超大容量・大出力のポータブル電源をリリースするブルーティ(BLUETTI)。
スペック的にはトップレベルのポータブル電源。実力がになるところですが実機で検証をしたので紹介します。
ポータブル電源のスペックは私の知る限り最高峰です <2020/10時点>
- 「大容量」 … 2000Wh
- 「高出力」 … 最大2000W (一般家庭のブレーカー20Aと同じ)
- 「高速充電」 … 3時間で約90%充電 <実測値>
実際に使ってみてもスペックの高さに驚かされました。
正直、キャンプ用途だと大きくて重いのがネックですが超安心のバッテリー容量。停電対策や防災用途も考えている方に便利なアイテムです。
- ドライヤー
- ドライヤー(強)で1時間32分 <実測値>
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×4枚 が 12時間50分 <実測値>
- サーキュレーター
- ターボ(最大風力)で30時間 <5時間実測から計算値>
- スマホ (10W)
- 165回以上充電可能 <スペック値>
※メーカー様の協賛によりレビューを書いています
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら
見出し
ブルーティ(BLUETTI) AC200
ブルーティ(BLUETTI) AC200は、アメリカIndiegogoで史上最高支援額6.6億円を超えた人気商品。日本でも近日販売が予定されているアイテム。
ブルーティ(BLUETTI) AC200は私の知る限りポータブル電源においてトップレベルのスペックです <2020/10時点>
- 「大容量」 … 2000Wh
- 「高出力」 … 最大2000W (一般家庭のブレーカー20Aと同じ)
- 「高速充電」 … 3時間で約90%充電 <実測値>
BLUETTIは新エネルギー分野、特にリチウムイオン電池の応用製品開発における世界のトップブランドとして世界中の大手有名企業とパートナーシップを結び、共同で製品開発やOEM製品供給などを行なっています。また、ポータブル電源システムの生産においては世界一の供給実績を持っています。
他を圧倒する高出力 ~ もう何でも動く!
ブルーティ(BLUETTI) AC200は大容量なだけでなく、高い出力を誇るのも特徴。
自宅で使える家電なら何でも使える!
大容量のポータブル電源は他にもあるのですが、2000Wの高出力を実現しているのはMonster Xぐらいかと。<2020/10時点>
1000Wだとドライヤーは動いたりするけど保証対象外なのでヒヤヒヤ、2000Wなら保証範囲内だから安心して使えます。
ドライヤーが全く問題なく使えます。キャンプ場のお風呂やシャワーの後に髪の毛が乾かせますね♪
キャンプで使うかは微妙ですが、電子レンジも動きます。
1人用のパスタを電子レンジで茹でるのに500Wで10分動作させました。 バッテリーは100%から90%の10%しか使いませんでした。1時間半~2時間は使えますね。
使えないのはエアコン、IHクッキングヒーターぐらい。これらは最大3000Wほどの商品電力。自宅でも専用の電気回線をひいていますね。
超大容量2000Wh!機器がどのぐらい動くか実機検証
ポータブル電源の中でトップレベルを誇る <2020/10時点 当サイト調べ>
Amazon売れ筋ランキング(ポータブル電源)にランクインしている平均が500Wh前後なので、群を抜くスペック。
また、実際に機器を稼働させてみても、変換効率 86.7%(DC-AC変換あり)という結果! 文句なしの実力があります。※以前レビューした別メーカーの大容量ポータブル電源とは大違い!?
ということで、キャンプで使えると便利な電気機器がどのぐらい稼働するか紹介します。
高い電力を要求されるセラミックヒーター、ドライヤーから、電気毛布、サーキュレーターを動かしてみました。
ドライヤーも当たり前のように使える
ドライヤーの使用可能時間を実際に計測。ハンガーにかけて熱がこもらないように検証。
熱がこもって発火したら怖いので吊るして検証(笑)
BLUETTI AC200は家族全員がドライヤーを使っても全く問題ないバッテリーです。
冬キャンプでお風呂やシャワーに入ったあとに髪の毛を乾かさなかったら風邪を引いたことがあります。湯冷めしないようにドライヤーが使えると便利です。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
セラミックファンヒーターは数時間ならOK
セラミックファンヒーターの使用可能時間を実際に計測しました。
セラミックファンヒーター(弱)が3時間54分<計算値>
電源付きサイトであれば、冬キャンプでセラミックファンヒーターを使うのは有効な防寒対策なのですが、ドライヤーや電子レンジと同じぐらいの消費電力なのでポータブル電源で使うのは現実的ではないです。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
電気毛布は4枚(温度中)で約13時間使える!
