スノーピークのアメニティドーム(SDE-001)をレビューします。
我が家はキャンプ歴8年になりますが、今でも現役のテント。
アメニティドームは機能・品質・保証・コストパフォーマンスにおいてどれも素晴らしいのですが、購入前に知っておいたほうが良いポイントもあります。
アメニティドームを実際に使ってきた経験をふまえて、使ったから分かるメリット・デメリットを紹介します。
そして、実質2万円ほどで使う方法や、お得なセール情報も!
参考 ファミリー向けおすすめテントの記事はこちら
アメニティドームの種類について
アメニティドームはS・M・Lの3種類。違いはサイズだけでスペックと作りは一緒です。
美しい色が映えるアイボリー。オシャレ度が格段に上がります。作りは一緒で違いは色のみ。
S | M | L | |
---|---|---|---|
対応 人数 |
3名 | 5名 (大人2人 子供3人) |
6名 (大人4人 子供2人) |
定価 (税別) |
¥35,200 | ¥46,200 | ¥57,200 |
サイズ (cm) |
355×230 ×120(h) |
505×280 ×150(h) |
540×310 ×165(h) |
フロア サイズ (cm) |
160×220 | 270×270 | 300×300 |
室内高 | 120cm | 150cm | 165cm |
重量 | 5.0kg | 8.0kg | 9.8kg |
- 耐水圧(フライ) … ミニマム値 1,800mm
- 耐水圧(ボトム) … ミニマム値 1,800mm (ウォール部)
- UVカット加工あり
出典 : スノーピーク * Snow Peak オンラインストア
スペックを比べると、S、M、Lの違いはサイズのみ。
我が家のように、大人2人と子供2人(幼児2人)ならMサイズで十分です。子供が小学校の高学年になってくると少し幅が狭く感じると思うので、大きなお子さんがいる場合は Lサイズが良いです。
スノーピークが提供している設営動画があるので、どんな形状のテントか分かります。
広さと居住性をレビュー
アメニティドームの広さや、前室の使い方、リビング空間の拡張性についてお伝えします。
4人家族(子供2人)がゆったり寝れる広さ
子供が2人のファミリーなら、アメニティドームが最適です。
我が家は、アメニティドームにの左半分に大人1人と子供1人、右半分に大人1人と子供1人で寝ています。
写真だと狭そうに見えますが、窮屈な思いをしたことはありません。寝返りも打てます。
そして、足元か頭側に荷物を置くことができる余裕があります。荷物ではなく、子供がもう1人寝ればカタログスペック通り5人寝ることができます。
テント内で大人は立てない
下記はアメニティドームM (高さ150cm)に、身長170cmの私が立った写真です。一番高さのある中心で立っても首は伸ばせません。そして側面で立つとかがんだ姿勢になります。(背中はテントにピッタリ付いています)。
Lサイズは高さが165cmあります。
大人はテント内で立てないので腰痛持ちの方は注意が必要。
前室は荷物置きとして使う
アメニティドームMの前室は、荷物を沢山置ける広さがあり、大人1人がゆったり座れるぐらい。
我が家の場合、荷物は朝露で濡れないように車にしまっています。ただ、翌朝にすぐに使うものは前室に置いておくと便利。雨に降られても濡れることがないので、あるとかなり助かります。
前室をリビングとして使う場合
前室をリビングとして使いたい場合は、両サイドをたたむとスッキリします。
この時には、サイトの区画サイズの都合で、前方向のスペースが狭かったため、横から出入りするようにしました。
陽の当たる方向に合わせて前室サイドの残す方向を調整すれば日陰が確保できます。家族全員が入れるほど広くはありませんが、奥さんとお子さんが避難できる広さはあります。
前室は大人1人が座って調理できるぐらいの広さはあります。残りの家族はテント内で過ごすという使い方ならリビングとしても使えます。
アップライトポールで前室の前を立ち上げても大人が立てる高さはなく、入り口の幅もそんなに広くないです。片手を伸ばした幅ぐらい。
タープと合わせて使うと快適
アメニティドームと合わせてタープを使うと快適です。
我が家の場合は、広さを重視してレクタタープを使っています。
参考 タープの選び方は別記事で紹介しています。張った時の美しさはヘキサタープが映えますが、居住性を重視するならレクタタープがオススメです。悩ましいところですね。

いろいろなタープとの組み合わせをInstagramで見ていると、イメージも膨らみます☆
アメニティータープと連結!
HDタープヘキサと連結! みなさんオシャレですね♪
テンマクデザインのムササビウイングとの連結!
小川張りでなら無駄なく張れる
タープを小川張りするとリビリング空間が無駄なく確保できます。
小川張りのセッティングテープの自作方法は別記事で紹介しています。

