テント内で火器を使うなら一酸化炭素チェッカーは必須です。
我が家は、5個の一酸化炭素チェッカーを使ってきました。薪ストーブと石油ストーブで使う警報機は使い分けています。
その経験を元に、おすすめランキングと選び方、一酸化炭素中毒の危険について紹介します。
※一酸化炭素チェッカーは寿命があるので定期的に買い替える必要があります。
まずは要点を簡単にまとめます☆
子供の場合は影響を受けるのが早く、症状も深刻になる可能性があるので万全の対策を!
信頼できる日本製なら新コスモス電機の「プラシオ SC-735」の一択!
海外ブランドなら、日本語音声の最新版がオススメ。<2023/2/8時点>
※複数個持って信頼性を上げると良いです。
見出し
一酸化炭素(CO)チェッカーのおすすめランキング
キャンプ歴6年、5個の一酸化炭素チェッカーを使ってきた我が家のおすすめランキングを紹介。
1位【日本製】新コスモス電機 プラシオ SC-735
日本製の一酸化炭素チェッカーなら新コスモス電機の「プラシオ SC-735」の一択!
新コスモス電機は東京・大阪ガスなど都市ガス会社の警報機を手掛けている業界大手。日本製品(日本国内生産)なので安心して使えます。
一酸化炭素(CO)と煙を感知でき、熱中症おしらせ機能と、乾燥おしらせ機能もついています。熱中症・乾燥おしらせはOFFに設定可能。
参考 熱中症おしらせ機能、乾燥おしらせ機能なしの製品 SC-335
注意 メーカー廃盤品の2機種(SC-715T、SC-725T)が出回ってますが、センサーに寿命があることを考えると個人的にはオススメしません。
2位 日本語音声に対応した四角型
我が家も使っている一酸化炭素チェッカー。Amazonの売れ筋ランキングで上位にランクインしています。<2022/9/24時点>
実際に使ってみましたが、海外ブランドの中では一番使いやすいです。
- 日本語音声によるアラーム
- 常時CO濃度がパネルで確認できる
- コンパクトなサイズ (丸型と比べて1cmほど薄い)
参考 iiTrustの一酸化炭素警報器(四角型)日本語音声のレビュー記事はこちら
3位 煙検知もできる丸形(青ライト)
煙検知もできる丸形(青ライト)の一酸化炭素チェッカー。我が家では薪ストーブを使う時に使っています。
薪ストーブを使っている時に煙突が詰まると煙が逆流し煙に巻かれて一酸化炭素中毒になる危険があります。風が強くて煙突が機能しない可能性もありますし、寝ている時は異常があっても気づけません。
そのため、煙検知もできる一酸化炭素チェッカーがあるとCO濃度、煙のダブルチェックができます。
参考 iHouse All 一酸化炭素チェッカーのレビュー記事
4位 ロングセラーの「丸型」
2017年ぐらいまで一番の売れ筋で、現在は改良版が販売さてれているロングセラー品。
安くても一酸化炭素を検知できるため、価格を重視する方にはオススメです。2つ併用して信頼性を上げるというのも良い手だと思います。
5位 日本センサーで安いAmazon限定品
Amazon限定で販売されている日本センサーを搭載した一酸化炭素警報機。
警報を発するCO検知濃度が分からないのと、製品ページの日本語が気なるポイントですが、口コミの評価も高く、価格も安い商品。
6位 PTTech ミニ一酸化炭素チェッカー
一酸化炭素警報機の中でも私の知る限り一番コンパクトな商品。
7位 Amazon限定ブランド 一酸化炭素測定器 温度 湿度
温度計と湿度計が付いている一酸化炭素警報機。
デザインがオシャレなのも魅力ですね。
内蔵バッテリー型なので電池切れになっても、モバイルバッテリーやポータブル電源、車のシガーソケットから充電できます。
【廃盤】DODのキャンプ用一酸化炭素チェッカー2
DODの商品は、日本製のセンサーを使っていたのですが廃盤となりました。

一酸化炭素チェッカーは、命に関わる機器なので信頼できるものが安心です。
この商品のオススメポイントは
- 国産センサーを使用していて信頼できる
- 数ある商品の中でも、アウトドアで使いやすいように小型に設計されている
- 動作気温・湿度の対応幅が広い
といったところです。ただし、価格が1万円を超えるのが難点。
一酸化炭素チェッカーの仕様を比較
ランキングに登場した一酸化炭素チェッカーの仕様を比べてみます。
