我が家がファミリーキャンプ用に手にしたサーカスTC BIG。
これまで、ファミリー向けのトンネルテントを使ってきたのですが、広くて快適に過ごせるのは強みなのですが、設営の手間と風への耐性が気になっていました。
風に強く設営が簡単なワンポールテントを探していて、我が家が手にしたのが「サーカスTC BIG」。
実際に使ってみると、オシャレな見栄えと、予想通りの使い勝手に大満足♪
我が家が買った理由や、メリット・デメリット、レイアウトやオプション品まで徹底的に紹介します。
参考 ファミリー向けおすすめテントは別記事で紹介しています。
見出し
サーカスTC BIGは、TC生地の大型ワンポールテント
ズバリ! サーカスTC BIGの特徴は、
冬キャンプでも活躍する大型のワンポールテントです。
- TC生地(ポリコットン) … 綿とポリエステルの混紡生地
- テント下部に5つのベンチレーション
- スカート付き
5万円ほどの価格で、本格的なTC生地のワンポールテントが手に入ります♪
TC生地は、コットンと化学繊維の混紡素材。シャカシャカのポリエステルと違いコットンに近い手触りでオシャレな風合い。遮光性が高く、通気性があり、熱で溶けにくいのが特徴です。デメリットは重量など (詳細は後述)。
最近はソロキャンプやデュオ(2人)キャンプが流行っていて、ファミリー向けのワンポールテントは少ない印象ですが、あえて我が家はワンポールテントに興味を持ちました。
その理由から紹介していきます。
我が家が「サーカス TC BIG」を買った理由 4つ
我が家は、これまでドーム型テント(アメニティドームM)、トンネルテント(カマボコテント)などを使ってきたのですが、広さが物足りなくなったり、風への耐性がイマイチだったりして不満を抱えるようになっていました。
そんな中、興味を持ったのがワンポールテントでした。ワンポールテントの中でもTC生地で家族で使えるサイズの「サーカス TC BIG」を選んでいます。
- サイズ感 … ファミリーからソロで使える
- 風に強い構造
- 設営が簡単
- オールシーズン使える
それぞれ掘り下げて紹介していきます。
1. ファミリーからソロまで使えるサイズ
サーカスTC BIGの特徴はサイズ。
- ファミリーOK
- ソロだと広々
- デュオだとベスト
- 区画サイトに入る
それぞれの使い方において大満足というわけではないのですが、ファミリーキャンプからソロキャンプまで幅広く対応できるのは強みです。
4人家族の我が家にとってベストなサイズ。将来的に夫婦でキャンプすることを考えると全く無駄にならないテントです。
4人家族にちょうど良い
サーカスTC BIGは4人家族にちょうど良いサイズ。
純正のハーフインナーが大人4人対応なので、ファミリーキャンプでも広々と使えます。
大人4人が寝られるハーフサイズのグランドシートとインナーマットを使った状態でこの広さ!