リビング空間を拡張できるメッシュシェルターがある
アメニティドームで手狭に感じるようになったら「シェルター」と連結して拡張もできます。
アメニティドームと色合いがバッチリのメッシュシェルター。
セット品がエントリーパックTSとして販売されています。
Instagramにメッシュシェルターと連結している方がいらっしゃいます。
参考 拡張できるシェルターの種類も多い
メッシュシェルターだけでなく、リビングシェルやラウンジシェルなどと連結することもできます。
どのシェルターと連結できるかは、スノーピークのテントを紹介している記事の「テントとシェルターの連結互換性」で整理しています。

Instagramで素敵なお写真を発見☆
設営が簡単
アメニティドームはコンパクトなサイズ感と、設営しやすいような工夫がされているので、設営は簡単です。
1人でも設営できる
アメニティドームの設営は簡単。
1人の場合、片側から「せいの!」でインナーテントにフライシートを投げ被せて、逆側からたぐり寄せることになります。インナーテントの頂点まで、高さ 150cm、奥行き 150cmほどなので頂点に向かって上手にシートを投げ被せるテクニックが必要です。
フライシートに空気を含ませるように上下に動かしながら、空気を含んで大きく膨らんだタイミングでインナーテントに被せてあげるのもコツです♪
ポールを通す時とフライシートをかける時だけは2人いたほうが楽です。風がある時には1人だと手間取るので、2人で協力したほうが速いです。
設営スペースは 4m×5.5m ほど必要
フライシートを含めたアメニティドームのサイズは 270cm×460cm です。ロープを張ると、前後左右それぞれに50cmほどのスペースが必要になるため、最終的に 4m×5.5m ぐらいの設置スペースが必要です。
広さ 8m×8m の狭い区画サイトでも、アメニティドームと車をサイトに入れられるので、どんなキャンプ場に行ってもサイトに入る安心感があります。
参考 コンパクトなテントは1つあると便利
アメニティドームのようなドーム型のコンパクトなテントがあると、どんなキャンプ場に行っても設営に困ることがないので、使い勝手が良いです。1つは持っておくと便利です。
大きなテントだと区画サイトに収まらない場合がありフリーサイトしか選べなくなったりします。
良い点
アメニティドームを実際に使ってみた感想を交えながら、良い点を書いていきたいと思います。
コストパフォーマンスが良い!
自分のキャンプスタイルに合わなくなったら高値で売ることができます。
アメニティドームはコストパフォーマンスが非常に良いです。定価の4万6千円で買って、5年使いオークションやフリマで2万円ほどで売れたとすると、実質2万6千円程度です。
スノーピーク製品は、品質の良さと無期限保証があるので正しくメンテナンスすれば長く使えます。
アメニティドームは風に強い
アメニティドームは風に強い設計。
アメニティドームでキャンプしてて、風に煽られて怖い思いをしたことはありません。
強風時、タープがバタついて危なっかしかった時でもアメニティドームは平気でした。風を受けて揺れはしますが、危なっかしさは感じないレベル。しっかりペグダウンしておけば、風で倒壊することはないと感じます。
強風時は、タープの風対策に手が掛かるため、テントが風に強いと安心です。
参考 アメニティドームが風に強いのは有名な話
他の方のブログ・SNSを見ていると、強風で沢山のテントが倒壊する中、アメニティドームは倒壊していなかったという話が挙がります。キャンパーの中ではアメニティドームが風に強いと言うのは有名です。
設営時に風向きを気にしなくて良い
一般的に、風向きを考えてテントの出入口を風下にしますが、アメニティドームは設営時にテントの向きを気にしなくて良いです。
アメニティドームは3方向の出入り口があります。前室に2方向あり、後方も出入り可能です。そのため、風が強い時には、出入り口を変えればOK!
これは助かります。
頑丈なジュラルミン製のポールが安心
アメニティドームのポールはジュラルミン製のため、耐久性が高いです。
実際に使っている時には意識しませんが、折れにくい素材というのは嬉しいポイント。8年使ってきて強風に耐え忍んだこともありましたが曲がったりすることがないので安心して使えています。
テントの高さと合わせて、アメニティドームが風に強いと言われている理由です。
参考 ポールの連結が甘いと折れるので注意が必要です
ポールの連結が甘いと、ポールが折れてしまうので、設営時に注意が必要です。設営前にポールをしっかり連結していても、テントに通した後にポールの連結が緩んでいることがありました。スリーブにポールを通す時に、ポールを引っ張ってしまうことがあります。その時に連結が緩んでしまったのだと思います。
テントを通す時にポールを引っ張らないように気をつける必要があります。
