使用者が語る、キャンプ用 薪ストーブのオススメ10品と、11の選定ポイントを徹底紹介。
我が家では薪ストーブを1年間使ってきました。当初は何も分からず手探り状態。色々な本を読んだり、教えていただいたりしてお勉強★
試行錯誤しながら1年間薪ストーブを使ってきましたが、実際に使ってみて良い点・悪い点が分かるようになり、色々な薪ストーブを吟味できるレベルに☆
前半でキャンプで使える薪ストーブを紹介し、後半は薪ストーブの選び方を紹介します。
キャンプ用の薪ストーブおすすめ 10品
まずは、キャンプ用におすすめの薪ストーブを10品ピックアップ。
どんな商品があるのかザッと目を通しておくと選びやすくなります。
FIREGRAFIX ブリス BLISS 【至高の逸品】
我が家が使っている薪ストーブは、日本のFIREGRAFIXが手がける「BLISS」

ログハウスなどで使われる薪ストーブの機能はそのままで、持ち出せるようにコンパクトに設計されたアイテム。
- 二次燃焼機構
- エアカーテン(窓が曇らない気流操作)
- オーロラの炎が見られる
という、アウトドア用の薪ストーブでは最高の機能性※を誇ります。 ※2022年1月時点 当サイト調べ
日本のブランド FIREGRAFIX が、企画・製造まで一貫して手がけているため、修理対応はもちろん、シーズンオフのメンテナンスまで対応してくれるため信頼できます。
機能が豊富な分、重量級で高価格ですが、ログハウスに設置するような本格的な薪ストーブがキャンプで体験できるので、きっと満足できます☆

新保製作所 ロマンチカル薪ストーブ 【人気】
北海道で薪ストーブを手掛ける新保製作所の「ロマンチカル薪ストーブ」
こちらも大きな窓で炎が楽しめるため人気があります。

新保製作所では、ロマンチカル薪ストーブ以外にも、コンパクトな製品や、カラーバリエーションが豊富だったり、魅力的な商品が多いです。
ホンマ製作所 ステンレス ストーブコンロセット 【コスパ良し】
薪ストーブの大手で、良心的な価格で薪ストーブを提供してくれるホンマ製作所。Amazon売れ筋ランキング(薪暖炉・薪ストーブ)で沢山の商品がランクインしています。
特にキャンプ用に魅力的なのが、ステンレス ストーブコンロセット。
三面ガラス窓が付いていて、ステンレス製、お値打ち価格が魅力。オプション品も充実しているので、使い勝手・カスタマイズ性も文句なしです。
信頼とコストパフォーマンスで選ぶならオススメの逸品☆
窓のない「時計1型」なら1万円ほどで手に入ってしまいます。
テンマクデザイン ウッドストーブ サイドヴュー 【3面窓 コンパクト】
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)のウッドストーブ サイドヴューは、正面、両サイドの上側がガラス窓になっていて火が見える薪ストーブ。
コンパクトでありながら、調理をする時に便利なフタや両側の網棚が付属。脚が長く、窓から炎が見える作り、ステンレス製など、文句なしの作りです。
サイズもS、M、L サイズがあり、 サイズがあり用途用途に合わせて選ぶことができます。
窓なしのウッドストーブもあるので、選択肢が多いのも魅力。
サイズ | 窓 | 重量 | 薪 最大長 | 収納サイズ 縦×横×高mm |
---|---|---|---|---|
S | なし | 6kg | 30cm | 320×150×160 |
M | 窓あり | 9.7kg | 36cm | 380×228×200 |
なし | 9kg | 36cm | 380×200×200 | |
L | 窓あり | 15.3kg | 43cm | 460×278×240 |
なし | 14kg | 43cm | 460×250×240 |
ウィンナーウェル ノマド ビュー 【大窓 コンパクト】
ウィンナーウェルの薪ストーブは、日本だけでなく世界中に取扱店舗があるグローバルなアイテム。また、テンマクデザインの薪ストーブはウィンナーウェルが製造するコラボ商品なので技術力は確か。
正面に小窓、サイドに大窓が付いたノマドビューは、炎を眺めることができる薪ストーブ。煙突に取り付けるパイプオーブンなどのオプションも充実しています。
S、M、Lのサイズ展開で、側面の窓がないバージョンもあり、バリエーションが豊富。
サイズ | サイド窓 | 重量 | 薪 最大長 (推定) | 燃焼室サイズ 縦×横×高mm |
---|---|---|---|---|
S | 窓あり | 6.4kg | 30cm | 320×164×150 |
なし | 6.4kg | 30cm | 320×150×150 | |
M | 窓あり | 9.8kg | 36cm | 380×200×210 |
なし | 9.5kg | 36cm | 380×200×210 | |
L | 窓あり | 15.5kg | 43cm | 460×250×250 |
なし | 15kg | 43cm | 460×250×250 |
ジーストーブ(G-Stove) Heat View 【王道&堅牢】
キャンプ用の堅牢な薪ストーブとして人気のジーストーブ。ノルウェーのブランドです。
オールステンレス製で約1,000度の耐熱性があるため、メンテナンスに手間がかからないのが強み。