Photo by CIRCUS TC BIG|tent-Mark DESIGNS
実際に見に行った時には、寝てみて大きさを確認できなかったため、175cmぐらいの人型を、インナーテント(ハーフサイズ)の図面に合わせてみます。

Photo by CIRCUS TC BIG|tent-Mark DESIGNSに人型を追記
メインポールから両手を広げられる幅がありますし、
天井も高くて開放的。
テント半分の広さでこのぐらい。(右端がメインポール)
ソロだと広々と快適
ソロだと広々とテント内を使えます。
広くて持て余すほどですが、テント内で立って動けるので、腰痛持ちの私にとっては快適な広さ。
また、冬にストーブを入れることを考えると広々と使えて安全です。
区画サイトに入るサイズ
テント全体のサイズも直径 5m20cmなので、狭めの8×8mの区画サイトにも入ります。
ガイロープが両端に50cmほど張り出すとしても、車も区画サイト内に駐車できます。
広めの10×10mの区画サイトなら広く使えますね。
サーカスTCとサイズを比較
サーカスTC BIGの仕様を、サーカスTC (BIGじゃない方)と比べてみます。
サーカス TC BIG | サーカスTC | |
---|---|---|
素材 (本体) |
コットン混紡生地(TC) 撥水加工済み ポリエステル65% コットン35% |
同左 |
素材 (スカート) |
ポリエステル | 同左 |
ポール | スチール製 (φ35mm/350cm) |
スチール製 5本継ぎ (φ30mm/280cm) |
サイズ | 520×520×(H)350cm | 420×420×(H)280cm |
総重量 | (約)15,376g (本体・張り縄 11,676g、 ポール 3,246g) |
(約)10,880g (本体・張り綱 6,450g、 ポール 2,360g) |
付属品 | ポール、張り網、 設営用ガイドセット、 ペグ、収納袋 |
同左 |
出典:CIRCUS TC BIG|tent-Mark DESIGNS
サーカスTCと比べて、1mほど大きくなり、70cm高くなっています。
参考 : サーカスTC ↓

Photo by CIRCUS TC|tent-Mark DESIGNS
縦横の長さが1mほどしか変わらないので、そんなに違わないのでは?と思っていましたが、体積を計算したら2倍近く違います。
- サーカスTC 通常 … 約 11,968,410 c㎥
- サーカスTC BIG … 約 23,142,233 c㎥
2. ワンポールテントは風に強い
ワンポールテントは風に強い構造が魅力。
ワンポールテントは真っ直ぐなポールを使っているためポールが折れにくいのが強み。そのためペグさえしっかりしていれば風に耐えることができます。
また、高さが350cmあるので風に煽られやすいので無理は禁物です。
参考 トンネルテントで6回もポールが折れている我が家…
2ルームテントやトンネルテントの場合はポールを湾曲させているため、強い負荷がかかるとポールが曲がったり折れます。※我が家は6回もポールが折れています。
強風に煽られて撤収する時は、ポールを落とすだけで一旦は安心です。ポールを落としてしまえば風の影響が少なくなるため撤収できます。
ペグやロープ類はそのままで、ポールだけ落とせばテントを潰せるのは助かります。
参考 実際にソロキャンプの連泊で風速14m/sの強風に見舞われて、深夜にテントを落とした経験があります。ワンポールだから撤収できましたが、湾曲ポールを使っているテントだったらアウトでした。
湾曲させたポールを使っているテントはペグを抜いてからポールを抜く必要があります。そして、ペグを抜いた瞬間に風に煽られてテントが吹き飛ぶので、撤収したいけど撤収できない地獄に…。※洪庵の強風でトンネルテントが飛ばされないようポールにしがみついて祈った苦い経験あり
ということから、我が家は風に強いワンポールを選んでいます。
3. 設営が簡単
設営が簡単なのもサーカスTC BIGの魅力。
設営ガイド(ベルト)に従ってテントの角となる5箇所にペグを打って、
テントを広げてペグに引っ掛ける。
メインポールを立ち上げれば自立。
仕上げにテントやガイロープにペグを打てば完成♪
テントを立ち上げてしまえば、残りのペグと張り縄は子供達にお願いできるので、かなり設営が楽です。
- 5つの辺とその上部5箇所
- 5つの角とその上部5箇所
ペグは30cmの鍛造ペグに買い替えるのがオススメです。少なくとも5つの角は肝になるで、最低でも5本はシッカリしたペグが必須。
4. オールシーズン使える ~ 冬は薪ストーブで♪
サーカスTC BIGはTC生地を使っているためオールシーズン過ごしやすいテントです。
- 冬はストーブを入れて温かく
- 夏は日差しを遮って涼しく
といった感じで出番が多いです。
冬キャンプは薪ストーブを入れて
我が家の冬キャンプの楽しみは薪ストーブ。
オーロラの炎が見られる薪ストーブ(BLISS)を入れて満喫しています。
煙突は、入り口のダブルジッパーの部分から出しています。
