キャンプにおける、寒さ対策の考え方と、防寒グッズをご紹介します。
暖かい時期なら寒さ対策に頭を悩ませる必要はありませんが、秋から冬、そして春にかけての時期は防寒対策が必要になります。
- 我が家は、工夫と気合で乗り切るスタイル♪
- スカートなしの入門テント
- 石油ストーブ・薪ストーブは使わない
- 電源は極力使わない
といった装備ですが、最低気温 -2℃を経験しても無事に帰ってくることができました。(かなり寒い思いをしましたが★)
そんな我が家の経験を交えて、寒さ対策についてご紹介します。
※具体的な防寒グッズを早く知りたい方は冬キャンプの防寒グッズの章を先にご覧ください♪
我が家の(つたない)装備をご紹介
我が家のベースとなる装備はつたないです。
普通に考えたら、晩春、夏、初秋を楽しむ装備です。
- テントはアメニティドーム M
- 入門向けのドーム型テントなので、防寒対策となるスカートは付いていません。
- 石油ストーブ・薪ストーブは使いません
- テント内での火気の使用は危険です。一旦テントに火が着いたら、化繊の生地は溶けるように一気に燃え広がります。
- ドーム型のテントということもあり、ストーブを安全に使える広さではないということもあります。
- 幼児含めた子供2人連れのファミリーキャンプなのでリスクはとれません。
- AC電源は極力使わない方針
- AC電源は可能な限り使わないようにしています。多少寒い思いをしても、装備や工夫でやりくり。
- 自分達の限界がどこまでかを探っている状態です。
つたない装備ですが、正月に暇になって、冬キャンプに出かけたりする無謀なファミリーです。
夜に冷えて寝られないキャンプはキツイ
キャンプ当初は寝られない日々が続きました。
記録を辿ると3回目のキャンプまでまともに寝られなかったようです。
- 1営 10月 「寒さと不慣れな環境のためか一睡もできず」
- 2営 11月 「今回も一睡もできず (なんでだ!?)」
- 3営 11月 「今回は少し寝れた (慣れてきたか?)」
- 4営 11月 「今回は良く寝れた (やっと慣れたか?)」
私は、神経質なほうなので慣れるまで時間がかかりましたが、今はだいぶ寝られるようになったので慣れもあると思います。
とはいえ、今でも寒い思いをするとなかなか寝つけません。
キャンプで寝られないと体力的にもキツイです。
- 寝られないまま撤収作業
- 温泉に入ると、急に眠くなる
- 帰りの運転で眠気に襲われる
せっかくの楽しいキャンプなので、シッカリ防寒対策をして、寝ないといけませんね。
電源無しでキャンプができると世界が広がる
寒い時期に電源無しでキャンプができるようになるとキャンプの世界が広がります♪
- 人が少ない静かなキャンプ場で過ごせる
- 景観の良いキャンプ場に行ける
といったメリットがあります。
人が少ない静かなキャンプ場で過ごせる
ハイシーズンには、人気のあるキャンプ場は混雑していていますが、寒い時期なら空いています。
また、寒い時期はベテランさんばかりなので、マナーもシッカリしています。
2017年の正月に暇を持て余して行ったイレブンオートキャンプパークでのキャンプ。電源ありサイトは、それなりに賑わっていましたが、電源なしサイトは広々と過ごせました。
この時の最低気温は-2℃。3シーズン用の安い寝袋だったので寒かった!
景観の良いキャンプ場に行ける
また、景観の良いキャンプ場や、広々としたフリーサイトは、電源なしの場合が多いです。
せっかくのフリーサイトも混雑していてしまったら魅力が半減。人が少ない時期にフリーサイトで過ごすキャンプは格別です。
例えば、11月に行ったふもとっぱらは、人が少なくて広々♪
