イデアルのポータブル電源「PhewMan500」を実際に使ってみたのでレビューします。
各機器の実稼働時間、使い勝手、気になったポイントなどを紹介。
・ファミリーキャンプで便利なバッテリー容量
・ファン音が静か 【強み】
・本体の上面がフラットで扱いやすい
・日本人スタッフによるサポート【強み】
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が 7時間56分 <実測値>
- 電気毛布(中)×1枚が 12時間47分 <実測値>
- サーキュレーター
- ターボ(最大風力)で9時間50分 <実測値>
- スマホ (3,000mAh)
- 40回充電可能 <スペック値>
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら
見出し
イデアルのポータブル電源「PhewMan500」540Wh
イデアルのポータブル電源「PhewMan500」は540Whのバッテリー容量。キャンプで電気毛布×2枚をおおよそ1晩使えます。
- バッテリー
- 純正弦波
- バッテリー容量:540Wh
- バッテリー種類:リチウム電池
- サイクル回数 : 500回以上
- 本体充電時間:6.5~7.5時間 (家庭用コンセント)
- 実質出力電力:≧85%
- サイズ・重量
- サイズ : 25.6×16.6×16.9 cm
- 重量 : 5.0kg
- LEDライト
- 1,440 lm
- 安全性
- PSEマーク、CE(EUでの安全性)、FCC(欧米での安全性)
- PL保険に加入
- BMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載 : 製品の異常時に各機能をシャットダウンをすることで発火・爆発・故障など事態を未然に防ぐ
- 動作温度 : 0℃~40℃
- 製品保証 : 購入日より1年
付属品は説明書と、3種類の充電ケーブル・アダプタ。
ソーラーパネル用のMC4ケーブルが付いているのは嬉しいポイント♪
- ACアダプタ・電源コード(家庭用コンセント)
- シガーソケット用充電ケーブル
- ソーラーパネル用充電ケーブル(MC4)
最新のUSB Type-Cや、USB3.0の出力端子があるのが特徴的ですね。
- AC出力×2口:500W(最大出力:1000W) / AC100V±10 , 50-60Hz
- USB出力×2口: 5V / 2.4A
- USB出力×1口: QC3.0 (18W)
- USB出力×1口: USB-TypeC (18W)
- DC(シガーソケット)出力×1口:9~12.6V / 8A
- DC出力×2口:9~12.6V / 4A
- スマホ(3,000mAh) フル充電約40回
- ノートPC 約11.5時間
- 扇風機(50W) 約10時間
- 電気毛布(50W) 約10時間
- 液晶テレビ 約6.5時間
ポータブル電源は、売りっぱなしの海外製品も多いですが、PhewMan500は日本の会社がサポートをしているのが強みです。
イデアル社に商品開発の背景をおうかがいしたので、2ページ目「商品開発の背景」に掲載しています。
イデアル「PhewMan500」を実機レビュー
ここからは、イデアルのポータブル電源「PhewMan500」の使い勝手をレビューします。
キャンプでの主な使い道は電気毛布とサーキュレーター。これらの機器が何時間使えるかも試算しています。
イデアルのポータブル電源「PhewMan500」はファミリーで使いやすいバッテリー容量&ファンの静かさが特徴
実際に電気機器がどのぐらい使えるか検証
ポータブル電源は、DC-ACの変換効率などが違うため、電気機器がどのぐらい使えるかは、商品のスペック値(バッテリーだけの単純容量)だけで判断しずらいです。
そのため、当サイトでは実際にどのぐらいの時間電気機器が使えるか検証しています。
キャンプで使う電気毛布、サーキュレーター、ドライヤーの稼働時間を紹介します。
電気毛布はどのぐらい使えるか
電気毛布の使用可能時間を、実際に計測しました。
電気毛布(中)×1枚が 12時間47分 <実測値>
冬キャンプで地面からの底冷えを防ぐなら、電気毛布(中)がちょうどよい感じです。電気毛布2枚使ってもおおよそ一晩持ちます。ソロキャンプなら2泊できますね♪
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
サーキュレーターの使用可能時間
サーキュレーターの使用可能時間を実際に計測してみました。
サーキュレーターは最大風力でも12時間14分使える計算。
夏のキャンプに大活躍♪1泊2日のキャンプなら十分なバッテリー容量。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間※ |
---|---|---|
1 | 7W | 70時間14分 <計算値> |
2 | 15W | 32時間46分 <計算値> |
3 | 26W | 19時間40分 <計算値> |
ターボ | 50W | 9時間50分 <実測値> |
※風力1~3は、ターボから消費電力(実測値)をもとに比例計算
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ドライヤーは使えるのか?
