EcoFlowの「RIVER Pro」を実際に使ってみたので徹底レビューします。
これまでのポータブル電源の常識を覆す機能が強みです。
- 超高速充電(1時間で0→80%)
- 拡張バッテリーで容量を2倍に増やせる
- 最大 1200Wの機器が動くブースト機能
- アプリで操作できる
- 真のパススルーに対応
- ACアダプタが不要
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が7時間15分 <実測値>
- 扇風機
- 扇風機(最大風力 約49W)で10時間09分 <実測値>
- スマホ充電 (11Wh)
- 約58回 <スペック値>
容量は720Whの大容量なので、ファミリーキャンプで使えるバッテリー。電気毛布、サーキュレーターなどの稼働時間や、使い勝手、気になったポイントなどを紹介します。
※メーカー様から商品提供していただいています
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

EcoFlow「RIVER Pro」720Wh
EcoFlowの「RIVER Pro」はバッテリー容量が720Wh。
ファミリーキャンプで使いやすい容量で、サイズ・重量も扱いやすいです。
- バッテリー
- 純正弦波
- バッテリー容量:720Wh
- バッテリー種類:三元素リチウムイオン
- サイクル回数 : 800回以上 (80%+)
- 本体充電所要時間:1.6 時間(AC)7.5時間(12V シガーソケット)
- 出力
- AC出力(x3) 600W (サージ1200W),100V AC( 50Hz/60Hz)
- USB-A出力(x2) 各ポート最大12W、5V DC、2.4A
- USB-A急速充電(x1) 最大18W、5V DC、 9V DC、12V DC、2.4A
- USB-C出力(x1) 最大100W、5V DC、9V DC、12V DC、15V DC、20V DC、5A
- シガーソケット出力(x1) 最大136W、13.6V DC、10A
- DC5521 出力(x2) 各ポート最大13.6V DC、3A
- 入力
- AC充電入力電力 : 最大660W(X-Steamテクノロジー)
- AC充電入力電圧 : 100-120V AC(50Hz/60Hz) のみ
- ソーラーチャージ入力 : 200W 10V-25V DC最大12A
- シガーソケット : 12V DC最大10A
- サイズ・重量
- サイズ : 28.9x 18.0 x 23.5 cm
- 重量 : 7.2kg
- 安全性
- RoHSを取得
- BMS、過電圧保護、過負荷保護、 過熱保護、短絡保護、低温保護、低電圧保護、過電流保護
- 動作温度
- 充電温度範囲 0-45°C +/- 3°C
- 放電温度範囲 -20-60°C +/- 3°C
- 保証期間 : お買い上げ日から24カ月
付属品は、説明書と充電ケーブル3種(AC、シガーソケット、MC4ソーラーパネル)、DC出力の変換コードです。
6つの革新的な技術
River Proの強みは「革新的な技術」が盛り込まれていること。
- 超高速充電(1時間で0→80%)
- 拡張バッテリーで容量を2倍に増やせる
- 最大 1200Wの機器が動くブースト機能
- アプリで操作できる
- 真のパススルーに対応
- ACアダプタが不要
他のポータブル電源では、ここまで充実した機能は見かけません。それぞれの機能について紹介していきます♪
超高速充電
EcoFlowのRiver Proは超高速充電が魅力。
X-Streamテクノロジーによって、最大660Wの速度で充電できます。
他のポータブル電源だと5時間以上かかったりするので、驚愕のスピードです。
充電速度は0%、100%に近くなるほど充電時間が遅くなるため、バッテリーに負担がかからないようにコントロールされていることも分かります。
最大1200Wの高出力ブーストが使える
最大1200Wの高出力ブーストが使えるのもRiver Proの強み。
River ProはX-boostという機能により、ドライヤーなどの1200Wまでの機器が動作します。ただし、消費電力が600Wほどで、ドライヤーの勢いも弱めだったので、出力を抑えた状態で機器が使えているようです。※温風は出るので髪の毛は乾きます
X-Boostだと使えない機器もあるようです。
720Whの比較的コンパクトなポータブル電源でドライヤーが使えるのは嬉しいです。一般的に1500Wh超えの重くてかさ張るポータブル電源じゃないと、ドライヤーが使えなかったので、使いやすい。
個人的にはソロキャンプで重宝しそうです。電気毛布、ドライヤーを使って、さらに余裕がある感じです。
拡張バッテリーで容量を2倍に増やせる
EcoFlowのRiver Proは拡張バッテリーで容量を2倍に増やすことができます。
キャンプ用のポータブル電源は、700Wh前後が容量とサイズ重量のバランスが良くて便利だと思います。ただ、家族全員が電気毛布を贅沢に使いたい時などは容量が足りなくなることもあるので、実際に使ってみてからバッテリー容量を増やせるのは助かります。
しかも、容量も720Wh、1440Whと余裕を持った単位で増やせます♪
アプリで操作できる
EcoFlowのポータブル電源は、スマホの専用アプリで操作することが可能!