この日の最低気温は 2℃。東京の真冬に屋外で寝るのと一緒なので寒かったのですが、開放感は格別♪
キャンプ好きならチャレンジしてみる価値はあると思います♪
寒さ対策の心得
まずは、防寒対策の基本的な考え方について。
防寒対策のポイントは2点です。
- 現地の最低気温を知ること
- 自身の限界を知っておくこと
何も調べずに「キャンプだホ~イ♪」とか言って、浮かれて行くと現地で痛い目を見ます。「初めての氷点下 我が家は限界!」とか弱音を吐いたり♪
キャンプ場の最低気温を把握する
キャンプ場の最低気温を把握することが一番大事です。
例えば、10月でも、千葉県と群馬県のキャンプ場では、気温がまるで違います。
- 千葉のキャンピングヒルズ鴨川は、10月の最低気温が 14.3℃
- 群馬の北軽井沢スウィートグラスは、10月の最低気温が 4.6℃ (東京の12月の気温級)
10℃の気温差は雲泥の差です。普段、生活していても、5℃違うと着る服が違いますし、10℃も違うと別世界。
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉県 鴨川 | 21.5 | 22.8 | 19.8 | 14.3 | 8.9 | 3.9 | 1.5 | 1.8 | 4.7 | 9.6 | 14.1 | 17.7 |
群馬県 田代 | 14.9 | 15.7 | 11.7 | 4.6 | -0.9 | -5.9 | -9 | -9.1 | -5.7 | 0.4 | 5.4 | 10.4 |
→ 鴨川と軽井沢は約10℃違うので別世界
寒い時期には、行き先のキャンプ場の最低気温の確認は必須です。
最低気温が記録されるのは、早朝の5時頃です。場所や季節によっては、夜から最低気温に近くなる時もありますし、夜寝る時には暖かかったりします。我が家の経験上、天気予報の最低気温 -5℃ ぐらいの覚悟をしていくと良いです。
1月に千葉のイレブンオートキャンプパークに行った時には、天気予報の最低気温は4℃、現地は-2℃だったので6℃も低かった。4月に千葉のワイルドキッズ岬に行った時には、7℃の予報で現地で3℃だったので4℃低かった。
天気予報の最低気温を信じてホイホイ現地入りして、何度ヤラレたことか…。
ちなみに、現地に温度計を持ち込んで記録しておくと、今後のキャンプの参考になります。
最低気温と寒さの感覚
最低気温と、寒さの感覚をご紹介します。
最低気温 (現地) |
寒さ | 対策 |
---|---|---|
20℃ | 心配なし | – |
15℃ | 肌寒い | 念のため防寒対策する |
10℃ | 寒い | 防寒対策は必須 |
5℃ | かなり寒い | 熱源があると安心 |
0℃ | 極寒 | 命をかけて臨むべし |
我が家の場合は、15℃を下回るようになると防寒対策に気を使うようになります。
熱源や暖房器具は必要ないですが、念のために毛布を持っていったり、冬用の上着などを持っていきます。
最低気温が10℃近くになると結構寒いです。
我が家の場合は、テントにスカートを付けて寝るようになります。念のため、湯たんぽを持って行きます。
5℃を下回ると「かなり寒い」です。
熱源(湯たんぽやホッカイロ)を持ちこみ、毛布も車載できる限り持っていきます。ちゃんと対策をしていれば、チョット寒さを感じるぐらいで快適に眠れます。
0℃は極寒!
防寒対策をしても寒い!気合です。山岳用の高級寝袋を持ち込むなど、本格的な防寒対策が必要です。
キャンプ場のAC電源を使用して、電気毛布やホットカーペットを持ち込めば、0℃ぐらいまでなら、そんなに寒い思いをしない印象です。
自身の限界を知っておくこと
自分たちの限界を知っておくことも大事です。
- どのぐらいの時期までキャンプに行けるのか
