SmartTapのPowerArQ用の120W対応のソーラーパネルを実際に使ってみました。
正直、実際の充電時間やその機能性が良くて驚き!
家庭用のACコンセントで充電するのと同じ速度。PowerArQ本体のスペックの高さにも驚かされましたが、ソーラーパネルも高スペックです。
キャンプで連泊する際にもリアルに活躍してくれる商品。防災の備えとても大活躍すること間違いないです。
実際の使用感を交えながらレビューします。
参考 SmartTap「PowerArQ」本体のレビュー記事はこちら
見出し
驚愕! ソーラー充電の速度が家庭用コンセントと同じ!
私が驚いたのは、ソーラー発電した時の充電速度が、家庭用のACコンセントと同じこと。
- ACアダプター(100W) … 8~10時間
- ソーラーパネル(100W) … 8~10時間
天候によって発電能力が変わりますが、2月の晴れた日に充電すると、入力電力が94Wほどに達しました。(ACコンセントによる充電時は100W前後)
「ソーラー発電」と聞くと、充電速度が遅くて使い物にならないイメージを(勝手に)抱いていましたが、技術の進歩はもうここまで来ているのかと驚きました。
もちろん太陽光の強さによるのでしょうが、最大限に力を発揮できれば8~10時間で充電できるとなると、かなり実用的です。
実際の充電速度をレビュー
ソーラー発電をした環境は2パターン
- 公園でテントを乾燥させている合間に (晴れ)
- キャンプ場で撤収作業の合間に (薄曇り)
どちらも、現実的な発電量でした♪
公園でテントを乾燥させている合間に (晴れ)
- 2019年2月の晴れ(昼)
- 冬なので日差しは強くない
- 太陽は薄く曇がかっている時のほうが多い
- 公園の駐車場にて
ちなみに、PowerArQは充電時のワット(W)数がリアルタイム表示されるので、どのぐらいの電力で充電されているのが目安として分かります。
PowerArQを家庭用のACコンセントで充電した時には、100W前後(95W~107W)の充電速度で安定していましたが、ソーラー発電時には、38W、94W、52W、46Wなど、あまり太陽の状態が変わらなくても刻々と変わりました。※秒単位で変わるので気にしても仕方なさそうです。
経過時間 | バッテリー残量 | 入力電力 |
---|---|---|
0分 | 16% | 72W |
27分 | 20% | 30W |
41分 | 22% | 94W |
77分 | 29% | 46W |
今回の77分の検証結果を元に単純計算すると、0%から100%までフル充電するには9時間ほど。家庭用のACコンセントで充電(8時間)するのとそんなに変わらない速度!
時間の都合で、満充電までは検証しませんでしたが、十分実用的なことが分かりました♪
今回は、冬の日差しが弱い時期だったことや、快晴ではなかったため、最大性能を発揮できていなかった状況です。それでも、ACコンセントの9割ほどの速度で充電できたことには驚きです。
キャンプ場で撤収作業の合間に (薄曇り)
- 2019年2月の曇り(朝)
- 太陽は常に曇がかっている状況
- キャンプ場での乾燥撤収を諦めるレベルの曇り空
経過時間 | バッテリー残量 | 入力電力 |
---|---|---|
0分 | 0% | 3W |
97分 | 11% | 54W |
122分 | 15% | 42W |
今回の122分の検証結果から単純計算すると、0%から100%までフル充電するには13.5時間ほどかかる計算。
基本的に曇りでうっすら日が出ている状況でしたが、ある程度日が当たればそれなりに充電できることが分かります。
曇り空でも一日中ソーラーパネルを外に出しておけば、フル充電できるかも?
