Jackeryの「ポータブル電源1000」が登場しました!
実際に機器がどのぐらい使えるか検証してみました☆
※ドライヤー使用時の消費電力表示は1100Wほどでした、定格出力を超えるためメーカーは推奨していません。※詳細後述
- 大容量(1002Wh) … 電気毛布4枚×1晩、2枚なら2晩使える
- 高出力(1000W 最大:2000W) … ドライヤーが44分使えた♪(メーカー非推奨)
という、ファミリーキャンプで大満足できるポータブル電源。
各機器の稼働時間を計測した結果や、実際の使い勝手、気になるポイントなどを紹介します☆
(気になる点は、サイズ・重量とファン音かな)
※メーカー様から商品提供していただいています
- ドライヤー
- ドライヤー(ターボ)で44分 <実測値>
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が14時間45分 <実測値>
- 電気毛布(中)×4枚が 6時間52分 <上記実測値からの計算値>
- サーキュレーター
- ターボ(最大風力)で14時間17分 <2時間実測値からの計算値>
- スマートフォン
- 約100回充電可能 <スペック値>
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

Jackery「ポータブル電源1000」1002Wh/278400mAh
Jackeryはカリフォルニア州に本拠地を置くアメリカのブランド。米国Amazonのポータブル電源の売れ筋ランキングで1位にランクインしています。<2020/6/10時点>
2020年6月に販売された、Jackeryの「ポータブル電源1000」は1002Whという超大容量!

- バッテリー
- PSE適合品、純正弦波
- バッテリー容量:278400mAh/1002Wh
- バッテリー種類:リチウムイオン
- サイクル回数 : 500回以上
- 本体充電所要時間:7.5時間 (家庭用コンセントにて)
- 入出力
- AC出力×3口:1000W(瞬間最大2000W) / 100V 10A-60Hz
- USB出力×4口
- 1口 USB-A : 5V/2.4A
- 2口 USB-C : 5V/3A,9V/2A,12V/1.5A
- 1口 QC3.0 : 5~6V/3A,6.5~9V/2A,9~12V/1.5A
- DC(シガーソケット)出力×1口:12V / 10A
- DC入力:24V 7.5~8.33A (12-30V対応)
- サイズ・重量
- サイズ : 約33.2×23.3×24.3 mm
- 重量 : 10.6kg
- 安全性
- PSE、FCC、RoHS、UN38.3の認証を取得
- BMS搭載 : 電圧・温度を適切に管理、過充電・過放電を防止
- 動作温度 : -10℃~40℃ 充電温度 : 0℃~40℃
- 製品保証 : 購入日より24ヶ月
- テクニカルサポート : 期限なし