- キャンプ場はどうやって選んだら良いか
- 装備は何を持っていくべきか
- AC電源は必要か
などが判断できるようになると、安全にキャンプが楽しめるようになります。自分達の装備で、いつ、どこのキャンプ場に行けるか把握しておくことが大事です。
参考 ストーブを使うかどうか
基本的に、各メーカーはテント内でストーブ(火気)を使用することは禁止されています。でも、冬にキャンプをする人はストーブを使っている人ばかり。
ファミリーキャンプでストーブを扱う場合は、事故のリスクについて家族で話し合っておくと良いですね。大人の判断と対応が、無抵抗な子供をリスクにさらすことになります。
我が家の場合は、ストーブ類にはまだ手を出していません。ワンパク男児2人が誤って手をつくと火傷をする危険あるためです。
防寒対策の基本
防寒対策の基本は2点。
- 防寒対策は「重ねる」こと
- 「底冷え」と「空気」を意識する
詳細をご説明します。
重ねて対策する
防寒対策は個々の対策の積み重ねです。
- マットを重ねて使う
- 重ね着をする
- 寝袋を2枚使う
など、寒さ対策は足し算の考え方が通用します。
ですが、個々の対策には限界があります。
- 地面からの断熱を完璧にしても、テント内の冷えた空気への対策が必要
- 寝袋を完璧にしても地面からの底冷え対策は必要
そのため、バランスを考えながら、防寒対策を重ねていきます。
参考 お金をかけ過ぎなくても大丈夫
我が家の場合は、安いキャンプ用品を、積み重ねて防寒対策をします。数万円するような立派なマットや、高級寝袋は持っていません。基本的には、3シーズン用のキャンプ用品と、家にある毛布などでやりくりしています。
それでも、氷点下にならなければ、電源なしでも元気に過ごせています♪
「底冷え」と「空気」を意識する
寒さは「地面」と「空気」からやってきます。
特に対策が必要なのは、地面からの冷え。底冷え対策が十分じゃないと「なんか背中が冷えて寝付けない」といったことに★
- 底冷え対策に有効なのが、マットやコット
- 冷えた空気への対策は、テントのスカート
- 両方に効果があるのが、防寒着、寝袋
例えば、高級なダウンの寝袋を買っても底冷え対策は必要です。ダウンの寝袋は寝た時に背中が潰れると、中のダウンが潰れて防寒性能が落ちます。そのため、マットや、寝袋内に入れるエアーマットなどで補完する必要があります。
バランスが大事♪
冬キャンプの防寒グッズをご紹介 (電源なし)
ここからは、具体的な防寒グッズをご紹介していきます。
最低気温と対策の目安
まずは、我が家の防寒グッズをザッとご紹介します。
最低気温と防寒対策の目安を記載してみました。好みで積み重ねて防寒対策をすれば良いと思います。
- 基本装備
- 銀マット
- EVAフォーマット
- 10cm厚インフレーターマット
- 寝袋(3シーズン 15℃対応)
- 15℃の対策
- 毛布
- 10℃の対策
- テントにスカートを付ける
- 寝袋 (0~5℃対応)
- 5℃の対策
- 湯たんぽ
- 寝袋内のエアーマット
- 0℃の対策
- 気合と健康と折れない心
- ポータブル電源 + 電気毛布
- 防寒着
- ボアの厚手パンツ
- コットン生地のパーカー
- フリースパーカー
- ダウンジャケット
- モコモコ靴下
- ネックウォーマー
- 温度計
詳細を解説していきます。
銀マット
まず必要なのは銀マット。
アルミシートは熱を反射してくれます。そんなに高い商品でもないですし、永く使えます。(我が家は修理しながら8年使ってます)
銀マットは防寒対策の基本です。普段の生活でも断熱用のマットとして使われたり、サバイバルシートなどでも使われています。

