SOTOのST-301を改造したので、その内容をご紹介します。
改造したポイントは全部で7箇所。
先人の知恵をお借りしながら、楽しくチャレンジしてみました。
参考 ST-301のレビュー記事はこちら
改造の前に知っておくこと
まず知っておかないといけないのは、改造すると保証の対象外になる可能性があります。
- 生産物賠償責任保険(PL保険)
- 製品の動作(修理)に関する保証
SOTOの製品は、生産物賠償責任保険(PL保険)付き
ザックリまとめると
というのがPL保険。そのため、
というのが注意点。改造するなら自己責任です。
ちなみに、
質問
使用容器(ボンベ)について、他社製の容器(ボンベ)は使用できますか。回答
必ず当社指定の専用容器(ボンベ)をお使いください。器具とボンベはメーカーによって接続部分などが微妙にちがいます。万一他社製容器(ボンベ)を使用して器具の故障、事故があった場合でも保証の対象外となってしまいます。
ん~。厳しい!
我が家は、純正のボンベはあまり使わないので、基本的に保証の対象外。
となると改造しても失うものはないので、使いやすく改造したいと思います♪
ST-301を改造
今回、ST-301を改造したポイントは7箇所。
- シリコンチューブで火傷対策
- スタビライザーの向き変更
- 圧電着火装置のネジを改善
- ゴトクベースゴムの固定
- スタビライザーベースゴムの固定
- ガス出力つまみを見やすく塗装
- 付属の収納袋のほつれ対策
それぞれの改善策を、順番にご紹介していきます。
シリコンチューブで火傷対策
ST-301は、五徳が剥き出しになっているため、うっかり触ると一瞬で火傷をしてしまいます。
そのため、五徳にシリコンチューブを通せば、熱さを緩和できます。
シリコンチューブのサイズ
今回使ったのは、内径 4mm、外径 6mmのシリコンチューブ。
このサイズを選定した理由は「家にあった」ため。
内径は4mmのものを選んでください。今から買う方なら、耐熱用のシリコンのほうが安心ですね。黒、青、赤、黄、柿のカラーバリエーションがあります。
シリコンチューブを通す位置はサイドだけ
シリコンチューブを通すにあたって、悩んだのが位置。
色々と試行錯誤しましたが、最終的にサイドだけに通しました。
サイドだけに通した
色々と試してみた結果、シリコンチューブは、五徳のサイドの部分だけに通しています。
五徳のどの高さまでシリコンチューブを通すかが悩んだのですが、これから、実際に色々な鍋で使ってみて、溶けた分を削ろうと思います。
※一般的には炎の高さより低くしている方が多いようです。
実際に使ってみましたが、上記の写真の位置でもシリコンは溶けませんでした。土鍋で炊飯、カップラーメンを作ったりしています。
下までシリコンチューブを通すと安定しない
以下の理由から、五徳の下までシリコンチューブを通すのは諦めました。
- 五徳の下までチューブを通すと安定しない
- 圧電着火装置の付いている脚の下にはチューブが通らない
五徳の下までシリコンチューブを通すと、五徳が安定しません。
脚の中央部分が一番低いため、外側が浮いてしまいます。もともと、脚の外側には、ゴトクベースゴムを使用して安定するように作られているためだと思われます。
また、圧電着火装置が付いている五徳の脚には下までチューブを入れることができませんでした。※ST-301で五徳の脚を外している方もいますが、私には外せませんでした。脚が外せていたST-301はゴトクベースゴムの形状が違うため過去のバージョンなのかもしれません。
シリコンチューブは気合で通す
シリコンチューブは、中に水を少し入れて、気合で押し込みます。
石鹸水を使うと滑りが良くなるようですが、その後に外れやすくなりそうな気がしたので、今回は水だけで通しました。
コツは、ちょっとづつ入れていくこと。ネジったりする必要はありません。力を入れて、後ろ、真ん中、先端の順番に入れていきます。シャクトリ虫の要領。
ちなみに、石鹸水を使っても、そこそこ頑張らないと入らないようです。
スタビライザーの向き変更
スタビライザーの取り付け向きを変更することで、収納サイズをコンパクトにします。
スタビライザーの裏側のネジを外して逆向きに取り付ければOK。
スタビライザー改造前と改造後
スタビライザーを改造することで、多彩な収納ができるようになりました。
スタビライザーを開いた際に、脚がロックする位置が変わりますが、元々の位置でも使えます。実際に使ってみましたが、もともとスタビライザーはカパカパと動くわけではないため、購入当初の位置でスタビライザーを使えます。
圧電着火装置のネジを改善
ST-301は、圧電着火装置のネジが緩んできて、カパカパと動きます。
ネジの長さがあるので、外れて紛失することはないでしょが、ちょっと気になるポイント。
動きを鈍くするために以下の工夫を実施。
- ネジの位置にシリコンチューブを噛ませる
- ネジの裏側は緩まないように木工用ボンドで固定
これで、だいぶ動きが鈍くなって高級感のあるスムーズな動きにりました。
木工用ボンドなら、ネジを外したい時に外せるので元に戻すことも可能です。
ゴトクベースゴムの固定
五徳ベースゴムは、挟んで固定してあるだけなので、すぐに外れてしまいます。
ゴムが動いて使いづらいですし、紛失してしまう可能性も高いです。
OPPテープで外れないようにキツく締めながら貼り付けました。
キツく締めることで、ゴムがかなり動きにくくなりました♪
セロテープでも大丈夫だと思いますが、OPPテープのほうが薄く、時間が経ってもベトベトしません。接着力も高いので、OPPテープがベストだと思います。
スタビライザーベースゴムの固定
スタビライザーベースゴムは、なんとなく挟まって止まっているだけです。
なにかの拍子に外れてしまうので、接着剤で固定。
ガス出力つまみ を見やすく塗装
ST-301は、ガス出力のツマミの表示が分かりづらい…。
「OFF → ON」の刻みがあるのですが、凹凸がついているだけなので、周囲が薄暗くなったら見えなくなります。
ポスカで分かりやすく上塗りしました。
デザイン重視でもとの表示に合わせて塗ったのですが、まだ分かりづらい…。そして、ONとOFFの文字に色を付けるのは至難の業でした。
どうしようかと悩んでいたところ、ナイスアイデアが降臨!
なんとか、分かりやすくすることができました♪
よし!
けど、分かりやすくなりました♪
仕上げに、塗装が剥げないようにトップコートでコーティング。
付属の収納袋のほつれ対策
付属の収納袋の裏側のほつれがひどかったです。
放っておくと、どんどんほつれるので、ライターで炙ります。
さいごに
今回は、ST-301の改造したポイントをご紹介しました。
- シリコンチューブで火傷対策
- スタビライザーの向き変更
- 圧電着火装置のネジを改善
- ゴトクベースゴムの固定
- スタビライザーベースゴムの固定
- ガス出力つまみを見やすく塗装
- 付属の収納袋のほつれ対策
手を加えることで、使いやすくなりますし、愛着も湧いてきますね♪
参考 関連記事