小川張りセッティングテープの自作方法と、販売されている商品をご紹介します。
自作する場合は(当時)材料費400円。1箇所縫って完成したので10分で作成。
あわせて、小川張りのメリットとデメリットについてもご紹介。
参考 2018年になって、セッティングテープが販売されるようになりました。自作するより既成品を買ってしまったほうが、費用・手間・品質の面で安心です。セッティングテープの既成品は本記事の後半でご紹介しています。
見出し
小川張りの必要性と特徴
まずは、簡単に小川張りの必要性と、長所と短所について触れておきます。
見栄えが良く、レイアウトがしやすい小川張りですが、デメリットもあるので注意が必要。我が家の場合は、必要な時にだけ小川張りします。
小川張りとは
まずは、小川張りについてまとめてみました。
この写真がセッティングテープを使って小川張りをしている状態です。
通常タープを張る時にはメインポールとタープを連結しますが、小川張りは、ポールとタープの間にセッティングテープをかませてタープを設営する方法です。
小川張りの長所と短所
小川張りの長所はレイアウトの自由度、短所は風に弱くなる点です。
長所 | レイアウトの 自由度が上がる |
テントに対して、タープを縦横両方向に張れる。 下記のような場面でセッティングテープが活躍します。 ・サイト区画のサイズに納めたい ・視線よけでタープの向きを変えたい ・タープのセンターポールを離して設営したい |
---|---|---|
テントの雨対策 | タープの下に、テントを設営するスペースを広く確保できるため、 雨対策に有効です。 ・テントの雨音の緩和 (タープが雨を受ける) ・雨天の設営・撤収が楽 (テントと自分が雨に濡れない) |
|
短所 | 風に弱くなる | タープを支える力点が離れるため、風に弱くなります。 危険を感じたら撤収しましょう。 |
また、ヘキサタープなら、テントとのレイアウトが見映え良くなります 😛
小川張りセッティングテープの作り方
ここからは、小川張りセッティングテープの自作方法をご紹介します。
セッティングテープに必要な材料
必要な材料はコチラ。
材料の一覧と詳細です。
それぞれ、耐荷重の高いものを選ぶと安心です。また、長さ調整具は強度のある金属製のものに替えると完璧だと思います。
ハトメを使った小川張りのセッティングテープは、セッティングテープにハトメ穴を開けることになります。ハトメ金具で補強されているとはいえ、今回のような安物のナイロンテープに穴を開けると強度が落ちるかもしれませんので、結果的にこの方法で良かったと思っています。
インターネットで材料を手配する場合
インターネットで材料を入手する場合は、これらの商品がオススメです。全ての部品は耐荷重が高いものを選ぶと安心です。
ベルトは、TRUSCOの耐荷重90kgの商品一択です!幅が30mmで丁度良く、長さが3mあるので十分足ります。また、長さ調整用の金具もしっかりしているので、安心して流用できます。
色は、黒とオレンジ
カラビナは、タープのリングに通せる厚さか確認が必要です。スノーピークのタープなら5mm厚が調度良いです。ひめじやのカラビナは耐荷重60kgあるので安心です。
Dリング(Dカン)は、ベルト幅(上記TRUSCOなら3cm)に合わせて選びます。ハイロジックだと耐荷重50kgあって。サイズも丁度良いです。送料が高く付くのが難点。
メモ 店舗を回って、お目当ての商品が無いなどとやっていると…、ガソリン代と手間賃考えたら、インターネットで手に入れたほうが早くてお得かもしれません。
[参考] セッティングテープの長さ = テントの縦の長さ
小川張りで使うセッティングテープの長さですが、
小川張りは、テントの縦方向に対してタープを張ることになります。そのため、テントの後ろから、テントの前までセッティングテープの長さが必要です。
実際は、雨や日差しを避けるために、前室にかぶせるようにタープを張ると居住空間が快適になります。そのため、テントの長さより少し短くてもOK。
長すぎても無駄になるだけなので「テントの縦の長さ」で十分です。
セッティングテープの作り方
セッティングテープの作り方は、もともと縫われているあて布と金具をほどき、写真のようにDリングを縫い直します。そして、部品を組み合わせれば完成。
ほつれると怖いので横に3列縫いました。ミシンを出すほどの縫製ではないため手縫いしました。黒糸で縫いましたが、目立つ色糸を使用したほうが「ほつれ」に気づけて良いかもしれません。
Dリングを縫いつけた写真。縫う作業があるのはココだけです。端を折り返して縫えばOKです。
あとは、部品を組み合わせれば完成。
作り方もシンプルなので、10分あれば完成です 😛
※上記写真では、長さ調整の金具を2つ付けていますが、ナイロンテープから外した銀色の金具のほうは強度が無い事が分かったため、あまり意味をなしていません。強度のあるものを1つ付ければ十分です。プラスチック製では心もとないため、今後、丈夫な金具を見つけたら変更する予定です。
ポールとタープの連結もバッチリ 😀 セッティングテープの長さも自在に調整できます☆
参考 タープのメインポールにコルクが挿してあるのは、幕が抜けないための工夫です。
強度もあり、長さも自由に微調整できるので便利です。今回は 400円で作ることができました 😯
自作のセッティングテープでレクタタープを小川張り♪
自作のセッティングテープを使って小川張りをしてみました。
我が家の持っているレクタタープで実践です♪
セッティングテープは100点満点
自作のセッティングテープは100点満点!