ドライヤーは冷風のみ使えます。
イデアルのポータブル電源「PhewMan500」は、出力500Wなので、もしかしたら弱の温風なら使えるかなと思ったのですが、残念ながら温風は使えませんでした。冷風ならOK。
※検証の動画は2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ポータブル電源としての基本性能について
PhewMan500のポータブル電源としての性能についてレビューします。
出力が高く、最新のI/Oに対応しているのが強みだと感じました。また、ファンが静かなのが他のポータブル電源と比べて優秀だと感じました。
それぞれの詳細について紹介していきます。
出力口が多く、出力パワーも高い
イデアルのポータブル電源「PhewMan500」はACコンセントが2つあり、500W(最大出力1000W)まで対応。USB出力は4口・DC出力も2口あります。
- AC出力×2口:500W(最大出力:1000W) / AC100V±10 , 50-60Hz
- USB出力×2口: 5V / 2.4A
- USB出力×1口: QC3.0 (18W)
- USB出力×1口: USB-TypeC (18W)
- DC(シガーソケット)出力×1口:9~12.6V / 8A
- DC出力×2口:9~12.6V / 4A
AC出力が2つあるで、電気毛布を2枚使えますし、USBの口も4つあるので、家族の携帯電話を同時に充電することができます。
ファン音が静か!
イデアルのポータブル電源「PhewMan500」はファン音がほとんど気になりません。
PhewMan500は両サイドに通気口があり冷却ファンを2個搭載しています。それがファン音が静かな理由ですね。
キャンプでは夜中に周囲が静まり返るので音が無いほうが良いのですが、他のポータブル電源では、想定以上にファン音が鳴るものもあるので、静音性はかなり優秀だと感じます。
動画を撮ってみました↓ 接近するとファンが鳴っているのが分かりますが、1mも離れるとほぼ音が聞こえないレベル。
「消費電力」「バッテリー残量」「残り時間」が表示される
イデアルのPhewMan500は、リアルタイムで出力の電力とバッテリー残量、残り時間(目安)が表示されます。
現在使っている機器が、あとどのぐらい使えるか目安時間が表示されます。
通常は時間単位で表示されるのですが、残量が少なくなると分単位で表示されます。↓
消費電力の変動によってバッテリーの残量%表示が動くのが少し気になりましたが、誤差の範囲かな。
バッテリー残量が少なくなると、バッテリー障害表示 [!] が点灯しますが、メーカーのイデアル社に問い合わせたら正常な動作とのことです。
正常な仕様ですので、ご安心ください。
バッテリー障害エラー表示は、推察の通り10%以下になると過放電の注意喚起のため点灯する仕様となっております。
もちろん過放電負荷に対する制御装置を備え付けておりますが、より安全に使用して頂くためにアラームとして表示させていただいております。
サイズ感と形状
PhewMan500のサイズと形状についてレビューします。
上部がフラットになっているため、上に物が置けるのが便利です。またサイズ&重量的に子供が持ち運べるレベルなので、使い勝手が良いです。
上部がフラットで物が置ける
イデアルのポータブル電源 PhewMan500の本体の上部はフラットな設計になっています。
キャンプで持ち運ぶ時に上に物を置けて便利♪
車載する時にも上に物が置けてスペースが無駄にならないです。
※個人的には重要なポイント☆
本体上部にハンドルがあるのですが、フラットに収納できるようになっています。
ただ、ハンドルを手前に倒すと自立するようになっています。
子供でも片手で持てるサイズ感
イデアルのPhewMan500のは子供(小学校1年)でも片手で持てるサイズ。
- サイズ : 25.6×16.6×16.9 cm
- 重量 : 5.0kg
本体サイズは2Lのペットボトル3本ぐらいのサイズ・重量です。
↓2Lペット2本と並べて比べてみるとこんな感じ。
サイズ感は、ミニバンの運転席と助手席の間に余裕を持って積めます。
ミニバンのトランクの下にもちょうど収まるサイズ感♪
車で運ぶだけならトランク下がベストな気がします。真夏でも温度が上がりにくいですし、ぶつけたり潰れたりしないので安全です。
3種類の充電方法があり、一晩で満充電できる
PhewMan500の充電方法は3種類あって、ACコンセントからの充電なら一晩で満充電できるのが特徴です。