※過去の同形状の商品からスペックで記載している箇所もあるので、最終的には販売ページでご確認ください(海外ブランドは販売会社がコロコロと変わります)
警報タイミング | 動作 気温 (℃) |
動作 湿度 (%) |
電池 | サイズ (cm) |
||
---|---|---|---|---|---|---|
新 コスモス 電機 (日本製 信頼) |
![]() Amazon 楽天 |
100ppm | 0~ 40℃ |
不明 (結露 しない こと) |
専用 電池 |
7.5 ×7.5 ×5.2 |
四角型 (売れ筋 日本語 音声) |
![]() Amazon 楽天 |
50ppm/60分~90分 100ppm/10~40分 300ppm/3分 400ppm/即警報 |
0~ 50℃ |
10~ 95% |
単4 ×3 |
10 ×10 ×2.6 |
丸型 (青ライト) |
![]() Amazon 楽天 |
CO濃度 300ppm/3分 煙濃度 0.1%db/m以上 |
不明 | 不明 | 単3 ×3 |
11 ×11 ×4 |
丸型(白) |
![]() Amazon 楽天 |
50ppm/60分 100ppm/10~40分 300ppm/3分 |
不明 | 不明 | 単3 ×3 |
Φ10 ×3.6 |
Amazon 限定 日本 センサー |
Amazon |
不明 | 0~ 55℃ |
不明 | 単3 ×3 |
10 ×10 ×3.5 |
ミニ | Amazon 楽天 |
30ppm/120分〜 50ppm/30〜90分 100ppm/10〜40分 300ppm/3分 500ppm/即時 |
-5~ 50℃ |
25~90% | 単4 ×2 |
6.2 ×6.2 ×2.8 |
Amazon 限定 温度湿度 |
Amazon |
100ppm~/不明 200ppm~/不明 |
-10~ 40℃ |
20~ 80% |
内蔵 | Φ8.3 ×3.2 |
DOD (廃盤) |
![]() |
200~299ppm /点滅 300~399ppm /点滅+アラーム遅 400ppm /点滅 アラーム早 |
-5~ 50℃ |
15~ 90% |
CR2032 ×2 |
4.6 ×7.2 ×1.5 |
一酸化炭素チェッカーは、2,000円前後の海外製が数多く流通しています。類似品が多数出品されていることから、同じ工場で製造され、販売店が違うだけだと思われます。
テント内で火器を使うなら一酸化炭素警報器は必須!
冷える時期のキャンプではテント内に燃焼系の暖房器具があると暖かく過ごせますが、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。
アウトドアメーカーは「テント内での火気の使用は厳禁」としている場合がほとんど。その理由は一酸化炭素中毒や火事の危険があり最悪の場合は死に至るため。
そのため、キャンパーは自己責任でテント内で火器を扱うことになります。
ガスバーナーを短時間使う程度なら神経質になる必要はないでしょうが、暖房器具は長時間使い続けるためリスクが高いです。
一酸化炭素中毒は気づいたときには手遅れ(意識障害&体が動かない)の可能性がありますし、お酒を飲んでいる時や、寝ている時は気づかない可能性も高い。※毎年のように事故が起こっています。
命を守るために一酸化炭素チェッカーを携帯しましょう♪
一酸化炭素チェッカーの選び方
一酸化炭素チェッカーの選定ポイントは「信頼性」と「警報タイミング」です。
製品によって、一酸化炭素を検知したときの警報タイミングも違っています。
信頼性なら日本製が安心
一酸化炭素チェッカーは、命にかかわるので信頼できる物が安心なので、日本製の「CO警報器 XL-453A」がオススメです。ただ、海外製と比べると値段が高いのが難点。
複数で検知すると確実
海外製の安い警報機を使う場合は、信頼性を高めるために複数個使うと良いです。
日本製の場合も100%故障しないわけではないので、複数組み合わせるのが理想。
我が家では、信頼性を上げるために複数の警報機を使っています。また違う種類を組み合わせて使っています。
実際に試すと、我が家で使っている2つの一酸化炭素チェッカーは検知タイミングが違いました。
七輪で動作確認(下の写真)したところ、片方は敏感に検知、もう片方はなかなか検知しない状況でした。形状と仕様はほぼ同じですが、購入した年が違うためでしょうか?
