スノーピークの「スピアヘッド」を実際に見てきたのでレビューします。
スピアヘッドを触ってみた感想や、MサイズとLサイズの違いも写真を交えて紹介。
また、インナーテントとして使えるテントのサイズについても触れています☆
スピアヘッドの特徴
まずは、スピアヘッドの特徴を簡単にご紹介します。
スピアヘッドを見て感動したのは存在感☆
サイズも大きいので目立ちます。そして、アイボリーラインは色が綺麗です。
- 清潔感がある色味
- 昼間はテント内が明るい
スノーピークのテントは暗い色合いが多いですが、アイボリーは色味が薄く、グラマラスなイメージを彷彿させます。
他にも、特徴が盛りだくさん。
- 流線形のワンポールシェルター
- テントとしてだけでなく、シェルターとしても使える
- 大きくて広く開放的
- 寒い時期に向いている
- 他のテントと連結できる
- 価格がそんなに高くない
独創的なデザインと美しさに魅了されるだけでなく、色々な楽しみ方ができるテントです。
スピアヘッド Pro.M
スピアヘッド Pro.L
参考 「スピアヘッド」とは「槍先」の意味。文字通り槍の先端という意味もありますが、テントの色と冬向きという特性から、恐らく「雪山」の意を込めて命名されていると思います。シャレてますね☆
仕様・スペック
スペアヘッドは、MとLの2種類あります。
まずは、仕様で比較してみます。
製品仕様
スピアヘッド Pro.M | スピアヘッド Pro.L | |
---|---|---|
対応 人数 | 6名 | 8名 |
重量 | 13.5kg | 16kg |
テント サイズ | 590×500×260cm | 680×600×280cm |
収納 サイズ | 82×30×34cm | 87×33×38cm |
生地 | 210Dポリエステルオックス PUコーティング UV加工 テフロン加工 | |
耐水圧 | 1,800mmミニマム | |
メイン ポール | A6061(φ32mm) | A6061(φ34mm) |
フレーム | ジュラルミンA7001 (φ9.5、φ11mm) | ジュラルミンA7001 (φ11mm) |
付属品 | ポール、ペグ、張り縄、収納バック |
出典 : スノーピーク オンラインストア
スピアヘッドのMとLの違いはサイズ
スピアヘッドのMとLの違いを細かく調べてみると、違いは「サイズ」です。
MとLの違い

スノーピークの取扱説明書より
細かい点を挙げるとポールの太さも違いますが、その他は一緒です。
- センターポール M:32mm L:34mm
- アルミポール M:9.5mm&11mm L:11mm
形状も同じ、ペグダウンの箇所も一緒なので、設営の手間は変わりません。
※内部の広さがどれぐらい違うかは、後でご紹介します。
生地が厚い (スノーピーク最高峰)
スピアヘッドはアイボリーラインのPro仕様のため、生地がシッカリています。
裏から手を当てても、あまり透けません。(下の写真↓)
スノーピークのテント・タープの中でも最高峰の210デニールの生地が使われています。
※デニールは生地の厚さ(線密度)
生地の厚さは、他の製品と比べてみると一目瞭然。
製品 | デニール |
---|---|
スピアヘッド | 210 |
ランドロック | 150 |
リビングシェル | 75 |
ランドステーション | 150 |
HDタープシールド・レクタ | 210 |
HDタープシールドヘキサエヴォ Pro | 210 |
日差しや雨を防ぐための、最上スペックのタープと同じ厚さの生地です。
ただし、スピアヘッドは「遮光ピグメントPU加工」がされていない点は注意が必要です。(上記で挙げたスピアヘッド以外のシェルター・タープは加工されています)
後で触れますが、真夏には向いていないテントです。
広さと開放感が魅力
スピアヘッドは大きいテントです。そのサイズ感をお伝えします。
広くて天井が高いため、開放感が凄い
スピアヘッドのテント内は広くて開放的です。
リビングスペースとして使った時の快適人数は、
- Mの場合は 6人~8人ぐらい
- Lの場合は 8人~10人ぐらい
スピアヘッド Pro.M のテント内の写真
スピアヘッド Pro.L のテント内の写真
直径1mほどの差ですが、Lサイズだとかなり大きく感じます。
居住スペースは6角形。3方向にある前室”以外”の部分です。そこにオプション品のインナーテント、マットが敷けます。
- Mサイズ … インナーマット 360×310cm
