日本仕様のアルパカストーブ(TS-77JS-C)をレビュー。
我が家がキャンプで使っているのはフジカハイペットですが、購入時に迷ったのがアルパカストーブでした。当時は、日本の安全基準に適合していなかったので選択肢から外れたのですが、現在は「PSCマーク取得」「JHIA認証商品」をクリアしているので日本で安心して使える製品です。
フジカハイペットは2022年11月時点で受注中止で手に入らないため、ニューアルパカストーブ コンパクト(newAlpaca)はキャンプで石油ストーブを使いたい方に有力な候補です。
ニュー アルパカストーブ コンパクト(newAlpaca) TS-77JS-C
ニュー アルパカストーブ(newAlpaca)は、これまでキャンパーに人気だったアルパカストーブの日本仕様バージョン。2019年から販売されています。
※専用ケースがセットになっていてお得です♪
- 種類:自然通気形放式石油ストーブ(しん式・自然対流形)
- 暖房出力:3.0kW
- 暖房の目安:13~17㎡
- 寸法:高さ×幅×奥行き(mm)405×350×350
- 質量(Kg):本体6.6㎏
- 燃焼継続時間:約10時間
- 点火方法:点火用ライター又はマッチ
- 燃料消費量:3.0kw(0.293L/h)
- 油タンク容量:3.7L
- 安全装置:対震自動消火装置(しん降下式)
- しんの種類:普通筒しん(TS-77JC)
- PSCマーク付き
- 日本の安全基準(JHIA)をクリア
- 1年保証
- 日本語取扱説明書付き
アルパカストープ(newAlpaca)の強みは熱量の高さ
なんといっても、アルパカストーブの強みは発熱量の高さ!
発熱量3.0kWは、キャンプで使われる石油ストーブと比べると、群を抜いています
※フジカ ハイペット、トヨトミ レインボー、アラジンブルーフレームは2.5kWほど
屋外で使っていても温かい
11月のふもとっぱらの屋外で使っていましたが、熱量が高いことや風よけのガラス板があるためか温かかったです。
我が家が使っているフジカハイペット(整流リング・防風ガラスなし)より暖かさは優秀な印象を受けました☆
従来のアルパカと比べてグレードアップしている
アルパカストーブ(newAlpaca)は、日本規格に準拠させるために、従来のアルパカと比べて作りが改良されています。
天板部分とグリップスプリングがしっかり一体化
油量計が見やすく、給油口キャップがしっかり装着できるようになっています。
今までなかった中間版が付き、安全ガードがさらに頑丈に
上板受け部分が安全になっています。
タンク容量や発熱量はTS-77Aコンパクトから変更されていない
ちなみに、タンク容量や発熱量はTS-77Aコンパクトから基本的に変更されていません。ただし、日本規格による製品表示になっているため、表示される数値が変わっています。
日本の正規代理店(株式会社ハピネス)から頂いた回答を掲載します。
【暖房出力・使用時間・容量について】
タンク容量や発熱量はTS-77Aコンパクトからの仕様は基本的に変更ありません。
表示内容は日本の認証機関(JHIA)で測った「定格表示」となります。
韓国側の計測方法と日本の計測方法の違いによるもので、 従来品とパワーはかわりません。
また、容量については 3.7L というのは安全容量になります。
従来のようにあふれる直前まで入れると5リットル以上入りますが、
危険なため認証機関では油量計の針が「0~満」の間を指す範囲を定格表示します。
(つまり油量計が満を差す以上に実際は入ってしまいます)従来よりも入る灯油の量が減るため、使用時間も短くなっております。
[参考]これまでのアルパカストーブとの仕様比較
これまでのアルパカストーブと仕様を比較してみます。
自動消火装置付きのTS-77A、高さが45cm低いTS-77Aコンパクトが存在します。旧型番のTS-77は自動消火装置が付いていません。
型番 | newAlpaca コンパクト TS-77JS-C |
TS-77A | TS-77A コンパクト |
TS-77 (旧式) |
---|---|---|---|---|
暖房出力 (発熱量) |
3.0kW | 3.84kW | 同左 | 3.26kW (計算値) |
暖房出力 (発熱量) |
– | 3,300kcal/h | 同左 | 2,800kcal/h |
暖房目安 | 13~17㎡ | 16~18㎡ | 同左 | 16~17㎡ |
暖房方式 | 対流 | 対流 遠赤外線 | 同左 | 同左 |
サイズ | 350×350× 高さ405mm |
直径323× 高さ450mm |
直径323× 高さ405mm |
直径323× 高さ440mm |
重量 | 6.6kg | 6.4kg | 5kg | 6.4kg |
