夏は、キャンプに扇風機を持っていくと涼しく過ごせます♪
実際に種類の違う扇風機の風力・音を比較した結果や、我が家の経験をふまえて「おすすめランキング」「選び方の注意点」を紹介します。
リアルなキャンプの現場経験と観点が反映されているので濃い内容になっているはず☆
- 実際にキャンプで12種類の扇風機を使っている
- 実物を隣に並べてシッカリ比較
- 風量・風速・静音性を検証
これらを踏まえて、ランキングにしてみました。
扇風機のおすすめランキング (キャンプ用途)
まずは、キャンプで便利に使える扇風機のおすすめランキングをザッと紹介していきます。
ランキングは、我が家の経験や、種類ごとの風力・静音性(後に紹介)をもとに順位を決めています。
1位 クレイモア(CLAYMORE) FAN V600
2020年に発売されたクレアモアのコンパクト扇風機。今やキャンプでは定番品。
首振りできなかったり多少の物足りなさは感じますが「オシャレ」で「元祖」であることからブランド力があります。
付属の三脚だけでなく、吊り下げに便利なハンドル、一般的な三脚用のネジ穴が付いていて、色々な設置方法ができるのが強み。キャンプに合う渋いデザインもイイ感じ♪バッテリー内蔵式で5~15時間使えます。
- メリット … 設置方法が多彩 カスタム次第で無限の可能性
- デメリット … 首振り機能がない
参考 クレイモアの扇風機「CLAYMORE FAN V600」のレビュー記事はこちら
2位 HAGOOGI(ハゴオギ) ワイヤレス扇風機
2023年に新発売となったHAGOOGI(ハゴオギ)のワイヤレス扇風機。
キャンプ用の扇風機に求められる機能が全て盛り込まれている扇風機。
- 大満足の風力
- 1泊2日のキャンプで使えるバッテリー容量
- 自動首振り
- リモコン付き
- 多彩な設置方法 (吊り、付属三脚、地面に直挿し、一般三脚)
便利で快適な扇風機が良い!という方にオススメの逸品です。
参考 HAGOOGIワイヤレス扇風機のレビュー記事はこちら
3位 ルーメナー(LUMENA) FAN PRIME
ルーメナー デスクトップ扇風機の首振りバージョン「ファン プライム」(2020年発売)
中型の扇風機といった感じで風量・機能的に使い勝手の良いアイテム。デザイン性も高いです。バッテリー内蔵式で4~30時間使えます。
ファンが大きく、風量・静音性が良く、首振り機能付き、唯一キャンプに持っていくにはサイズが少し大きいのが気になりますが、涼むという点では満足のアイテム。
- メリット
家庭用の扇風機に近い機能性
首が上下に伸縮、横振り機能付き - デメリット
お値段が高め
少し大きめのサイズ感
参考 ルーメナー(LUMENA) FAN PRIMEのレビュー記事はこちら
4位 ルーメナー デスクトップ扇風機(FAN STAND2)
ルーメナーのファン スタンド2は「コンパクトで満足できる風量」が強み。
キャンプで便利に使えるサイズ感で、風量もかなりあります。テントの空気を循環したり、一人で涼む時に活躍♪
バッテリー内蔵で最大20時間使えます。
- メリット … サイズ感がちょうど良く、デザインもGood
- デメリット … お値段が高め
参考 ルーメナー ファン スタンド2のレビュー記事はこちら
5位 KEYNICE USB充電式扇風機 (Amazonで売れ筋)
KEYNICE USB充電式扇風機は、Amazon売れ筋ランキング(卓上扇風機) の中で、1位・2位を独占している商品 <2022/8/8時点 2019年~2022年は独走状態>
多彩な使い方(卓上、クリップ、吊下げ、壁掛け)ができてサイズも小さすぎずコンパクト。
どちらも、バッテリー内蔵。最大20時間使える商品です。
- メリット … 売れ筋で口コミ評価も高く、お値段が安い
- デメリット … 安っぽい見た目
※口コミの評価も高く、良さそうな商品ですが、実際に使ったことがないので4位にしました。
6位 筒状にたためるファン
持ち運びに便利そうなのが、本体と一体化させて収納できる扇風機。
無駄のない収納状態で持ち運びやすいのは扱いやすそうです。
7位 シロカ ANDON(アンドン) ポータブルコードレス扇風機
シロカのANDON(アンドン)はSNS等で話題になっている商品。
シンプルな見た目で、首振り機能があり、最大30時間稼働(8,000mAh)。スタンドとクリップの使い分けができるため、キャンプでも便利に使えそうです。