- Lサイズ … インナーマット 460×400cm

スノーピークの2018カタログより
そして、ワンポールの構造のため、天井が高くて開放感が素晴らしい♪
- Mサイズ … 高さ 260cm
- Lサイズ … 高さ 280cm
スピアヘッド Pro.Lの天井の高さはこんな感じ。
大人が手を伸ばしても届かないです。テント上部のベンチレーションを開閉する棒には手が届きます。
個人的には、ワンポールのテントだと、小川キャンパルのピルツや、テンマクデザインのCircus440も気になっているですが、スピアヘッドの居住空間の広さは郡を抜いています。
3方向に対象になっている
スピアヘッドは、3方向に対象になっています。前室が3つ、サイドのベンチレーションが3つ均等に配置されています。

スノーピークの取扱説明書より
同じ立ち位置から、3方向にある前室をそれぞれ撮影。(写真は、スピアヘッド Pro.M)
ちなみに、前室はクローズしたり、メッシュにしたりすることができます。
サイドのベンチレーションも3方向にあります。そして、雨が降っても水が入らないように、下向きに作られています。なるほど☆
ベンチレーションは内側から開閉可能。
他の詳細部分
スペアヘッドの詳細部分をご紹介します。
カタログから読み取れない、細部をご確認ください。
テントの上部には、ベンチレーション。
中から見ると、3つのベンチレーションが開閉できることが分かります。
その下には、フックが全部で6箇所。小型のライトなどを吊るすのに便利です。
ベンチレーションの脇には、小物を収納できるポケットが付いています。
色々な使い方が楽しめる
色々な使い方ができるのもスペアヘッドの魅力です。
ワンポールテントとして使ったり、シェルターとして使ったりすることができます。
また、他のテントと連結して楽しむこともできます。
ワンポールテント & シェルターとして使える
スピアヘッドは2パターンの使い方ができます。
- インナーテントを吊るして、ワンポールテントとして使う
- シェルターとして使う
ワンポールテントとして使う時にはオプション品が便利です。
- インナーテント
- インナーマット
- リビングシート
シェルターとして使うならオプション品は不要ですが、お座敷スタイルにするなら、リビングシートが便利です。
ワンポールテントとして使うのであれば、最低限インナーテントが必要です。リビングシートをグランドシートとして敷いて、インナーテントを吊るして、インナーマットを敷いて過ごせば完璧ですね。すべて揃えると2倍近い値段になりますが…。
ハーフインナーはないので、テント内に寝室とリビングスペースを共存させることはできません。
インナーテントを買えば、ワンポールテントになる
テントと連結・ドッキングできる
スピアヘッドは、スノーピークのテントとドッキングすることができます。
連結できるテント
- ドックドーム Pro 6
- ランドブリーズ 6
- アメニティドーム M
- スピアヘッド M
- スピアヘッド L
スピアヘッド同士を連結する場合には、前室に付いているジッパーで連結することができます。
色々なテントと連結して楽しむことができますね♪
設営に関すること
大きいテントなので、設営時のサイズや設営の手間・時間が気になるところ。キャンプ場によっては区画に入らないサイズなので注意が必要です。
設営サイズが大きいのでキャンプ場を選ぶ
設営サイズとしては、狭い区画(8×8m)にギリギリ入るといったサイズ感。
- M … 590×500cm
- L … 680×600cm

スノーピークの取扱説明書より
スピアヘッドで区画を専有してしまいます。車を入れたり、焚き火するスペースを考えると、広いサイトを選ぶ必要があります。
- フリーサイトで楽しむ
- 車は離れた駐車場に停める
といた覚悟が必要です。
また、身の丈以上の大きなテントなので、撤収・乾燥させるのも苦労するかもしれません。キャンプ場で乾燥できなかった時には、別途、公園などで乾燥させる必要がありそうです。
設営時間は1時間ぐらい
ワンポールなので、設営は1人でもできます。時間は40分~60分といったところ。
手順ごとにザット見積もると45分ぐらいかかりそうです。
作業 | 目安 | |
---|---|---|
1 | テントを広げる | 5分 |
2 | 地面4箇所にペグダウン | 5分 |
3 | センターポールを立ち上げる | 5分 |
4 | 地面(コーナー)2箇所をペグダウン | 5分 |