- リアルタイムで状況を把握
- 各種スイッチのON/OFFができる
- 細かな設定もできる
状況がリアルタイムで確認できて消費電力のグラフ表示もされています。さらに、スイッチのON/OFFも可能。
細かな設定もできるようになっています。
真のパススルー (バッテリーに負荷がかからない)
EcoFlow RIVER Proは真のパススルーに対応しています。
多くのポータブル電源は「パススルー対応」という文言を掲げていますが、バッテリーを充電しながら、バッテリーから給電するため、バッテリーに負荷がかかり寿命を縮めてしまうことになります。
その点、EcoFlowのRiver Proは、真のパススルーを実現できているので、給電して余った電力でバッテリーを充電しています。
メーカーに問い合わせた回答がこちら。
1. パススルーは、入力電力をバッテリーを介さずに出力できる作りか
2. パススルー時の注意点があれば教えてください
パススルーについてですが、入力電力をバッテリーを介さずに出力できます。
ただし、本格的なUPS(無停電電源装置)機能とは違います。突然断電した場合、本製品は30ミリ秒以下で電池給電モードに自動で切り替わります。(0ミリ秒の切り替えには対応していません)
アプリのQAにも記載されていました。
ACアダプタがない
EcoFlowのRiver Proは、電源ケーブルだけで充電できます。
これまで使ってきたポータブル電源は、弁当箱のようなACアダプタがあり、邪魔&発熱して厄介でしたが、それがなくなっています。
RIVER Proでの機器稼働時間を検証
ここからは、EcoFlow「RIVER Pro」の使い勝手をレビューします。
キャンプでの主な使い道は、電気毛布とサーキュレーター。これらの機器が何時間使えるか実際に動かして検証しています。
電気毛布はどのぐらい使えるか
EcoFlow RIVER Proで電気毛布の使用可能時間を実際に計測しました。
冬キャンプで底冷えを防ぐなら、電気毛布(中)で十分。電気毛布が2枚使えるので、上半身に敷いて一晩使えます。我が家の場合は、子供は湯たんぽ、大人は電気毛布で寝ています。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
扇風機の使用可能時間
扇風機の使用可能時間を実際に計測してみました。
扇風機が使える時間
扇風機は最大風力で10時間09分使えました。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間 |
---|---|---|
弱 | 29W | 17時間9分※ |
中 | 39W | 12時間45分※ |
強 | 49W | 10時間9分 |
※消費電力比で計算した値
サーキュレーターは風力強でも11Wだったので45時間近く動きます。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間 |
---|---|---|
強(10) | 11W | 45時間13分※ |
※扇風機の消費電力から計算した値
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ドライヤーも使える
冒頭で紹介した通り、X-boost機能があるのでドライヤーも使えます。
今回使ったドライヤーは、パナソニックのヘアードライヤー イオニティ(EH-NE55)。風力ターボ(消費電力 1200W)で使えました。
※検証の動画は2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ファン音も気にならなかった
EcoFlow RIVER Proで、電気毛布(中)×2枚使っていた時に、ファン音は鳴りませんでした。
先程の検証動画に映っていますが、ドライヤーを使うとファンが回っているのが分かります。
ファンが鳴るとそれなりに音が鳴りますが、キャンプでファンが鳴るのはドライヤーなどの高出力の機器を使う時ぐらいだと思います。
形状について
ここからはEcoFlow RIVER Proの形状やサイズ感をレビュー。
大人なら片手で持てるサイズ・重量。
- サイズ : 28.9x 18.0 x 23.5 cm
- 重量 : 7.2kg
小学生なら一人で持てる重さ。小学2年の息子が頑張れば片手で持てるレベル、ちょっと危なっかしいけど持ち運べました。
ミニバンの運転席と、助手席の間にちょうど乗るサイズ感。
角は丸められているため、尖った感じがなく怪我の心配もありません。
ハンドルも持ちやすい形状。
サッと手にとって持ち運ぶことができますが、上面がフラットではないため物を置くことはできません。
リアルタイムで消費電力とバッテリー残量が数値で表示される
EcoFlowのポータブル電源は、リアルタイムで入出力の電力とバッテリー残量が数値で表示されます。
さらに、アプリでも確認可能。
バッテリー残量が数値で表示されるのはかなり便利。あと何時間でバッテリーが無くなるか分かります。
他の製品は、ザックリ5段階表示だけのものもあったりするので、そのような製品と比べると格段に使いやすいです。
出力端子も多い
EcoFlow RIVER ProはACコンセントが3つあり、USB・DC出力もあります。
AC出力が3つあるで、電気毛布を3枚使えますし、USBの口も4つあるので、家族の携帯電話を充電する時にも困りません。
シガーソケット出力にキャップ付き。ホコリが侵入しにくいのでキャンプに安心して持っていけます。
寝る前に充電すれば、翌日のキャンプに間に合う
自宅のACコンセントだと1時間40分で満充電できました。
前日の夜に充電すれば十分間に合います。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
多彩な充電方法に対応 (車・ソーラーパネル)
EcoFlowのRIVER Proは、車でも充電できる「カーチャージャー」と「ソーラーパネル用のMC4ケーブル」が付属。
車内でも充電できるので連泊の時に役立ちます。ケーブルはミニバンの2列目まで届いて、余裕もあります。
車(シガーソケット)だと100Wほどの早さで充電していました。スペック値で7.5時間かかるようです。
まとめ
さいごにEcoFlowの「RIVER Pro」のレビューをまとめます。
これまでのポータブル電源の常識を覆す機能が強みです。
- 超高速充電(1時間で0→80%)
- 拡張バッテリーで容量を2倍に増やせる
- 最大 1200Wの機器が動くブースト機能
- アプリで操作できる
- 真のパススルーに対応
- ACアダプタが不要
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が7時間15分 <実測値>
- 扇風機
- 扇風機(最大風力 約49W)で10時間09分 <実測値>
- スマホ充電 (11Wh)
- 約58回 <スペック値>
容量は720Whの大容量、拡張すると2倍の1440Whになるので、ファミリーキャンプで便利なポータブル電源です。
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら


2ページ目に、EcoFlow RIVER Pro の検証データ(サーキュレーター、電気毛布、充電速度)の詳細を掲載します。(細かい話なので気になる方だけご覧ください。)