サイズは通常版とXLがあります。
アネヴェイ フロンティア ストーブ プラス 【おしゃれ】
2003年にイギリスで設立されたアネヴェイ(ANEVAY)。
黒のデザインに、木をあしらったハンドルの持ち手など。オシャレな作りが特徴的。
正面にガラス窓が付いていて火も見えるようになっています。
ペトロマックス キャンピングストーブ ロキ2 【ブランド力】
ドイツで1910年に創業した灯油ランタンのブランド「ペトロマックス」。
ペトリマックスの灯油ランタンは今でも絶大な人気を誇りますし、薪ストーブも無骨なデザインでオシャレ。
ロキ2は小窓が付いているため火が確認できるようになっています。ブランド力もあって魅力的なアイテム。
Pomoly Timber チタン薪ストーブ【チタン製】
Pomolyはチタン製の薪ストーブを展開しているブランド。
Pomolyの薪ストーブは、小型軽量で折り畳めるから薪ストーブとは思えないほど小さくなります。煙突の作りが斬新で、板を巻いて筒にする構造には驚かされました。
バイクで持ち運びできますし、自宅に収納しておく時にも場所を取らないのは嬉しいポイント。
チタン製で本体が薄く、本来の薪ストーブの強み「蓄熱性」が低いのがデメリットですが、冷めやすいから早く撤収できるメリットとも言えるかもしれません。
薪ストーブは主に3種類 ~ 用途ごとのオススメ品
キャンプ用の薪ストーブは、3つに分類されると思っています。
- ガラスの大窓付き薪ストーブ
- コンパクトな薪ストーブ
- 暖をとる薪ストーブ
ということで今回は上記の3種類ごとにオススメのアイテムを整理して紹介していきます。
ガラスの大窓付き薪ストーブ
予算が許すならぜひ検討したいのガラス窓付きの薪ストーブ。
窓付きの薪ストーブは、炎が見えるので、焚き火をする時のように炎の揺らぎを見ながら贅沢な時間を過ごすことができます。
焚き火と同じように人を虜にする魅力があり、眺めていて飽きません。焚き火とちがって煙もこない、火の粉も飛ばない、服に穴が空かないから快適♪
個人的には「せっかく薪ストーブを導入するなら大きなガラス窓付きがオススメ!」だと思います。薪ストーブが使える場所に移住し、薪ストーブライフを楽しんでいる方と同じような体験が数万円でできるなら安いもの♪
BLISSは大窓があるだけでなく、オーロラの炎が楽しめる、二次燃焼機構、ガラスが曇りにくい構造なので、他の薪ストーブとは一線を画す機能性。予算が許すなら超オススメ。


コンパクトな薪ストーブ
ソロキャンプでも便利に使えるコンパクトな薪ストーブ。
ソロだとテントのサイズがそんなに大きくないので、小ぶりな薪ストーブが便利。コンパクトに収納できたり、折りたたみ式だったり、軽い素材を使っているものがあります。煙突も細いので扱いやすいのが強み。
個人的に気になっているのPomolyの薪ストーブ。チタン製で大窓付きだから炎が見える♪煙突は板を巻いて作る発想も斬新で、バイクでも持ち運べる機動力は他に代えがたい強み。
作りの精度が気になるところですが、ファミリーではなくソロなら自己責任でチャレンジしてみたいところ☆
暖をとる薪ストーブ
シンプルな構造で価格も安く抑えられる薪ストーブ。
暖をとったり調理をする目的であれば、窓なしの薪ストーブで十分楽しめます。炎を眺めて過ごすことはできませんが、価格が安いのが最大のメリット。 ※温かい日中に焚き火すれば炎は見れますしね。
コスパで選ぶならホンマ製作所の薪ストーブで決まり!信頼と実績、良心的な価格には頭が下がります。
薪ストーブの選び方 11のポイント
最後に、薪ストーブの選定ポイントを紹介します。
用途や目的によって、人それぞれどのような薪ストーブが便利か違うので、とある家族のリアルな意見として参考にしてみてください。
燃焼炉のサイズ
薪ストーブの使い勝手を大きく左右するのが燃焼炉のサイズ。
その理由は2点。
1. 大きな薪が入る
炉が大きければ40cmの大きな薪が入ります。
薪ストーブに使う広葉樹は、シッカリとした薪なので、サイズが大きく太いものが多いです。炉が小さいと、薪を割ったり、ノコギリで切ったりする手間が増えるので、35cmの薪が入れられると便利、40cmが入ると快適♪
2. 調理の幅が広がる
炉が大きいと、炉内で調理ができます。
- ダッチオーブンを使ったり
- ピザを焼いたり
- 焼き芋をしたり
と、楽しみが増える♪
気合い入れて料理したらクリスマスパーティーが開催できそうです。
天板のフタを外し、直火で調理できるか
天板の一部を外して、鍋を乗せることで調理できる薪ストーブもあります。
天板で熱が遮られることがないので、調理する時に熱効率が良い。調理好きな方には便利な機能。
参考 フタがなくても、薪ストーブの天板に鍋・ヤカンなどを乗せて温めることができますが、温度が300℃前後の「弱火」です。
ガラス窓は大きいほど良い
ガラス窓の有無は、薪ストーブの雰囲気を大きく左右します。
焚き火好きな方であれば大きな窓付きの薪ストーブがおすすめ。火を眺めているだけで癒される焚き火と同じような感覚があります。
冬キャンプで氷点下以下に冷え込むと、焚き火をすればするほど寒い思いをするので、焚き火は過酷。その点、薪ストーブなら温かいテント内で炎が眺められます。
窓が曇りにくい設計か?