説明書より抜粋

説明書より抜粋
付属品は、家庭用コンセントの充電ケーブルとカーチャージャー(シガーソケット)、付属品の収納袋です。
Jackery 1000は、ポータブル電源でドライヤーを使えたのが最大の特徴だと感じます。
ただし「使えた」だけで、スペック値 出力1000Wを超えた利用になるため、メーカーは推奨していません。※メーカーに問い合わせた内容は後述します。
キャンプ場ではシャワーやお風呂に入ってもドライヤーで髪の毛を乾かすことができないことが多いです。以前、冬に「テント内のストーブにあたれば、髪の毛なんて乾くでしょ♪」と調子こいたら風邪&高熱にヤラれた経験があります。
それ以降、我が家では、寒い時期はシャワーを浴びないのですが、ポータブル電源でドライヤーが使えるとなると話が違ってきます♪
Jackeryポータブル電源1000のレビュー
ここからは、Jackery「ポータブル電源 1000」の使い勝手をレビューします。
キャンプでの主な使い道は電気毛布とサーキュレーター。さらにドライヤーが使えると理想的♪ これらの機器が何時間使えるか実測や試算しています。
Jackery 1000はファミリーキャンプ用に文句なし&怖いものなしのスペック!
ただし、サイズ・重量とファン音が気になるポイント
ドライヤーが44分使えた♪けどメーカーは非推奨
Jackeryポータブル電源 1000ではドライヤーが使えたのですが、メーカーは非推奨とのこと。
一番気になっていた、ドライヤーが使えるか検証してみたところ44分も使えました♪
ドライヤーの消費電力は1100Wほど。
Jackery1000の定格出力 1000Wを超えているので、長時間使えるか気になるところでしたが、44分間バッテリー容量を使い切るまで動き続けました。
※検証の詳細は2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ただ、急激にバッテリーを消費したことで、本体の温度が上がったらしく、その直後にJackery1000を充電しようとしても、エラー表示となって充電できませんでした。
ポータブル電源が逝ってしまったような表示に「超 焦 る !」
よく確認すると、温度計マークが出ていました。本体を触ってみても「温かい」程度で、そんなに熱を持っていなかったのですが、内部に熱がこもったのだと思います。
…無理は禁物ですね♪
Jackery1000は、フル充電するのに7.5時間かかります。充電中はファンが回り続けます。そのバッテリー容量を45分で使い切るというのは相当な負荷がかかっているので、このような結果になったのだと思います★
ということで、ちょっと無理な検証をしましたが、ドイラヤーは問題なく長時間動作していました。気になってメーカー(Jackery Japan)に問い合わせをしてみたところ回答をいただけました。
※要点のみ記載
- 1000Wを超えるデバイスへの利用をお勧めしません
- 1000Wの出力の上限値を超えた場合は、電気回路が自動的に調整され、電力が低減され、または保護を起動し、自動で遮断することがあります
- 1000Wの出力の上限値を超えた場合は、バッテリーが動作する範囲であれば、短期的には安全に使えますが、長期的にはインバータが壊れる恐れがございます。お勧めできません
電気毛布はどのぐらい使えるか
電気毛布が使える時間を計測。
電気毛布(中)×3枚が9時間50分使える <実測値からの計算値>
電気毛布(中)×4枚が7時間22分使える <実測値からの計算値>
冬キャンプでも底冷えを防ぐなら、電気毛布(中)で十分なので、1泊2日なら電気毛布を4枚使えるバッテリー容量。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
サーキュレーターの使用可能時間
サーキュレーターの使用可能時間を実際に計測してみました。
サーキュレーターは最大風力(ターボ)で14時間ほど使える計算です。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間※ |
---|---|---|
1 | 10W | 100時間 |
2 | 18W | 40時間 |
3 | 28W | 28時間34分 |
ターボ | 64W | 14時間17分 |
※2時間使った実測値からの計算値
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ファン音は気になるレベル
Jackeryポータブル電源1000で、電気毛布(中)×2枚使っていた時に、ファンが回りました。
おおよそ、30分に1~2回のペースで、1~2分ほどファンが回る感じ。
まだ、キャンプ場で使っていないので真相は分かりませんが、隣のテントとの距離と周囲の静けさによって、気になる場面もあるはず。
キャンプ場の静寂の中でファンが回ったら、隣のテントの方に聞こえる?かも?しれないレベル。区画サイトでテントがギッチリ隣り合わせだと聞こえそうです。
ただ、これが寝ている時に隣から聞こえてくたら寝られないかと言うと「何か鳴ってる?」といった感じでやり過ごす気もします。
まだ、キャンプ場で使っていないので真相は分かりませんが☆
動画を撮ってみました↓
大きくて重いけど扱いやすい形状♪
Jackery ポータブル電源 1000のサイズ感と形状を紹介します。
本体は大きくて重いです。バッテリー容量が大きいので仕方ないですね。
ですが、ハンドルはシッカリしていて扱いやすいですし、突起がないので扱いやすいです。上面がフラットになるので荷物を乗せることもできます。
サイズのイメージは2Lペットボトル6本と同じぐらい。
- サイズ : 約 33×23×24 cm
- 重量 : 10.6kg
子供が一人で持ち運ぶのは無理です。
小学4年生の長男が「重い、重い」と言いながら、よいしょと持ち上げられた感じ。
小学1年生になった次男は負けず嫌い♪ 首筋をピキピキさせながら(笑) なんとか持ち上げてくれました。子供が運ぶのは無理です。
大人なら片手で持ち運べます♪
とはいえ、10.6kgは結構な重量。大人でも億劫に感じるほどの重厚感。
ミニバンの運転席と助手席の間には入りません。
Jackery700だと入ったのですが、Jackery1000は無理でした。
ミニバン(VOXY)のトランク下スペースにも、高さがネックとなり入りません。
助手席の足元に置くか、キャンプの荷物と一緒にテトリスして積むのが良さそうです。後で紹介しますが本体はかなり丈夫です。
ハンドルをたたむと、上面がフラットになりスタッキングが可能。同じ機種なら突起があるのでズレません。
サーキュレーターの台としてちょうど良いです。
※下の写真はJackery700の例
Jackery1000の上に、Jackeryポータブル電源700、Jackeryポータブル電源400、2Lペット6本、(トータル 21.7kg!)を乗せてもビクともしません。
車載でそこそこ重い荷物を乗せても大丈夫♪
表面は手触りが良いエンボス加工。
角が丸くて、尖った感じがないので引っ掛けて怪我する心配がないです。
ハンドルは折りたたみ可能♪車載する時に物が積めるので便利!
ハンドル裏にゴムが付いていてグリップ感も良好。

