Jackeryのポータブル電源「ポータブル電源400」を使ってみました。
実際の使用感や、電気毛布・サーキュレーターが何時間使えるかレビュー!
- Jackeryは、アメリカのポータブル電源で一番の売れ筋 <2019/4/23時点>
- 米国HONDAの公式ライセンス製品を展開している
といった感じで、Jackeryはアメリカでは名実ともに有力なポータブル電源メーカー。
その Jackeryが、ついに日本向けに「ポータブル電源400」 (110000mAh/400Wh)を販売しました。実際に手にとって見ると、完成度が高くて使いやすい商品でした☆
※メーカー様から商品提供していただいています
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が6時間30分 <実測値>
- サーキュレーター
- ターボ(最大風力)で7時間35分 <実測値>
- 携帯電話(12W)
- 35~40回充電可能 <スペック値>
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

Jackery「ポータブル電源400」112,200mAh/400Wh
Jackeryの「ポータブル電源400」は、400wh/112,200mAhという大容量。
Jackeryはカリフォルニア州に本拠地を置くアメリカのブランド。米国Amazonのポータブル電源の売れ筋ランキングで1位にランクインしています。<2019/7/2時点>

- バッテリー
- PSE適合品、純正弦波
- バッテリー容量:112,200mAh / 400Wh
- バッテリー種類:リチウムイオン
- サイクル回数 : 500回以上 80%程度の交換効率
- 本体充電所要時間:約7.5時間(ACアダプター使用時)
- 入出力
- AC出力×1口:200W / 100V-60Hz
- USB出力×2口: 5V / 2.4A
- DC(シガーソケット)出力×1口:12V / 10A
- DC入力:8m 12V~30V 最大70W
- サイズ・重量
- サイズ : 23×13.5×16 cm
- 重量 : 3.4kg
- 安全性
- PSE、FCC、RoHS、UN38.3の認証を取得
- BMS搭載 : 電圧・温度を適切に管理、過充電・過放電を防止
- 動作温度 : -10℃~40℃ 充電温度 : 0℃~40℃
- 製品保証 : 購入日より24ヶ月
- テクニカルサポート : 期限なし

取扱説明書より

取扱説明書より
収納袋もあって便利♪
Jackeryのポータブル電源は、米国では実績がある商品。
実際に使ってみても、サイズ感、使い勝手の良さについて、文句なし!
特に、コンパクトなサイズで、取っ手が折りたたみできるのは便利。無駄なスペースを取らないのでキャンプで使いやすいです。
また、液晶画面でも入出力とバッテリー残量がリアルタイムで数値で表示されます。
本体の質感もザラザラして滑りにくく、ハンドル裏にゴムが貼ってあって手触りも良いです。
実際に使ってみた 我が家のレビュー
ここからは、Jackery「ポータブル電源 400」の使い勝手をレビューします。
ポータブル電源のキャンプでの主な使い道は、電気毛布とサーキュレーター。これらの機器が何時間使えるかも検証しています。
電気毛布はどのぐらい使えるか
電気毛布の使用可能時間を計測してみました。
※写真では電気毛布を折り畳んでいますが、検証時はハンガーにかけて熱がこもらないようにしています。
電気毛布(中)×1枚が13時間使える <計算値>
電気毛布(強)×1枚が7時間30分使えた <実測値>
冬キャンプで底冷えを防ぐなら、電気毛布(中)で十分です。
夫婦2人で使っても、6時間30分は温かく寝られますし、1人なら2泊使えます。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
サーキュレーターの使用可能時間
サーキュレーターの使用可能時間を計測してみました。

