秋から冬の寒い時期のキャンプでは、マット寝袋による防寒がポイント。
我が家では、荷物の軽量化と防寒対策の強化を狙ってクライミットのイナーシャシリーズ「オゾン」&「Xフレーム」を導入しました。
これまでのマットと寝袋による防寒対策に加え、防寒レイヤーを一つ追加できます。また敷くだけでもエアーマットとしても使えるので便利♪
イナーシャ「オゾン」と「Xフレーム」「Xライト」の特徴を比較をしながらレビューします。
見出し
我が家がクライミットのイナーシャシリーズを選んだ理由
我が家がクライミットのイナーシャを選んだ理由は
その経緯を簡単に紹介します。
我が家の場合冬キャンプの防寒対策は、主に以下の装備を使っています。
- 銀マット(シート)二枚重ね
- EVAフォームマット
- 10cm 厚のインフレータブルマット
- 寝袋 (冬用の化繊寝袋や3シーズン寝袋の2枚重ね)
冬になると、上記の装備でも背中がなんとなく冷たいと感じて、寝つきが悪いことがたまにありました。
そのため、真冬は上記に加えてポータブル電源と電気毛布を使って暖をとっています。
基本的に電気毛布を使えば、関東平野部のキャンプ場(最低気温-5℃程度)であれば防寒対策として全く問題ないです。
参考 キャンプの寒さ対策の記事はこちら
キャンプを重ねるにつれて、気になっていたのが荷物の量。
昨日、人生初のギックリ腰★
たまに悶絶するほどの激痛!
からのキャンプ♪ pic.twitter.com/RXLe5hfWgk
— びっくぼ@魅惑のキャンプ (@BiggVo) September 14, 2019
特に、10cm 厚のインフレータブルマット×家族分の3枚が重くてかさばります。
さらに、バルブが壊れてきた物があるので、次のアイテムを探していました。
そんな中で目をつけたのが、以前から気になっていたクライミットのイナーシャシリーズ。
- 寝袋の中に入れて使うエアーマット
- 超コンパクトで軽量
ということから、新たな防寒対策として期待♪
※実際に、ダイソーのエアークッションを寝袋の下に敷いて使うと、背中の冷えがかなり軽減されます。
クライミットのイナーシャーは、防寒レイヤーの追加になるので他のアイテムが無駄になることはありません。防寒効果が高ければ、10cm厚のインフレータブルマットを無くしたり、電気毛布に頼る必要もなくなるかも♪と期待しています。
クライミットのイナーシャ シリーズ
クライミット(klymit)イナーシャ(inertia)シリーズは寝袋の中に入れて使うエアーマット。
ただのエアーマットと違い、あえて隙間を空けているので、その隙間に寝袋のダウンなどが入り込み、寝袋の防寒効果を損なわないという「ロフトポケットテクノロジー」が特徴。
イナーシャシリーズの3種類のラインナップを比較しながら、イナーシャの特徴を紹介します。
イナーシャ オゾン (ozone)
イナーシャシリーズの中でも唯一枕が付いていて、 使用時のエアーマットの有効面積が一番大きいのが「オゾン」。価格も一番高く、厚さも一番あります♪
イナーシャ Xフレーム (x frame)
Xフレームは、オゾンとは逆に、隙間が大きく作られているのが特徴。
イナーシャ Xライト (x lite)
イナーシャ Xライトは、Xフレームの上半身だけのバージョン。
山岳用などで荷物を極限まで小さく軽くしたい場合に便利。
3種類のラインナップを比較
簡単に3種類のラインナップを比較してみます。
仕様を比較すると、一番効果が高そうに見えるのがオゾン。一番厚さがあり、エアーの量も多いです。ただし隙間(ロフトポケット)はXフレームの方が多いです。
オゾン | X フレーム | X ライト | |
---|---|---|---|
使用サイズ(縦横) | 183×55cm | 183×45cm | 107×46cm |
使用時の厚さ | 4.5cm | 3.8cm | 4cm |
収納サイズ | 8.9×15.2cm | 7.62×15.2cm | 6.4×14cm |
