キャンプで使える石油ストーブを徹底比較してみました。
各社の製品仕様と口コミを比べて、どの商品がオススメかご紹介します。
石油ストーブ選びの参考になれば♪
- キャンプでオススメの石油ストーブをザッと紹介
- ストーブの選び方と、各ストーブの特徴のおさらい
- テント内で使用する際の注意点
※実際に全機種を使って比較・検証したわけではないため、その点はご了承ください。
我が家が石油ストーブを導入した理由
寒い時期にキャンプに行くなら、寒いのは当たり前♪
と張り切って、ストーブ無しで冬にもキャンプに出かける我が家ですが…。
いざキャンプ場に到着すると、寒過ぎて意気消沈することもしばしば(笑
0℃近辺まで気温が下がると、ヤセ我慢も限界です。比較的温暖な真冬の千葉ですら何度もギャフンと言わされています★
▶ギャフン1、ギャフン2、ギャフン3、ギャフン4(過去最大)↓
ということで、石油ストーブを使ったら
もうストーブなしのキャンプには戻れない!ありえない!
調理もできるので焚き火の代わりとして楽しめます。
注意 各メーカーからは、テント内でのストーブ使用は基本的に禁止されています、自己責任でご検討ください。
我が家は即決で一択
我が家が選んだストーブは、
暖かさ、コンパクトさ、安全面を考慮したら、他に選択肢がありませんでした。
我が家のキャンプ用品選びは、コスパと機能性を重視してアレコレ悩むことが多いのですが、めずらしく即決。
参考 我が家は2018年に石油ストーブを購入しています。2019年からはアルパカストーブ(日本仕様)もオススメ☆
ここからは、キャンプで人気のある石油ストーブと我が家が購入を比較検討した情報を紹介します。
キャンプでおすすめの石油ストーブ
キャンプでおすすめの石油ストーブはこちら
- フジカ・ハイペット
- アルパカ ストーブ
- トヨトミ レインボー
- スノービーク レインボーストーブ
- アラジン ブルーフレーム ヒーター
- 武井バーナー パーブルストーブ
- 反射式の石油ストーブ
それぞれ詳細を見ていきます。
フジカ・ハイペット ~ 我が家の即決品
フジカ・ハイペットは、キャンプ用途なら一番オススメの逸品です。
唯一、転倒・振動時の灯油漏れがなくサイズもコンパクト。総合的にバランスが良い商品だと感じます。人気があるので納期が1年以上先となるのが難点。
- 遠赤外線効果、反射板が付いていて温かい
- 転倒・運搬時に灯油が漏れない
- コンパクト
- 日本製でPSC対応 (後述)
1947年に創業した日本の老舗企業なので、技術力、サポート面の安心感があります。
ストーブの色は黒と白。オプションとして、反射版あり/なし、整流リング搭載、防風ガラス管が選べます。整流リング搭載、防風ガラス管は、野外で使用する時の風対策として有効ですが、テント内で使うなら不要です。前方に熱を集める反射板は必須。
天板を外して五徳を乗せれば、調理することもできます。
特許「Safetina」タンクは、転倒時にも灯油が漏れない構造。他のストーブにはない唯一の機構です。メーカーによる標高3,000mでの燃焼確認も実施済。
ただ…、注文は電話受付のみで、2019年からはキャンプブームもあり 1年以上待つ状況 (オプション・色は納期に関係なし)
【納期情報】2020年10月16日に注文すると2022年4月納期
参考 我が家の場合は、2018年9月28日に「黒の反射板付き」を注文して12月中旬納期でした。今振り返ると我が家は運良く手に入れられました。
フジカ・ハイペット | |
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型番 | KSP-229-21C-J2R |
暖房出力(発熱量) | 2.5kW |
2,150kcal/h | |
暖房目安 | 木造8畳 (約13㎡) |
暖房方式 | 対流(反射板あり) 遠赤外線 |
サイズ | 幅310×奥行310×高さ432㎜ |
重量 | 5.6㎏ |
タンク容量 | 4.1L (安全量 3.6L) |
燃料消費量 | 0.26L/h |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
漏れない |
点火方式 | ライター |
耐震自動消化装置 | あり |
連続燃焼時間 | 約10~12時間 |
アルパカ ストーブ (日本仕様)
韓国製のアルパカストーブは、熱量が高いのが特徴(フジカの約1.2倍)。
サイズもコンパクト♪フジカが待てない人の選択肢として良いと思います。我が家が今から買うならアルパカ買います☆
