オールパワーズのポータブル電源 S1500 (1092W)をレビュー!
オールパワーズのS1500は、ファミリーキャンプで活躍する大容量のポータブル電源。そして重量・サイズがコンパクトでありながら、高出力でドライヤーが使えるのが強みです。
ドライヤーが使える高出力でコンパクト、長期5年保証が強み!
出力1500W(瞬間最大 3000W)は同サイズ・同容量のポータブル電源では実現できていない高出力。安心してドライヤーが使えるためキャンプで寝冷えしないから安心!バッテリー残量表示に癖があるのが気になる点ですが、スマホのアプリで稼働状況が確認できるのは便利です。
実際に電気毛布や扇風機などの電化製品がどのぐらい使えるか検証してみたところ、電気毛布(中温)✕4枚×10時間35分使えました。
電気機器の稼働時間を計測した結果や、実際の使い勝手、気になるポイントなどを紹介します。
※メーカー様から商品提供していただいています
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×4枚が10時間35分 <実測値> 気温24℃
- サーキュレーター
- 風力「最大」で123時間(5.1日) <実測値からの計算値>
- スマートフォン
- 約98回充電可能(10W) <スペック値>
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

ALLPOWERS(オールパワーズ) S1500 (1092Wh) ポータブル電源
オールパワーズは2022年頃から日本に進出し、2023年のアウトドアデイジャパン東京で出店していたポータブル電源のブランド。Amazon売れ筋ランキング: ポータブル電源・蓄電池にも3つの商品がランクインしています。
今回紹介するのはオールパワーズのS1500。大容量(1092Wh)でファミリーキャンプに便利なポータブル電源です。
※赤字は注目ポイント
- バッテリー
- PSE適合品、純正弦波
- バッテリー容量:1092Wh
- バッテリー種類:リチウムバッテリー
- サイクル回数 :1000サイクル (80%残存)
- 本体充電所要時間:3~4時間 (家庭用コンセント)
- 出力
- AC出力×4口:1500W(瞬間最大 3000W)
- DC出力
- USB出力×4口
- 3口 USB-A : 5V 2.4A
- 1口 USB-C : 5V/9V/12V/15V/20V 5A (入力出力最大100W)
- シガーソケット出力×1口:13V 10.5A
- DC 5.5×2.5出力✕2口:13V 5.5A
- USB出力×4口
- 入力
- AC/DCアダプター:100-240V 最大300W
- ソーラーチャージャー入力:12~65V 最大300W
- 車シガーソケット入力:DC 12-65V 最大300W
- USB-C ポート : 5/9/12/15/20V 5A 最大100W
- サイズ・重量
- サイズ : 32×22×19cm
- 重量 : 10kg
- 安全性
- PSE、UN38.3、MSDS、FCC、ROHSの認証を取得
- BMS搭載 : 過充電・過放電・過電圧・過電流防止機能、短絡保護機能・温度検知保護
- 動作温度 : -10℃~40℃
- 製品保証 : 購入日より5年間
付属品は、家庭用コンセントの充電ケーブルと説明書と収納袋です。
オールパワーズS1500で電化製品の稼働時間を実計測
オールパワーズS1500は1500Wの高出力なのでドライヤーや電子レンジが使えます。基本的に動かないものはないレベル。あとは各機器がどのぐらいの時間使えるかがポイントになってきます。
ということで、キャンプで使えると便利なドライヤー、電気毛布、サーキュレータでバッテリーをフル充電から使い切るまでかかる時間を計測しました。
電気毛布は4枚✕1晩使える
電気毛布は4枚使って検証しています。
気温24℃での検証結果です。電気毛布には温度管理機能があり稼働時間が変わったり、冬キャンプだと寒さで稼働時間が少なくなる可能性があります。
とはいえ、底冷えを防ぐなら電気毛布(弱)で十分なので、1泊2日なら安心のバッテリー容量。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ドライヤーも安心して使える
ドライヤーも温風で問題なく使えました。
サーキュレーターは使いっぱなしでOK
暑い時期のキャンプで欠かせないサーキュレーター。
オールパワーズS1500で何時間使えるか検証したところ、4日と1時間25分使える試算。
サーキュレーターは消費電力(11W)が低いため検証に時間がかかりすぎます。そのため仕組みが近く消費電力の大きいドライヤー(冷風 113W)の稼働時間から試算しています。
検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
ドライヤーが使えてコンパクトなのが強み!