雨にも負けない耐水性
アメニティドームは、強い雨程度なら浸水しませんでした。
アメニティドームの耐水圧は「1,800mmミニマム」。耐水圧 1,800mmは、生地に 180cmの水柱(1cm四方)を立てても耐える性能です。テントはどこか1ヶ所から水が浸水したらアウトです。ミニマムの耐水性に気を使っテントを製造している点に安心感があります。
実際、水たまりに浸ったことは無いのでわかりませんが、インナーテントの下部側面は底面の厚い生地を立ち上げて縫製していますので、水が溜まってもある程度は平気だと思います。
とはいえ、実際の利用下でどこまで頑張ってくれるかは未知数。自分から水たまりに浸かるのは避けましょう。
以下を考慮して大事に使うと長持ちすると思います。
・ミニマム保証は生地のみなので縫い目は別 (シーム剤で防水加工して予防)
・テント内に人が居て、体重がかかると高い圧力がかかる
参考 万が一の水たまりに負けないように、インナーテントの四隅にシーム剤を塗りましょう
縫い目は防水加工されていないため、スノーピークの取り扱い説明書に、購入時に特定の場所にシーム剤を塗るように案内がされています。面倒でもシーム剤を塗ることをおすすめします。
無期限の修理保証
スノーピークの製品はしっかり修理対応してくれます。テントが破けたり、ポールが折れたりすることを考えると嬉しいポイントです。
スノーピークのプロダクツは、フィールドで確実に機能し長期間にわたって使い込んでいただけるようデザインされています。 そしてプロダクツには、一切の保証書をお付けしておりません。
それは、メーカーが自社の製品の品質に責任を持つのは当然であると考えているからです。お買い上げいただいたプロダクツの機能が損なわれた場合、 お手数ですが、スノーピークユーザーサービスにご連絡をいただくか、ディーラーまでお持ちください。 製造上の欠陥が原因の場合は、無料で修理または交換させていただきます。 その他の場合には適正な価格で修理させていただきます。
また、スノーピークは2016年3月からオンラインで修理受付してくれるようになったため、店頭に出向かなくても修理ができるようになりました。修理ステータスも確認できるので便利です。
▶アフターサービス オンライン修理受付 | スノーピーク * snowpeak
アメニティドームの作りをレビュー
スノーピークの公式ページから確認しづらいポイントに重点をおいて、アメニティドームをレビューしていきたいと思います。
我が家が使っているのはアメニティドーム M です。
フック・ポケット・入り口・窓
フックがある箇所の写真を撮ってきました。ランタンなどを掛ける時に便利です。
インナーテントには合計6つの輪っかがあります。ここにランタンなどを吊るすことができます。天井に1つ、入口上に1つ、入口側に2つ、後ろ側に2つです。
小物入れのポケットが両サイドにあります。
入り口は前後に2つ、窓は上部に2つ
入口は前後に2つ、換気窓が上部に2つあります。トータル4ヶ所が開放できます。
これらは全てメッシュにして通気ができますし、全開にすることもできます。
入り口と窓のジッパーは、両方向から開けられるように2つあり、オレンジの紐付きです。
注意点
アメニティドームは、良い点ばかりではなく注意点もあります。実際に使ってみて感じたことをご紹介します。
腰痛持ちには辛いアメニティドーム
アメニティドームMは、テント高が150cm(Lは165cm)なので、腰痛持ちの方には辛い設計。
- テント内で大人が伸び伸び立てない
- テントへの出入りでかがむ必要がある
私は腰痛持ちなので、インナーテントの出入りでかがみながら靴を脱ぐのが辛いです。そのため、前室にレジャーシートを敷いて、前室のレジャーシートの上で座って靴を脱ぐようにしています。油断するとギックリ腰になる年齢でもあるので念には念を…。
冬キャンプには向かないが、無理ではない
アメニティドームは冬キャンプには向いていません。
- 中型のストーブが使えない
- スカートが付いていない
というのが理由。それでも頑張れば冬キャンプも無理ではありません。
詳細をご紹介します。
大型ストーブは使えない
冬キャンプでは、石油ストーブや薪ストーブを使う方が多いと思いますが、アメニティドームはストーブを使える広いスペースがありません。
- 前室でストーブを使うにはスペースが狭い
- 換気をするための空気の通り道も十分ではない
参考 小型のカセットガスストーブなら使えます♪(自己責任で)
冬にストーブを使ってキャンプをしたい方は、スカートが付いていて、リビングスペースが広いテントを選ぶと良いです。
例えば、別記事で紹介している、コールマンのタフスクリーン2ルームハウスなどがコストパフォーマンス的に優れていると思います。
参考 ファミリー向けおすすめテントを紹介している記事はこちら

