BLUETTIのポータブル電源「EB55」を実際に使ってみたのでレビュー。
我が家はこれまで10個以上のポータブル電源を検証し、ソーラー充電で6つのポータブル電源を活用して日々の電気をまかなっています♪ リアルに使い倒してる我が家が徹底レビュー。
BLUETTI EB55の最大の特徴は
「安全性が高く」「コスパが良い」
バッテリー容量 537Whはソロキャンプで安心の容量。安全性を重視する方にオススメのポータブル電源です。
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が 6時間51分 <実測値>
- 電気毛布(中)×1枚が 13時間42分 <実測からの計算値>
- サーキュレーター
- 強(最大風力)で 54時間10分 <実測からの計算値>
- スマホ (10W)
- 約45回充電可能 <スペック値>
※メーカー様から商品提供していただいています
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

BLUETTI ポータブル電源 EB55 (537Wh)
BLUETTIはポータブル電源とソーラーパネルを展開しているブランド。
アメリカIndiegogoで史上最高支援額6.6億円を超えた人気商品「AC200」などのラインナップがあります。AC200のレビュー記事はこちら
今回、徹底検証する「BLUETTI EB55」はリン酸鉄リチウムイオン電池をつかているのが最大の特徴。そして537Whはソロキャンプで安心のバッテリー容量&サイズ感。
※ファミリーキャンプなら容量の大きいBLUETTI EB70のほうがオススメ☆
- バッテリー
- PSE適合品、純正弦波
- バッテリー容量:537Wh
- バッテリー種類:リン酸鉄リチウムイオン電池
- サイクル回数 : 2500回以上
- 本体充電所要時間:7.5時間 (実測値)
- 出力
- AC出力×4口:700W(瞬間最大 1400W) / 100-200VAC
- USB出力
- USB-A×4口 : 5V/3A
- USB-C(PD/QC)×1口 : PD3.0 100W Max
- DC(シガーソケット)出力×1口:12V/10A, 120W Max
- DC(5521プラグ)出力×2口:12V/10A, 120W Max
- 入力
- AC充電 : 12-28V 200W Max (7909プラグ)
- ソーラーパネル充電 : 12-28V 200W Max (独自プラグ)
- カー充電 : 12V/24V
- サイズ・重量
- サイズ : 278×200×198 mm
- 重量 : 7.5kg
- 安全性
- PSE、FCC、CE、UN38.3、MSD、UL and RoHS
- BMS搭載 : 高温・過電圧・低電圧・放電低温度・過電流・ショート・充電過電圧などを保護する仕組みがある
- 動作温度 : -20℃~40℃ 充電温度 : 0℃~40℃
- 保証期間 : 2年
付属品は説明書と充電ケーブル。
一番の魅力は「安全性」
BLUETTI EB55の一番の魅力は安全性!
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 自社工場で製造
- BMS搭載 & 各種安全規格への適合
リン酸鉄リチウムイオン電池
リチウムイオン電池の中でも、安全なリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。
電池自体が安全というのが最大の強みです。

Photo by BLUETTI EB55 Bluetti-jp
- 結晶構造が強固なため熱安定性が高い(600℃まで熱分解が起こらない)
- -20℃の低温環境でも給電可能
- エネルギー密度が低いため、過充電・過放電状態になっても爆発しない
他のポータブル電源は、扱い方によっては発火する電池をBMS(バッテリーマネージメントシステム)でコントロールしているので根本が違います。
自社工場で製造
BLUETTIを製造しているのはパワーオークという中国に本社がある会社。4万坪の自社工場でポータブル電源を製造しています。また家庭要蓄電池の分野にも商品展開している企業です。

