テント内で火器を使うなら一酸化炭素チェッカーは必須です。
我が家は、5個の一酸化炭素チェッカーを使ってきました。薪ストーブと石油ストーブで使う警報機は使い分けています。
その経験を元に、おすすめランキングと選び方、一酸化炭素中毒の危険について紹介します。
※一酸化炭素チェッカーは寿命があるので定期的に買い替える必要があります。
テント内で火器を使うなら一酸化炭素警報器は必須!
冷える時期のキャンプではテント内に燃焼系の暖房器具があると暖かく過ごせますが、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。
アウトドアメーカーは「テント内での火気の使用は厳禁」としている場合がほとんど。その理由は一酸化炭素中毒や火事の危険があり最悪の場合は死に至るため。
そのため、キャンパーは自己責任でテント内で火器を扱うことになります。
ガスバーナーを短時間使う程度なら神経質になる必要はないでしょうが、暖房器具は長時間使い続けるためリスクが高いです。
一酸化炭素中毒は気づいたときには手遅れ(意識障害&体が動かない)の可能性がありますし、お酒を飲んでいる時や、寝ている時は気づかない可能性も高い。※毎年のように事故が起こっています。
命を守るために一酸化炭素チェッカーを携帯しましょう♪
一酸化炭素チェッカーの選び方
一酸化炭素チェッカーの選定ポイントは「信頼性」と「警報タイミング」です。
製品によって、一酸化炭素を検知したときの警報タイミングも違っています。
信頼性なら日本製が安心
一酸化炭素チェッカーは、命にかかわるので信頼できる物が安心。新コスモス電機の「プラシオ SC-735」がオススメ。日本の大手会社&日本で製造しています。※海外で量産される「日本製センサー使用」の商品より安心
ただ、海外製と比べると値段が高いのが難点。
複数で検知すると確実
海外製の安い警報機を使う場合は、信頼性を高めるために複数個使うと良いです。
日本製の場合も100%故障しないわけではないので、複数組み合わせるのが理想。
我が家では、信頼性を上げるために複数の警報機を使っています。また違う種類を組み合わせて使っています。
実際に試すと、我が家で使っている2つの一酸化炭素チェッカーは検知タイミングが違いました。
七輪で動作確認(下の写真)したところ、片方は敏感に検知、もう片方はなかなか検知しませんでした。形状と仕様はほぼ同じですが、購入した年が違ってり品質にバラツキがあるのだと思います。
実際にどちらの警報機が正しく動作しているのか判断できませんが、2つ持っておくと「危険であろう」ことは検知できますし、どちらかが壊れていても検知できます。
警報タイミング ~ そこまで気にしなくてもOK
一酸化炭素中毒の被害がでるのは、大気中の一酸化炭素濃度が200ppmを超えたあたり。そして、子供は大人より被害が出やすいであろうことを考慮すると、早めに検知することが大事。
最近は50ppm以上から検知できる商品や、常時検知濃度を表示できる商品が多いので、あまり気にしなくても良さそうです。
今回ランキングで取り上げた商品なら、どれを選んでも問題ないです。
一酸化炭素(CO)チェッカーのおすすめランキング
キャンプ歴8年、5個の一酸化炭素チェッカーを使ってきた我が家のおすすめランキングを紹介。
1位【日本製】新コスモス電機 プラシオ SC-735
日本製の一酸化炭素チェッカーなら新コスモス電機の「プラシオ SC-735」の一択!