強度と使い勝手において気になるところは全くありませんでした。自信を持っておすすめできます♪
※写真見て気付いたのですが…。セッティングテープ側のメインポールの傾け方が逆ですね 😳 張り方は50点!
違う角度からの50点はこちら。
サイトが横長の場合に、セッティングテープがあるとレイアウトの幅が広がります。横並びのサイトの場合、目隠しとして片方を降ろしてプライバシーを確保することができます。
下の写真は後ろ側にキャンパーが居たために、後ろ(奥)側を降ろした時の写真。
セッティングテープがあることで、張り方のバリエーションが増えるので便利です。
そもそも「小川張り」をすると風に弱くなるので注意
初めて小川張りをして感じたことは、
要(かなめ)となるメインポール間の安定性が損なわれるのは大きなマイナスです。幕が風に煽られて揺れ始めると倒壊する可能性が高いです。
※ポールの傾け方を間違ったせいで安定しなかったのもあるかもしれませんが、メインポール間の距離があるほど幕体が安定しなくなるのは確か。
我が家のタープはレクタタープです。そもそもヘキサタープより風を受けやすいことに加えて、小川張りで更に風に弱くなります。風速が5mあるとレクタタープでの小川張りは危険だと思われます。
この日は風速1~2mで、体感の風速は「無風」。そのため何事も無く過ごせています。
ガイロープで代用できる?
小川張りはセッティングテープの代わりにガイロープで代用することも可能です。
ただし、強度の面では一番のウィークポイントとなるので注意が必要です。ガイロープで代用するのは、なるべく避けたほうが良い気がします。
位置 | 力点 | 備考 |
---|---|---|
前側ポール | ポール ガイロープ×2本 |
3点で力を分散 |
タープ | タープ生地 | タープ生地の強度 |
セッティングテープ (ガイロープで代用) |
ガイロープ何本必要? | 一番弱くなる |
後側ポール | ポール ガイロープ×2本 |
3点で力を分散 |
販売されているセッティングテープをご紹介
2018年になって、小川張りのセッティングテープが各社から販売されるようになりました♪
自作の手間と材料費を考えると、既成品の方がコストパフォーマンス・品質が良いので、購入してしまうのが賢いと思います。
メロウストア セッティングテープ
メロウストアのセッティングテープは、Amazon売れ筋ランキング(タープ)でセッティングテープとして一番売れている商品 <2017/11/9 時点>。
長さは、4m、5m、6mのラインナップがあり、色も7~8種類から選べます☆
※当ブログの自作方法を見て商品化されたのではないかと思えるほどの似た作り★
コールマン エクステンションウェイビングキット
コールマンからは、一旦タープを張った後でも、ポールを降ろさずに下から長さが調節できるセッティングテープが2018年秋冬から販売されています。サイズは7mと長め。
使い勝手を考えたら、文句無しで一番! さすがコールマン☆
コールマンのオンラインストアの商品ページも参考になります。
キャプテンスタッグ タープ延長ベルト UA-4519
キャプテンスタッグからは、ベルト長290cmのタープ延長ベルトが販売されています。
ポールをどのグロメットに挿すかで長さを調整する仕組み。
セッティングテープは物干し場所としても役立つ
小川張りのセッテイングテープがあると、最終日に乾燥撤収させる時に役立ちます。
ポールを立てて、セッティングテープだけを渡すことで、物干し場所を作ることができます。セッティングテープがあると、何かと役に立って便利です。
さいごに
小川張りセッティングテープのメリット・デメリット。自作方法と販売されている商品をご紹介しました。
我が家がキャンプを始めた頃には、小川張りのセッティングテープが販売されていませんでしたが、既成品を買ってしまったほうがお手軽な時代になりましたね☆
タープと小川張りの関連記事
タープに関するお役立ち記事
小川張りを試した時の記事