我が家がファミリーキャンプ用に手にしたスカイパイロットTC。
抽選販売になっている人気商品ですが、注意点もあるのでメリット・デメリットを徹底的にレビューしていきます。
気になる抽選販売の倍率から、我が家がスカイパイロットを入手した3つの理由、あると便利なオプション品まで紹介します。
参考 ファミリー向けおすすめテントは別記事で紹介しています。
サバティカル スカイパイロット TC
スカイパイロットTC (SKYPILOT TC) は、サバティカル(SABBATICAL)のフラッグシップモデル。
2019年に発売されてから人気で、2022年現在でも抽選販売が続いている商品。
インナーテントを取り付けてもリビングスペースで広々と過ごせるサイズ。
超ざっくり、寝室 3m×3m。リビング 3m×3mあるので5人家族でもOK。
夏はタープのように使えて、冬用には冷気対策のスカート付き。遮光性と保温効果の高いTC生地を使っています。
- 本体素材 TC素材(コットン/ポリエステル混紡素材)、撥水加工
- センターポール×1 スチール・Φ32mm・全長270cm
- サブポール×4 スチール・Φ22mm・全長180cm
- ハンガーテープ×2 ポリプロピレン
- 総重量22.4kg(本体14.7㎏、ポール5.6㎏、ペグ2.1㎏)
- 収納サイズ L82cm×W39cm×H29cm
抽選販売の倍率は?
入手方法は抽選販売なのでの、欲しくてもすぐに手に入らないのが難しいところ。
ということで、実際に参加して見えてきた抽選販売の詳細&倍率や転売・中古品などについて紹介します。
抽選販売の倍率について
気になる倍率ですが、我が家の実績だと6倍でした。
我が家の場合、1年半ほど申し込み続け、抽選に応募した回数は6回。
- 2020年11月 … 落選
- 2021年03月 … 落選
- 2021年04月 … 落選
- 2021年12月 … 落選
- 2022年2月 … 落選
- 2022年4月 … 当選
他の方も1年ほどかかったという話を聞くので、ザッと倍率5~10倍ぐらいだと思っておくと良いと思います。抽選販売は年に4回ぐらいのペースでした。<コロナ禍 資材調達難のため?>
スカイパイロット抽選販売の詳細
スカイパイロットの抽選販売の詳細は、サバティカルのブランドサイトで案内されます。
我が家の場合は、上記ページで抽選販売の日程を毎週確認し、申込むという地道な作業を繰り返しました。
限定版 フォレストグリーン再販は「ない」
2019年に限定販売されたフォレストグリーン。
再販の予定があるかサバティカルに問い合わせたところ、2022年6月時点で再販の予定はないとのことでした。
「スカイパイロット TC フォレストグリーン」の再販の予定は、ございません。
誠に申し訳ございませんが、何卒宜しくお願い致します。
エイアンドエフ インフォメーション
中古・転売品に手を出すべきではない
中古品や転売品がヤフオク、メルカリで流通していますが、個人的にはリスクが高いと思います。
- 割高
- 転売ヤーに資金が流れる (健全な流通の妨げ)
- 品質が不明 (TC生地 保存状態が悪いとカビ発生)
- 製品の保証が受けられない
※メーカー側でも「転売」に対して厳しい措置を取っています。
我が家がスカイパイロットを買った3つの理由
我が家が、スカイパイロットに興味を持った理由は3つ。
- 4人家族で快適に過ごせる大型テント
- 風に強い直線ポールのテント
- アレンジの幅が広い
ファミリーキャンプ歴6年なのですが、贅沢な体になってしまい、窮屈にキャンプするのが苦痛に。腰痛持ちもある。
さらに、テントのポールが6回も折れる経験をしているので、安心して過ごせるテントにしたい。という経験があり直線ポールのテントを探していました。
他に候補に上がったのはオガワのロッジシェルター&オーナーロッジの連結使用でしたが、値段が高いこともあり、スカイパイロットを選んでいます。
そろそろ子供たちも思春期(反抗期)に入るだろうから、ファミリーキャンプ用の最後のテントかもしれません。
スカイパイロットTC 6つの魅力を徹底解説
ここからは、実際にスカイパイロットを使って分かった魅力をレビューしていきます。
スカイパイロットの魅力は6つ
- デザインがおしゃれ
- 5人家族でも快適なサイズ
- 設営が簡単&速い
- アレンジが楽しめる
- 夏でも冬でも活躍
- 風に対応しやすい構造
それぞれ踏み込んで紹介していきます。
魅力1 デザインがおしゃれ
まず、スカイパイロットは、今までにないシルエットとデザインが最大の魅力。
テントだけでなく付属品まで統一感があります。
これまで使ってきたテントは張り縄とテントの色が合っていないと感じることあったのですが、サバティカルは気が利いていますね。
魅力2 5人家族でも快適なサイズ
スカイパイロットは5人家族で広々と過ごせるサイズ。
半分を寝室(インナーテント)、半分をリビングスペースにして、超ざっくり以下のサイズが確保できます。
- 寝室 3m×3m
- リビング 3m×3m
アメニティドームM(5人用)がカンガルーテントとして使えた
スノーピークアメニティドームMのインナーテント(270×270cm 5人対応)を入れてみたところ、ちょうど半分のスペースが埋まりました。
残り半分はリビングスペースとして使えます。リビングも5人で過ごせる広さです。
テントを連結すれば広大なリビング空間に!
