キャンプで運搬しやすい5L・10Lの灯油缶を徹底的にピックアップ!
あわせて、灯油缶の選び方をご紹介します。ポイントは、容量の見積もり、灯油缶の規格、色合わせです。
参考 我が家の場合、キャンプ用の灯油缶選びで「コレだ!」という商品が見つからず…、見た目を取るか、実用性をとるかで悩みましたが、最終的にはフューナースドルフのフューエル缶を改善し、両方のいいとこ取りをしています。
キャンプにおすすめの灯油缶
キャンプに持っていく灯油缶は、灯油用のポリタンクか、ガソリン携行缶。
オススメの商品をピックアップしています。
※18Lや20Lの商品はキャンプに持ち運ぶには大きいため、今回は除外してます。
ドイツ製でオシャレなヒューナースドルフ(Hunersdorff)
ヒューナースドルフは、国際連合(UN)勧告の基準に適合している運搬容器で、灯油だけでなく、ガソリンも持ち運びできる商品。

Photo by hünersdorff catalog
アーミー調の見た目とカラフルな色合いは、キャンプサイトに溶け込みますね。
給油キャップは、子供が開けられないチャイルドロック機構になっています。キャップを押し付けながら回すと開く仕組み。
フューナースドルフのフューエル缶の商品一覧は別記事でご紹介しています。
ここでは、3つの人気・売れ筋商品をピックアップします。
Fuel can PRO 5 litres
Amazon(アウトドアストーブ・コンロ用燃料タンク)で1位の商品。 <2018/10/17時点>
5Lのサイズは、キャンプに持ち運びするならちょうど良く、デザインも良いので人気が高いのも分かります♪
色はオリーブのみ。サイズは14.7×26.5×高さ24.7cm。
Fuel can PREMIUM 5 litres
我が家が最終的に購入した商品で、色が豊富なのが決め手でした。
色は、黒、青、赤、黄、緑の5色。サイズは14.7×26.5×高さ24.7cm。
Fuel can PRO 10 litres
容量が10Lの商品。スタッキングできるように上部が平らに設計されているのが特徴。上に荷物が乗せられるため、車載する時に便利です。
色はオリーブ、赤の2色。サイズは16.5×35.0×高さ31.0cm。
ポリタンク 10L
一般的に良く見かけるポリタンクは、コストパフォーマンスが良いのがメリット。
交換キャップやパッキンも手に入りやすいです。
タンゲ化学工業の灯油缶は、キャンプに合わせやすいミリタリーグレーの商品があります。
瑞穂化成工業のポリタンクなら、グレーがあります。
※瑞穂化成工業は、様々なデザインのポリタンクを販売しています。灯油を入れられるか気になったので、問い合わせしたところ、灯油を入れられるポリタンク(グレー缶)は「0192 扁平缶広口10L」「0194 扁平缶広口20L」のみ。他の容器はキャップが耐油性ではないため、使用しているうちに割れる。という回答をいただきました。
10Lのポリタンクは、赤、オレンジ、青などが出回っています。
安く出回っているものは見た目はイマイチだったりしますが、灯油缶は誰かに見せるものでもないので、これで十分だとも言えます。灯油缶はテント内に置くと邪魔なので、車載しています。
ガソリン携行缶
ガソリン携行缶も灯油を運搬するのに使えます。
主に金属製とポリタンク型があるのですが、キャンプでの持ち運びを考えると、ポリタンク型が軽くて便利です。とはいえ、デザインは金属製の方が素敵♪
ポリタンク型
ゴリッタは、Amazon(船舶用エンジンパーツ)で1位を獲得している商品。<2018/10/17時点>
縦型でコンパクトに車載でき、機能面では一番のオススメ。口コミ評価も高いです。
メタル缶・金属製
金属製のガソリン携行缶は、ポリエチレン製と比べてデザインが良い商品が多いです。
ただし、10Lの容器で3kgほどの重量があります。
キャンプで灯油を持ち運びする携行缶(灯油缶)の選び方
キャンプで石油ストーブを使う時には、灯油を持ち運ぶ灯油缶が必要です。
ストーブのタンクに灯油を入れたまま持ち運ぶと、燃料漏れが起こる可能性があります。
(フジカ・ハイペットは、特許「Safetina」でタンク内の灯油が漏れない構造)
灯油缶選びのポイントはこちら。
- 容量
- トータルで色合わせ
- 規格適合品か?