もちろん、石油ストーブでもOK。
TC生地は熱で溶けにくいため、安心してストーブ類を使うことができます。
- TC生地は熱で溶けにくい
- TC生地は通気性があるため結露しにくい
- スカートが付いているため冷気が入りにくい
- 換気の流れが効果的 (上下にベンチレーション)
- サーカスTC BIGは広くて空間に余裕がある
サーカスTCは下部のベンチレーションから空気を取り込み、上部の換気口に空気を流せます。
ストーブ類を取り扱う時にはスペースに余裕があった方が安全。サーカスTC BIGは空間に余裕があるため安心して使えます。
サーカスシリーズは冬キャンプに人気のテント
サーカスシリーズは、冬キャンプで多く使われています。
冬仕様もバッチリで飾らないデザイン。コスパも良いことから冬にはサーカスシリーズのテントが数多く並びます。
2月に森のまきばにキャンプに行った時には、かなりの数のサーカスTCを見かけました。奥の一角などは、15個あるテントのうち、6個がサーカス TC。
夏は跳ね上げてタープ代わりに使える
夏は入り口を跳ね上げることでタープのように使うことができます。
TC生地は遮光性が高いので日差しをかなり遮ってくれます。
前後の入り口が、それぞれ左右に開くので、跳ね上げのバリエーションも豊富です。
デメリット2つ
サーカス TC BIG の唯一のデメリットは「TC生地」であること。
- テント内が薄暗い
- 生地に重量がある (濡れるとさらに重くなる)
という点はデメリットだと感じます。
デメリットはメリットの裏返しなのですが、メリットとしては遮光性が高く、風合いが良い、保温性が高い事が挙げられます。
テント内が薄暗い
昼間にテントを締め切ると薄暗いのでライトが欲しくなるレベル。
入り口を開けて光を取り込めると良いのですが、風が強かったり寒い時には閉め切ってライトを点ける必要があります。
生地が重く、濡れるとさらに重い
TC生地は、化繊の生地と比べると重いです。濡れるとさらに重くなる。
ソロキャンプの連泊で深夜にテントを撤収して、朝回収した時はテントがドロドロに。水を含んで重量もあったので、丸めてトランクに積み込んで撤収。帰ってきてからベランダの物干しに掛けてホースで水を流して洗い、数日かけて乾燥させました。
テントが濡れると撤収・乾燥させるのが大変です。
レイアウトについて ~ お座敷か土間か
サーカスTC BIGはレイアウトを自由に組むことができます。
純正のインナーテントを使っても良いですし、手持ちのテントをカンガルーテントにしてもOK。
土足でテントを歩ける土間スタイルにしても良いですし、グランドシートを敷いてテント内をお座敷スタイルにしても過ごしやすいです。
インナーテント・カンガルーテント、お座敷スタイルのパターンについて紹介します。
インナーテントは純正かカンガルーテントか?
寝る時に必要になるのがインナーテント。
純正のハーフインナーは4人家族が寝られるサイズ。我が家の場合は、手持ちのテントを流用するためにカンガルーテントを入れて寝ているので、それぞれ紹介します。
純正のインナーテント(ハーフ)
サーカスTC BIGの純正のインナーテントはハーフサイズ。大人4人で寝られます。
ハーフインナーを使っても、入り口は土間を確保できるので、テント内に荷物を入れることができます。
インナーテント & グランドシートのセット
インナーマット
グランドシート 単品

Photo by CIRCUS TC BIG|tent-Mark DESIGNS
我が家はカンガルーテントで代用
我が家の場合カンガルーテントは手持ちのテントを使っています。
サーカスTC BIGのサイズ的にカンガルーテントとして入れられるのは3人用のテントです。
我が家の場合、全面メッシュのKZMのトリオンテント(210×210cm 3人対応)を使っています。
サーカスTC BIG内を広く使うために連結(半分外出し)にすることも多いです。
参考 KZM トリオンテントのレビュー記事はこちら
トリオンテントは3人用なので、私があぶれてしまいます。そのため、さらに1人用のコットの上に乗せるテントを入れて寝るようにしています。
参考 ブラックコットテントのレビュー記事がこちら
個人的には、2人用のテントを2つ入れたほうが無駄なく空間が使えるのではないかと思っているので今度試してみます♪
お座敷スタイルならグランドシートを自作
全面にラグなどを敷いてお座敷スタイルにしたい場合はグランドシートを自作すると良いと思います。
6m四方の大きいシートを切って一枚のグランドシートにするか、手頃なサイズのシートを組み合わせて敷くのも手ですね。
ハーフサイズなら純正品があります。
純正のグランドシートは15cm立ち上げて防水対策されているのがメリット。浸水すると水浸しになることもあるので純正品だと安心。
そのため、寝室は純正品のグランドシートにして、それ以外のリビング部分を追加で自作するのがベストかもしれません。
サーカスTC BIGの純正タープは2つ
2022年、ついにサーカスTC BIGの純正タープが発売されました!