過去のアルパカストーブは並行輸入品で日本の安全規格に適合していませんでしたが、2019年からは日本仕様(安全基準 JHIA をクリア)が登場し安心して使えるようになりました。
日本仕様になり、JHIA(一般財団法人日本燃焼機器検査協会)認証を取得しています。
今なら収納袋付き♪
アルパカストーブは、フジカ・ハイペットと形状が似ていますが、主な違いはコチラ。
- 熱量が高い(約1.2倍)
- 横への反射板が無い
- 標高の高い地域で使用すると酸素濃度が薄いので異常燃焼を起こすおそれがある(フジカは標高3,000mでの燃焼確認を実施済)
フジカハイペットと比べて、価格が安くて熱量が高いのが魅力。
(かなりイイ感じだと思います♪)
参考 詳細はアルパカストーブのレビュー記事を参照下さい。
アルパカストーブ コンパクト (newAlpaca) |
|
---|---|
型番 | TS-77JS-C |
暖房出力(発熱量) | 3.0kw |
暖房目安 | 13~17㎡ |
暖房方式 | 対流 |
サイズ | 高さ×幅×奥行き(mm) 405×350×350 |
重量 | 6.6kg |
タンク容量 | 5.0L (安全3.7L) |
燃料消費量 | 0.293L/h |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
不明 (作りを見る限り漏れなさそう) |
点火方式 | ライター |
耐震自動消化装置 | あり |
連続燃焼時間 | 約10時間 |
トヨトミ レインボー
トヨトミ レインボーは、炎がレインボーに光るのが特徴。スノーピークがOEMの製造元として選定していることから、品質面でも安心です。
発熱量がフジカと同じですが、反射板なしで対流式ということから暖かさを感じにくかったり、サイズもフジカよりひと回り大きい、運搬時の灯油漏れに配慮する必要がある、電子着火用の電池も必要ということが気になるポイント。
上記はランタンタイプ(笠あり)のRL-250。色はグリーンと赤があります。
トヨトミは、愛知県の自社工場で制作されている日本製のストーブ。
焚き火の炎を見ていると心が落ち着くように、レインボーの炎は人を魅了するのだと思います。
対流式で横向きの反射板がないため、フジカ ハイペットと比べて「暖かくない」という口コミを見かけます。対流式は熱が上に向かうため、ストーブ上部にエコストーブファン(電源不要)を使って横に熱を送る方が多いです。
また、標高1,300m以上では、空気が薄く異常燃焼を起こす恐れがあるので、使用は控えたほうが良さそうです。ちなみに、富士山の麓の「ぐりんぱ」は標高1,200m、「ふもとっぱら」は標高800m。
トヨトミ レインボーは、バリエーションが豊富で、様々な形状の製品が販売されています。
どのストーブも仕様は同じで、デザインが違うだけ☆
- RL-250 … 笠あり
- RB-250 … 笠なし
- CL-250 … 限定モデル クラッシック
- CL-F2500 … 限定モデル スモークガラス
色は、ホワイトとピンクがあります。
TOYOTOMI (トヨトミ) レインボー 対流形石油ストーブ ホワイト RB-250-W
トヨトミ レインボー | |
---|---|
型番 | RL-250、RB-250、 CL-250、CL-F2500 |
暖房出力(発熱量) | 2.50kW |
2,149kcal/h (計算値) | |
暖房目安 | 木造7畳(11.5㎡) |
暖房方式 | 対流 |
サイズ | 幅388×奥行388×高さ485mm |
重量 | 6.2kg |
タンク容量 | 4.9L |
燃料消費量 | 0.243L/h |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
漏れる |
点火方式 | 電子着火(単2×4本) |
耐震自動消化装置 | あり |
連続燃焼時間 | 約10時間~20時間 |
備考 | 40Wの明るさ(白熱球相当) |
スノーピーク レインボーストーブ
スノーピークのレインボーとスーブは、トヨトミがスノーピークにOEM供給しているストーブ。
スノーピーク(snow peak) ストーブ レインボーストーブ ブラック KH-001BK
スタイリッシュなブラックで、専用のストーブケースも販売されていることから、細部までこだわりたい方にオススメ。
トヨトミレインボーと基本的なスペックは一緒ですが、水平器が付いていたりして、細かなデザインが違っています。