さらに、アメニティドームMを外出しにしてみるとかなり広いです。
スカイパイロットTCを丸ごとリビングとして使うと7m×4mほどの広さ。
4人家族のファミリーキャンプだと持て余すサイズ。
↓半分でこの広さなので、10人以上が過ごせる空間になりますね。(夜はお静かに★)
ということで、夜はプロジェクターを使って子供たちとゲームを楽しみました♪
投影にはミニスマートプロジェクター と NIERBO スクリーンを使っています。
高さもあって開放感がある
スカイパイロットTCは空間が広いのも魅力。
テント内の高さも175cmの大人が手を伸ばせる高さ。
横幅も十分♪
側面に立っても頭がぶつからない♪
出入り口も高さが十分あります。
魅力3 設営・撤収が簡単で速い
スカイパイロットは予想以上に設営が簡単でした。
初めて設営したときも30分ほどで設営完了。
これまで我が家が使ってきたテントだと、設営が簡単な順に、ワンポールテント、ドーム型テント、トンネルテント(2ルームテント)、ですが、ワンポールテントに近い簡単さです。
ザッと設営手順を紹介。
テントを広げて、正方形になっているガイドテープの4隅をペグダウン。
メインポールを立ち上げて、
サイドポール4本を設置すればスカイパイロットが自立します。
張り縄をすれば完成。
超大型のテントですが、30分で設営できるのは素晴らしいです。
魅力4 アレンジが楽しめる
スカイパイロットはアレンジの幅が広いのが魅力。
公式ページに5パターンの設営方法が紹介されています。
我が家が試してみて快適だったのが前面を立ち上げた使い方でした。
ベルテントのようなシルエットになり、前面を立ち上げているため開放感があります。
天候や用途に合わせてアレンジができて、自由度が高いテントです。
魅力5 夏でも冬でも活躍
スカイパイロットは季節に合わせた張り方ができます。
- 夏場はタープのように風通し良く
- 冬場は薪ストーブ・石油ストーブを入れて
夏はタープのように使える
スカイパイロットはタープのように風通しを良くして使えます。
- 前面を立ち上げて
- 後ろを降ろす
と言った感じができてアレンジが自在。
これまで夏場のキャンプでは、テントとタープをセットで使うことが多かったのですが、スカイパイロットだけで快適に過ごせます。
また、スカートが付いていますが、暖かい時期は巻き上げ可能。
TC生地も遮光性が高ので、日差しを遮ってくれます。
冬はストーブを入れて
冬場は石油ストーブや、薪ストーブを入れても良さそうです。
薪ストーブを入れる場所は両サイドのポールの箇所を狙っています。2又ポール化したり、2方向に張り縄を引いたりして工夫すれば煙突を出せそうです。
スカートもついているので温かい空気が逃げにくいです。
そして、TC生地なので冬は暖かく過ごせます。
魅力6 風に対応しやすい構造
スカイパイロットは風に対応しやすい構造が魅力だと感じています。
2ルームテントやトンネルテントの場合はポールを湾曲させているため、強い負荷がかかるとポールが曲がったり折れるイメージがあります。※我が家は6回もポールが折れています。
スカイパイロットは全て真っ直ぐなポールを使っているためポールが折れにくいのが強み。そのためペグさえしっかりしていれば風に耐えることができます。
ただし、テント生地が破れるケースもあるようなので無理は禁物のようです。テント自体も大きくて高さがあるので、無理をすると生地が破けるリスクが高いようです。
強風に煽られて撤収する時は、ポールを落とすだけで一旦は安心です。風の影響を受けにくくできるので撤収しやすくなります。
ペグやロープ類はそのままで、ポールだけ落とせばテントを潰せるのは助かります。
参考 湾曲ポールは、強風時に撤収すると危険
2ルームテントやドームテントなど湾曲させたポールを使っている場合は、ペグを抜いてからポールを抜く必要があります。そして、ペグを抜いた瞬間に風に煽られてテントが吹き飛ぶ可能性があります。そうなると、撤収したいけど撤収できない地獄に陥ります。