実際にどちらの警報機が正しく動作しているのか判断できませんが、2つ持っておくと「危険であろう」ことは検知できますし、どちらかが壊れていても片方で検知できます。
警報タイミング ~ そこまで気にしなくてもOK
一酸化炭素中毒の被害がでるのは、大気中の一酸化炭素濃度が200ppmを超えたあたり。そして、子供は大人より被害が出やすいであろうことを考慮すると、早めに検知することが大事。
最近は50ppm以上から検知できる商品や、常時検知濃度を表示できる商品が多いので、あまり気にしなくても良さそうです。
今回ランキングで取り上げた商品なら、どれを選んでも問題ないです。
事前に動作確認しよう
使用する前には、一酸化炭素チェッカーが動作するか確認しておくと良いです。
- 警報機のテストボタンを押して、警報音が鳴ることを確認
- 一酸化炭素に近づけて、実際に検知することを確認
- 車の排気ガスに近づける
- 炭に近づける
- タバコの煙に近づける
動作確認をしておけば「製品の不良で動作しなかった…」という事態を防げます。電池切れだったという事態も防げます。
我が家の場合は七輪の炭で動作確認しました。キャンプ場で確認する時には、炭火に近づけて動作確認すると良いです。
※車の排気ガスに近づけても反応しませんでした。
設置場所について
我が家では一酸化炭素チェッカーの設置場所をテントの天井にしています。
一酸化炭素は空気とほぼ同じ重さ(空気を1としたときの重さが 0.967)と厚生労働省から案内がされています。
また、日本製の一酸化炭素チェッカーを製造している新コスモス電機では「火気の近く、天井の近く」に設置するよう案内があります。
ガス・CO警報器設置位置
都市ガス(空気より軽いガス)および一酸化炭素は空気より軽いため、天井面近くにたまります。警報器は、天井面から30cm以内、燃焼器具から水平距離で8m以内の同一室内の壁面(または、天井面)に取り付けてください。
参考 寝る時の置き場所はインナーテントの近く
一酸化炭素チェッカーをテントの天井に吊るしていたら結露で濡れてしまった経験があるため、寝る時はインナーテントの近くに置くようにしています。夜は火器を使っていないのですが、念のため人が呼吸をしている近くに置いたほうが安心です。
センサーに寿命があるため買い替えが必要
一酸化炭素チェッカーにはセンサーの寿命があります。
例えば、iiTrustの一酸化炭素警報器はセンサーの寿命が2年。
他の商品も3年など数年でセンサーの寿命を迎えます。
そのため、使用前の動作確認は必須ですし、数年ごとに買い替えが必要です。
参考 数時間で死を招く一酸化炭素中毒
最後に、一酸化炭素中毒が、どのぐらい危険かについてご紹介します。
お勉強がてら調べてみましたので参考まで。
死を招く恐ろしい中毒
空気中の一酸化炭素が高濃度になると、1時間程度で死亡する可能性があります。
一酸化炭素の濃度と吸入時間における症状は以下の通りです。
大気中の 一酸化炭素濃度 (ppm) |
吸入 時間 |
影響 |
---|---|---|
100~200 | ― | 比較的に強度の筋肉労働時間呼吸促迫 時に軽い頭痛 |
200~300 | 5~6時間 | 頭痛、耳鳴り、眼失閃光 |
300~600 | 4~5時間 | 激しい頭痛、悪心、嘔吐、外表の鮮紅色 やがて運動機能を失う |
700~1000 | 3~4時間 | 頻脈、呼吸数増加、やがて意識障害 |
1100~1500 | 1.5~3時間 | チェーンストークス呼吸 間代性痙攣を伴い昏睡 意識障害、失禁 |
1600~3000 | 1~1.5時間 | 呼吸微弱、心機能低下 血圧低下、時に死亡 |
5000~10000 | 1~2分 | 反射低下、呼吸障害、死亡 |
出典 : 火災便覧 日本火災学会
この表を見ると、低濃度の時には症状に気づきにくく、高濃度の場合は短時間で意識障害や死に至ることが分かります。
一酸化炭素が発生しても、人は気づくことが出来ないと言われています。
- 無味無臭の気体である
- 空気と近い質量のため、空気中に充満する
- 低濃度時の症状は軽い体調不良と似ている
そのため、原因不明で意識障害になり、緊急搬送されるケースもあるようです。
また、低濃度時の初期症状は頭痛、耳鳴りなどのため、「ちょっと調子が悪いかな?」と感じる程度の症状のようです。飲酒していると、お酒のせいなのか、体調不良のせいなのか程度にしか考えず、一酸化炭素中毒を疑わない気がします。
臭いや刺激があればすぐに気づくことが出来ますが、一酸化炭素の特性を考えると、気づくのは無理だと心得ておくべきです。
子供は血液量が少ないため要注意?