スノーピークの取扱説明書を見ると、使用が想定されているのは、スノーピーク製のシェルター、2ルームシェルターに限られます。
トヨトミレインボーと一緒
アラジン ブルーフレーム ヒーター
レトロな立ち姿と、青い炎が特徴のアラジン ブルーフレーム ヒーター。
青い炎が特徴で、ムラ無く気化した灯油に十分な酸素が供給されてるように設計されています。
熱量はフジカと比べて大きいのですが、サイズ重量もそれに伴って上がります高さ55cm、重さ8.5kg。
BF3911は、80年以上も変わらないデザイン。レトロな見た目は、存在感があります。
見た目はレトロですが、日本製で安全装置も備わっているため、安心して使えます。色はグリーンとホワイトの2色。
BF3912は、落ち着いたブラックカラー。炎が全方向から見えるようなデザインになっています。
アラジン ブルーフレームヒーター ブラック BF3912-K
アラジン ブルーフレーム ヒーター | ||
---|---|---|
型番 | BF3911(G) BF3911(W) |
BF3912(K) |
暖房出力(発熱量) | 2.68kW | 同左 |
2,304kcal/h (計算値) | 同左 | |
暖房目安 | 木造7畳(11.5㎡) | 同左 |
暖房方式 | 対流 | 対流 |
サイズ | 388×405× 高さ551mm |
同左 |
重量 | 8.5kg | 8.8kg |
タンク容量 | 4.1L | 同左 |
燃料消費量 | 0.26L/h | 同左 |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
漏れる | 同左 |
点火方式 | ライター | 同左 |
耐震自動消化装置 | あり | 同左 |
連続燃焼時間 | 15時間 | 同左 |
武井バーナー パープルストーブ
コアなキャンパーに人気の武井バーナー パープルストーブ。
着火や燃焼時の調整、メンテナンスに手間がかかり、炎上のリスクも伴うのでファミリーキャンパーには扱いづらいのが難点。とはいえ、ソロキャンプには最高の相棒でしょうね♪
301Aセットと501Aセットがあり、違いは燃料タンクの量。
(武井バーナー) ストーブ/パープルストーブ 301Aセット/BR-301A takei-002
コンパクトな真鍮製のボディーから発せられる熱量は他のストーブの群を抜いています。
- 着火させるまでに、ポンピング50回、プレヒート2~5分の作業が必要
- 予熱が不十分だと炎上するリスクがある
手間がかかりますが「超コンパクト」「抜群の発熱量」「真鍮製」というキャンパーを強く惹きつける魅力が満載♪
着火までの手順は、公式HP 武井バーナー虎の巻 で紹介されています★
武井バーナー パープルストーブ | ||
---|---|---|
型番 | 301Aセット | 501Aセット |
暖房出力(発熱量) | 5.81kW (計算値) | 同左 |
5,000kcal/h | 同左 | |
暖房目安 | 不明 | 同左 |
暖房方式 | 対流 | 同左 |
サイズ | 160× 高さ330mm |
190× 高さ370mm |
重量 | 1.8kg | 2.5kg |
タンク容量 | 1.2L | 2.8L |
燃料消費量 | 0.24L/h(計算値) | 0.28L/h(計算値) |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
不明 | 同左 |
点火方式 | ライター | 同左 |
耐震自動消化装置 | なし | 同左 |
連続燃焼時間 | 5時間 | 10時間 |
備考 | PSC非対応 | 同左 |
反射式の石油ストーブ
一般家庭で使われる反射式の石油ストーブをキャンプで使っている方もいます。
Amazon売れ筋ランキング(石油ストーブ)で NO.1 の商品が、コロナ RX-22YA(HD)。<2020/10/17時点>
家庭用として数多く出回っているのため、使いやすくて価格も安いのが特徴。遠赤外線効果や、シッカリした反射板で前方がしっかり温まります。
ただし、そのまま運搬すると燃料が漏れるため、燃料を空にしたり、燃料タンクを外して運搬するなどの工夫が必要です。それが唯一の難点。
このタイプの石油ストーブは、コロナ以外でも、トヨトミ、アラジンからも販売されています。Amazon売れ筋ランキング(石油ストーブ)の中から選んでも良いと思います。
ただし、輸送時の燃料漏れ対策が必須!