※洪庵の強風でトンネルテントが飛ばされないようポールにしがみついて祈った苦い経験あり
デメリット2つ
スカイパイロットを使ってみて感じたデメリットは2つ。
- 区画サイトには入らない
- 雨に濡れるとテントが重くなる
区画サイトには向いていない
スカイパイロットを設営した時のサイズは張り縄なしで 7.2×3.8m。
張り縄をして、車を停めることを考えると区画サイト(8×8mとか)に入れるのはかなり厳しい。設営できたとしても、焚き火するスペースがない可能性があります。
そのため、区画サイトに行くなら広さを事前に確認しておく必要があります。
濡れると重くなり、乾燥も大変
スカイパイロットは総重量22.4kg
- 本体14.7㎏
- ポール5.6㎏
- ペグ2.1㎏
本体だけ15kg近くあり、さらにTC生地は水を含むと水を吸って重くなります。
大人が持つとボストンバックぐらいの大きさ。
乾燥している状態でも大人1人で持つのが大変なので、雨に濡れた時の扱いは大変そう。
車載した時の存在感もなかなか。
また、TC生地なので乾燥に時間がかかるのも注意が必要。そして乾燥が甘いとカビが生えるためメンテナンスに神経を使います。
細部の作りまで徹底レビュー
大きなテントの割に、価格が安いので、作りが気になる方もいるかもしれませんが、シッカリと作られているため安心して使えました。
また、ハンギングベルトなど使い勝手も考えられています♪
生地や縫製がシッカリしている
スカイパイロットの本体はTC生地が使われてます。
TC生地はコットンとポリエステルの混紡生地。風合いの良さと遮光性の高さが強みです。
実際に設営し、テント内で過ごすと遮光性が高いのが分かります。
撥水加工もされているため水を弾いてくれます。
縫製もシッカリしているため、安心して使えます。
ポールの太さ
ポールはスチール製。
- メインポール 32mm × 1
- サブポール 22mm × 4
スチール製で重い(ポール合計 5.6㎏)のがデメリットではありますが、強度の面を考えると安心です。
ベンチレーションが四方と上部にある
ベンチレーションは5箇所付いています。
- 前後の入り口
- 両サイドの入り口
- テント上部
前後の入り口はパネルは、片方づつ開放したりメッシュになる。
両サイドのパネルも同様に、片方づつ開放したりメッシュにできます。
天井にもベンチレーションの窓が左右に2つ。
内側のジッパーには長めの取っ手が最初から付いています。このバーがあるため開け締めが簡単。
また開けたときのベンチレーションはコードを引くと、カーテンみたいにまとまります。
使いやすさも考えられているなと感じます。
フック・ハンギングチェーン
テント内には備え付けのハンガーテープを両側に2本接続可能。
1本のテープには3つのリングがセットされていて、ランタンをぶら下げるのに便利。
付属品もそろっている
必要なペグや張り縄も揃っているので、ハンマーがあればテントが立ちます。
スカイパイロットTCのオプション品
最後にスカイパイロットTCのオプション品を紹介。
既にテントを持っている方は流用したりすることができますが、正規品は使いやすさとデザインの面で文句なしの作りですね。
インナーテント (SKYPILOT Inner Tent)
スカイパイロット専用のインナーテントは4人用(240×220cm)。
上部も空間が空くので快適に過ごせそうです。
▶ スカイパイロット インナーテント-SKYPILOT Inner Tent – SABBATICAL(サバティカル)ブランドサイト
専用なので文句なしの見た目と使い勝手ですが、他のテントで使えないのがデメリット。
連結タープ マリポサ L TC (MARIPOSA L TC)
サバティカル公式サイトで、スカイパイロットとの連結が案内されているタープが「マリポサ L TC」。
TC生地で、5×5mのスクエアタープです。
正規品で合わせると、見た目の統一感がでるのでオシャレにまとまるのが強みですね。