リアルタイムで消費電力とバッテリー残量が数値で表示される
Jackeryのポータブル電源は、リアルタイムで入出力の電力とバッテリー残量が数値で表示されます。
バッテリー残量が数値で表示されるのはかなり便利。あと何時間でバッテリーが無くなるか分かります。
他の製品は、ザックリ5段階表示だけのものもあったりするので、そのような製品と比べると格段に使いやすいです。
IN・OUTの電力表示(W)もリアルタイムで数値で表示されます。約1秒ごとに数値が更新されます。
出力口が多く、出力パワーも高い
Jackery ポータブル電源 1000はACコンセントが3つあり、1000Wまで対応。USB出力口は4つあります。
- AC出力×3口:1000W(瞬間最大2000W)
- USB出力×4口 (USB-A:1口、 USB-C:2口、QC3.0:1口)
- DC(シガーソケット)出力×1口:12V / 10A
寝る前に充電すれば、翌日のキャンプに間に合う
自宅のACコンセントだと6時間55分で満充電できました。
※ポータブル電源はバッテリーの劣化を防ぐために数ヶ月に1度は充電すると良いです。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
多彩な充電方法に対応 (車・ソーラーパネル)
Jackeryのポータブル電源1000は、車でも充電できる「カーチャージャー」が標準で付属しています。※他のポータブル電源は別売りだったりします。
ケーブル長は約2m。ミニバンの2列目の後ろまで届きます。
車内でも充電できると、連泊の時に役立ちますね。シガーソケットからだと14時間かかるのでフル充電は無理ですが、充電できるだけでも違います。スペック値的にコンセントの2倍かかる計算なので、1時間で10%ほど充電できるはず。

説明書より抜粋
給電中に充電できる (パススルー対応について)
充電中に給電することもできます。
製品仕様・説明書を確認しても見当たらなかったので、メーカーに問い合わせたら回答をいただけました。
※要点のみ記載
- 電池の寿命を長持ちさせたい場合はパススルー充電はなるべくお控えください。
※パススルーを厳密に定義「給電の電力をバッテリーを介さずに出力、余った電力でバッテリーを充電」すると該当しないようですが、給電中にもバッテリーを使えるのは便利です。
各種安全規格に適合している
PSEを含む各種安全規格にも適合しているので、安心して使えます。
PSE、FCC、RoHS、UN38.3検査合格済み
本製品にはPSE、FCC、RoHS、UN38.3など必要な認証が取得しております。安全性高いリチウムバッテリーを採用し、バッテリーのエネルギー効率を最適化した同時、バッテリー寿命の延長も実現しました。また、BMS(バッテリーマネージメントシステム)により電圧や温度を適切に管理し、過充電および過放電を防止し、高い安全性を実現しました。
米国で実績があることも、安心材料になりますね。
※Jackeryの米国実績はポータブル電源400の記事で紹介しています
他のJackeryポータブル電源と比較
最後に、他のJackeryポータブル電源と比較してみます。どれを選べばよいかの参考にしてみてください。
Jackery400、Jackery700とのサイズ比較
Jackeryのポータブル電源3種とサイズを比較してみました。
それぞれの印象はこんな感じ。
- 左 : Jacekry700 … ちょっと重くて大きいかな…
- 中 : Jackery1000 … けっこう重くて大きい!
- 右 : Jackery400 … コンパクトで扱いやすい♪
シンプルにバッテリー容量とサイズ・重量は比例します。リチウムイオンバッテリーの技術的に限界なのだと思います。
参考 我が家は、Jackery以外のポータブル電源も色々と触っていますが、ブランドが違ってもその関係は大差ないです。ただ、形状が扱いやすいという面で、Jackeryはかなり優秀だと感じます。
Jackeryシリーズでどれを選ぶ?
Jackery700 … ファミリーキャンプや、ソロで連泊が多い方
Jackery400 … ソロや夫婦のキャンプ
Jackery1000は、ドライヤーが使えるのが最大のメリット。防災の備えとしては大容量であればあるほど安心です。
Jackery700は、電気毛布(中)×3枚使っても8時間45分使える計算 <2枚の検証結果から計算>。1泊2日が多いファミリーキャンプなら十分まかなえます。
Jackery ポータブル電源 1000 | Jackery ポータブル電源 700 | Jackery ポータブル電源 400 | |
---|---|---|---|
重量 | 10.6kg | 6.3kg | 3.4kg |
サイズ | 332×233 ×243mm | 299.7×192.2 ×191.5mm | 231×199 ×132mm |
バッテリー容量 | 278400mAh 1002Wh | 194400mAh 700Wh | 110000mAh 409.5Wh |
電気毛布 使用可能時間 <当サイト実測値> | 電気毛布(中)×2枚 14時間45分 | 電気毛布(中)×2枚 11時間20分 | 電気毛布(中)×2枚 6時間30分 |
出力 | 1000W (MAX2000W) | 500W (MAX1000W) | 200W |
AC出力 | 3口 | 2口 | 1口 |
DC出力 | – | 2口 | 1口 |
USB出力 | 4口 | 3口 | 2口 |
まとめ
Jackery「ポータブル電源 1000」は、大容量で高出力の商品。
- 大容量(1002Wh) … 電気毛布4枚×1晩、2枚なら2晩使える
- 高出力(1000W 最大:2000W) … ドライヤーが 44分使えた!(実利用は非推奨)
(気になる点は、サイズ・重量とファン音かな)
形状もよく考えられていてスタッキングも可能。さらに、操作性・液晶パネルの数値表示も作り込まれています。

参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

2ページ目に、Jackery「ポータブル電源 1000」の検証データ(サーキュレーター、電気毛布、充電速度)の詳細を掲載します。(細かい話なので気になる方だけ御覧ください。)