Jackeryの「ポータブル電源700」を実際に使ってみたのでレビューします。
各機器の実稼働時間、手にとって分かる使い勝手、気になったポイントなどを紹介。
※メーカー様から商品提供していただいています
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が13時間08分 <実測値>
- 電気毛布(中)×3枚が8時間45分 <上記実測値からの計算値>
- サーキュレーター
- ターボ(最大風力)で10時間32分 <2時間実測値からの計算値>
- iPhone 8
- 約70回充電可能 <スペック値>
Jackeryは米国のポータブル電源分野で実績のあるブランド。2019年から日本向けに製品展開を始めています。
- Jackeryは、米国Amazonのポータブル電源で一番の売れ筋 <2019/10/9時点>
- 米国HONDAの公式ライセンス製品を展開している
- ※Jackeryの米国実績はポータブル電源400の記事で紹介
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら
見出し
Jackery「ポータブル電源700」194,400mAh / 700Wh
Jackeryの「ポータブル電源700」は700Wh/194,400mAhという大容量!
Jackeryはカリフォルニア州に本拠地を置くアメリカのブランド。米国Amazonのポータブル電源の売れ筋ランキングで1位にランクインしています。<2019/10/9時点>

- バッテリー
- PSE適合品、純正弦波
- バッテリー容量:194,400mAh 700Wh
- バッテリー種類:リチウムイオン
- サイクル回数 : 500回以上
- 本体充電所要時間:9.5時間 (家庭用コンセントにて)
- 入出力
- AC出力×2口:500W(瞬間最大1000W) / 100V 5A-60Hz
- USB出力×3口: 5V / 2.4A / 30W
- DC(シガーソケット)出力×1口:12V / 10A
- DC出力×2口(6mm):12V / 7A
- DC入力(8mm):24V(12V~30V対応) 最大 3.75A 最大70W
※2020年9月以降 24V 3.75A / 12V~20V対応 最大6.5A
- サイズ・重量
- サイズ : 約30×19×19 cm
- 重量 : 6.3kg
- 安全性
- PSE、FCC、RoHS、UN38.3の認証を取得
- BMS搭載 : 電圧・温度を適切に管理、過充電・過放電を防止
- 動作温度 : -10℃~40℃ 充電温度 : 0℃~40℃
- 製品保証 : 購入日より24ヶ月
- テクニカルサポート : 期限なし