▶マリポサ L TC-MARIPOSA L TC – SABBATICAL(サバティカル)ブランドサイト
連結には「TarpPole 240 AL」を使うように案内されています。スカイパイロットのサブポールだと強度が足りないので注意。
▶タープポール 240 AL-TarpPole 240 AL – SABBATICAL(サバティカル)ブランドサイト
公式サイトの案内はFAQ「スカイパイロットTC+マリポサTC Lの連結はどうやってやるのですか?」に掲載されています。
▶よくある質問 – FAQ – SABBATICAL(サバティカル)ブランドサイト
お座敷スタイルにするならフロアシートが必要
テント内をお座敷スタイルにするならフロアシートが必要。
純正品の販売がないので代替品を探すことになります。
コスパを考えると、ポールを避けて、テントの半分に敷けるサイズのシートが良いと思います。サイズ的には、2.7m×3.6mを買って折ったり切ったりして使うのが良さそうです。
ユタカメイクのシートは我が家がキャンプを始めた当初から6年間使っていますが、使い勝手が良くオススメです。

カンガルーテントのオススメは?
我が家は、正規オプションのインナーテントを使わずにカンガルーテントを入れて使っています。既に持っているテントがあればそれを活用すると良いと思います。
アメニティドーム(M)
アメニティドーム(M)のインナーテント(270×270cm)なら、5人寝られますし、スカイパイロット内で設営できました。
外出しして連結することもできるので、インナーが自立するドーム型のテントをカンガルーテントとして使うのが一番便利だと思います。見た目はイマイチですが快適さは抜群。
また、アメニティドームは風に強いので、スカイパイロットが強風で使えない時の保険にもなりますね。

KZM トリオンテント
暖かい時期は、全面メッシュのKZMのトリオンテント(210×210cm)も便利。
ワンタッチテントだから設営が簡単で3人まで寝られます。

ポップアップメッシュシェルター
1人用ならコットの上に設営できるポップアップメッシュシェルターが便利。
先ほどのトリオンテントを家族が使う時は、私だけ一緒に寝られないのでコットで寝るようにしています。

KZM ブラックコットテント
KZMのブラックコットテントも1人用に便利。
コットの上に設営できるテントで、インナーテントとしてだけでなく屋外でも使えます。

ポールの二股化について
最後に、スカイパイロットTCの二股ポールについて検討してみました。
フタマタノキワミを使っても良いと思いますが、
試しに出入り口に、Ribitek アルミ テントポールを2本使ってみたところ、オプション無しで2又化できました。風が強くないならこれで良さそうです。
ロープも2方向に引いたほうが良さそうですね。
ただ、出入り口にポールがあっても、そこまで邪魔に感じなかったので、二股化するメリットはそんなに無い気がしました。
薪ストーブを入れる時に両サイドの2又化について検討したいと思います。
まとめ
我が家がファミリーキャンプ歴6年で最終的に選んだテントがスカイパイロットTC。
大型のテントで扱いが大変な面もありますが、キャンプ場での快適さは抜群です♪
ただし、TC生地の大型テントなので、乾燥させるメンテナンスの大変さはありますね。
最後にまとめます。
- 抽選の倍率「1年半かけて、6回目の申込みで当選」
- 我が家がスカイパイロットを入手した3つの理由
- 4人家族で快適に過ごせる大型テント
- 風に強い構造
- アレンジの幅が広い
- 魅力 6つ
- デザインがおしゃれ
- 5人家族でも快適なサイズ
- 設営が簡単&速い
- アレンジが楽しめる
- 夏でも冬でも活躍
- 風に対応しやすい構造
- デメリット2つ
- 区画サイトには入らない
- 雨に濡れるとテントが重くなる
参考 ファミリー向けおすすめテントは別記事で紹介しています。