オールパワーズS1500は、我が家の持っているドライヤーの温風が使えるポータブル電源の中でもトップを争うコンパクトさ。
これだけポータブル電源が並んでいる中でも、ドライヤーが安心して使える出力(1200W以上)を備えているのは、Jacekryポータブル電源1500(1500Wh)と、エコフロー RIVER Pro(ブースト機構で1200Wh)ぐらいです。
同容量のポータブル電源と比較してもコンパクト
我が家にある同容量のポータブル電源とサイズを比較してみると、バッテリー容量に対してコンパクトなのが分かります。
まずはポータブル電源で売れ筋のJackeryシリーズと比較。オールパワーズS1500は同じぐらいのバッテリー容量のJackery1000より小さいです。
また、他のポータブル電源を並べてみると、オールパワーズS1500が、出力・バッテリー容量と比べてコンパクトなことが分かります。
参考 上記の各機器や、その他の比較はポータブル電源の比較・ランキング記事で紹介しています。
サイズは、2Lペット4~5本ぐらい、片手で持てる
サイズ・重量は2Lペットボトル4~5本ぐらい。
- サイズ : 32×22×19 cm
- 重量 : 10kg
大人なら片手で扱えますし子供(小学4年生)でも片手で持てました。とはいえ子供だと運ぶのは厳しそうですね。
※両手で持たないといけないと一気に扱いづらくなるので、怪我やリスクを考えると片手で持てるポータブル電源が便利。
車載する場所について
オールパワーズS1500は車載しやすいサイズ。
ミニバン(VOXY)の運転席と助手席の間に入ります。
2列目シートの中央に置けば邪魔にならず、その荷物を上に置いても良し。
トランク下スペースには、横にしてピッタリ収まりました。
オールパワーズS1500の外観をレビュー
オールパワーズのS1500の形状や外観についてレビューします。
上面がフラットで扱いやく、折りたたみハンドルも使いやすいのが特徴です。
扱いやすいフラットな形状
オールパワーズS1500はキャンプで使うのに理想的な形状。
ハンドルはシッカリしていて扱いやすいですし、突起がないので扱いやすいです。上面がフラットなので荷物を乗せることもできます。
上面がフラットだから物が置ける
上面がフラットになっているのでサーキュレーターなどを置くことができます。
また、同じ機種ならスタッキング可能。足を受ける凹凸があります。
折りたたみ式のハンドルも持ちやすい
ハンドルは折りたたみ可能♪
ハンドル裏にはグリップが付いていて握りやすいです。
かなり重いものを乗せても安心感がある
オールパワーズ S1500の上に、BigBlueCP500、Jackery1000、BLUETTI EB70(トータル 28.1kg!)を乗せてもビクともしませんでした。
車載する時に上に荷物を乗せても大丈夫そうです。※極端な例なので無理は禁物です。
角が丸めてあって扱いやすい
本体は角が丸めてあり、尖った感じがないので引っ掛けて怪我するリスクが少ないです。
入出力ポート、バッテリー状態表示をレビュー
続いては、入出力ポートやバッテリー残量表示についてレビューします。
入出力ポートは多い!