インナーマット
テントのインナーマットも防寒対策に役立ってくれます。
クッション性も高めてくれるので、快適に過ごす手助けをしてくれます。

コット
地面からの底冷え対策としてコットが有効です。
空気の断熱効果は高いため、地面から距離をとることで、底冷えの影響を受けにくくなります。あわせてストーブ類を使えば完璧ですが、ストーブを使うと一酸化炭素中毒のリスクがあります。
銀マット、インナーマットで対策するか、コットで対策をするかを選ぶと良いと思います。
我が家の場合は、子供たちの寝相が悪いため、コットではなく、マットを使っています。
参考 コットのレビュー記事


スリーピングマット (インフレータブルマット)
我が家では、10cm厚のインフレータブルマットを使っています。
そこそこ無謀なキャンプをしていても、寒さをしのげているのはこのマットのおかげ♪
インフレータブルマットは、3cm厚や、5cm厚の商品が販売されていますが、10cm厚の快適さは抜群です。
クッション性が高いことから、夏でも快適に過ごせるので、インフレータブルマットはお金をかけるべきキャンプ用品だと思います。

参考 オススメしない対策
キャンプ当初は、3cm厚のインフレータブルマットを使っていましたが、寒いしクッション性も悪いので、今では使わなくなりました。また、エアーベットに防寒性能は期待できないので、寒い時期に使うのはオススメしません。使う場合はAC電源ありのサイトでホットカーペットと合わせて使うと良いです。
寝袋
寝袋は、信頼できるアウトドアブランドを使っています。
できれば冬用の快適温度が氷点下のものが良いのですが、3シーズンの寝袋でも2枚重ねにしたり、毛布と一緒に使ったりして防寒対策すればOK。
車載に余裕があるなら化繊の寝袋(安い)、収納効率を上げたいならダウンの寝袋(高い)が良いです。
私の場合は、3シーズンの寝袋にアークテリクスのダウンジャケットを着て寝たりします。個人的には、寝袋にお金をかけるぐらいなら、ダウンジャケットや、ダウンパンツにお金をかけるのもアリだと思っています。
冬キャンプ用にオススメなのが、Snugpak(スナグパック)の冬用寝袋(化繊)。実際に氷点下(-2.6℃)でも熱源なしで快眠できたアイテム♪

その他の寝袋も使っていますがSnugpakにはかないません。
ドッペルギャンガーアウトドアの人型の寝袋を使って、3シーズンのダウン寝袋の中に入って寝たり。

コールマンの「フリースフットイージーキャリースリーピングバック/C0」。信頼できるコールマンの0℃対応の寝袋が、5,000円程度と安いのが魅力。ただし、収納サイズがデカイのが難点。温かさもSnugpakに劣ります。

参考 テント内の温度について
テント内は、人の体温で 1℃/人ほど温度が上がります。我が家の場合、4人家族だと4~5℃外気より温かいです。(スカート付きテント)
やはり、テント内の温度は1名様で1℃上がる♪ pic.twitter.com/sVtAZoNoUW
— びっくぼ@魅惑のキャンプ (@BiggVo) January 2, 2017
参考 3シーズン用の寝袋でもなんとかなる
3シーズン用の寝袋でも工夫すれば大丈夫。防寒対策は積み重ねなので、他で補うことができます。
- 3シーズン用の寝袋を2枚重ねて使う
- 厚着をして寝袋に入る
- 毛布も使う
- 湯たんぽを使う
- ホッカイロも使う
などの対策で補完すれば、3シーズンの寝袋でも温かく過ごすことができます。
参考 車載に余裕があるなら布団でもOK
秋冬キャンプを布団で過ごす「フトンピング」 (実際の経験談です)

寝袋に入れて使うエアーマット
寝袋の中に入れて使うエアーマットがあります。クライミット社のイナーシャ シリーズが有名ですね。
寝袋内にエアークッションを敷くことで、寝袋や衣服のダウンを潰れないようにして、防寒性を高めてくれます。
我が家もついに導入しました!
クライミットのイナーシャ「オゾン」vs「Xフレーム」を比較した記事

それまでは、ダイソーのエアークッションを使っていました。寒くて寝付けない時に使うのですが、コレがあるだけで、背中から感じる底冷えが、かなり緩和されます。

テントのスカート
防寒対策で有効なのが、テントのスカート。
スカートがないと、フライシートの下の隙間から空気が入るので、ペラペラ生地のインナーテントに冷たい風があたります。
冬キャンプにはスカートが必須。スカートが無いテントならスカートを自作すると良いです♪