容量は、調度使い切るぐらいがベストですが、足りないと困るので、余裕を持って準備したいところ。とはいえ、大き過ぎるとかさばるし…、重い!ので「いい感じ」の容量が便利です。
デザインと色は、自分のサイトと照らし合わせて確認すると良いです。
そして、規格適合品を購入するのが安心です。
上記3点について掘り下げてみます。
キャンプで必要な灯油缶の容量を計算
灯油缶の容量はどのぐらい必要か見当がつかなかったたのですが、実際に石油ストーブを使ってみると、
実際に灯油を使う量は、夕方から寝るまで石油ストーブを使って2L~3Lほど。2泊3日でも5Lで足ります。
参考までに我が家の計算方法はこちら。
石油ストーブの稼働時間(1泊あたり)
1泊のキャンプでどのぐらい石油ストーブを稼働させるか計算すると、7時間でした。
夜通し使うことを想定すると最大14時間。
夜は、焚き火をするので、石油ストーブを使うのは20時にしました。
時間 | 時間帯 | |
---|---|---|
夜 | 4時間 | 20:00~24:00 |
就寝 | 7時間 | 24:00~7:00 |
朝 | 3時間 | 7:00~10:00 |
・朝晩のみ稼働 … 7時間
・夜通し稼働 … 14時間
となるので、1泊あたり14時間分の燃料があれば安心できます。
必要な灯油量を計算
石油ストーブを稼働さるための灯油量(燃費)はストーブによって違います。
我が家のフジカ・ハイペットの場合は、7時間の稼働で約3L消費する計算でした。14時間だと倍の6L。
参考 代表的な石油ストーブの燃料見積もり(7時間、14時間)
各ストーブの灯油消費量の計算値をまとめてみました。対象は、石油ストーブを比較した記事で取り上げたキャンパーに人気の商品です。
フジカ ハイペット |
アルパカ | トヨトミ レインボー |
アラジン ブルー フレーム |
武井 パープル ストーブ |
コロナ 石油 ストーブ |
|
---|---|---|---|---|---|---|
型番 | KSP- 229- 21C-J2R |
TS-77A | RL-250 | BF3911(G) | 301A セット |
SX-E2817Y(W) |
暖房出力 (発熱量) |
2.5kW | 3.84kw | 2.50kW | 2.68kW | 5.81kW (計算値) | 2.83kW |
タンク容量 | 4.1L | 6L | 4.9L | 4.1L | 1.2L | 4.0L |
燃料消費量 | 0.26L/h | 0.38L/h | 0.243L/h | 0.26L/h | 0.24L/h (計算値) |
0.275L/h |
連続燃焼 時間 |
約10~ 12時間 |
約15時間 | 約10~ 20時間 |
15時間 | 5時間 | 14.5時間 (計算値) |
↓灯油消費量(L) 計算値1 ※ | ||||||
7時間 | 2.9L | 2.8L | 3.4L | 1.9L | 1.7L | 1.9L |
14時間 | 5.7L | 5.6L | 6.9L | 3.8L | 3.4L | 3.9L |
↓灯油消費量(L) 計算値2 ※ | ||||||
7時間 | 1.8L | 2.7L | 1.7L | 1.8L | 1.7L | 1.9L |
14時間 | 3.6L | 5.3L | 3.4L | 3.6L | 3.4L | 3.9L |
※灯油消費量の計算
・計算値1 … 「タンク容量」と「連続燃焼時間(最小値)」から計算
・計算値2 … 「燃料消費量」から計算
製品によっては、計算値1と計算値2に乖離があります。今回、細かいところまでは確認していませんが、連続燃焼時間・燃費の表記方法(最大出力時/最小出力時)などが違う可能性があります。どの値を採用するかは、各自ご確認・ご判断いただければ。
実際に石油ストーブを使用して消費燃料を確認するのが間違いないのですが、我が家の場合は、まだ届いていないため、上記の計算で見積りました。
必要な灯油缶の容量は連泊数から見積もる
フジカ・ハイペットの場合は、1泊あたり約6Lの灯油があれば安心なことが分かりました。