テントとタープを連結するテープの長さが調整でき、サーカスTCレギュラーサイズ(高さ 280cm)からBIGサイズ(高さ 350cm)まで対応可能なタープ。
参考 我が家は手持ちのタープで試行錯誤ましたが純正品と比べるとイマイチ…。
焚火タープTCマルチコネクトヘキサ
サーカスTC BIGの純正品のヘキサタープ。サイズは580×450cm。

Photo by 焚火タープTCマルチコネクトヘキサ|tent-Mark DESIGNS
焚火タープTCマルチコネクトレクタ
2022年12月中旬販売予定の、サーカスTC BIGの純正品のレクタタープ。サイズは480×420cm。
Photo by 焚火タープTCマルチコネクトレクタ|tent-Mark DESIGNS
焚火タープTC マルチコネクト専用追加キャップ
サーカスTCとのスムーズな連結には「焚火タープTC マルチコネクト専用追加キャップ」が必須。
ということで我が家もGet!
でも、まだ使っていないので使ったらレビューします。
コネクトタープ専用ポールセット
純正のレクタタープとヘキサタープ用の純正ポールセット。
レクタもヘキサもポール推奨の高さは280cm。その高さに合わせたメインポールとサブポールがセットになっているので美しく張れます。
細かな作りをレビュー
さいごに、サーカスTC BIGの細かな作りをレビュー。
シンプルな作りなので、ランタンハンガーとベンチレーションについて紹介。
ベンチレーション
ベンチレーションはテントの各辺(下部)に5箇所あります。
メッシュにすることもできますし開放することも可能。
また上部にもベンチレーションがあります。上部は開放のみ。下から紐で引っ張って開閉できます。
下から空気を取り込んで、上から熱を逃がせる合理的な構造です。
ランタンハンガー
メインポールにフックのようなものがついているため、そこにランタンなどをぶら下げることができます。
我が家はハンギングチェーンを使ってさらに物をぶら下げています。
テントの入口を開放しておくバンドもライトをぶら下げるのに使えます。
サーカスTC BIGを二股化するかどうか
サーカス TC BIG を二股、三股にするかどうかですが、個人的にはワンポールのままで良いと思ってやっていません。
- 設営・撤収の手間が増える
- テントの広さも十分
ということから、手間を掛けて二股化するメリットはないと考えています。
2股化して、4人用のカンガルーテントが入ると理想的ではありますが、その分設営の手間が増えるので2~3人用のインナーテントを2つ入れたほうが小回りが利いて便利そうという結論に至りました。
※ちなみに、サーカス トリポット(三股化オプション)はサーカスBIGに非対応です。<2022年8月時点>
さいごに
我が家がファミリーキャンプ用に手にしたサーカスTC BIG。
実際に使ってみると、オシャレな見栄えと、予想通りの使い勝手に大満足♪
- ファミリーからソロまで使えるサイズ感
- 風に強い構造
- 設営が簡単
- オールシーズン使える
ということから、4人までの家族にとって使いやすいサイズ。2人だとベストなサイズなので、子離れして夫婦でキャンプする時も使えるので無駄にならないテントです。
インナーテント & グランドシートのセット
インナーマット
グランドシート 単品
参考 ファミリー向けおすすめテントは別記事で紹介しています。