Photo by BLUETTI EB55 Bluetti-jp
2019年から日本法人を設立して、日本市場に進出しています。
※ポータブル電源は、ODM品(設計から製造まで委託)でブランド・会社を調べても製造・技術に関する情報が出てこないブランドもあるので、そのようなブランドと比べると格段に安心できます。
BMS搭載、各種安全規格に適合
BMS(バッテリー マネージメント システム)を搭載しているため、バッテリーを保護する仕組みがあります。PSEを含む各種安全規格にも適合。
- 保護機能 : 高温・過電圧・低電圧・放電低温度・過電流・ショート・充電過電圧
- 適合規格 : PSE、FCC、CE、UN38.3、MSD、UL and RoHS
コストパフォーマンスが良い
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているため、サイクル回数が2500回以上。
リン酸鉄リチウムイオン電池じゃないと500回~800回程度だったりするので、3~5倍分長持ちします。
同容量(700Wh前後)の他社ポータブル電源と価格差を比べると、サイクル回数分(3~5倍)の価格差はないため、格段にコスパが良いことが分かります。
BLUETTIのポータブル電源EB55のレビュー
ここからは、BLUETTI EB55の使い勝手をレビューします。
BLUETTI EB55は、リン酸鉄リチウムイオン電池だから「安全性が高く」「長寿命」「-20℃で動作」というのが他社製品と比べた強み。ソロキャンプで安心のバッテリー容量。
キャンプでの主な使い道は電気毛布とサーキュレーター。欲を言うとドライヤーが使えると便利です。 キャンプ用途ならこれらの機器が十分な時間使えます。
ここからは、それぞれの詳細をレビューしていきます。
キャンプで使う電気機器がどのぐらい使えるか
キャンプで使う電気器具といえば、冬は電気毛布。夏はサーキュレーターや扇風機。またスマやライトの充電などで活躍します。
特に気になるのが電気毛布の稼働時間、電気毛布は温度調整機能があり、実際に使ってみないと稼働時間は分かりにくいです。
そのため、当ブログでは実機を使ってシッカリ検証しています。
電気毛布は2枚1晩使える
電気毛布の使用可能時間を実測しました。
電気毛布(中)×1枚なら 13時間42分 <実測からの計算値>
冬キャンプで地面からの底冷えを防ぐなら、電気毛布(中)がちょうどよい感じです。電気毛布2枚使ってもおおよそ一晩持ちます。ソロキャンプなら2泊できますね♪
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
扇風機・サーキュレーターの使用可能時間
扇風機の使用可能時間を実測。
キャンプに持っていくならサーキュレーターなのですが、サーキュレーターの消費電力が低いため検証が非現実的。そのため、扇風機で実測しサーキュレーターの稼働時間を計算しました。
扇風機が使える時間
扇風機の「強」で 8時間40分使えました。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間 |
---|---|---|
強 | 50W | 8時間40分 |
中 | 45W | 9時間38分※ |
弱 | 38W | 11時間24分※ |
※消費電力から算出した計算値
検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
サキュレーターが使える時間
モダンデコ 3D首振り サーキュレーターは、風力「強」で 54時間10分使える計算。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間 |
---|---|---|
強(10) | 8W | 54時間10分 |
※扇風機の消費電力から算出した計算値
ドライヤーは使えるのか?
ドライヤーは冷風のみ使えます。
BLUETTI EB55は、出力700W(最大1400W)なので、もしかしたら弱の温風なら使えるかなと思ったのですが、残念ながら温風は使えませんでした。冷風ならOK。
「OVER LOAD」と表示され電気供給が停止。安全機構がシッカリと働きました。
※検証の動画は2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
扱いやすいフラットな形状♪
BLUETTI ポータブル電源 EB55のサイズ感と形状を紹介。
本体はバッテリー容量に対して少し大きい印象。
ハンドルがシッカリしていて持ちやすいですし、突起がないので扱いやすく、上面がフラットになるので荷物を乗せることもできます。
サイズのイメージは2Lペットボトル4本ぐらい。
- サイズ : 278×200×198 mm
- 重量 : 7.5kg
大人なら片手で持ち運べる感じです。子供が一人でなんとか持ち運べるぐらいの重量。
小学2年生の次男は片手で持ち上げられますが、重いので長時間は難しそう。
サイズ的に、買い物かごの半分ぐらいの大きさなので、トランクに車載するか、足元に積むと良さそうです。
助手席の足元に置いても良いですね。
ハンドルは折りたたみできて、上面がフラット。
上に荷物が置けるので、サーキュレーターや扇風機の台として便利です。
BLUETTI EB55の本体は四角くてかなりシッカリしている印象。
車載する時に上に多少荷物を乗せても大丈夫そうです。
LCD表示 : 入出力の電力・バッテリー残量が表示される
BLUETTI EB55は、リアルタイムで入出力の電力とバッテリー残量が5段階で表示されます。
バッテリー残量がメモリなのが惜しいところ。40%残っているのか21%残っているのかが分からないので、数値で表示されたほうが扱いやすいです。
IN・OUTの電力表示(W)もリアルタイムで数値で表示されます。約1秒ごとに数値が更新されます。
入出力端子について
BLUETTI ポータブル電源 EB55はACコンセントが4つあり、700W(瞬間最大1400W)まで対応。USB出力口は4つ。
- 出力
- AC出力×4口:700W(瞬間最大 1400W) / 100-200VAC
- USB出力
- USB-A×4口 : 5V/3A
- USB-C(PD/QC)×1口 : PD3.0 100W Max
- DC(シガーソケット)出力×1口:12V/10A, 120W Max
- DC(5521プラグ)出力×2口:12V/10A, 120W Max
- 入力
- AC充電 : 12-28V 200W Max (7909プラグ)
- ソーラーパネル充電 : 12-28V 200W Max (独自プラグ)
- カー充電 : 12V/24V
シガーソケットにはキャップが付いていて、ゴミが入りにくくなっています。
ワイヤレス充電
ワイヤレス充電にも対応しています。
スマホが対応していればケーブルなしで充電できます♪
出力ボタンが押されているのが分かりにくい
ボタンが押されているのかが分かりにくいのが少し気になりますね。
遠くから見ても分からないので、近づいて確認する必要があります。
後述するエコモードがあるので、ボタンの消し忘れでバッテリーを使い切ることはありませんが、個人的にはもう少しボタンのランプが目立つと使いやすいかな。
エコモードがある
BLUETTI EB55は、エコモードに設定すればAC出力(インバーター)をOFFにできるため、大きく電力を無駄にすることはありません。
エコモード : AC出力 10W以下、DC出力 1W以下゛か4時間継続すると各出力がOFF、
電気機器を使っていなくても、出力モード(ボタンが押されている)になっていると、ボタンのLEDライトが点灯していたり、DC-ACのインバーターが電力を消費します。特にインバーターをつけっぱなしにするとバッテリーが無くなってしまいます。
エコモードを有効にするかどうかは設定できます。(ACとDCボタンを同時押し)
ライト付き
ライトがついていて、非常時には明かりを確保することできます。
点灯モードは3種類、弱、強、SOS
キャンプだと出番は少ないですが、防災用途だとあると便利な機能。
2種類の端子から同時に充電できる
BLUETTI EB55は3種類の方法で充電できます。
- 家庭用コンセントの充電アダプタ・ケーブル
- カーチャージャー(シガーソケット)
- ソーラー充電用のMC4ケーブル
さらに、
最大400Wで充電できるスペックには驚き!
ソーラーパネルとACアダプターで充電したら200W超え
冬の晴れた日に、BLUETTIのソーラーパネルSP200とACアダプターで充電したら200W超えを記録!
付属のACアダプターだけだと76Wほど。※最大200Wで充電できるACアダプター(オプション)もあります。
ソーラーパネルだけの充電で132Wを記録。
BLUETTIのソーラーパネルSP200の充電力は素晴らしいですね。ACアダプターより速い充電速度だから気持ち良いです♪