重量 | 354g | 258g | 173g |
材質 | ポリエステル | ボリエステル | ボリエステル |
デニール数(表) | 30D | 30D | 30D |
デニール数(裏) | 75D | 75D | 75D |
並べてみると、広げた時のサイズはオゾンのほうが大きめです。スペック上は、オゾンのほうが10cm幅が広いです。
厚さは、実際に比べてみるとそんなに違いはないです。仕様上はオゾン4.5cm、Xフレーム3.8cm ですが、触ってみてもその差は分かりませんでした。
イナーシャ最大の強みはロフトポケットテクノロジー(隙間)
イナーシャ最大の強みは、ロフトポケットテクノロジー (Loft Pocket Technorgy)。
大胆にカットされたデザインが寝袋の羽毛を潰さずに高さをキープし保温効率を高めます。
エアーマットを膨らますと、隙間がたくさん空いているのが分かります。
ダウンの寝袋の中で使うと隙間に羽毛が入り込みます!となると思ったのですが、3シーズンの薄いダウン寝袋だったため、期待していたイメージほどの盛りあがりはありませんでした。
期待していたイメージ↓ほどの盛り上がりは見せず…。※羽毛を引っ張り出す(笑)
Xフレームは、オゾンと比べて、ロフトポケットが大きいので、寝袋から羽毛が盛り上がっているのが分かります。
ただ、期待していたイメージ↓ほどの盛り上がりは見せず…。※羽毛を引っ張り出す(笑)
とはいえ、体重をかけて寝たら、上からは衣服が入り込み、下からは寝袋が盛り上がってくれるはずです。
通常、ダウンの寝袋だと、背中が潰れて防寒効果が薄くなってしまいますが、イナーシャを使って4~5cmぐらいの空気層が寝袋の中に確保できます。これが防寒対策として有効です。
通常のエアーマットは寝袋の外で熱が逃げてしまいますが、寝袋の中なので熱が逃げずに温かいままです♪
驚くほどコンパクト!手のひらサイズ
イナーシャの特徴は、驚くほどコンパクトなこと。
余裕で手のひらに乗るサイズ♪
500mlのペットボトルと変わらないぐらいの大きさ。そして重さはペットボトルの半分ぐらい。
クライミット イナーシャ オゾン
クライミット イナーシャ Xフレーム
「オゾン」と「Xフレーム」のどちらが良い?
個人的に気になっていたのが「オゾンとXフレームのどちらを選ぶか?」
実際に両方を使ってみて比べましたが、
普通の快適なマットです。文句なしの寝心地で包み込むような寝心地♪
Xフレームは、ロフトポケット(隙間)が大きく取られているのが特徴。寝袋の性能を十分に発揮できるはず。
※我が家は高級ダウン寝袋を持っていないので未検証。上記はイメージ。
他の比較ポイントはこちら
- 収納サイズはどちらも変わらない
- 設置・収納はオゾンのほうが楽 (ポンプで膨らませなくて良い)
といった感じでしょうか、私が両方使ってみた感じ、寝心地が良いのは間違いなくオゾン。防寒効果は未検証。氷点下の極寒冬キャンプで検証したら報告します★
使い勝手&防寒効果をレビュー
イナーシャ オゾンと、Xフレームをキャンプで使ってみた使い心地、防寒効果などをレポートします。
9月下旬に千葉のキャンプ場に行った時に使ってみました。最低気温が13℃なので、あまり防寒効果の検証にはなっていませんが悪しからず★ 冬になったら追記予定。
銀マットとEVAフォーマットの上に、寝袋&イナーシャで寝てみました。
- テント カマボコテント2
- 銀マット(シート)二枚重ね
- EVAフォームマット
- 寝袋 (冬用の化繊寝袋や3シーズン寝袋の2枚重ね)
- イナーシャ オゾン
冬キャンプでも試して見る必要がありますが、秋に使ってみた感じは良好です。
クライミット イナーシャ オゾン (ozone)
イナーシャ オゾンの特徴は「寝心地」大満足♪
オゾンの寝心地
オゾンの強みは寝心地。大満足です。
コンパクトなサイズからは想像できないほどのマットです。包み込むような感じで身体を支えてくれます。
そして何より、オゾンは「枕」が最高に素晴らしかった!
