固形燃料ストーブをうまく使うと、荷物を減らすことができます。
「バーナーなどの専用機器を使わなくても、どこでも火をつければ使える火器」という発想なので、軽くてコンパクトなのが最大の強み。
ガスバーナーほどの火力はないのですが、キャンプ場でのんびり過ごす方にはオススメのアイテム。アルコールバーナーと比べて燃料の取り扱いが簡単です。
この記事では、固形燃料ストーブについて以下の順に紹介していきます。
- おすすめ品
- 固形燃料ストーブの特徴
- 便利な使い方
- 使用時の注意点
固形燃料ストーブの用途別おすすめ11品
まずは固形燃料ストーブのおすすめ品をピックアップ。
固形燃料ストーブといえば「Esbit」が有名ですが、他にも色々な商品があるので、用途によって選ぶと良いと思います。
固形燃料ストーブの生みの親 エスビット(Esbit)
固形燃料ストーブは、1936年にドイツのEsbitで発明されました。
Esbitは家族経営の会社。「サバイバルのための商品」というポリシーを掲げて製品を展開しています。
軍で採用された実績もあり、今でも世界から高い評価を受けているブランドです。
エスビットの代表作はポケットストーブ。燃料をストーブの中に収納して持ち運ぶことができ、さらにポケットに入るサイズ。
ポケットストーブ用の収納ケースも販売されてます。
ポケットストーブ ラージは、固形燃料を2倍収納できるようにしたモデル。
チタニウムストーブは、デザイン性の良い独特な形状なのが特徴。その見た目の美しさには目を奪われます。本体の重さが 15 g という驚きの超軽量モデル。
ステンレスストーブは、薄くたためるのが強み。
我が家が使う ガオバブの固形燃料ストーブ
我が家が使っているのはガオバブ(Gaobabu)の固形燃料ストーブ。
日本のショップブランドで、ロゴも素敵なので気に入っています。
アルコールストーブとの互換性もあるため、五徳・風防・火消し蓋などが共用で使えるのが強み。固形燃料トレーをアルコールストーブに替えると他のオプションは全て使えます♪
※ストーブのオプションは個別に購入することもできます。
参考 ガオバブの固形燃料ストーブのレビューは、別記事で紹介しています

チタンに強みがある バーゴ は独自の機能性
バーゴ(VARGO)は、荷物を軽くコンパクトにするポリシーで物づくりをしているブランド。チタン製品を展開しています。登山をする人には便利です。
バーゴのストーブは、 固形燃料だけでなくアルコールでも使えるのが特徴。
トライアドマルチフューエルストーブは、アルコールストーブの裏面を固形燃料ストーブとして使えるようにした商品。
チタニウムコンバーターストーブは、 単品でアルコールストーブや固形燃料ストーブとして使えるだけでなく、バーゴのヒット商品「ヘキサゴンウッドストーブ」と組み合わせて使えます。
驚きのギミックなので、ついつい欲しくなります♪ 高いけど(笑)
ロゴスの固形燃料コンロ
ロゴス(LOGOS)の固形燃料コンロは、コンパクトなサイズはそのままに、フタを付けて安定感のある五徳にしているのが特徴。
サイズは2種類。
圧倒的なコンパクトさのMG TRAIL
MG TRAILのストーブは、薄型で超コンパクトになるのが特徴。固形燃料だけでなく、アルコールバーナーの五徳としても使えます。※MG TRAILはキャンプツーリング用品専門店(日本)のショップブランド。
我が家では、DUGの同じ形状の商品(廃盤)を持っています。荷物を極力減らしたい方にとっては便利な逸品。サイズが一緒なのでMG TRAILとほぼ一緒かと。
衝撃の安さ! Zafina 固形燃料ストーブ
Esbitのポケットストーブをモロにアレした商品が、格安で販売されています。
口コミを見ていると、作りが荒く、使い勝手は本家Esbitに劣るようですが、とりあえず使ってみようという方にとっては助かりますね。
100均に並んでいてもおかしくない価格に驚き!