我が家が実機検証したところ、以下の結果が得られました。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間 |
---|---|---|
1 | 11W | 56時間52分 <計算値> |
2 | 20W | 26時間15分 <計算値> |
3 | 27W | 14時間50分 <計算値> |
ターボ | 51W | 7時間35分 <実測値> |
ターボは髪の毛が勢いよくなびく風力。それでも7時間半使えるので、かなり実用的。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ファン音はそこそこ
Jackeryポータブル電源400で、電気毛布(強)×2枚で使っていた時に、ファンが回りました。
消費電力115Wほどの出力が30分以上続いたためファンが回ったのだと思います。
キャンプ場の静寂の中でファンが回っても、隣のテントまでは聞こえないレベル。
頭の横に置いて一緒に寝たら気になりますが、キャンプで気になったらインナーテントから出してしまえば気にならないはずです。
動画を撮ったのでご確認ください↓
コンパクトで扱いやすい
まず、第一印象が
同容量のポータブル電源と比べて、最小・最軽量のレベルだと感じます。
大容量のバッテリーの割には、かなり「小さい」という印象を受けます。本体の重量は3.6kg。2Lのペットボトルが1.8本ぐらいのサイズ感。
バッテリー容量が半分ぐらいのSeneo s262(60,000mAh)とサイズを比べると、バッテリー容量の割にJackeryがコンパクトなのが分かります。
5歳の息子(幼稚園 年長組)でも片手で持てます。
「ちょっと重い」と言っていましたが(笑)、フラついたりしないので、安心して持ち運びを手伝ってもらえます。
とにかく形状が使いやすい!スタッキングも可能
ハンドルをたたむと、上面がフラットになります。
そのため、かなり重いものを乗せても安心感があります。
Jackery×JVC BN-RB5-C、Jackeryポータブル電源700、2Lペット4本、(トータル 20.4kg!)を載せてもビクともしません。
ちょっと突起があったり斜めの部品があったりすると、それだけで上に物が置きづらくなりますが、綺麗な平面なので安心感と安定感は抜群♪
表面はザラザラしていて、滑り止めの効果があります。手触りが良い細かなザラザラで触り心地も良いです。
また、角が丸くて、尖った感じが全くないので怪我の心配もありません。これも扱いやすいと感じる理由かと。
ハンドルの裏にはゴムが付いていて、グリップが高まる工夫がされています。ここにも細かい気配りがされていると感じます。
車(ミニバン)の運転席と助手席の間にスッと入ります。
ポータブル電源は電子機器なので、我が家ではトランクに入れずにこんな感じで車載することが多いです。このサイズなら助手席の足元に置いても邪魔になりません。
さらに、複数スタッキングできるように、足の突起に合わせた形状をしてます。同じ製品をスタッキングした時にズレないような工夫がされていることに感動!
細かい気配りにテンションが上ります♪
手触りもよく、安定感がありますし、私がこれまで触ってきたポータブル電源と比べて、完成度が高いと感じます。
リアルタイムで消費電力とバッテリー残量が数値で表示される
Jackeryのポータブル電源400は、リアルタイムで入出力の電力とバッテリー残量が数値で表示されます。
バッテリー残量が数値で表示されるのはかなり便利です。あと何時間でバッテリーが無くなるか分かります。
他の製品は、ザックリ5段階表示だけのものもあったりするので、そのような製品と比べると格段に使いやすいです。
IN・OUTの電力表示(W)もリアルタイムで数値で表示されます。1秒ごとに数値が更新されます。
ただし、以下の特性があるので注意が必要です
- 給電時 … バッテリー残量が残り10%以下になると、バッテリーの減りが早くなる
- 充電時 … バッテリー残量80%以上になると、充電が遅くなる
これは、Jaclery製品がどうこうではなく、リチウムイオン電池の特性によるものだと思います。※他の製品も同様の傾向があります。
また、電気毛布は消費電力が激しく上下する特性があるので、出力(W)表示は当てになりません。
寝る前に充電すれば、翌日のキャンプに間に合う
自宅のACコンセントだと7.5時間で満充電できる仕様。
寝る前に充電すれば、翌日のキャンプに間に合いますね。急にキャンプに行くことが決まっても問題なし。
実際に自宅のコンセントで充電してみると7時間40分かかりました。ほぼ仕様どおり♪
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
車でも充電できる
Jackeryのポータブル電源400は、車でも充電できる「カーチャージャー」が標準で用意されています。
シガーソケットからだと、10時間で満充電できる仕様。キャンプで連泊する時には便利です。
コード長は1m程なので、助手席のあたりで充電することになります。
給電中に充電できる (パススルー対応について)
パススルーや充電中に給電ができるかは、製品仕様・説明書を確認しても見当たりませんでした。
メーカーに問い合わせたところ以下の回答がありました。
2. パススルー時の注意点について教えてください
電池の寿命を長持ちさせたい場合はパススルー充電はなるべくお控えください。
実際に試してみると、充電中でもサーキュレーターが使えました。
家庭用コンセントで充電(65W)、サーキュレーター風力2で給電(20W)した状態で1時間使ったところ、バッテリー残量は12%回復。(45Wで12%/h)
ちなみに、機器を使用せずにコンセントで充電すると65Wで14%/hのペースで充電されます。パススルーで使っても充電速度はそこまで遅くなりませんでした。
※パススルーを厳密に定義「給電の電力をバッテリーを介さずに出力、余った電力でバッテリーを充電」すると該当しないようですが、給電中にもバッテリーを使えるのは便利です。
3ヶ月に1回のメンテナンス充電が必要
使用上の注意点として、説明書には3ヶ月に1回の充電が必要だと記載されています。
長期間使用しない場合は、満充電後3ヶ月に一度充電する