- メリット … デザインGood、首振り機能付き
- デメリット … お値段が高め
8位 サーキュレーター
サーキュレーターは、ファンが大きいため、風力・静音性が高いのが強み。
サイズもそこそこコンパクトで許容できるレベル♪ 快適性は抜群です。
AC電源付きのサイトやポータブル電源が必要ですが、逆に言うと電源が確保できれば、圧倒的に快適です。
- メリット … 圧倒的な風力!静音性も高め
- デメリット … 電源が必要
我が家が使っているのは、360°首振りができて、真上も向けられるモダンデコのサーキュレーター。消費電力も18Wと少なく、静音性も風力1~3なら使っているのに気づかないレベル。(これは自宅用としてもオススメ♪)
参考 ポータブル電源×サーキュレーターの稼働時間
過去に使っていたサーキュレーター(定格 51W)でPowerArQ(626Wh)なら最大風力「4」で10時間。風力「2」だと20~30時間使える計算。連泊しても問題ないです。モダンデコのサーキュレーターは(定格 18W)なので、最大風力でも30時間使えます。
※ポータブル電源のおすすめランキングは別記事で紹介しています。
9位 マキタの充電式ファン
電動工具を取り扱うマキタの扇風機がキャンプ界隈で話題になりました。デザインが無骨でカッコ良いのも人気の理由♪
スノーピークとコラボした商品も販売されています。
マキタのリチウムイオンバッテリーは、扇風機だけでなく、ワークライト、コーヒーメーカー、USBアダプタ(スマホの充電)などが使えるという互換性の高さが売りです。
※マキタのリチウムイオンバッテリーは対応ボルト(V)があり、ボルト(V)ごとに互換性のある製品が決まっているので、組み合わせにご注意ください。
ちなみに、一番ハイスペックの組み合わせで揃えると2万円ほど。
- 18V製品の組み合わせ
- 充電式ファン (CF102DZ)
- 18Vのリチウムイオンバッテリ (BL1860B)
- 連続稼働時間
- 強 9時間35分
- 弱 21時間10分
正直、価格と稼働時間を見ると、割高な印象を受けます。
- メリット
マキタ製品を使っている方なら、互換性が高いため応用が効く
デザインが無骨でイケてる♪ - デメリット
ゼロから買いそろえると、コストが高くつく
仕事上マキタ製品に縁のある方や、DIYで工具を使っている方はマキタの充電式ファンも選択肢の一つとして良いかもしれません。
出典 充電式ファン (CF102DZ)はACコンセントでも使えるので、デザインに惚れた方は、マキタのバッテリーではなく、ポータブル電源と合わせて使うのもありかと♪
10位 リスカイ扇風機
リスカイの扇風機「さらに、プラス」は、色々な置き方ができる扇風機。
- 固定方法が多彩
- 自動首振りもできる
- コンパクトに収納できる
さらに価格も安くて楽天で売れ筋 No.1の売れ筋商品 <2021/5/28時点 週間&デイリー>
最大稼働時間が7.5時間。バッテリー容量が大きいと嬉しいのですが…。モバイルバッテリーやポータブル電源などと併用すると良いです。
参考 リスカイ扇風機のレビューは記事はこちら
11位 冷風扇 CoolingFan
CoolingFan 冷風扇は、水や氷を入れてファンを回すことで、冷たい空気とミストが出せるアイテム。
クーラーほどの効果はありませんが、気化熱を利用して冷たい空気が出ます。また、氷を入れて冷えたミストを出すこともできるんです♪
USB給電で動くため、モバイルバッテリーやポータブル電源が必要ですが、キャンプで使えるアイテムです。
参考 CoolingFan 冷風扇のレビュー記事はこちら
12位 家庭用扇風機
家庭用扇風機は、サーキュレーターよりさらにファンが大きく、風量・静音性が高いのが強み。
デメリットは、電源が必要なことと、大きくてかさばる点。それが許容できれば一番強力なアイテムです。
Amazon売れ筋ランキング(リビング扇風機)の中で1位の商品はこちら。<2021/9/14時点>
- メリット … 圧倒的にな風量・静音性で安い
- デメリット … 電源が必要。サイズが大きいので持ち運ぶのに不向き
我が家は、サイズ的に車載できないので持ち込んだことはありませんが、車載できるなら持って行くと快適なアイテム♪
参考 ポータブル電源×家庭用扇風機の使用可能時間