オールパワーズ S1500はACコンセントが4つあります。
DC出力は両サイドにあります。シガーソケット、5.5-2.5mm、USB出力が4つ。
入力は2つありますが「同時にソーラー入力することをお勧めしません。仕様が異なると互換性がない場合があります」とサポートから回答がありました。
- AC出力×4口:1500W(瞬間最大 3000W)
- DC出力
- USB出力×4口
- 3口 USB-A : 5V 2.4A
- 1口 USB-C : 5V/9V/12V/15V/20V 5A (入力出力最大100W)
- シガーソケット出力×1口:13V 10.5A
- DC 55*2.5出力✕2口:13V 5.5A
- USB出力×4口
本体LCDとアプリで電力、残量、残り時間が確認できる
オールパワーズのポータブル電源は2つの方法でバッテリーの状態を確認できます。
出力電力 | 入力電力 | バッテリー残量 | 使用可能時間 | |
---|---|---|---|---|
本体LCD | ○ | △ 充電時のみ | ○ | ○ |
スマホアプリ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマホアプリはBluetoothで接続して使えます。本体LCDより表示される内容も多く便利なのですが、検証している時に何度か再接続が必要になったので使い勝手としてはまずまずの印象。※スマホの節電機能などの影響かもしれません。
基本的には本体のLCDでバッテリー残量が確認できます。
バッテリー残量表示に癖がある
オールパワーズのS1500で気になったのがバッテリーの残量表示にクセがあること。我が家が電化製品を使って何度も検証した結果から推測するに以下のような特徴があります。
- 100%のバッテリー残量表示で、実際の残りバッテリーが約80%~100%
- 10%でほぼバッテリー残量が0%。(ストンと急に使えなくなる)
上記のバッテリー残量表示の癖を把握していれば上手く使いこなせます。
正直、バッテリー残量表示はオールパワーズS1500の惜しいところ。とはいえ、ポータブル電源の実力は個人的に高評価なので今後の改善に期待です。
充電中でも給電できる (パススルーについて)
オールパワーズS1500は充電中に給電することができます。
入力 > 出力の場合はバッテリーを介さない
パススルーは純粋なパススルーを搭載しているようです。
パススルーに関してサポートに問い合わせたやりとりを掲載します。
パススルーで使い続けた場合の寿命への影響は、正確な値はございませんがスマートフォンなども同様に体感で日々の使い方にもよります。2000のサイクル回数が1500まで落ちると想定されます。
一般的にパススルーと記載していても、入力&出力を同時に行いバッテリーに負荷がかかってしまう製品も多いですが、オールパワーズのS1500は必要な時以外はバッテリーを介さずに給電しながら充電できるのでポイントが高いです。
ファン音は気になる
オールパワーズS1500のファン音は気になりました。
動画で撮影してみました。
電気毛布4枚使って検証した時や、充電時にファンが鳴りましたがそこそこの音です。ぴったり隣接したサイトだと音が聞こえそうで気がかりです。
冬に電気毛布を使っている時にファンが回るかが気になるところです。
サポートに問い合わせしました。
※サーミスターは温度変化を検知できる半導体
寝る前に充電すれば、翌日のキャンプに間に合う
検証してみるとフル充電までにかかった時間は6時間でした。
バッテリー表示の癖を加味すると以下の動作をしてました。
100%表示になってからも充電アニメーションが続いているなら充電しっぱなしにしておいたほうが良いです。
スマホアプリで入力電力が確認できます。10W以下になっていたらほぼフル充電できています。
※検証の詳細データは2ページ目の [参考]検証の詳細データ を参照ください。
各種安全規格に適合している
各種世界基準の安全規格にも適合しています。
世界基準の安全規格PSE、FCC、RoHS、CE、MSDS、UN38.3などの安全認証取得、安心・安全にご利用いただけます。
5年保証 ~ 他には類を見ない長期保証
オールパワーズのポータブル電源S1500は驚きの5年保証。
高価な買い物ですし、キャンプや防災用だと出番も多くない場合もあります。保証期間が長いのは安心できます。
まとめ
オールパワーズの「S1500」はファミリーキャンプで大活躍してくれる安心の実力でした。
ドライヤーが使える高出力でコンパクト、長期5年保証が強み!
- 電気毛布
- 電気毛布(中)×4枚が10時間35分 <実測値> 気温24℃
- サーキュレーター
- 風力「最大」で123時間(5.1日) <実測値からの計算値>
- スマートフォン
- 約98回充電可能(10W) <スペック値>
形状もフラットで使いやすく、スマホのアプリで状況が確認できるのも面白いです。
バッテリー残量表示に癖があるのと、ファン音が気になるのが残念ですが、ポータブル電源本来の「バッテリー」としてはコンパクトで高出力・大容量。長期5年保証も安心です♪
参考 ポータブル電源の比較(おすすめランキング)はこちら

2ページ目に、オールパワーズS1500の検証データ(ドライヤー、電気毛布、サーキュレーター、充電速度)の詳細を掲載します。(細かい話なので気になる方だけご覧ください。)