スカートが付いていない
アメニティドームは、スカートが付いていないので、寒い時期には冷気が侵入してきます。
↓スカイパイロットTCのスカート
風がある時には、野ざらしで寝ているのと同じです。
しかし、自作のスカートを使うことで、欠点を補うことができます。

スカートの防寒効果は大きいです。チョット寒い時期(春や秋)でも温かく過ごすことができるようになります。オススメです☆
我が家は冬キャンプもしてます♪
アメニティドームだと、冬キャンプが無理かと言うとそうではありません。
我が家の場合は、ストーブなし・電源なしで氷点下(-2℃)の環境でキャンプをしたりしています(寒いですが)。
という対策をすれば、冬でもキャンプを楽しむことができます。
最初はAC電源付きのサイトにするのが一番安全ですね。2シーズン使ってきた我が家の感覚としては、普通の装備でも0℃でも大丈夫。防寒対策を頑張れば-5℃でも大丈夫といった感じです。千葉ならAC電源付きサイトで冬でも無理なくキャンプを楽しめます♪
冬にもキャンプをしたい方は、キャンプの寒さ対策(電源なし・ストーブなし)の記事を参照ください。

華やかなオシャレキャンプしたい人には向かないかも?
これだけ良いテントなので、アメニティドームの利用者は多いです。そのためキャンプ場ではかぶることも多いです。
そして、ベテランキャンパーからは「初心者」という目で見られがち。テント自体に個性を求める方は、別のテントを探したほうが良いかもしれません。
参考 どのようなテントでも、テントがシナシナ、張り縄がダルダルだと「初心者」といった印象を受けます。逆に、アメニティドームでも、シャキン!とテントが張れていると、ベテランの風格が漂います♪
アメニティドームのレビュー まとめ
アメニティドームは、機能・品質・保証・コストパフォーマンスにおいて素晴らしい製品です。ファミリーキャンパーの方に自信持っておすすめできます!
- コンパクトなテントは、キャンプ場を選ばないので使い勝手が良い
- 風が強くて過酷な状況でも安心
初めてテントを買うならアメニティドームをオススメします☆
ただし、以下の方には向きません
- 腰痛持ちの方
- テント内に快適な居住空間が欲しい方
- テントに個性を求める方
おしゃれなテントに惹かれる方も、まずは入門テントで1年ぐらいキャンプしてみると良いと思います。
そうすることで、キャンプ場での使い勝手の良し悪しか判断できたり、色々なテントを見て欲しいものが明確になってきます。自分に合うものが分かってから、次のテントを買うと良い買い物ができると思います☆
使わなくなったアメニティドームは人気があるので使い道があります。オークションに出す、友人に貸す、子供が離れてから夫婦で使うなどができるので、無駄にはなりません。
※初心者が、見た目に惹かれてTC(ポリコットン)製のテントに手を出すと、設営・撤収が大変でキャンプから遠ざかる、雨に降られて激重…、乾燥が甘くカビでダメにしてしまう…。なんて失敗をするリスクがあります。
参考 ファミリー向けおすすめテントの記事はこちら

クーポン・セール情報をチェックして最安値を探そう
アメニティドームは、通常は値引きしていないため、どのお店で買っても価格は同じです。
しかし、販売店のセール期間に購入すれば、お得に入手することができます。私の知る限り唯一安く手に入れる方法。
しかも、期間が限定的なので、逃さないように♪ また、通常値引きしないのは皆さん知っているため、セール時期に品切れになったりします。
期間限定セールが開催されるオンライン店舗
各店舗を確認して、セールが開催されていないか、そしてスノーピーク製品がセール対象品となっているか確認すると良いと思います。
好日山荘は、ポイント還元制度があり、セール時期に限らず安定してお得に購入することができます。
アメニティドームのお役立ち記事
最後にアメニティドームに関する便利記事をまとめました。
シート、マット類をお安く済ませたい方へ



一緒に使うと便利なアイテム



寒い時期にアメニティドームを使う時に


設営撤収のチェックリスト
