通行可能
- アイスバーンはとにかく滑るので細心の注意が必要
- チェーン有利
- 費用が安い
- 新雪・深雪・アイスバーンはチェーンのほうが強い
- 「チェーン規制」はチェーン必須。スタッドレスタイヤは通行禁止
- スタッドレスタイヤは、タイヤの保管場所が必要
- 都内など雪のない道はスタッドレスタイヤのほうが走行性能が劣る
- スタッドレスタイヤは毎年の脱着で費用がかかる
- スタッドレス有利
- スタッドレスタイヤの脱着は年に2回のみ、チェーンは毎回
- カーブ・圧雪された路面はスタッドレスタイヤのほうが滑りにくい
- チェーンは走行時に振動がある
※個人的に調べた内容をまとめました。状況によって優劣は違うので参考程度に★
国土交通省のチェーン規制のページから読み解くと、雪が深く、傾斜がある道路ではスタッドレスタイヤが役に立たないこともあることが分かります。
キャンプ場は坂道も多く見かけるのでチェーンの方が安心できそうです。
スタッドレスタイヤを履いていても、チェーン規制、坂道走行を考えるとチェーンを持っておくと安心です。スタッドレス+チェーンが最強です。
ディーラーに聞くと?
ちなみに、ディーラーでスタッドレスタイヤかチェーンのどちらが良いか聞いたら、スタッドレスタイヤだと言われました。
毎回取り付けるのは面倒、4輪に履くので滑りにくいなどが理由とのことでしたが…。実際のところはどうでしょう?
スタッドレスタイヤが売れたほうが利益が大きいでしょうし、脱着の工賃が取れるという事情があるでしょうから、個人的には鵜呑みにできませんでした。
ご自身の利用方法を考えて選択すると良いと思います。特に年に数回使うか使わないかであればチェーンを検討しても良いと思います。
タイヤチェーンに決めた理由
我が家が最終的に購入したのはタイヤチェーンでした。
- 雪道を走る回数・距離が少ない
- チェーンほうがコスパが格段に良い
- チェーンだけで役に立たなかったら、スタッドレスタイヤを履けば良い
→スタッドレス+チェーンが最強なので、チェーンは無駄にならない
タイヤチェーンを実際に使ってみましたが、雪道を安心して走ることができ、コストも安いため大満足でした。
※路面・車の状態にもよるので油断は禁物。特に前輪・後輪のグリップバランスが異なるためカーブは注意。
一方、タイヤチェーンでネックとなるのが「装着時の手間」「走行時の振動」。これに関しては実際に走行時の動画を撮影してきたので、参考にしてみてください。
実際に使用したレビュー ~ 家族の評判も上々♪
先日、東京から、新潟の湯沢に行ってきました。関越道は、関越トンネルを境に冬タイヤ規制となっていましたが、実際はその前後にも降雪がありました。
実際にチェーンを使ってみると
- 取り付け方法は簡単 ~ 片輪 80秒で装着できる!
- 走行性も大満足 ~ 雪道での安心感あり、振動も我慢できるレベル
といった感じで問題なし。
取り付けも簡単で早い ~ 片輪 80秒!
気になる取付方法ですが、昔の金属製チェーンと違って、かなり技術が進んでいるため、装着は簡単です。
我が家のチェーン脱着経験は5回。お嫁様と手分けして片輪づつ装着しています。
- 自宅前で1回練習
- 実際に雪道で3回の装着
- 動画撮影のための1回
といった感じで過去に5回着脱(片輪のみ)をしています。最初はアタフタしていましたが、5回目ともなるとかなりスムーズに脱着ができるようになました。
片輪の装着にかかる時間は80秒 (下記動画参照)
ちなみに、お嫁様が片輪の装着にかかる時間は180秒
※お嫁様は手順を間違っていたため苦戦しています。一番下のロックは見えづらく、力が入りづらいので、一番最初に締め上げると良いです。
慣れてしまえば片輪 2分程度で装着できるということが分かります。一人で装着しても両輪で5分あれば十分。実際にコツを掴んでしまえば、チェーンの脱着はあまり苦にならない作業でした。
逆にタイムアタックで競い合って、楽しみながら脱着しています♪
- 慣れれば片輪80秒で装着可能
- 2人で片輪づつ装着すればゲーム性もあって楽しめる
走行性も満足 ~ 雪道で安心感があり、我慢できる振動
次に気になるのが、雪道での走行性能。
運転した時の操作性と、走ってる時の振動についてご紹介します。
- 雪道での操作性は安心感あり
- 振動は我慢できるレベル
- 50km以上のスピードは出せない
- 関越トンネル内も走行できる
雪道での操作性は安心感あり
雪道で運転をしたところ、タイヤが滑る感覚は全くなく、普通に運転をすることができています。私とお嫁様それぞれ運転していますが同じ感想でした。
雪道運転で気をつけるポイント