一酸化炭素中毒は、血中の一酸化炭素濃度が高まることが原因で起こります。一酸化炭素は、酸素の約250倍も血液中のヘモグロビンと結びつきやすい性質を持っています。
そのため、血液量が少ない子供の場合は、被害がでるのが早く、症状も重くなるのでは?と思ったので計算してみました。
血液量は、体重の1/13(約8%)だと言われており、子供の体重が13kgの場合は成人男性の1/6、体重が26kgの場合は1/3ほどの量です。
また、同じ時間内で小学生が酸素を吸い込む量は、大人の1/2ほど。小学生の体重の平均はおおよそ30kgほど。数値から判断するに、呼気の量は体重に比例すると思われます。
机上の計算では
子供が一酸化炭素中毒になる速さは変わらない?
と思われます。
個人的には、意外な結果でしたが、私が見落としている他の前提があるかもしれません。
もちろん、一般的に大人と比べて子供は体力が劣るため、一酸化炭素中毒になりやすい可能性があると考え、注意するに越したことはありません。
テント内での一酸化炭素濃度をシミュレーション
一酸化炭素が危険なことはわかりましたが、実際にキャンプのシーンで、どのような状況下で中毒になるのかが気になるところです。
ざっとシミュレーションしてみました。
「木炭および練炭」を、「6畳程度の室内で使用」した際の一酸化炭素濃度の変化が「東京くらしWEB」で紹介されています。
Photo by 東京くらしWEB
このケースの「6畳程度の室内」の空間は、キャンプで使うシェルターに近い広さです。そのため、シェルター内で木炭や練炭を使用した状況と似ているはずです。
また、ファミリー向けのテントの空間は6畳部屋の1/3程度なので、上記の3倍の速さで一酸化炭素の濃度が上がると考えられます。ソロキャンプ用のテントはさらに空間が狭いため、短時間で極めて危険な状況になることが容易に想像できます。
環境 | 広さ (㎥) | 計算式 |
---|---|---|
6畳部屋 | 27.9 | 江戸間(88×176)×6畳×高さ300cm |
シェルター | 32.0 | 400×400×高さ200cm |
テント | 11.7 | 270×270×高さ160cm |
先程の一酸化炭素濃度と時間経過の表に当てはめてみると、木炭を0.4kg使った場合の被害が、もう少し具体的にイメージできるようになります。
環境 | 時間 | 症状 |
---|---|---|
シェルター | 3~4時間 | 激しい頭痛、悪心、嘔吐、やがて運動機能を失う、やがて意識障害 |
テント | 1~2時間 | 昏睡、意識障害、失禁、呼吸微弱、心機能低下、血圧低下、時に死亡 |
といった状態です。
炭をテントやシェルター内に持ち込んで、調理して食べ終わる頃には、命に関わる危険な環境になっていると言えます。
また、上記は東京くらしWEBの調査結果を元に机上のシミュレーションをした内容です。実際にキャンプで遭遇する場面ではさらに悪条件状になる可能性も考慮しなければなりません。
治療方法
財団法人 日本中毒情報センター 医師向け中毒情報によると、治療の基本は酸素投与とのことです。
一酸化炭素中毒は呼吸時間(血中濃度)とその経過時間で症状があらわれます。
「気づいた時」に大丈夫そうでも、血中の一酸化炭素濃度が下がらずに時間が経過すると、取り返しのつかない事態になりかねません。先程の一酸化炭素濃度と時間経過の表を見ても分かる通り、状況によっては数時間で死に至る可能性もあります。1時間ほど様子を見ようと思った判断が命取りになります。速やかに、医療機関にかかり、適切な処置と検査で治療と経過観察を受けるべきです。
一酸化炭素はヘモグロビンと強力に結びつくほか脂肪組織や脳細胞に蓄積される傾向があり、酸素吸入による洗い出しは数日から数十日を要することがある
引用 : 一酸化炭素中毒 – Wikipedia
ちなみに、財団法人 日本中毒情報センター 医師向け中毒情報によると、治療の基本は酸素投与とのこと。応急処置として酸素缶があると役立つかもしれませんが、準備する人は少ないはず。
特に動作に異常がある場合は要注意なので、
後遺症