家庭用扇風機の消費電力は20~40W。サーキュレータ(6~45W)とほぼ同じなので、PowerArQ(174,000mAh)や、LACITAのエナーボックス(120,000mAh)だと、強(40W)で約10時間。弱(20W)だと20~30時間使える計算になります。
※ポータブル電源のおすすめランキングは別記事でご紹介しています。
13位 首掛け扇風機
首掛け扇風機は、両手が使えて動きながらピンポイントで涼めるのが強み。
多少「ファン音」が気になりますが、確実にピンポイントで涼めて、作業しながらでも使えるのは便利です。
- メリット … ピンポイントで涼める。両手が空き、動きまわれる
- デメリット … ファン音がそこそこうるさい
参考 URHARBOR 首掛け扇風機のレビュー記事はこちら
14位 ハンディー扇風機
ハンディ扇風機は、ポケットに入るサイズでコンパクトなのが最大の強み。一人で涼むには使い勝手が良く、火起こしにも使えます。
参考 我が家は火起こしで使っています。
ファンが小さいので、音がうるさい&風量がそれなり。メインの扇風機として使うには力不足だと感じます。
- メリット … コンパクト。ピンポイントで涼める。火起こしにも使える
- デメリット … ファンが小さいので音がうるさい、風量もそれなり
我が家が使っているのは以下の2つ。※Amazon売れ筋ランキング(携帯扇風機)も参考にすると良いと思います。
ファンの経が約9cmと大きめ。1人でピンポイント(服の下♪)で涼む時に便利。
Ocean-Cの扇風機は、火起こしで使っています。ファンの経は約7cm。バッテリー残量表示が数値%で表示されるのが便利です。
実際に風力・静音性を徹底比較!
風力や音の静かさは実際に使ってみないと分かりません。
そのため我が家にある扇風機を実際に比較してみました。
という結果ですが、比べてみると実力の差がよく分かります。風量が多い順に紹介していきます。
風量と静音性に関しては、他の機器と比べて明らかに優れています。ファンが圧倒的に大きいのが理由ですね。
サーキュレーターも強力な風を送れるのですが、家庭用扇風機よりは劣っている印象。ただコンパクトで強力な風が得られるという点ではキャンプで使いやすいです。
※サーキュレーターは空気の流れが直線的なので、扇風機と比べて風が遠くまで届き、空気を循環させる用途に向いています。
最新版のサーキュレーターは静音性・省電力に優れています。(定格18W 2013製の約1/3)
古いサーキュレーターを使っている方は買い替えても良いと思います。キャンプ場で3倍長く使えるのは大きな差! ということを最近知りました(笑)
HAGOOGI(ハゴオギ) ワイヤレス扇風機はコンパクトで風力・静音性に優れています。個人的には次のルーメナー ファンプライムとほぼ同じぐらいの風量だと感じましたが、羽が大きい分静音性が高いことなどを加味してこの順位にしました。
コンパクト扇風機では風力・静音性に優れているルーメナーのファン プライム。
ルーメナーのファン スタンド2もそこそこの風量。テント内で空気を循環・換気させたり、涼んだりするのに十分♪
クレイモアのファンV600は、オシャレなデザインと自在に固定できるカスタマイズ性が魅力。風力が強いというわけではありませんが、静音性が良いのでバランスが良いと感じます。
ハンディー扇風機は、テント内の風を循環させるのにはちょっと物足りない印象。一人だけで涼む用ですね。
実際に検証してみると、ファンが大きいほうが風量があって静かなことが分かります。モーターの性能も関係すると思いますが、扇風機の性能はファンの大きさに比例すると言えそうです。
テント内で使うならハンディー扇風機だと力不足。
車載に余裕があるなら、圧倒的な風量の家庭用扇風機やサーキュレーターを持って行くことをオススメします。
風量・風速の比較はスズランテープを使いました。(60cm×3本)
キャンプで扇風機があると夏も冬も便利♪
扇風機は、夏に風を送って涼しむことができますし、冬場には暖房効率を高めるために空気を循環させてくれます。
特に夏場には、扇風機を使うためにAC電源サイトで過ごす方もいたりして、知る人ぞ知る隠しアイテム♪
夏の暑さ対策
暑い時期は、扇風機の風にあたったり、テントの熱気を外に逃すことができて便利。
キャンプ場ではエアコンが効いていないので(笑) サイトの環境によってはかなり暑いです。特に日差しを遮ぎる木々がないサイトは要注意!