5 | 全室・サイドの計6箇所にフレームを通す | 15分 |
6 | 周囲ペグダウン約20箇所 | 10分 |
ペグダウンはトータルで30箇所ぐらい。
設営を経験したスノーピークの店員さんと話しをしましたが、立ち上げ(上記 作業3)までは早いと言っていました。ペグダウンを上手に省略すれば、設営を楽することもできそうです。
設営の手間・時間は、一般的なテント・シェルターなどで、寝室とリビングスペースを確保する手間と同じぐらいだと感じました。
- ファミリー向けのテントと、タープやシェルターを設営
- 大型の2ルームテントを設営
我が家の経験だと、アメニティドーム(M)の設営で30分ぐらい。タープを張るのに20分ぐらい。スピアヘッドの設営はその手間・時間と同じぐらいの印象です。
利用シーン
スピアヘッドの利用シーンを考えてみます。
ファミリーキャンプやグループキャンプに便利
スピアヘッドは中の空間が広いため、ファミリーキャンプやグループキャンプに向いています。
実際に我が家は、アメニティドーム Mを使っているので、リビングスペースがありません。スピアヘッドなら、寒い時期に、広い居住スペースでヌクヌクと過ごせそうです。憧れます♪
また、グループでキャンプに行っても、広い居住スペースで晩酌ができるのは魅力的。
大人数でキャンプに行くなら、便利なテントだと感じます。
冬のキャンプに向いている作り
スピアヘッドは、寒い時期のキャンプに適しています。
- 生地が厚い
- 下部と上部にベンチレーションがある
- スカートが全面に付いている
下から空気を取り込んで上部に逃がせるので、ストーブを使う時に換気がしやすいです。
夏は向かない
スピアヘッドの弱点は、夏には向かないこと。スノーピークの店員さんも言っていました。
夏に向かない理由
- テントの色が薄いため、日差しを透す
- サイドのベンチレーションが小さい
- スカートが付いている
テントの色が薄いため、夏の日差しで暑くなります。
リビングシェルやランドロックのようなシェルターなら、側面をメッシュにして広く風を取り入れることができますが、スピアヘッドはその点が弱いようです。下から空気を取り入れて上に逃がす仕組みになっています。
夏でも工夫すればある程度大丈夫だと思う
夏には向かないようですが、実際は夏でも使える気もします。
- 夏の日差しが強い時にはテント内に居ない
- 夏でも涼しい高原・林間のキャンプ場を選ぶ
夏は、どんなテントでも暑いので、外で子供たちと遊ぶのが得策です。
また、夜の暑さは対処が難しいので、高原・林間の涼しいキャンプ場を選べばOK。
そして、ベンチレーション・前室を全面メッシュにすれば、そこそこ風が入るはず。
- サイド3箇所にベンチレーションがある
- 前室3箇所をメッシュにすることができる
- テント内の空間も天井が高くて空間が広いため熱がこもりにくい
ということから、熱帯夜でなければ問題ない気もします。
ただし、雨が降ったら厳しいかも。
サイドのベンチレーションは雨でも風を取り込めるように下を向いていますが、前室のメッシュは上を向いているので、テント内が雨に濡れます。
意外と価格が高くないのが嬉しい
スピアヘッドは、ワンポールテントとして使えたり、シェルターとしても活躍してくれるテント。
しかも、アイボリーはオシャレで美しい。
これだけ広いスノーピーク品質のテントが、10万円ちょっとで手に入るというのは、非常に魅力的♪
我が家の次のテントとしてして有力な候補です♪
今回「即買い」とならなかったのは、アメニティドームMのインナーテントが使いまわせないこと。スピアヘッド Pro.L でも、270×270cmのインナーテントは入らないようです。
もう少し、他の新作テントを見て様子を見たいと思います☆
スピアヘッドとオプション品
スピアヘッドには、オプション品として、インナーテント、インナーマット、リビングシートがあります。
スピアヘッド Pro.M
スピアヘッド Pro.L
クーポン・セール情報をチェックして最安値を探そう
スノーピークの製品は基本的に値引きがされないため値崩れしません。
少しでも安く手に入れるためには、Amazonや楽天だけでなく、販売店のセールやポイント還元イベントを探すと良いです。
セールやポイント還元あるオンライン店舗
購入時には、各ショップでセールが開催されているか確認すると良いです☆
セール期間は、売れ筋商品は品切れになることもあるので、早めに決断すると良いです。