新コスモス電機は東京・大阪ガスなど都市ガス会社の警報機を手掛けている業界大手。日本製品(日本国内生産)なので安心して使えます。
一酸化炭素(CO)と煙を感知でき、熱中症おしらせ機能と、乾燥おしらせ機能もついています。熱中症・乾燥おしらせはOFFに設定可能。
参考 以下型番もSC-735と同等の機能です (※安く出回っていたらお得です)
ガス事業者向けのSC-745、外部機器と連携できるSC-745C。
参考 熱中症おしらせ機能、乾燥おしらせ機能なしの製品 SC-335
一酸化炭素の検知だけならSC-335で問題ないです。
2位 日本語音声に対応した四角型
我が家も使っている一酸化炭素チェッカー。Amazonの売れ筋ランキングで上位にランクインしています。<2023/11/30時点>
我が家には一酸化炭素検知器が5個ありますが、海外ブランドの中で一番使いやすいです。
- 日本語音声によるアラーム
- 常時CO濃度がパネルで確認できる
- コンパクトなサイズ (丸型と比べて1cmほど薄い)
参考 iiTrustの一酸化炭素警報器(四角型)日本語音声のレビュー記事はこちら

3位 煙検知もできる丸形(青ライト)
煙検知もできる丸形(青ライト)の一酸化炭素チェッカー。我が家では薪ストーブを使う時に使っています。
薪ストーブを使っている時に煙突が詰まると煙が逆流し煙に巻かれて一酸化炭素中毒になる危険があります。風が強くて煙突が機能しない可能性もありますし、寝ている時は異常があっても気づけません。
そのため、煙検知もできる一酸化炭素チェッカーがあるとCO濃度、煙のダブルチェックができます。
参考 iHouse All 一酸化炭素チェッカーのレビュー記事

4位 MVOWIZON 一酸化炭素測定器
2023-24年シーズンから液晶表示で測定値が見やすく、内蔵バッテリー型の一酸化炭素検知器が増えました。なかでも注目なのがAmazonの売れ筋ランキングで上位にランクインしているMVOWIZONのCOチェッカー<2023/11/30時点>
CO濃度だけでなく、温度・湿度も測定できて表示も見やすいのが強み。
注意点は使用可能時間が90時間程度と短いこと。USB充電できて便利ではありますが、毎回充電して持っていく必要があります。
参考 液晶表示が充実している人気バージョン
Amazonの売れ筋ランキングで1位にランクインしているタイプ<2023/11/30時点>
使用可能時間が14時間とさらに短いのが難点ですが、液表が大きくて見やすいです。
5位 日本製センサーで安いのが魅力 Amazon限定の一酸化炭素警報機
Amazon限定で販売されている日本製センサーを搭載した一酸化炭素警報機。
警報を発するCO濃度が分からないのが気なるポイントですが、口コミの評価も高く、日本製センサー搭載で価格が安い商品。
6位 PTTech ミニ一酸化炭素チェッカー
一酸化炭素警報機の中でもトップレベルでコンパクトな商品。
6.2D x 6.2W x 2.8H cmなので片手で握れるサイズです。
7位 安いのが魅力ロングセラーの「丸型」
ロングセラーの丸形。シンプルで安く。にボタンと数値表示パネルがあります。
安くても一酸化炭素を検知できるため、価格を重視する方にはオススメです。2つ併用して信頼性を上げるというのも良い手だと思います。
【廃盤】DODのキャンプ用一酸化炭素チェッカー2
DODの商品は、日本製のセンサーを使っていたのですが廃盤となりました。

一酸化炭素チェッカーは、命に関わる機器なので信頼できるものが安心です。
この商品のオススメポイントは
- 国産センサーを使用していて信頼できる
- 数ある商品の中でも、アウトドアで使いやすいように小型に設計されている
- 動作気温・湿度の対応幅が広い
といったところです。ただし、価格が1万円を超えるのが難点。
一酸化炭素チェッカーの仕様を比較
ランキングに登場した一酸化炭素チェッカーの仕様を比べてみます。
※過去の同形状の商品からスペックで記載している箇所もあるので、最終的には販売ページでご確認ください(海外ブランドは販売会社がコロコロと変わります)
警報タイミング | 動作 気温 (℃) | 動作 湿度 (%) | 電池 | サイズ (cm) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
新 コスモス 電機 (日本製 信頼) | ![]() Amazon 楽天 | 100ppm | 0~ 40℃ | 不明 (結露 しない こと) | 専用 電池 | 7.5 ×7.5 ×5.2 |
四角型 (売れ筋 日本語 音声) | ![]() Amazon 楽天 | 50ppm/60分~90分 100ppm/10~40分 300ppm/3分 400ppm/即警報 | 0~ 50℃ | 10~ 95% | 単4 ×3 | 10 ×10 ×2.6 |