我が家は主に1泊でキャンプに行くことが多いため、灯油缶の容量は6Lがちょうど良さそうです。連泊が多い方は、泊数に合わせたサイズを選んだ方が、給油の手間がかかりませんね。
連泊を考慮して灯油缶を選ぶと灯油缶のサイズが大きくなるので、(必要なら)毎日給油するほうが荷物がコンパクトになります。石油ストーブを朝晩のみ(7時間)だけ使う場合は、半分の3Lで済むので、2泊までは対応できる計算になります。
※フジカ・ハイペットは、石油ストーブのタンク内に灯油を入れたままでも運搬ができますが、タンク内の灯油残量は当てにせず、灯油缶で必要量を運ぶ想定にしました。
持っているキャンプ用品との色合い
灯油缶を選んでいると、ついつい単品でオシャレな商品に目が行きがちです。
当初は、ヒューナースドルフの10L(Pro)がカッコ良い♪と思いましたが…、
自分のサイトで色合わせをすると…。
緑は一番相性が良くない印象。緑よりは、黒、赤のほうが良さそうです。赤は主張しすぎるので、黒が一番良い気がしてきました。
他のキャンプ用品選びでも一緒ですが、これがなかなか難しいポイント。実際の写真で合わせてみると、思っていたイメージと違います。
規格適合品が安心
灯油は危険物なので、ポリタンクや、ガソリン携行缶は、規格に適合しているものを選ぶと安心です。
ポリタンク
ポリタンクには、JIS規格があります<灯油用ポリエチレンかん JISZ1710>。サイズや品質、品質評価の試験方法などが規定されているため、JISマークが付いているポリタンクが安心。
また、日本ポリエチレン製品工業連合会では、JIS規格に合格した商品に推奨ラベルを貼っています。第三者機関が認定しているということから、コチラのほうが安心ですね。
ガソリン携行缶
ガソリン携行缶には、UN規格やKHK規格があります。
UNマーク … 国際連合危険物輸送勧告に基づく「危険物船舶運送及び貯蔵規則」に従って検査を受けた容器
KHK規格 … 危険物保安技術協会による性能試験をクリアした運搬容器
ガソリン携行缶に灯油を入れても問題なし!
ガソリン携行缶は、灯油より揮発性の高いガソリンを携帯するために作られているので、灯油を持ち運ぶこともできます。(逆は容器が溶けるためNG)
ちなみに、ガソリンスタンドでガソリン缶に灯油を入れてもらうためには、灯油用に使っていることを明示しておかないと指摘を受けます。
そのため、ガソリン携行缶を灯油の容器に使う場合は、灯油(ケロシン)ステッカーを貼っておくと良いです。ステッカーが無ければ油性ペンで「灯油」とデカデカと書いてもOK。
灯油とガソリンを間違えると大事故につながります。本人は中身が分かっていても、ご家族などが間違える可能性があるので細心の注意が必要です★
ノズルがセットの商品は、ストーブの給油口に入るか確認を
灯油缶にノズルがセットになっている商品がありますが、ストーブの給油口に口径が合うか確認しておく必要があります。
フジカ・ハイペットの場合は、給油口の直径が2cmほどなので、一般的なノズルだと直接は使えません。対策として、コールマンのフューエル ファネルが便利みたい♪
さいごに
キャンプで使える灯油缶と選び方をご紹介ました。
といった選び方になりますね♪
我が家(フジカ・ハイペット)の場合は、容量は5Lで決まり。色は黒か赤で迷いましたが、最終的には、フューナースドルフのフューエル缶を改善し、両方のいいとこ取りをしています。
我が家が最終的に購入した「Fuel can PREMIUM 5 litres」
参考 フューナースドルフのフューエル缶のレビューと灯油漏れ対策の記事はこちら
他の選択肢は、やっぱりフューナースドルフ。5Lか10Lが、容量的に使いやすくてデザインも良いです。
Amazon(アウトドアストーブ・コンロ用燃料タンク)で一番売れているオリーブ色の5L。<2022/2/11時点>
デザインが格好良く、スタッキングができて車載に便利なのが10L。
赤色をお探しであれば、ゴリッタがオススメ。フューナースドルフと違って、灯油漏れ対策をせずにそのまま使えます。