取扱説明書より

取扱説明書より
付属品は、家庭用コンセントの充電ケーブルとカーチャージャー(シガーソケット)、付属品の収納袋です。
Jackeryのポータブル電源は、実際に使ってみても、サイズ感、使い勝手の良さについて、文句なし!
特に、コンパクトなサイズで、取っ手が折りたたみできるのは便利。無駄なスペースを取らないのでキャンプで使いやすいです。
また、液晶画面でも入出力とバッテリー残量がリアルタイムで数値で表示されます。
本体の質感もザラザラして滑りにくく、ハンドル裏にゴムが貼ってあって手触りも良いです。
Jackeryポータブル電源のレビュー
ここからは、Jackery「ポータブル電源 700」の使い勝手をレビューします。
キャンプでの主な使い道は、電気毛布とサーキュレーター。これらの機器が何時間使えるかも試算しています。
完成度が高く使い勝手も良好。
ファミリーキャンプで満足に使えるバッテリー容量!
電気毛布はどのぐらい使えるか
電気毛布の使用可能時間を、実際に計測しました。
電気毛布(中)×3枚が8時間45分使える <実測値からの計算値>
電気毛布(中)×1枚が26時間16分使える <実測値からの計算値>
冬キャンプで底冷えを防ぐなら、電気毛布(中)で十分です。
家族4人で電気毛布3枚使っても一晩(約9時間)使えるのは素晴らしいです。
また、夫婦2人のキャンプなら2泊(6時間34分/泊)使えます♪
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
サーキュレーターの使用可能時間
サーキュレーターの使用可能時間を実際に計測してみました。
サーキュレーターは最大風力でも13時間使える計算です。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間※ |
---|---|---|
1 | 12W | 50時間 |
2 | 21W | 33時間30分 |
3 | 31W | 18時間11分 |
ターボ | 64W | 10時間32分 |
※2時間使った実測値からの計算値
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ドライヤーは使えるのか?
ドライヤーが使えるか検証してみました。
キャンプのお風呂・シャワー後にドライヤーが使えると便利です。
Jackery700は、出力500W(最大瞬間 1,000W)なので、もしかしたら弱の温風なら使えるかなと思ったのですが、残念ながら温風は使えませんでした。冷風ならOK。
今回使ったドライヤーは、パナソニックのヘアードライヤー イオニティ(EH-NE55)。消費電力 1200W(ターボ時)。ドライヤーのモードはコールド、ドライ(約100℃)、ターボ(約80℃)の3種類。ドライにすると安全制御のためバッテリーが停止しました。
※検証の動画は2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
気になるポイントはファン音
Jackeryポータブル電源700で、電気毛布(中)×2枚使っていた時に、ファンが回りました。
おおよそ、30分に1回のペース、5分ほどファンが回る印象。
キャンプ場の静寂の中でファンが回っても、隣のテントまでは聞こえないレベル。
インナーテントの外にJakery700を置いて使ったところ気になることなく寝られました。
インナーテント内で一緒に寝たら気になるかも?私なら寝てしまったら気にならないかな?といったレベルです。
動画を撮ってみました↓
扱いやすい形状 & スタッキングできる
Jackery ポータブル電源 700のサイズ感と形状を紹介します。
サイズは小さいとは言えませんが、スタッキングができて扱いやすいです♪作りも細かい配慮が感じられます。
バッテリー容量の割にはコンパクトに仕上がっていると感じます。
- サイズ : 約30×19×19 cm
- 重量 : 6.3kg
子供が一人で持つのは厳しい重さ。小学3年生の息子が「重い、重い」と言いながら持ってくれました☆ 5歳の息子は持てませんでした。
サイズ感は、ミニバンの運転席と、助手席の間にちょうど乗りました。
ハンドルをたたむと、上面がフラットになりスタッキングが可能。
上部にちょっと突起があったり斜めの部品があったりすると、それだけで上に物が置きづらくなりますが、綺麗な平面なので安心感と安定感は抜群♪
サーキュレーターの台としてちょうど良いです。
雨撤収で汗だく、その後晴れたのでサーキュレーターで涼んでみました。
コレ最高の贅沢♪
でも、引いてみると、ただのおじさんの生着替え(笑) 最高に迷惑なので手早く生着替え!
さて、話を戻します。
Jackeryのポータブル電源には、同製品をスタッキングできるように突起があります。
また、かなり重いものを乗せても安心感は抜群!
Jackery700の上に、Jackery×JVC BN-RB5-C、Jackeryポータブル電源400、2Lペット4本、(トータル 17.5kg!)を載せてもビクともしません。車載で気を使わずに上に荷物を乗せることができます。
表面は手触りが良いエンボス加工。
角が丸くて、尖った感じが全くないので怪我の心配もありません。
ハンドルは折りたたみ可能♪車載する時に物が積めるので便利!
ハンドル裏にゴムが付いていてグリップ感も良好。

リアルタイムで消費電力とバッテリー残量が数値で表示される
Jackeryのポータブル電源は、リアルタイムで入出力の電力とバッテリー残量が数値で表示されます。
バッテリー残量が数値で表示されるのはかなり便利。あと何時間でバッテリーが無くなるか分かります。
他の製品は、ザックリ5段階表示だけのものもあったりするので、そのような製品と比べると格段に使いやすいです。
IN・OUTの電力表示(W)もリアルタイムで数値で表示されます。1秒ごとに数値が更新されます。
出力口が多く、出力パワーも高い
Jackery ポータブル電源 700はACコンセントが2つあり、500Wまで対応。USB・DC出力もあります。
※2019/6/3時点 私の知る限り

Photo by Jackery
- AC出力×2口:500W(瞬間最大1000W) / 100V 5A-60Hz
- USB出力×3口: 5V / 2.4A / 30W
- DC(シガーソケット)出力×1口:12V / 10A
- DC出力×2口(6mm):12V / 7A
AC出力が2つあるで、電気毛布を2枚使えますし、USBの口も3つあるので、家族の携帯電話を充電する時にも困りません。
寝る前に充電すれば、翌日のキャンプに間に合う
自宅のACコンセントだと10時間10分で満充電できました。
前日の夜から充電しても、翌日のキャンプに間に合いますね。急にキャンプに行くことが決まっても問題なし! 30%の残量があれば、8時間で満充電できます。
※ポータブル電源はバッテリーの劣化を防ぐために数ヶ月に1度は充電すると良いです。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
多彩な充電方法に対応 (車・ソーラーパネル)
Jackeryのポータブル電源700は、車でも充電できる「カーチャージャー」が標準で付属しています。※他の商品は別売りだったりします。
車内でも充電できるので連泊の時に役立ちます。

