Jackeryの68W対応ソーラーパネル(SolarSaga 60 Pro)を実際に使ってみました。
晴れていればJackeryのポータブル電源240や400を1~2日でフル充電できます。
- 直接USB機器も充電できるため災害時のスマホ充電に便利
- SolaSaga100より電圧が高いのでポータブル電源によっては充電が早い
※メーカー様から商品提供していただいています
見出し
Jackery ソーラーパネル SolarSaga 60 Pro
SolarSaga 60 Proは、ポータブル電源で売れ筋のJackeryのソーラーパネル。

Amazon売れ筋ランキング(携帯電話用ソーラーチャージャー)でもポータブル電源が充電できる大型のソーラーパネルの中では実質2位です。<2021/1/12時点>
- Jackery ポータブル電源700/400/240を充電可能 ※Jackery1000も充電可能 実機で確認済み
- 最大68W
- 発電効率 23%
- 出力端子
- DC 8mm 18V/5.55A (ケーブル 3m)
- USB-A出力 5V/2.4A
- USB-C出力 5V/3A
- 重量・サイズ
- 重量 2.76kg
- 収納サイズ:425×535×35mm
- 展開サイズ:855×535×5mm
- IP65防水 (端子は非防水)
- 24ヶ月保証
- Jackery 1000 … 不明 / 7.5時間
- Jackery 700 … 不明 / 8.5時間
- Jackery 400 … 約10時間 / 7.5時間
- Jackery 240 … 約8時間 / 8.5時間
ここからは、Jackeryのソーラーパネルを実際に使ってみた使用感を交えながらレビューします。
コンパクトで満足できる発電力
同社のSolarSaga100と比べるとコンパクトなサイズがメリットのSolarSaga60Pro。
取り回しのしやすいサイズ感でありながら、Jackeryのポータブル電源240、400を1~2日ぐらいで充電できる能力があって実用的。
実際に使ってみると、真冬(1月)の晴れた日に35Wの発電力。夏ならもっと発電できると思います。
ポータブル電源や環境によってはSolarSaga100より充電が早い
SoarSaga60Proの便利なポイントはコンパクトさ。
SolarSaga100と収納時のサイズを比較
それでいて、SolarSaga100より発電能力がある場合があります。
それは以下の2つが理由です。
- SolarSaga60 Pro(22V)の出力電圧は、SolarSaga100(18V)より高い
- パネルに均一に日があたったほうが発電効率が良い
例えば、我が家にあるポータブル電源 seneo s262の入力仕様は 13~23V、2.5Aです。
そのためポータブル電源の電流値の上限がかかるため、電圧が高いソーラーパネルのほうが充電が早い。
- SolarSaga100 … 45W = 18V×2.5A (ポータブル電源の上限)
- SolarSaga60Pro … 55W = 22V×2.5A (ポータブル電源の上限)
また、Jackery400もわずかにSolarSaga60Proのほうが充電能力が高いです。
- SolarSaga100 … 63W = 18V×3.5A (ポータブル電源の上限)
- SolarSaga60 Pro … 67.98W = 22V×3.09A
ただ、日照が弱い場合にはSolarSaga100のほうが広い面積で充電できる強みがあります。逆に、室内の窓越しに充電する場合はSolarSaga60 Proのほうがパネル面積が狭いため全体で均一に日を受けることができて効率が良かったりします。といった感じで条件にもよります。
我が家の窓際だと、SolarSaga60Proのほうが発電効率が良いです。
特に風が強い時に室内でスマホなどのUSB機器を充電するのに重宝しています。
我が家の窓の場合、上位機種のSolarSaga100はパネル全体で日を受けることができず、十分な発電ができませんでした。その点SolarSaga60Proはパネルの90%ほど日を受けられます。実際にスマホの充電速度もSolarSaga60Proの方が早い。
ソーラー発電とACコンセントの充電速度を比較
実際にJackeryのポータブル電源をソーラー充電した時のデータを紹介します。
冬の晴天(1月19日)にソーラー発電の検証をしました。
Jackery 400
時刻 | バッテリー残量 | 入力電力 |
---|---|---|
12:00 | 83% | 34W |
12:30 | 86% | 33W |
13:00 | 89% | 33W |