毛布
毛布は防寒対策でかなり活躍してくれます。
寝袋の下に敷いたり、上に掛けて使うことで、かなり温かく寝ることができます。
車載に余裕がある限り、家にある毛布をありったけ積んでいきます♪
3シーズンの寝袋で、寒い時期にもキャンプができるのは、毛布のおかげ。

湯たんぽ
キャンプで安全に熱源を確保するなら、湯たんぽが必須です。
我が家の場合は、以下の湯たんぽを使っています。
- 銅製の湯たんぽ 2L
- マルカの湯たんぽ 3.5L
- プラスチックの湯たんぽ 小
一番便利なのは、マルカの湯たんぽ 3.5L。お湯がかなり入るので長持ちします。ガス火で直接お湯を沸かせるので使い勝手も良いです。
詳細は、湯たんぽのオススメ品と選び方の記事にまとめています。

ホッカイロ
背中や足先などが冷える時には、ホッカイロも便利です。
湯たんぽと合わせて上手に使い分けると便利です。
何度も使えるハクキンカイロなどもありますね。
防寒着
防寒着もかなり大事です。
寒い時期には着れるだけ着込んでしまいましょう☆
- 上着
- 長袖シャツ(ヒートテック)
- コットンパーカー
- フリースパーカー
- フリース ダウン
- 下
- スパッツ(ヒートテック)
- ボア入りのズポン
- その他
- モフモフ靴下
- 腹巻き
- ネックウォーマー
特に、ネックウォーマーは効果絶大です。首元から冷気が入るのを防いでくれますし、口を覆えばマスク代わりになるので体温を奪われにくくなります。忘れたらタオルを首に巻くと良いです♪
参考 予算に余裕があるならオススメのアイテム
ヒートテックではなくブレスサーモのほうが温かいです。

服の下に着られるアンダーダウンも効果が高いのでオススメ


ポータブル電源 + 電気毛布
電源なしの環境でも、ポータブル電源を持ち込むことで電気毛布を使うことができます。
電気毛布が使えれば、最低気温-5℃ぐらいなら、立派な装備がなくても大丈夫。
電源容量が大きいものを選べば間違いないのですが高価!ご家族が安心して寝られるバッテリー容量を選ぶのがポイントです。
また、スペック値だけでなく実際に電気毛布でどの程度使えたかも重要です。本ブログでは実際に機器が何時間使えたか検証していますので、商品選びの参考になるかと。

電気毛布のオススメ品の記事

※キャンプ場で発電機はNG。音がうるさいので大迷惑です★
温度計
キャンプ場の気温を計測するために、温度計を持ち込むと経験値が上がります☆
どのぐらいの気温だと、どのぐらい寒いかの経験値を貯めると、次のキャンプにいかせます。
最低気温と時間が記録できるので、夜にどれだけ冷え込んだか分かります。
キャンプ用の温度計選びは別記事でまとめています。

テント内を温める暖房器具
リスクはありますが、熱源を持ち込むと温かく過ごすことができます。
「電源なし・ストーブなし」でキャンプに行くことにこだわらずに、必要であれば暖房器具も検討してみると良いと思います。
我が家の場合は、カセットガスストーブを寝る前に点けて、テント内を温めることがあります。あまり褒められたものではありませんが…。
※テント内での火器の使用は、基本的に各メーカーが禁止しています。自己責任でご判断ください。
カセットガスストーブ
カセットガスストーブは、お手軽にテント内を温めてくれます。
実際に使ってみたところ、テント内の気温を10℃上げてくれました。就寝前にテントを温めておくのに便利です。ただし、一酸化炭素中毒や火災のリスクを伴うため、寝る前には必ず消灯しています。