寝る前に充電すれば、翌日のキャンプに間に合う
自宅のACコンセントだと 7時間20分で満充電できました。
ACアダプターは約75Wで充電できます。
ポータブル電源はバッテリー残量が30~70%で保管するとバッテリーが長持ちします。そう考えると、残量がある状態から充電することになるため、寝る前に充電すれば間に合います。
ACアダプターのサイズは少し大きめの印象。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
多彩な充電方法に対応 (車・ソーラーパネル)
BLUETTIのポータブル電源EB55は、車でも充電できる「カーチャージャー」が標準で付属しています。※ポータブル電源によっては別売りだったりします。
ケーブルはそんなに長くないので、助手席に置いて充電すると良いです。
2列目までギリギリ届く長さ。
車内でも充電できると、連泊の時に役立ちますね。一般車のシガーソケット(12V)だと7~8時間かかるのでフル充電は非現実的ですが、充電できるだけでも違います。
給電中に充電できる (パススルー対応について)
充電中に給電することもできます。
パススルーの仕様について製品仕様・説明書を確認しても見当たらなかったので、メーカーに問い合わせたら回答をいただけました。
問い合わせのやり取りをそのまま掲載します。
また、その際の注意点を教えて下さい。
A. EB55は充電しながら放電することができます。特に注意点などありません。
※当初、EB70のクラウンドファンディングページには「電池の寿命に多少影響がある恐れがあります」と記載していましたが、技術進歩により量販品では電池の寿命にほぼ影響がないことが確認できています。
BLUETTIでは独自の技術により、給電中に充電してもバッテリー寿命への影響がほぼない作りになっているようです。試験により確認済みとのこと。
これまでのポータブル電源の常識を覆す仕様ですね。
[参考]ファミリーキャンプならEB70がオススメ
ファミリーキャンプで使うならEB70(716Wh)がオススメ。
EB55(537Wh)と比べてそんなにサイズが変わらず容量が増えています。
ということで、ファミリーキャンプなら容量の大きいBLUETTI EB70のほうがオススメ。

まとめ
BLUETTI EB55の最大の特徴は
「安全性が高く」「コスパが良い」「-20℃で動作」
バッテリー容量が537Whなのでファミリーキャンプで便利な容量。安全性を重視する方にオススメのアイテムです。
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×2枚が 6時間51分 <実測値>
- 電気毛布(中)×1枚が 13時間42分 <実測からの計算値>
- サーキュレーター
- 強(最大風力)で 54時間10分 <実測からの計算値>
- スマホ (10W)
- 約45回充電可能 <スペック値>
参考 BLUETTI SP200 200Wのソーラーパネルのレビュー記事はこちら

参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

2ページ目に、BLUETTI EB55の検証データ(扇風機、電気毛布、充電速度)の詳細を掲載します。(細かい話なので気になる方だけご覧ください。)