コロナ 石油ストーブ | |
---|---|
型番 | SX-E2817Y(W) |
暖房出力(発熱量) | 2.83kW |
2,433kcal/h (計算値) | |
暖房目安 | 木造8畳 (約13㎡) |
暖房方式 | 反射式 遠赤外線 |
サイズ | 幅452×奥行324×高さ510mm |
重量 | 7.7kg |
タンク容量 | 4.0L |
燃料消費量 | 0.275L/h |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
すごく漏れる |
点火方式 | 電子着火(単2×4本) |
耐震自動消化装置 | あり |
連続燃焼時間 | 14.5時間(計算値) |
選び方
キャンプでオススメの石油ストーブをザッとご紹介しましたが、ここからは、石油ストーブの選定ポイントをご紹介します。
石油ストーブの選定ポイント(キャンプ用途)
- 発熱量
- 反射板の有無
- 遠赤外線効果の有無
- サイズ
- 転倒・振動時の灯油漏れ
- 連続燃焼時間
これらを総合して選ぶと良いと思います☆
発熱量は高いほうが温かい
発熱量は高ければ高いほど温かいです♪
ただ、発熱量が増えるとサイズが大きくなるのでどのあたりでバランスをとるか。個人的には発熱量とサイズ感のバランスは、ニューアルパカが優秀だと思います。
反射板付きが温かい
反射板があるかないかで体感温度が違ってきます。
発熱量が高くても反射板が無いと熱が上に逃げてしまいます。
反射板が付いていれば、後ろに熱が伝わりにくくなるため、テントの端にストーブを寄せることもできます。反射板がないと、テントの中央でストーブを使う必要があるため、レイアウトに制限がかかってきます。
遠赤外線効果がある製品が温かい
遠赤外線効果の有無も気にしておく必要があります。
同じ発熱量でも、遠赤外線効果の有無により、感じる暖かさが違います。
サイズは小さい方が持ち運びやすい
キャンプでは車載して運搬するので、サイズも重要です。
冬キャンプは防寒対策などで荷物がかさばるため、ストーブもなるべく小さい方が良いです。
転倒・振動時の灯油漏れに注意
転倒・運搬時の灯油漏れも気にしておくポイントです。
車載して運搬すると振動や揺れで灯油が漏れる可能性があります。車内に灯油が漏れたら一大事。臭いが取れなくなります。
家庭で見かける反射式の石油ストーブは、タンクが分離する構造なので、灯油が漏れやすいです。タンクが外せない一体型は比較的漏れにくく、中でもフジカは特許技術により横にしても漏れない構造になっています。
個人的には結構大事なポイントだと感じました。
連続燃焼時間
連続燃焼時間は長いほうが、燃料補給の回数が減らせます。
発熱量に対する燃費はそんなに変わらないため、タンクの容量によって違ってきます。
ただし、タンクが大きくなるとストーブのサイズも大きくなります。
これらの選定ポイントを踏まえて、各ストーブの特徴をおさらいしてみます。
石油ストーブを比較
ここまで紹介してきた石油ストーブを、個人的な感想とスペックの両面から比較してみます。
我が家の本音
キャンプ用途だと、運搬時の燃料漏れが無い「フジカ ハイペット」が取り扱いが楽です。コンパクトさと発熱量もバランスが良いです。ただ納期が1年以上。
となると、次の候補は日本仕様のアルパカストープ。
日本仕様になったアルパカも良いと思います。
その他のストーブは燃料を使い切れる分だけ補給すれば、燃料漏れの対策となります。ただし、気を使いますし、残った場合は灯油を抜く手間がかかります。
- 燃料漏れがなくバランスが良いフジカ
- 発熱量が高いアルパカ
- 炎が七色に輝くトヨトミのレインボーストーブ
- レトロな見た目のアラジン ブルーフレーム
- 手間がかかるが、圧倒的な熱量の武井バーナー
- コスパと使い勝手が良い反射式の石油ストーブ
デザインが好みかどうかも重要ですね♪
仕様の比較表