取扱説明書より
うっかり長期間放置してしまわないように注意が必要です。
※この点は、他のモバイルバッテリーでも同様。
Jackeryは米国で有力な企業
最後に、Jackeryについて補足します。
Jackeryは、日本ではあまり聞かないブランドですが、調べてみるとアメリカでは有名な会社でした。
- 2012年にアメリカで設立された屋外用のポータブル電源メーカー
- アメリカのポータブル電源で一番の売れ筋 <2019/4/23時点>
- 米国HONDAの公式ライセンス製品を展開している
- 2019年3月から日本に進出
※日本向けにJackery Japanのサイトも立ち上がりました。
Jackeryは、米国Amazonのポータブル電源の売れ筋ランキングで1位と2位に製品をランクインさせています。<2019/7/2時点>
自動車で有名なHONDA(米国)とも公式ライセンス契約を結んでいます。
2018年7月24日にJackeryからHONDAと提携したことがプレスリリースされています。
▶ Jackery, Honda Team Up On Solar Ready, Lithium Power License Deal
要約 : HONDAとJackeryが公式ライセンス契約を提携し、HONDAの「2019 Insight Hybrid」のラインナップとしてポータブル電源を展開していくことを発表。
具体的にどのような提携がされているかまでは分かりませんでしたが、HONDAがブランドロゴを掲げて販売していることを考えると、Jackeryが高い評価を受けていることが分かります。
HONDA(米国)からも高い評価を受けている。
まとめ
Jackery「ポータブル電源 400」は、大容量で使い勝手の良い商品。
<2019年4月時点の個人的な感想です>
コンパクトで軽く、形状もよく考えられていてスタッキングもできます。さらに、操作性・液晶パネルの数値表示も文句なしです。
他のポータブル電源と比べて、出力が低い(200W)なのが気になる点ですが、実際に電気毛布が2枚(温度:強)使えるので、キャンプ用途では問題なし!
バッテリー容量は、電気毛布(中)×2枚で6時間30分使えたので家族で一晩使えます。
Jackery自体も米国で実績があり、評価も高いので安心して使える商品だと感じました。
米国で評価の高いブランドが日本に上陸!

参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

2ページ目に、Jackery「ポータブル電源 400」の検証データ(サーキュレーター、電気毛布、充電速度)の詳細を掲載します。(細かい話なので気になる方だけどうぞ。)