充電が速い!寝る前に充電すればキャンプに間に合う
自宅のACコンセントだと 7時間で満充電できました。
他のポータブル電源と比べても、充電スピードは早いです。
前日から充電しても翌日のキャンプに間に合います。急にキャンプに行くことが決まっても、一晩(7時間)で満充電できます。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
カーチャージャーでも充電できる
イデアルのポータブル電源「PhewMan500」は、車でも充電できる「カーチャージャー」が標準で付属しています。※ポータブル電源によっては別売りだったりします。
車内でも充電できるので連泊の時に役立ちます。
車(シガーソケット 12V)で充電にかかる時間は6.5~7.5時間 <スペック値>。
ソーラー充電も可能 (要ソーラーパネル)
ソーラー充電も可能で、ソーラーパネルに接続するためのMC4のケーブルも付属しています。
- 24V以内のもの
- 推奨電力 60~200W
給電中に充電できる (パススルー対応について)
充電中に給電することもできます。
実際に充電しながら給電することができました。
パススルーについて、販売元のイデアル社に問い合わせたところ、以下の回答がありました。
パススルーでの入出力は可能となります。
いわゆる無停電充電装置のようには使用することができますが、一般的な仕様と比較するとバッテリー寿命が大きく低下するためご注意ください。
厳密にはパススルー(給電の電力をバッテリーを介さずに出力、余った電力でバッテリーを充電)に対応していないようですが、給電中にもバッテリーを使えるのは便利です。
LEDライト付き
PhewMan500にはLEDライトが付いています。
この明るさはルーメナー7の1,300lmと同じぐらいのスペック。
テント内で使ってみましたが、横からの照射になるのでテントでは明るさを活かしきれませんでした。キャンプでライトとして使うときには、テントの上に反射させたり、光を拡散させたりして使うと良いと思います。
日本人のサポートがあるから安心
PhewMan500は、日本の会社「株式会社 イデアル」が販売しているため、日本人向けのサポートも考えられています。
- 日本人によるサポート体制
- 製品保証 : 購入日より1年
イデアル社にサポートの具体的な内容などについておうかがいしたところ、以下のご回答をいただけました。※赤字は当サイトにて強調
- 現状、アルバイトではなく日本人の開発責任者が電話にて対応しているため、商品について答えられないことはなく、その場で解決が可能
- 過去女性ユーザーからの使い方の問合せがあった際、商品をお電話口近くに持ってきてもらい、2時間に渡って利用方法のレクチャーをしてことがある
- そもそも商品説明書を作り込んでいるため、電話問い合わせをしなくても使い方に困らない様にしている
- 基本的に電話に出ないことはなく、電話に出れない際も24時間以内に折り返しをしている
ポータブル電源によってはサポートに満足ができなかったという口コミも目にします。その点、イデアル社では日本人スタッフが対応をしてくれるため安心できますね☆
まとめ
さいごにイデアルのポータブル電源「PhewMan500」についてまとめます。
- ファミリーキャンプで便利なバッテリー容量☆
- ファン音が静か
- 本体の上面がフラットで扱いやすい
- 日本人スタッフによるサポート
キャンプ場は夜中に静かだから音が通るため、ポータブル電源のファン音も配慮すべきポイント。自分が寝つけないだけでなく、隣接サイトに聞こえたら迷惑。その点、静かなポータブル電源だと安心して使えます。
という点もイデアル PhewMan500の強みだと感じます。
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が 7時間56分 <実測値>
- 電気毛布(中)×1枚が 12時間47分 <実測値>
- サーキュレーター
- ターボ(最大風力)で9時間50分 <実測値>
- スマホ (3,000mAh)
- 40回充電可能 <スペック値>
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら
2ページ目に、イデアル PhewMan500の商品開発の背景と、検証データ(サーキュレーター、電気毛布、充電速度)の詳細を掲載します。