石油ストーブ
石油ストーブは、多くのキャンパーさんが使っている暖房器具です。
最近、我が家も購入しました。
前室が狭いドーム型のテントだと、安全面を考えると使えませんが、大型のテントなどでは広いリビングスペースで石油ストーブを使うと比較的暖かく過ごせます。
ただし、石油ストーブだけでは超快適で温かいというレベルにはならないです。

薪ストーブ
薪ストーブがあれば、真冬でもテント内をTシャツで過ごせるほど温めてくれます。
ただし、設置・撤収やメンテナンスに手間がかかるので、玄人向けの道具です。
一番怖いのが火事のリスク。テントは一瞬で燃えますし、寝袋(動きづらい・ジッパーで開閉)から脱出するのは至難の業。リスクを知った上でご検討ください。
参考 キャンプ歴6年にしてついに薪ストーブデビューしました

一酸化炭素警報機 (必須)
燃焼器具をテント内で使う時には、一酸化炭素中毒に気をつけないといけません。
一酸化炭素の濃度が上がっても気付けませんし、最悪の場合は死に至ります。

上の記事では、一酸化炭素中毒の危険性についても紹介しています。ストーブ類を使用する方はご注意ください♪
無理せずにAC電源を使うのが得策
装備がつたないけれど、冬にもキャンプしたいという方は、AC電源のサイトで、電気毛布やホットカーペットを使うと良いです。
参考 電気毛布を使えば、千葉なら年中キャンプができる
2016年の正月に、つたない装備で千葉の花はなの里に行きましたが、電気毛布を使用したため、無事に生還できました。今振り返ると、現地の最低気温は0℃~5℃ぐらいだったかと。
装備は、銀マット、EVAフォーマット、エアーベット、3シーズン寝袋。秋キャンプでも厳しい装備です。電気毛布が無かったら、寝られたものじゃなかったですね。
逆に、電気毛布使えば0℃までは大丈夫だったりします。
AC電源があれば電気毛布・ホットカーペットが使える
電気毛布やホットカーペットがあれば、テントで寝ている時にも温かく眠ることができます。
電気毛布なら、一人づつ温度が調整できますし、ホットカーペットならテント全体を温めてくれます。
携帯性や使い勝手を考えるとホットカーペットより電気毛布がオススメです。その理由(失敗談)は電気毛布のオススメ品の記事で触れています。

延長コードが必要な場合も
電源を借りるのであれば、屋外で使える延長コードを持っていると良いです。
キャンプ場では、電源コンセントは準備してくれますが、テントに引き込むまでの延長コードはレンタル品になっていたりします。
何度か使うなら買ってしまったほうがお得ですね。
延長コードの長さは10mあれば足ります。キャンプサイトの区画サイズは10m ✕ 10m程度のところが多いので大抵届きます。
セラミックヒーター
セラミックヒーターは、安全に暖を取れる電気機器です。
電気ストーブだと、本体が熱を持つため、転倒時したときに火事になったり、やけどする危険があります。その点、セラミックヒーターなら安全。
ただし、消費電力が大きいので、利用する時にはキャンプ場に確認する必要があります。
確認しないで使うと、ブレーカーを飛ばして他のキャンパーに多大な迷惑をかける事になります。夜中にブレーカーが落ちると、オーナーと連絡がつかない可能性もあります。

大抵「電源は10Aまで」と言われるので、セラミックヒーターを使うなら「弱」です。「強」はアウト。
まとめ
キャンプの防寒対策についてご紹介しました、最後にまとめです。
- メリット
- 電源無しでキャンプができるようにしていくと世界が広がる
- 寒さ対策の心得
- 最低気温を知る
- 自身の限界を知る
- 防寒対策の基本
- 重ねて対策する
- 底冷えと空気を意識する
個人的に、効果が高いと感じる防寒グッズは
このあたりだと感じます。上記にはある程度お金をかけても良いと思います☆
ポータブル電源やAC電源サイトで電気毛布を使うというのも手です。
参考 最近の我が家は電気毛布を使って防寒対策を高め、荷物を減らすようにしてます。
参考冬キャンプの寒さ対策についてYou Tubeでも紹介しています。