ガラス窓があっても、すぐに曇ってしまうようでは意味がありません。
我が家の使っている薪ストーブ BLISSは、エアフロー(気流)で窓が曇らない仕組みを搭載しているため、正しく使っていればガラス窓は曇りません。
窓が曇ってしまっても、高温で燃焼させることで、ガラスに付いたススも焼けて中が見えるようになるようですが、そもそも曇りにくい作りになっていたほうが使い勝手が良いです。毎回ススを落とすことになると面倒です。
オプション品が充実しているか
薪ストーブをテントに入れる時には、色々なオプション品が必要になります。
延長煙突や、煙突ガード、煙突リング、などは必須のアイテムになります。そのため、
は超重要でした。
純正ではない煙突を流用したり、自作部品でやりくりするほどリスクが上がるので、純正のオプション品で組めたほうが安全・安心。特に初めての場合は、何が必要かも分からない状態なので、純正のオプション品が充実しているかは重要です。
※ソロならまだしも、ファミリーキャンプだと全員の命を預かることになります。
二次燃焼機構になっているか?
キャンプ用に使われる薪ストーブはシンプルな構造で一次燃焼構造のものが多いのですが、2次燃焼するように設計されている薪ストーブもあります。
二次燃焼構造の薪ストーブには
- 燃費が良くなる
- 環境に優しい
といったメリットがあります。
参考 ログハウスなどに導入されている本格的な薪ストーブは、二次燃焼以上の多重燃焼構造になっています。
オーロラバーン(炎)が見られるか
薪ストーブの燃焼温度と空気の吸気量の条件が整うと「オーロラバーン」が見られます。
- ゆっくり揺らぐ炎
- 青い炎が混じる
このオーロラバーンが出るように設計されている薪ストーブかも確認しておくと良いと思います。
実際に空気の調整をして、遊んでみた動画がこちら。
吸気口を絞ると、炎の「ゆらぎ」がゆっくりとなるのが分かります。BLISSの場合は、さらに空気の調整をすることで、まさにオーロラのような炎を出すことができます。
脚の長さは十分?
薪ストーブは高温になり、さらにテント内で使う時には、地面を燃やしたり焦がしてしまうと大惨事になりかねません。
焚き火台と違い、一度燃焼させてしまうと、動かせないのが薪ストーブ。
地面の草を燃やし、最悪の場合はテント全焼になる可能性もあるので、純正の脚やスタンドでシッカリと固定し、安全な高さにできる商品が安心です。
持ち運びやすさ(重量・サイズ・形状)
薪ストーブのデメリットは収納状態が重くてかさばること。
煙突などのオプション品もあるので荷物がかさばりやすいです。キャンプでたまに使う程度で、自宅では眠っているだけなら、収納状態は小さいに越したことはないです。
- 収納サイズを許容して機能性の高い薪ストーブを使うか
- 軽量・コンパクトさを優先させて機能を諦めるか
といった選択になるので、何かを我慢する必要が出てきます。
素材
薪ストーブに使われてる素材も色々とあります。
- 鉄
- ステンレス
- チタン
個人的には、薪ストーブは雨で濡れるものではないので鉄製で十分だと思いますが、錆びにくく長持ちするステンレスや、軽量化が図れるチタンの薪ストーブを選ぶのも面白いと思います。
信頼・実績のあるブランドか?
最近は安価な薪ストーブも数多く出回っていますが
- テント内での使用は自己責任
- 着火後に何かあっても対処が難しい
ということから、信頼できるアイテムを使うのが安心だと感じます。
※質の悪い薪ストーブ・オプション品を使い、排気が逆流したり、ストーブから煙が漏れて煙に巻かれると命を落とす危険があります。一人ならまだしも家族連れだとなおさら。
さいごに
薪ストーブがあると冬キャンプの楽しみが大きく広がります。
これほど贅沢な時間はありません☆
キャンプに慣れてきたら、是非 薪ストーブにチャレンジしてみてください。
参考 テント内での薪ストーブの使用は、自己責任で命のリスクを伴う行為。信頼できる情報も少なく試行錯誤の連続になるので、シッカリと調べて自分で判断できるようになる必要があります。
後日、テントに薪ストーブを入れるために、我が家が注意しているポイントなどを紹介する予定です。