電気毛布の使用可能時間を実測しました。
4枚吊るして検証♪
電気毛布(中)×2枚なら 25時間40分 <実測値からの計算値>
冬キャンプで地面からの底冷えを防ぐなら、電気毛布(中)がちょうどよい感じです。電気毛布4枚使っても2晩近く使えます。家族全員が暖かく過ごせます♪
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
サーキュレーターの使用可能時間
サーキュレーターの使用可能時間は、5数時間稼働させた実測値から計算しました。
サーキュレーターは最大風力のターボでも30時間ほど使える計算。
風力1~3だとおそらく2~8倍の30~210時間使えるはずです。
風力 | 消費電力 | 使用可能時間※ |
---|---|---|
1 | 計測不可 | 210時間 <計算値> |
2 | 計測不可 | 90時間 <計算値> |
3 | 計測不可 | 60時間 <計算値> |
ターボ | 30~40W | 30時間 <5時間実測値から計算> |
※風力1~3の消費電力は、値が少なすぎるためか0Wと表示されたままで計測不可。
※BLUETTI AC200が超大容量なのでサーキュレーターの検証は現実的ではありません。実際に電気毛布を数時間使った検証結果を元に、ドライヤーの検証結果を加味して計算しています。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
出力口が多い!ACコンセント6口
- ACコンセントが6口
- USBが4口 (5V 3A)
- シガーソケット 1口
- ワイヤレス充電 2箇所
さらに、欧州仕様の出力口がありますが割愛。
ポータブル電源で使うのはACコンセントとUSB出力ぐらいなので十分過ぎるほど。
全ての入出力端子にゴムカバーが付いているから外に持ち出しても安心。
そして、上面には2箇所のワイヤレス充電ができる。
充電速度が速い!そして3種類の充電ケーブルが付属
ブルーティ(BLUETTI) AC200は、充電速度が速いのが特徴。超大容量にも関わらず1晩で充電ができます。
また、充電方法も多彩で、3種類の充電テーブルが付属しています。
3時間で90%まで充電が完了
ブルーティ(BLUETTI) AC200は、大容量なのにフル充電までの時間が他のポータブル電源より短い!
500Whぐらいのポータブル電源でも、充電時間が7~10時間ぐらいかかったりするものもあることを考えると驚きのテクノロジーです。
ただ、4時間後に99%になってそこから99%のままで入力375Wほどを2時間ほど継続して100%に到達するという動作でした。メーカーに問い合わせたところ「バッテリーを保護するトリクル充電により充電スピードが遅くなってきます。」とのこと。
3種類の充電ケーブルが付属
充電ケーブルは3種類付属しています。
- ACコンセント
- DCシガーソケット
- ソーラーパネル(MC4)
車内で充電できて便利なシガーソケット。ミニバンの2列目の座席前に車載して充電するのが便利。車載しやすいですし、充電ケーブルも届きます。
DCシガーソケットの充電ケーブルが届くのは2列目の座席下ぐらいまででした。
給電中に充電できる (パススルー対応について)
充電中に給電することもできます。
実際に充電しながら給電することができました。
※サンプル品のため表示内容が変更になります。執筆時点でメーカーから「操作パネルのDC出力・AC出力を修正中」との連絡をいただいています。
パススルーについて、メーカーに問い合わせたところ、以下の回答がありました。
また、パススルー使用時の注意点があれば教えてください。
但し、電池に負荷がかかるため、電池の寿命が短くなる恐れがあります。電池を保護するため、 原則で同時充電放電の使い方はお勧めしません。
厳密にはパススルー(給電の電力をバッテリーを介さずに出力、余った電力でバッテリーを充電)に対応していないようですが、給電中にもバッテリーを使えるのは便利です。