Photo by Jackery

取扱説明書より
車(シガーソケット)での充電にかかる時間は、スペック上 15時間です。
給電中に充電できる (パススルー対応について)
Jackery700は、充電中に給電できます。
ただしバッテリーを長持ちさせたい場合は避けたほうが良いとのこと。
製品仕様・説明書を確認しても見当たらなかったので、メーカーに問い合わせた回答がこちら。
2. パススルー時の注意点について教えてください
電池の寿命を長持ちさせたい場合はパススルー充電はなるべくお控えください。
充電中に給電するのはなるべく避けたほうが良さそうです。
※パススルーを厳密に定義「給電の電力をバッテリーを介さずに出力、余った電力でバッテリーを充電」すると該当しないようですが、給電中にもバッテリーを使えるのは便利です。
各種安全規格に適合している
PSEを含む各種安全規格にも適合しているので、安心して使えます。

Photo by Jackery
米国で実績があることも、安心材料になりますね。
※Jackeryの米国実績はポータブル電源400の記事で紹介しています
「PowerArQ」や「ポータブル電源400」との比較
これまでバッテリー容量が大きいPowerArQや、Jackeryポータブル電源400と比較をしてみます。
サイズ比較
Jackery700のサイズは、Jacekry400の2倍ぐらいの印象。
Jacekry700は、PowerArQ(626Wh)より大容量でありながら、ハンドルが折り畳める分 コンパクト。
↓Jacekryポータブル電源700(700Wh)
スペック比較
スペックを比較して分かること
夫婦のキャンプならJackery 400で十分
Jackery700は、電気毛布(中)×3枚使っても8時間45分使える計算<2枚の検証結果から計算>。出力も500Wあるので3枚使っても全く問題なし。
PowerArQと比べて、スペックはJackeryポータブル電源700が容量・実使用時間、サイズの面で優位です。
PowerArQの強みは「バッテリー交換が可能」「色のバリエーションが多い」といった点です。
赤字:ポータブル電源700が、PowerArQより優れているポイント
Jackery ポータブル電源 400 |
Jackery ポータブル電源 700 |
Smart Tap PowerArQ |
|
---|---|---|---|
色 | 1色 | 1色 | 5色 |
重量 | 3.4kg | 6.3kg | 6kg |
サイズ | 231 × 199 × 132 mm |
299.7 × 192.2 × 191.5 mm |
300 × 242 × 193 mm |
保証 | 2年間 | 2年間 | 2年間 |
バッテリー 容量 |
110,000mAh 409.5Wh |
194,400mAh 700Wh |
174,000mAh 626Wh |
バッテリー 交換 |
× | × | ○ |
電気毛布 使用可能 時間<実測> |
電気毛布(中)×2枚 6時間30分 |
電気毛布(中)×2枚 13時間08分 |
電気毛布(中)×2枚 8時間30分 |
取っ手折り畳み | ○ | ○ | × |
出力 | 200W | 500W(MAX1000W) | 300W(MAX500W) |
AC出力口 | 1口 | 2口 | 1口 |
DC出力口 | 1口 | 2口 | 2口 |
シガーソケット出力口 | 1口 | 1口 | 1口 |
USB出力口 | 2口 | 3口 | 3口 |
動作温度 | -10℃~40℃ | -10℃~40℃ | -10℃~40℃ |
ソーラー充電 | 対応 | 対応 | 対応 |
これから、実売価格でどれだけの差がでてくるか気になりますが、ユーザーとしては、ポータブル電源の普及、技術競争が進んで、安く手に入るようになると嬉しいですね。
まとめ
Jackery「ポータブル電源 700」は、大容量で使い勝手の良い商品。
<2019年10月時点の個人的な感想です>
形状もよく考えられていてスタッキングも可能。さらに、操作性・液晶パネルの数値表示も作り込まれています。
- 電気毛布が2枚(温度:中)で13時間08分使えた
- サーキュレーター(最大風力)で13時間使える
Jackery自体も米国で実績があるので安心して使える商品だと感じます。

参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら
2ページ目に、Jackery「ポータブル電源 700」の検証データ(サーキュレーター、電気毛布、充電速度)の詳細を掲載します。(細かい話なので気になる方だけ御覧ください。)