態勢を変えてもマットから落ちる感じもなく快適です。
オゾンの防寒効果について
インフレータブルマットと比べて、寝た瞬間から、温かさが違います。
インフレータブルマットに寝ていた時には横になった時に「ヒヤッ」と背中の冷たさを感じたのですが、寝袋の中に入れていたおかげか、イナーシャは冷たさを全く感じませんでした。
実際のキャンプでは3.7℃の環境で快眠でした♪
実際の装備
- ネイチャーハイクの夏用テント(スカート無し・インナー上部メッシュ)
- 銀マット×2枚重ね
- EVAフォーマットを2重(ダブルを2つ折り)にして敷く
- イナーシャ オゾン
- Snugpak(スナグパック)の冬用寝袋
その日の夜には気温が5℃まで下がり、朝方には3.7℃を記録。
前日に深酒したせいか、チェックアウトの11時に起床(笑)という大失態…。
関東平野部の冬の気温に近いですが、何も問題なく眠れました。私自身、気温が5℃に下がると、底冷えに悩まされることが多いのですが、全く問題なし♪
まだまだイケそうな気がします! いい買い物をしました☆
オゾンの設置・収納について
空気を入れて膨らませる必要があるので、ちょっと手間でした。
(インフレーダブルマットの場合にはバルブを開けて放っておけば勝手に膨らんでくれます)
オゾンの膨らませ方は、バルブから息を吹き込みます。
私が膨らませたところ、深呼吸して8回ぐらい息を吹き込みました。枕は2回ぐらい。
バルブは、引いて開放、押すと閉じる、回してロックといった使い方。空気を口で入れてそのまま押せば閉まるので空気が逆流する事はありません。かなり使いやすいです。
収納はバルブを開けて端から折り畳んでいけば OK。
収納する時には、縦に4つ折りにして、空気を抜きながら畳みます。
畳むのはそんなに手間ではないです。端から空気を押し出していけば素直にしぼんでくれます♪かなり優秀な作り。
オゾンの強みは寝心地!
クライミット イナーシャ オゾンの強みは極上の寝心地。
- 包み込むような寝心地は文句なし!
- 吸い付く枕も快適♪
そして驚愕のコンパクトさ! 10cm厚のインフレータブルマットが不要なのはかなり助かります。
冬にキャンプに行ったら再度レポートしますが、今回使ってみた装備のまま、ポータブル電源+電気毛布を持っていけば安心して寝られると思いました。
包み込むようなマット、吸い付く枕
クライミット イナーシャ Xフレーム (x frame)
次は、イナーシャ Xフレームの使い心地。
オゾンと比べて、マット自体の有効面積は小さいですが、その分 ロフトポケット(隙間)が大きく取られているのでその効果が気になるところ。
Xフレームの寝心地
正直、寝心地は「まずまず」といった感じ。
最低限のポイントを支えてくれるので、マットとしての機能は問題はありませんが、オゾンと比べてしまうと、正直寝心地は劣ります。
- 手がマットから落ちてしまう
- 最低限の支点なので物足りなさを感じる
といった感じ。
Xフレームの防寒効果について
防寒効果に関しては、オゾンと同じです。
- インフレータブルマットと比べて、寝た瞬間から温かさが違う
という点は同じ。全く問題なく快眠できました。
冬に寝てみて、防寒効果がどうかは別途検証します★
- 銀マットのみで寝比べてみた違い
- 底冷えを感じるのかいなか
- 外気、どのぐらいでもこの装備でいけるのか
Xフレームは、オゾンと比べてロフトポケットが大きいので、その防寒効果に期待したいところ。
Xフレームの設置・収納について
Xフレームの設置は、口でバルブから膨らませるのと、最後にポンプで空気圧を調整する必要があるので、チョット手間。
(インフレーダブルマットの場合にはバルブを開けて放っておけば勝手に膨らんでくれます)
バルブから息を吹き込んで膨らませます。
私が大きく息を吸い込んで、4回吹き込むと十分に膨らみました。かなり早いです。
その後、ポンプで40回ほど空気を送り込んだらパンパンになりました。
※説明書には50~60回(70回以上はNG)と記載があります。
※ポンプは小型なので、最初からポンプだけで膨らませようとすると時間がかかります。
収納は、4つ折りにして、バルブを開けて端から折り畳んでいけば OK。
形状が特殊なためか、多少空気が抜きづらいです。写真のように畳まずに、端から巻いていったら上手く収納できました♪
綺麗に空気を抜いてペッタリ畳むことにこだわらず、収納袋に入ればOKだと考えれば手こずることはありません。
Xフレームには防寒性を期待!
Xフレームの寝心地は、オゾンと比べると劣ります。
期待するのは防寒性。クライミットのイナーシャシリーズの真髄「ロフトポケット」の効果が最大に享受できるので、冬キャンプでの防寒性能に期待♪
さいごに
クライミットのイナーシャ オゾンとXフレームを使ってみたところ満足のアイテムでした。
設置・収納時に「口で膨らませる」という手間がかかるのが難点ですが、防寒アイテムとしては優秀です。
なにより、寝袋の中で使う前提なので、これまでの防寒対策に+αで導入できるので無駄になりません。防寒効果が高ければ、かさばるマット類を持って行かなくて良くなります。収納サイズも驚くほどコンパクト☆
キャンプ用途なら寝心地の良い「オゾン」がオススメ
参考 防寒対策に関する記事
参考 我が家の使っているマット類の記事