お手軽に自作できるようですが…
固形燃料ストーブを自作している方もいらっしゃいます。
缶詰や空き缶など身近に手に入る材料で作れます。工作好きで、自作のアイテムを作りたいという方にとっては、チャレンジがしやすいですね♪
極端な話、固形燃料ストーブはそのままでも使えますしね。
ただ、コストと手間を考えたら、先程紹介したモロにアレした商品を買ったほうが良い気がします。
固形燃料ストーブの特徴・便利な使い方・注意点
ここからは、固形燃料ストーブの特徴、便利な使い方、注意点について紹介します。
特徴
固形燃料は、旅館や飲食店などでも使われている「青いやつ」です。
- コンパクトで軽い
- 燃料の取扱いが楽
- 100均で燃料が手に入る
- こぼしてやけどをする心配が少ない(アルコールバーナー比)
- ガスバーナーほど強い火力は得られない
固形燃料ストーブのそもそもの発端は「バーナーなどの専用機器を使わなくても、どこでも火をつければ使える火器」
極端な話、固形燃料だけ持っていれば、石などで五徳を組んでお湯を沸かしたりすることができます。登山をするときやソロキャンプなどで荷物を減らしたい時には便利。
私の知る限り「最も軽量でコンパクトな火器」
アルコールバーナーと比べた時のメリットは、燃料が液体ではなく個体なので扱いやすいこと。
アルコールバーナーだと、ひっくり返した時にアルコールが流れてすぐに燃え広がる恐れがありますが、固形燃料なら転がるだけで一気に燃え広がる心配がありません。
また、アルコールバーナーと違って、炎が目視できるのも安心できるポイント。
便利な使い方
固形燃料ストーブの便利な使い方を紹介します。
強い火力は得られませんが、メスティンでの炊飯や、お湯を沸かしたり、食材を温める時に活躍してくれます。
逆に言うと、大きな鍋料理などをしないのであれば、固形燃料で事足りてしまいます。
メスティンやクッカーで炊飯
固形燃料を使いメスティンで炊飯する方も多いです。
実際にステンレス製のクッカーで試してみると、バッチリ炊飯することができました♪
ソロキャンプなら、バーナーを持っていかなくても、固形燃料ストーブだけで事足ります♪
炊飯するならメスティンがオススメです。アルミ製なら熱伝導率も高いので焦げにくいです。
- 米(1合)と水(200ml)を入れて1時間ほど吸水
- フタをして固形燃料で温める
- 蒸気が出たら、かき混ぜて再度フタをする(&重しを乗せる)
- 燃料がなくなって火が消えたらひっくり返して10分蒸らす
ティータイム用にお湯を沸かす
コーヒーや紅茶を飲む時に、お湯を沸かすにはちょうど良いです。
ダイソーの固形燃料を半分ぐらい使って、二人分のお湯が沸かせました。
着火剤としても使える
固形燃料は、着火剤としても使えます。
我が家の場合は、普段、着火剤を使わずに、小型のコンロをチャコスタ代わりに使って、火を起こすことが多いです。
ただ、雨の日などは火を起こすのが大変だったりするので、念のため着火剤を持っています。
着火剤だと着火剤としてしか使えませんが、固形燃料であれば着火剤としても使え、食べ物を温める時にも使えます。※着火剤を固形燃料のように使うと、煤がひどくてクッカーが汚れます。
消火・火力調整フタがあると便利
固形燃料は基本的に、火力の調整ができません。
ただ、消火・火力調整フタがあると火力調整ができたり、使わなくなったら火を消して燃料を再利用することができます。
普段から固形燃料を使う場合には、消火・火力調整フタがあると便利です。
注意点
固形燃料を使う時の注意点をご紹介します。
火力に注意 ~ 我が家は炊飯に失敗したことがある
固形燃料は、ガスバーナーのような強い火力ではないため、火力不足に注意する必要があります。
以前、我が家では固形燃料ストーブで炊飯をしようとして失敗!
普段ガスバーナーで炊飯している土鍋で、3合のご飯を炊こうとしたことがありました。その時は、湯気が出る状態までで、沸騰させることができず、固形燃料が尽きてしまいました。
固形燃料を二つ使って火力を高めたり、炊飯する量を少なめにしたりする必要だったようです。温まりにくい土鍋というのも失敗の要因だったかと。良い教訓になりました。
といったテクニック覚えておくと良いと思います。
参考 ステンレスクッカーで2合炊飯した時にはおいしく炊けました。
屋外で使う時は風防が必須
固形燃料ストーブは風を受けると火が消えてしまいます。
そのため、屋外で使う時には風防と合わせて使います。
こんな感じで二重にすると完璧♪ (円形風防 & 折りたたみ式風防)
絶対に口にしない(させない)
固形燃料は誤飲したら毒です!
赤ちゃん連れの方は、手の届かない所で管理してください。特に、色々なものを口にする時期は要注意。
ダイソーの固形燃料の場合は「誤飲したら失明または生命に関わる恐れがあり。」とパッケージに記載されています。
Esbitの固形燃料も「吐き気 、 嘔吐 、消化管障害、 腎臓障害を引き起こす可能性がある」とWikipediaで紹介されています。
ダイソーの固形燃料がお手軽でイイ感じ
我が家の場合、固形燃料は100均のダイソーで手に入るものを使っています。
- 25g×3個
- 1個あたりの燃焼時間は20~25分
- 110円(税込)
口コミを見ていると、他の固形燃料と比べて品質が劣るわけでないようなので、コストパフォーマンス的にも悪くないと思います。実際に炊飯できたし文句なし!
我が家では、固形燃料をたくさん使うわけではないのでダイソーで購入していますが、普段から使う方であれば、まとめ買いのした分だけお得になります。
参考 ↓Amazonの売れ筋ランキング(アウトドア用固形燃料)で1位の商品 <2019/5/8時点>
さいごに
固形燃料ストーブをうまく使うと、荷物を減らすことができます。
固形燃料ストーブは「バーナーのように専用機器を使わなくても、どこでも火をつければ使える火器」として発明されました。
固形燃料ストーブを使いこなせれば、ソロキャンプや2人キャンプであれば、ガスバーナーなしでも事足ります♪
荷物を減らしたり軽量化したい方には、使いこなしがいのある火器ですね。軍で採用される理由にも納得。
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参考 我が家のオススメはガオバブ(Gaobabu)の固形燃料ストーブ
アルコールストーブとの互換性もあるため、固形燃料トレーをアルコールストーブに替えれば、他のオプション品がそのまま使えます♪
※ストーブのオプションは個別に購入することもできます。

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