参考 Jackey400をACコンセントで充電した際は、84%から94%まで81W前後で充電し続けて1時間かかっています。ACコンセントでの充電時間(7時間40分)から単純計算するとフル充電に12時間46分かかる計算。カタログ値は約10時間なので、今回の検証が真冬だったことを加味するとカタログ値は妥当だと感じました。
Jackery 700
時刻 | バッテリー残量 | 入力電力 |
---|---|---|
10:00 | 81% | 34W |
10:30 | 83% | 34W |
11:00 | 85% | 35W |
参考 Jackery700をACコンセントで充電した際は、81%から91%まで82Wで充電し続けて1時間。ACコンセントでの充電時間(10時間10分)から単純計算するとフル充電に25時間25分かかる計算になります(真冬の場合)。先程のJackery400の検証結果:カタログ値の比率で試算すると、Jackery700をSolarSaga60Proでフル充電した時のカタログ値は約20時間(19時間54分)。
USB機器ならACコンセントと変わらない速度で充電可能
USB機器やスマホの充電であれば、自宅の AC コンセントと変わらない速度で充電できます。
スペック的には十分すぎるほど。USB Type-Cのの急速充電(5V×3A)で15W。JackeryのSolarSaga 60 Proは68W。晴れていればあり余るほどの発電能力ですし、能力に余裕があるので多少雲がかかっていても充電できます。
USB充電口は2種類 同時に充電も可能
Jackeryのソーラーパネルは、USBの出力口が付いているので、ケーブルを挿してスマホを直接充電できるのが強み。
Type-CとType-AのUSB端子があり、同時に充電することも可能。※さらに同時にJackeryのポータブル電源も充電できます。
防災の備えとして超役立つ
USBの充電であればACコンセントからの充電と変わらない速度なので震災・停電時に活躍します。ポータブル電源すら不要。
- 情報収集に欠かせない「スマホ」
- 安全に明かりを確保できる「LEDライト」
どちらも必須の防災グッズが数時間で充電できます。
2つ折りでパッと使える
Jackeryのソーラーパネルは2つ折りだからパッと使えるのが便利。
磁石でくっつくようになっていて、パッと開いてパカッと閉じることができます。閉じてしまえば基本的に勝手に開くことはないです。
収納サイズは 42.5×53.5×3.5cm
キャプテンスタッグの折りたたみアルミテーブル(鹿番長のアレ)と比べてみるとこんな感じ。
小さいわけではありませんが、邪魔にならないサイズ感です☆
縦にも横にも設置できる
屋外で使用する時には横にして付属の足を使うことで太陽に向けてベストな角度で充電することができます。
もちろん、縦に吊るして充電することもできます。
車内で充電できるサイズだから便利!
個人的に注目のポイントは、車のフロントガラス越しに充電できるサイズ!
車内で充電できると、
- 強風でも充電できる
- 雨が降っても片付ける必要がない
- 盗難の心配がない
といった安心感があるのでかなり便利です。
駐車場に日が当たるなら、自宅で充電するより車内で充電したほうが便利かも。数日放っておけば充電が完了しています♪
参考 夏は避けるべき。車内の温度が上がりすぎる時期は、ポータブル電源の使用・保存可能温度を超える可能性があります。
作りはシッカリしている
IP65の防水規格で作りはシッカリしています。
止水ファスナーを使っています。
ただし、ポケットの中の端子は非防水のため中に水が入らないように注意が必要。
基本的にはJackery専用のソーラーパネル
唯一のデメリットは、基本的にJackery専用のソーラーパネルになっていること。
我が家の持っているポータブル電源は、DC2.5mmで充電できるものが多く8mmの端子はJackeryのみ。
参考 一方、我が家の持っているポータブル電源はBigBlueの120Wソーラーパネル(B442)で全て充電できます。Jackeryポータブル電源 400,700,1000、Lacita エナーボックス、PhewMan500、Seneo S262。
まとめ
Jackeryのソーラーパネルは充電速度が速く実用的なソーラーパネル♪
Jackery 240や、Jackery 400を充電するなら、コンパクトでかなり便利なソーラーパネルです。
- Jackery 400 … 約10時間 / 7.5時間
- Jackery 240 … 約8時間 / 8.5時間
ソーラーパネルから直接USB出力もできるので災害時のスマホ充電に活躍しているアイテムです。