SmartTap PowerArQのソーラーパネルは2種類
2019年からPowerArQ用に120W対応のソーラーパネルが販売されています。
これまでの一般的なソーラーパネルは60Wほどでしたが、2倍のパフォーマンスを誇ります。
- 折りたたみ可能なソーラーパネル (今回 検証した商品)
- 防水性のあるソーラーパネル
2つのラインナップがあるので、それぞれ掘り下げてみます。
折りたたみ可能なソーラーパネル充電器 (120W DC8mm)
折りたたみ可能なソーラーパネルはこちら。
防水性はないので、夜露に濡れないように注意する必要があります。ソーラー発電が終わったら車内にしまっておくのが良いですね。
折りたたみ式はデザインに凝っていてオシャレです♪
黒のしっかりしたポリエステル生地に革の手提げハンドルと革のロゴパッチが付いています。
また、しっかりしたカバーで強固に守られているので、運搬時に壊れにくいのが強みです。TUMIのカバンのような生地で厚くてシッカリしています。
防水性のあるソーラーパネル充電器 (120W MC4)
折りたたみできないけど、防水性のあるソーラーパネルはこちら。
参考 防水性があると言っても水没したらNG
IP65の防水保護等級は「5」なので「いかなる方向からの水の直接噴流にも影響をうけない」仕様。それ以上の「強い直接噴流」や「水に浸漬する」には対応していない点は注意が必要です。
と理解するのが良さそうです。浸水には対応していないので、長時間雨に打たれて、水たまりができて水没するとアウトです。
2つのソーラーパネルの違い
2つのソーラーパネルは、どちらも太陽光発電の能力は一緒で、防水か否か、折り畳めるか否かが違っています。ソーラーパネルの面積もほぼ同じです。
折り畳み STSL120D |
防水 STSL120M |
|
---|---|---|
ピークパワー | 120W | 同左 |
電圧 | 18V | 同左 |
電流 | 6.67A | 同左 |
開放電圧 | 21.24V | 同左 |
短絡電圧 | 7.33A | 同左 |
耐熱温度 | -45℃~65℃ | 同左 |
発電効率 | 20% | 同左 |
耐性 | ±3% | 同左 |
重量 | 4.2kg | 3kg |
出力ポート | DC/8mm | MC4 |
防水 | 非防水 | 防水 IP65 (MC4 コネクタ) |
折り畳み | 折り畳み可能 | 折り畳み不可 |
展開サイズ | 129.5×58.2cm | 116×67cm |
実売価格 | 2万7千円 | 2万円 |
※出力ポートがMC4か、DC/8mmか違いますが、ソーラー発電に必須の「電圧変換ケーブル」を買えばどちらでも対応できます。
防災用や自宅で使う方、車載に困らない方は、防水性のあるソーラーパネルを選択しても良いかと思います。価格が安くて「防水」の点で機能的に優れています。
キャンプで持ち運んで使うなら、折りたたみ式のソーラーパネルが良いです。車載することを考えると折りたたみ式が現実的です。
PowerArQの3つの機能がソーラー充電とガッチリ連携
PowerArQには、ソーラー発電が便利に使えるように3つの機能が搭載されています。
- 充電中でも給電できる
- オートチャージ機能
- 急速充電・100Wクラス
充電中でも給電できる
PowerArQのレビュー記事でもご紹介しましたが、PowerArQは、充電中にも給電できる機能があります。
充電中に給電もできる優れものだったりします♪
日中は充電だけで、夜しか電気が使えないとなるとかなり不便。ソーラー発電している時にスマホの充電や扇風機を使ったりできるのはかなり便利です。
充電している時に給電できないと、昼間は電気が使えず、不便するかもしれません。特に夏は、ソーラー発電しながら扇風機を使いたいところです♪
※給電中に充電するとバッテリーに負荷がかかるため、常用するとバッテリーの劣化を早めるため、緊急時のみの使用を推奨されています。
※パススルーを厳密に定義「給電の電力をバッテリーを介さずに出力、余った電力でバッテリーを充電」すると該当しないようですが、給電中にもバッテリーを使えるのは便利です。
オートチャージ機能
オートチャージ機能は、自動で電力を感知して給電モードに切り替わる機能。
夜間に電力を使い切ってしまっても、ソーラーパネルにPowerArQを繋いでおけば、日の出とあわせて自動で給電してくれます。
ソーラー発電が頼みの綱の時は、少しでも充電する時間を確保したいので、自動で感知して充電を開始してくれると助かりますね。
注意 夜通し外に出しておく時には、夜露に濡れたり、雨に降られたりする可能性があるので防水性のあるソーラーパネルが安心です。
急速充電・100Wクラス
PowerArQのソーラーパネル充電器は120Wの発電機能をもっています。
今までの一般的な折りたたみ式ソーラーチャージャーは60Wまでが主流だったのですが、120Wは業界最高水準の発電機能。
ホータブル電源PowerArQ自体の性能も他を圧倒していますが、ソーラーパネルも先進的です。
何より、PowerArQ自体の充電速度が早いだけでなく、ソーラーパネルの発電速度も追いついています。
製品としてバランスが良く、完成度が高いのが分かります。
まとめ
PowerArQのソーラー発電はACコンセントと同じ速度で充電できるので、現実的なソーラーパネル♪
1日でフル充電ができるので実用的。実際に検証してみても、スペック通りのパフォーマンスが出るイメージが湧きました。
また、パススール充電にも対応しているため、ソーラ発電中に電気が使えます。
PowerArQ自体も素晴らしい商品でしたが、ソーラーパネルも文句のつけようがない商品です☆
参考 PowerArQ本体のレビュー記事はこちら