タンク容量 | 安全3.7L (5L) | 6L | 4L | 6L |
燃料消費量 | 0.293L/h | 0.38L/h | 同左 | 0.3L/h |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
漏れる | 同左 | 同左 | 同左 |
点火方式 | ライター | 同左 | 同左 | 同左 |
耐震自動 消化装置 |
あり | 同左 | 同左 | なし |
連続燃焼 時間 |
約10時間 | 約15時間 | 約10~13時間 | 約17~18時間 |
備考 | PSC対応 JHIA認証 |
PSC非対応 | 同左 | 同左 |
※TS-77JS-Cは日本規格の表記、他は韓国仕様の表記
フジカハイペットとの比較
アルパカストーブ(newAlpaca)にするか、フジカハイペットにするか正直悩ましいところ。
フジカハイペットユーザーの我が家が、ニューアルパカを触らせてもらったところ、使い勝手はほぼ一緒。
サイズ感や見た目もにていますし、操作方法も一緒です。
熱量はアルパカストーブのほうが高いのですが、フジカハイペットの強みは「高地で燃焼確認済」「灯油漏れしない」こと。
フジカハイペットの最大のネックが納期。今から注文しても来シーズンの冬にすら間に合いません…。※フジカハイペットは2020年10月16日に注文すると2022年4月納期
アルパカストーブ (newAlpaca) |
フジカハイペット | |
---|---|---|
熱量 | 3.0kW | 2.5kW |
仕組み | 自然対流 | 自然対流 (遠赤外線による 特殊な赤熱放射式) |
高地対応 | 不明 | 高度3,000mで 燃焼確認済み |
反射板 | なし | オプション可 |
運搬転倒時灯油漏れ | 漏れる | 漏れない(特許技術) |
納期 | 発送1~7日ほど | 1年6ヶ月待ち |
参考 キャンプの石油ストーブの比較は別記事で詳細にまとめています

日本規格に対応して安心! PSC・JHIA認証・保証付き
NEWアルパカストーブ(newAlpaca)は、日本の安全規格に適合しているため、安心して使える商品。
- PSCマーク取得
- JHIA認証商品
- 初期不良対応、1年保証付き
PSCマーク取得
日本の法律では、PSCマークの付いていない石油ストーブは国内での販売が禁止されています。
コレまでのアルパカストーブはPSCマークが付いていなかったものを個人輸入したりしていたため、安全性が気になりましたが、その点がクリアになってバージョンアップしています!
- 不完全燃焼防止装置
- 一酸化炭素濃度基準値遵守
- 給油時消火装置(カートリッジ給油式ストーブ)等
ユーザーが使っていても気づかず、命に危険がおよぶ「不完全燃焼」「一酸化炭素濃度」の基準が定められていることが分かります。これを知っているとPSCマークがないものは怖いですね。
JHIA認証商品
また、アルパカストーブ(newAlpaca)は、JHIA認証商品です。
JHIAの認証マークは、JHIA(一般財団法人日本燃焼機器検査協会)が、日本産業規格(JIS)に基づく検査をして認証しています。
法律で義務付けられたものではありませんが、「第三者機関」から製品の検査を実施しているという点で安心材料。
初期不良対応、1年保証付き
これまでのアルパカストーブは、輸送中の破損や、初期不良、故障に対応されない場合もありましたが、アルパカストーブ(newAlpaca)はその心配が無くなりました。
- 初期不良対応付き
- 1年保証付き
灯油漏れについて
キャンプ用の石油ストーブで気になるのが輸送中の灯油漏れ。
アルパカストーブ(newAlpaca)は灯油が漏れます。
正規代理店(株式会社ハピネス)から頂いた回答を掲載します。
【運搬・転倒時の灯油漏れの有無について】
燃料を入れての運搬は禁止されております。なぜなら、灯油を入れた状態で揺らしたり横倒しにすると、タンクと芯、燃焼筒の間から漏れます。このストーブは「自然通気形開放式石油ストーブ」というもので、タンクの中に燃料が入っており、そこに芯を浸して、燃料を吸上げ火をつけます。
(イメージとしてはコップの中に水をいれて、布などで上に吸い上げているような感じです。)
そのため、水平に保っている限りは漏れることはありませんが、大きく揺れたり傾けると、漏れてしまいます。
さいごに
ニューアルパカストーブ コンパクト(newAlpaca)は、これまでのアルパカストーブの最大の懸念点(安全性)がクリアになった商品。
我が家が今から石油ストーブを買うとしたら、アルパカストーブ(newAlpaca)にします!
参考 キャンプの石油ストーブは別記事で紹介しています