丸型 (青ライト) | ![]() Amazon 楽天 | CO濃度 300ppm/3分 煙濃度 0.1%db/m以上 | 不明 | 不明 | 単3 ×3 | 11 ×11 ×4 |
MVOWIZON 黒丸型 | Amazon | 100~200ppm 黄点灯200~500ppm 赤点灯&アラーム | -10~ 40℃ | 20~ 80% | 内蔵 | Φ8.3 ×3.2 |
MVOWIZON 緑丸型 | ![]() ![]() Amazon | 100~200ppm 黄点灯200~500ppm 赤点灯&アラーム | -20~ 61℃ | 0~ 95% | 内蔵 | Φ8.3 ×3.2 |
MVOWIZON 液晶型 | ![]() Amazon | 100~200ppm 黄点灯200~500ppm 赤点灯&アラーム | -20~ 61℃ | 0~ 95% | 内蔵 | Φ8.3 ×3.2 |
Amazon 限定 日本 センサー | Amazon | 不明 | 0~ 55℃ | 不明 | 単3 ×3 | 10 ×10 ×3.5 |
ミニ | Amazon 楽天 | 30ppm/120分〜 50ppm/30〜90分 100ppm/10〜40分 300ppm/3分 500ppm/即時 | -5~ 50℃ | 25~90% | 単4 ×2 | 6.2 ×6.2 ×2.8 |
丸型(白) | ![]() Amazon 楽天 | 50ppm/60分 100ppm/10~40分 300ppm/3分 | 0~ 40℃ | 20~ 90% | 単3 ×3 | Φ10 ×3.6 |
丸型(赤) | ![]() 楽天 | 30ppm/120分〜 50ppm/30〜90分 100ppm/10〜40分 300ppm/3分 500ppm/即時 | -10~ 50℃ | 25~ 90% | 単3 ×3 | Φ9.5 ×4 |
一酸化炭素チェッカーは、2,000円前後の海外製が数多く流通しています。類似品が多数出品されていることから、同じ工場で製造され、販売店が違うだけだと思われます。
事前に動作確認しよう
使用する前には、一酸化炭素チェッカーが動作するか確認しておくと良いです。
- 警報機のテストボタンを押して、警報音が鳴ることを確認
- 一酸化炭素に近づけて、実際に検知することを確認
- 車の排気ガスに近づける
- 炭に近づける
- タバコの煙に近づける
動作確認をしておけば「製品の不良で動作しなかった…」という事態を防げます。電池切れだったという事態も防げます。
我が家の場合は七輪の炭で動作確認しました。キャンプ場で確認する時には、炭火に近づけて動作確認すると良いです。
※車の排気ガスに近づけても反応しませんでした。
設置場所について
我が家では一酸化炭素チェッカーの設置場所をテントの天井にしています。
一酸化炭素は空気とほぼ同じ重さ(空気を1としたときの重さが 0.967)と厚生労働省から案内がされています。
また、日本製の一酸化炭素チェッカーを製造している新コスモス電機では「火気の近く、天井の近く」に設置するよう案内があります。
ガス・CO警報器設置位置
都市ガス(空気より軽いガス)および一酸化炭素は空気より軽いため、天井面近くにたまります。警報器は、天井面から30cm以内、燃焼器具から水平距離で8m以内の同一室内の壁面(または、天井面)に取り付けてください。
参考 寝る時の置き場所はインナーテントの近く
一酸化炭素チェッカーをテントの天井に吊るしていたら結露で濡れてしまった経験があるため、寝る時はインナーテントの近くに置くようにしています。夜は火器を使っていないのですが、念のため人が呼吸をしている近くに置いたほうが安心です。
センサーに寿命があるため買い替えが必要
一酸化炭素チェッカーにはセンサーの寿命があります。
例えば、iiTrustの一酸化炭素警報器はセンサーの寿命が2年。

他の商品も3年など数年でセンサーの寿命を迎えます。
そのため、使用前の動作確認は必須ですし、数年ごとに買い替えが必要です。
まとめ
最後にまとめます。
子供は影響を受けるのが早く、症状も深刻になる可能性があるので万全の対策を。
信頼できる日本製なら新コスモス電機の「プラシオ SC-735」の一択!
我が家が使っているコスパの優れている一酸化炭素チェッカー(四角型)日本語音声。Amazonの売れ筋ランキングで売れ筋の商品です。<2023/2/8時点>
海外製品の場合は、複数個持つなど対策で信頼性を上げると理想的。
我が家の場合は、薪ストーブを使うことがあるので煙検知機能付きの一酸化酸素チェッカーも一緒に使っています。