- スピードは50km/h 以下
- ハンドル操作は、すご~く緩やかに
- ブレーキは、ゆ~っくり踏む
- カーブは超減速
といったところ。
この点を気をつけていたところ、危険を感じる場面はありませんでした。
※アイスバーンは滑る時には滑るので、路面が凍結しやすい朝や夜の運転を避けるのが得策だと思います。
振動も我慢できるレベル
タイヤチェーンでのデメリットは「走行時の振動」と言われています。確かにスタッドレスタイヤと比べると明らかに振動はありますが、実際に運転してみると
ブルブルと小刻みに揺れますが、子供はその揺れで気持ちよく寝てしまう状態♪
チェーンを履いて走行していても、振動はストレスになりませんでした。
※先程の走行時の動画や、これから紹介する高速道路を走行している動画などからご判断ください。
50km以上のスピードは出せない
タイヤチェーンを履いている時には 50km/h 以上のスピードは出せません。タイヤチェーンが破損する恐れがあります。
安全運転という意味でも 50km/h 以下で走った方が安心ですし、雪道の一般道では50km/h 以上出して走る車はそんなにいません。
唯一、スピードが出せないことを負い目に感じたのは、雪道の高速道路を運転している時。
スタッドレスタイヤを履いている車はスピードを出して横を追い抜いていきます。
他の車にビュンビュン抜かされる思いをしたくない方は、スタッドレスタイヤの方が良いと思います(笑)
関越トンネル内も走行できる
金属製のタイヤチェーンは、高速走行時や、雪のない路面を走ると破損する可能性があるため、関越トンネル内は外して走行する必要があります。
一方、バイアスロンは非金属でJASAA認定品なので、関越トンネル内をチェーン装着したまま走行することができます。
関越トンネルでのチェーン規制は?
関越トンネルでのチェーン規制時、JASAA認定品はチェーンを装着したまま走行することが可能です。
※ただし、トンネルの両側でチェーンが必要な場合の措置で、トンネルの片側でのみ必要な場合は、トンネル手前で外させられます。
金属製チェーンや布製タイヤカバーはJASAA認定品ではないため、関越トンネルの走行はできません。
引用 : よくあるご質問 | カーメイト
関越トンネルの速度制限は80km/hでしたが、50km以内でハザードを点けて左側を50km/hで走行するようにラジオの道路交通情報で案内されていました。
トンネルを通過するために、チェーンを脱着する必要がないのは楽チン。
注意点は付属の手袋
バイアスロン クイックイージーを使ってみて、唯一不便を感じたのが「付属の手袋」。
付属品は、軍手に腕カバーが縫い付けられたものですが、防水性の高いものを準備した方が良いです。
今回、行きにチェーンを装着して軍手が濡れた状態になり、そのまま帰り道にチェーンを外そうとしたところ、濡れた軍手はカチコチに凍っていました。凍った手袋に手を通してみましたが、冷たすぎて到底作業ができる状態ではないです。
防水性の高いグローブにするか、軍手を使ったら必ず車内のエアコンで乾燥させておくと良いです。
タイヤに手を入れることになるので、肘まであるロングタイプで防水性・防寒性の高いグローブだと完璧。雪山のアウトドアで定評がある「テムレスグローブ ブラック」を販売しているショーワグローブの商品が信頼できて安心です。洗車する時も活躍してくれます。
選び方 ~ 実際のタイヤと適合表から選ぶ
バイアスロンタイヤチェーンは、タイヤのサイズに合わせたものを購入する必要があります。
自分のタイヤの規格を調べて、タイヤチェーンメーカーの適合表と突き合わせて選んでください。
タイヤサイズは実際にタイヤを見て調べるのが確実。
「195/65R15」というのがタイヤサイズです。このタイヤサイズの表記からタイヤチェーンメーカーの適合表を見れば、合致するチェーンが見つかります。
さいごに
非金属タイヤチェーン「バイアスロン クイックイージー」を実際に使ってみましたが大満足のコスパ・使い勝手でした。
- スタッドレスタイヤと比べて安価
- 片輪 80秒で装着できる
- 走行時の振動もそんなに気にならない
スキー・スノーとボードに出かけるときにも問題なく使えますし、冬キャンプに出かけている時に予期せぬ雪に降られても安心♪
年に数回しか雪道を走らない方にはタイヤチェーンを積んでおくと安心です。
参考 他のタイヤチェーンも検討したい方は、非金属タイヤチェーンのオススメ品を紹介している記事が参考になると思います。
参考 タイヤチェーンとスタッドレスでタイヤで迷っている方は、両者を比較した記事を見てみてください。