石油ストーブ各社の代表的な商品を比較表にしました。
詳細を比較する際に、参考にしてみてください。
フジカ ハイペット | アルパカ | トヨトミ レインボー | |
---|---|---|---|
型番 | KSP-229- 21C-J2R |
TS-77JS-C | CL-250 |
暖房出力(発熱量) | 2.5kW | 3.0kw | 2.50kW |
暖房目安 | 木造8畳 (約13㎡) | 13~17㎡ | 木造7畳(11.5㎡) |
暖房方式 | 対流(反射板あり) | 対流 | 対流 |
サイズ | 幅310×奥行310 ×高さ432㎜ |
高さ405× 幅350× 奥行き 350mm |
幅388×奥行388 ×高さ485mm |
重量 | 5.6㎏ | 6.6kg | 6.2kg |
タンク容量 | 4.1L (安全量 3.6L) | 5L (安全量 3.7L) | 4.9L |
燃料消費量 | 0.26L/h | 0.293L/h | 0.243L/h |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
漏れない | 不明 | 漏れる |
点火方式 | ライター | ライター | 電子着火(単2×4本) |
耐震自動消化装置 | あり | あり | あり |
連続燃焼時間 | 約10~12時間 | 約10時間 | 約10時間~20時間 |
アラジン ブルーフレーム ヒーター |
武井バーナー パープル ストーブ |
コロナ 石油ストーブ |
|
---|---|---|---|
型番 | BF3911 | 301Aセット | SX-E2817Y(W) |
暖房出力(発熱量) | 2.68kW | 5.81kW (計算値) | 2.83kW |
暖房目安 | 木造7畳(11.5㎡) | 不明 | 木造8畳 (約13㎡) |
暖房方式 | 対流 | 対流 | 反射 |
サイズ | 388×405 ×高さ551mm |
160×330mm | 幅452×奥行324 ×高さ510mm |
重量 | 8.5kg | 1.8kg | 7.7kg |
タンク容量 | 4.1L | 1.2L | 4.0L |
燃料消費量 | 0.26L/h | 0.24L/h(計算値) | 0.275L/h |
転倒・運搬時 灯油漏れ |
漏れる | 不明 | すごく漏れる |
点火方式 | ライター | ライター | 電子着火(単2×4本) |
耐震自動消化装置 | あり | なし | あり |
連続燃焼時間 | 15時間 | 5時間 | 14.5時間(計算値) |
備考 | PSC非対応 |
[参考] PSCについて
PSC(Product Safety of Consumer Products)について、少し解説します。
最悪の場合、死に至る一酸化炭素中毒を防ぐ仕組みがあるというのがポイント。
日本の法律では、PSCマークの付いていない石油ストーブは国内での販売が禁止されています。PSCマークに適合した石油ストーブは、不完全燃焼防止装置、一酸化炭素濃度基準値遵守、給油時消火装置等が付いています。
石油暖房機器は、消費生活用製品安全法の特定製品として指定され、国により安全基準が定められています。PSCマーク(特定製品)は国が定めた技術基準省令に適合していることを示すマークです。
石油ストーブには、
- 不完全燃焼防止装置
- 一酸化炭素濃度基準値遵守
- 給油時消火装置(カートリッジ給油式ストーブ)等
の義務務付けがされています。
石油燃焼機器の製造・輸入事業者は国が定めた安全基準を満たしPSCマークを表示した上で販売しなければなりません。マークのない製品が市中に出回った時は、国は製造事業者等に回収等の措置を命ずることができます。
- 経済産業省 – 石油燃焼機器が消安法の特定製品に指定されました
- 経済産業省 – 消費生活用製品安全法の概要