日差しはタープで遮ることができますが、風がないと灼熱地獄。また、大型テントのリビングルームも熱がこもってしまいます。そんな時に扇風機があると助かります。
外遊びに夢中になったり、熱いテント内で過ごしていると、熱中症になる可能性があります。家族のためにも扇風機を持って行くと安心です。
冬は暖房効率アップ♪
寒い時期には、ストーブと一緒に扇風機を使うことで暖房効率を高めることができます。
冬キャンプでストーブを使っている方にとって、扇風機は必需品。せっかく暖めた空気が天井に停滞するだけだと、足元が寒いままです。
自宅でエアコンをつけても扇風機を回した方が冷暖房の効率が良いのと一緒ですね。
選び方 (キャンプであると便利な機能)
さいごに、実際にキャンプでの用途を踏まえた扇風機の選びのポイントを紹介します。
一般的にファンが大きい方が風量・静音性が高いのですが、コンパクトさとの天秤になりますね☆ 悩ましい!
風力・風量は、テント内の空気を循環できるものが良い
風力・風量は強力に越したことはないのですが、用途・目的を考えると選びやすくなります。
今回、紹介した中では、クレイモアの扇風機(ファンの直径 約13cm)は欲しいところです。
ポータブル電源を使い、家庭用の扇風機、サーキュレーターが持ち込めればテントを乾燥させる時にも使えます。
静音性も大事
夏の夜に風がないと暑くて寝付きにくいことがありますが、テント内の空気を扇風機で換気できれば比較的快適に寝られます。
ただ、扇風機がうるさいと、今度は音が気になって寝つきにくい事態に(苦)
今回ご紹介した中では、ハンディータイプの扇風機は避けたほうが良いです。微風でも音が気になります。
※先に紹介した各扇風機の動画で気になるレベルか確認してみてください。
電池式・充電式・ACコンセントか?
最近は電池式ではなく、充電式のコンパクト扇風機が出回っていますね。
ACコンセントで動く扇風機の場合は、電源の確保がネックになってきます。(AC電源付きのサイトにするか、ポータブル電源を持っていくか)
個人的には、ポータブル電源を持っている方なら、家庭用の扇風機・サーキュレーターを持っていくのがベストだと感じました。
首振り・角度調整があると便利
扇風機に首振り・角度調整の機能があると便利です。
さらに真上を向けられると理想的♪
我が家の経験だと、ハンディータイプの扇風機を使ってテント内の空気を循環させようとしたのですが、スタンドに立てた時に真横にしか向かないため、使いづらかったです。
※吊るして風を送ると便利だと思いがちですが、吊るすと扇風機がグルングルン回ってしまうので(笑)、個人的には上に向けて角度調整できれば十分だと思います。
我が家の結論
キャンプ用 扇風機の「便利な理由」「おすすめランキング」「選び方の注意点」を紹介しました。
実際に種類の違う扇風機の風力・音を比較したり、テント内で使ってみた結果、我が家の場合は、以下のアイテムを持っていくことにしました。
・ポータブル電源+サーキュレータ (絶対暑い時)
・クレイモア FAN V600 (1人用)
・ルーメナー FAN PRIME (少し暑いかも?という時)
真夏はテントの空気循環用のサーキュレーターと、個人用のコンパクト扇風機を併用して使ったりします。
圧倒的な涼しさと機能性のサーキュレーター。
我が家が使っているのは、360°首振りができて、真上も向けられるモダンデコのサーキュレーター。消費電力も18Wと少なく、静音性も風力1~3なら使っているのに気づかないレベル。(これは自宅用としてもオススメ♪)
ポータブル電源があれば、AC電源がないサイトでもサーキュレーターや扇風機が使えます。風量と静かさは文句なし!ポータブル電源は、スマホの充電から、冬の電気毛布、夏の扇風機、防災グッズとしても活躍するので無駄になりません。
小型扇風機は1人で涼む時に便利。理想は1人1台あると良いですね。また冬キャンプでストーブ類を使う時に空気循環させるのに便利です。