一酸化炭素中毒は、場合によっては後遺症も残るようなので、早めの対処が望ましいです。
脳細胞(特に大脳基底核)への直接的な障害作用もあるため、後遺症としてパーキンソニズム(大脳基底核の障害による)やしびれ(異常感覚)を来すことが多い。
また、淡蒼球の壊死や脱髄疾患が徐々に進行することにより、回復したと思われたあとに数日から数週間後に発症する後遺症もある。こちらは中毒直後(の急性中毒症)と区別して慢性中毒症(間歇型一酸化炭素中毒)などと呼ばれる。
脳波異常や脳萎縮などの高次脳機能障害、意識障害、不随意運動、知能障害、性格障害、多幸症、パーキンソニズム、神経障害等の症状がみられ、中毒初期同様高圧酸素療法やTRH療法を実施する。軽度の場合、数ヶ月の入院治療と合わせて1年程度で徐々に軽快するが、淡蒼球の壊死が重度に進んでしまった場合などは回復しない。
引用 : 一酸化炭素中毒 – Wikipedia
原因
一酸化炭素中毒の主な原因は、炭の使用。ガス器具の不完全燃焼でも発生します。
東京消防庁のデータによると、一酸化炭素中毒の原因は、炭(七輪、火鉢、囲炉裏)を使用するケースが約60%を占め、ガス(給湯器、湯沸器)が約20%というデータがあります。
Photo by 東京消防庁<安心・安全><トピックス><住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意!>
キャンプでは、炭やガスを使うシーンが多いため、一酸化炭素中毒に気をつけなければならないことが分かります。
もちろん、炭やガスだけでなく、狭いテントの空間内で火気を利用すると、燃焼により酸素が消費され酸欠 → 不完全燃焼 → 一酸化炭素が激増 という事態になりかねません。
テント内で炭火は絶対にNGです。練炭●●と一緒の状況になります。
キャンプで注意すること
一酸化炭素中毒の怖さが分かるようになりましたが、やはりテント内で火気を使ってみたくなるものです。その場合は、命をかけて対策に取り組んでください。
テント内で燃焼系の暖房器具を使わないのが得策
ガス、石油、薪などによる火気の使用は一酸化炭素中毒を引き起こす危険があります。
安全にキャンプを楽しむなら、AC電源のあるサイトでホットカーペットを使うのがベスト。
または、氷点下の寒さに堪えられる寝床(コット+高級寝袋)に投資したほうが安全です。
テント内の狭い空間で暖房器具を使うと、テントや寝袋に引火する可能性があるだけでなく、燃焼により酸欠→不完全燃焼→一酸化炭素濃度の上昇につながります。
特に、炭をテント内に持ち込むのは厳禁です。短時間で一酸化炭素が急増します。絶対にダメです。
特に、お子さんと一緒にキャンプに行く場合は、無理をするべきではないと考えます。「親の趣味」が子供を巻き込んで事故を引き起こしてしまったら目もあてられません。
大人は「自己責任」でかまわないと思いますが、選択肢がない子供は親に命を預けている状態です。そして、子供は体が小さいため、一酸化炭素中毒の被害が深刻化しやすいことを忘れてはいけません。
予防方法
テント内で暖房器具を使う場合は、換気が必要です。
テント内が酸欠状態とならないように、常に新しい空気を取り込んで、古い空気を排出させなければなりません。
そのため、テントの構造や素材にも気を配る必要があります。
- 火気の利用が想定されているテントを使う
- ベンチレーションが多く、換気しやすいテントを使う
- 通気性の良い、コットンやポリコットン(TC)のテントを使う
などの工夫が必要です。
まとめ
最後にまとめます。
子供は影響を受けるのが早く、症状も深刻になる可能性があるので万全の対策を。
信頼できる日本製なら新コスモス電機の「プラシオ SC-735」の一択!
我が家が使っているコスパの優れている一酸化炭素チェッカー(四角型)日本語音声。Amazonの売れ筋ランキングで売れ筋の商品です。<2023/2/8時点>
海外製品の場合は、複数個持つなど対策で信頼性を上げると理想的。
我が家の場合は、薪ストーブを使うことがあるので煙検知機能付きの一酸化酸素チェッカーも一緒に使っています。