- 経済産業省 – 石油燃焼機器が法規制され、より安全になります(PDF)
- 一般社団法人 日本ガス石油機器工業会 – 石油暖房機器のPSCマークについて
防災用品としての備えとして
2018年の北海道地震、道内全停電の記憶が新しいですが、石油ストーブは防災の備えにもなります。
冬の寒い時期に、暖房が効かなくなると命の危険にさらされる地域もあるので、AC電源を使うエアコンなどの暖房機だけでなく、AC電源不要の暖房があると安心ですね。
この うたい文句で、家族を説得しよう♪
※ちなみに、集合住宅では、灯油ストーブの使用は禁止されていることが多いです。我が家も禁止。
テント内で石油ストーブを使用する時の注意点と対策
最後に、石油ストーブをテント内で使うときの注意点と対策をご紹介します。
石油ストーブをテント内で使うことは、命の危険が伴います。
- 一酸化炭素中毒
- 火事
- ヤケド
自宅の使用でもリスクが伴うものですが、テント内での使用はさらにリスクが高まります。PSCマークが制定されたのも、毎年起こる事故の教訓が活かすためだと思われます。
また、メーカー各社がテント内でのストーブを(建前上)禁止しているのは、命にかかわる事故につながる可能性があるためです。
細心の注意を払って使いましょう☆ (使うんかい!)
一酸化炭素中毒に注意する
燃焼系の機器を使用すると、一酸化炭素が発生します。
狭いテント内では一酸化炭素濃度が急激に上る可能性があります。一酸化炭素中毒は無味無臭で人間は気づくことができず、最悪の場合は死に至ります。実際にテントでの死亡事故も起きています。
高地でのストーブの使用は、酸素不足による不完全燃焼で一酸化炭素中毒のリスクが高まります。雪の日にも、換気のための通気口が積雪で塞がれるリスクが高いので特に注意が必要です。
- 十分に換気する (テントの上部・下部)
- 一酸化炭素警報機で検知する
- 高地・降雪地でストーブを使用する時には特に注意する
一酸化炭素中毒の具体的な危険性や、一酸化炭素警報機の選び方は別記事でご紹介しています。
火事に気をつける
万が一、ストーブの火がテントに移ると、あっという間にテントが燃えてしまいます。
火事に対する注意も必要です。
- 転倒しないように工夫する
- テントとストーブの距離をとる
- ストーブの近くで干し物をしない
ヤケドに気をつける
石油ストーブは、天板で調理ができるほどの熱さ。
直接触れると火傷しますし、火傷の痕は一生残ります。特に小さいお子さんがいる場合は要注意。
- レイアウトを工夫する(動線にストーブを置かない)
- ストーブガードを設ける
- 子供にしっかり言って聞かせる
友人の結婚式に列席した時に、花嫁さんのご両親が、娘に小さい頃にヤケドをさせてしまい、大きな痕を残してしまったことを涙ながらにスピーチしたのを覚えています。想像してみてください、自分の子供がヤケドをした姿を…。後悔のないように対策を☆
就寝時は使わない
就寝時にストーブを使用するのは危険が伴います。
一酸化炭素中毒や火事に気づかずに対応が遅れるため就寝時は消しておくのが基本。
我が家では、何度も冬キャンプしていますが、夕方から夜に通して使っていても一酸化炭素警報機が鳴ることはありません。おそらく夜通し点けても大丈夫だろうという感覚があるのですが、それでも絶対にストーブを点けっぱなしにして寝ません。
参考 冬キャンプには湯たんぽもしくは電気毛布+ポータブル電源が必須ですね。
まとめ
キャンプで使う石油ストーブと、我が家のストーブ選びをご紹介しました。
個人的には、キャンプでオススメの石油ストーブは「フジカ」か「アルパカ(日本仕様)」ですね☆
スノーピーク(snow peak) ストーブ レインボーストーブ ブラック KH-001BK
アラジン ブルーフレームヒーター ブラック BF3912-K
(武井バーナー) ストーブ/パープルストーブ 301Aセット/BR-301A takei-002