「大きくて・重い」から持ち運ぶための工夫を紹介
サイズ・重量は、これまでのポータブル電源と比例していますね。
大人が両手で持ち上げられるサイズ・重量(27.5kg)。
2Lペットボトルで例えると、段ボール箱(6本入り)+2本ぐらいの重量があります。
一般的な成人男性でも持ち上げるので精一杯。腕だけでは運べず、体に抱えて運ぶ感じになります。
キャンプに持って行って使えるレベルですが車横付けできるオートサイトじやないと厳しいですね。
AC充電アダプターもこれまでに見たことないレベルでデカイ。
サイズが大きい理由は内臓バッテリーの寿命を損なわないような制御が入っているため。それにより充放電サイクル回数 約2500回を実現しています。
ミニバンのトランクに車載してみるとこんな感じ。
家の中では平台車を使って移動させていました。
屋外に持ち出すならアウトドア キャリーカートや台車が必須。
扱いやすい形状
形状は、キレイな四角。
他のポータブル電源だと凸凹があったりハンドルが飛び出ていたりするものがあります。キャンプだと無駄にスペースを取って扱いづらいのですが、そのようなことがないので便利。
上面がフラットになっているので、上に物を乗せることができます。
シッカリした作りなので座っても大丈夫です。
ハンドルもガッチリしていて、力が入りやすい太さ&形状。
よく考えられていると思います。
ファンが鳴るとそれなりに音は気になる
本体が大きいので、ファン音も気になるところですが…。
電気毛布4枚を使っているときにファンが鳴ったときの動画を撮影してみました。
隣接しているテントに聞こえる可能性があるレベル。
たいていポータブル電源は充電するときに熱を持つのでファンが回りやすいのですが、BLUETTI AC200は充電中でも30分に1分ほど鳴るか鳴らないかといった印象。(入力375Wほど)
また、電気毛布を(中)で4枚使って検証していた時には1時間に1分ほど回るか回らないかといった感じ。
さすがに、1000Wを超える出力(ドライヤーなど)を数十分も続けて使っていた時には、10分に1回ぐらいファンが回っていた印象でした。とはいいえ、キャンプ場で1000Wを超える出力を使うのはドライヤーぐらいなので継続的にファン音が鳴って困ることにはならないと思います。
サーキュレーターを一晩回しても低消費電力なので、おそらくファンは回らないでしょうし、電気毛布を使う時期は気温が低いためファンが回りにくいはず。
先進的なタッチLCDパネル操作 ~ まるでスマホアプリ
BLUETTI AC200の操作バネルはまるでスマホアプリのような操作感。
※サンプル品のため表示内容が変更になります。執筆時点でメーカーから「操作パネルのDC出力・AC出力を修正中」との連絡をいただいています。
タッチパネル式になっていてメニューや表示内容も充実。エラーログ、各種設定の機能も付いていてハイテク。かなり細かい内容まで確認できます。
もはや、これまでのポータブル電源の「複数のスイッチON/OFFボタンで操作する」インターフェースではない!ということに驚き。
さいごに
ブルーティ(BLUETTI)は、2020年のポータブル電源でトップレベルの商品。
- 「大容量」 … 2000Wh
- 「高出力」 … 最大2000W (一般家庭のブレーカー20Aと同じ)
- 「高速充電」 … 3時間で約90%充電 <実測値>
実際に使ってみても、実際に機器が使用できる時間、操作感、デザイン、質感などの作りがシッカリしていて安心して使えました。
正直、キャンプ用途だと大きくて重いのがネックですが超安心のバッテリー容量。停電対策や防災用途も考えている方に便利なアイテムです。
参考 2ページ目に、ブルーティ(BLUETTI) AC200の検証データ(ドライヤー、セラミックファンヒーター、電気毛布、サーキュレーター、充電速度)の詳細を掲載します。(細かい話なので気になる方だけ御覧ください。)