発売から3年も経ってから、Galaxy J SC-02F を入手しました。知人から使わなくなったスマホを譲り受けました。ありがたい♪
ということで、以下のカスタマイズのメモです。
- root化の手順
- Freetel SIMでテザリングを有効にする手順
- 無音カメラについて
2016年12月時点のメモです。SC-02Fは2013年10月発売の製品なので、過去の情報は見つかりますが、最新のAndroid5.0からの手順が少なかったためメモを残しました。
※自己責任でご対応ください。
root化
SC-02Fのroot化については、こちらの手順を元に実施しています。
このページでは私の実施した方法をご紹介します。
root化はテザリングのために実施した
以前は、端末の軽量化のために、root化して不要なアプリを削除していましたが、昨今の技術進化でスマホのスペックが向上してるため、軽量化、パフォーマンス改善のためにroot化してアプリを消す必要はなくなってきているようです。
ただし、Android5.0へのアップデートに伴い、格安SIM(MVNO)を利用している場合、SC-02Fの端末でテザリングができなってしまったようです。root化して設定を変更すると使えるようになります。私の使っているfreetelのSIMは、Android 4.4でも使えません。
必要なもの
必要なものはこちら
- Windows PC
- 勇気
事前準備
Kies3をWindows PCに導入する
まずは、PCにADBドライバー(スマホをPCで操作する)をインストールする必要があります。Galaxyのアプリ「Kies3」(対応機種 : Android OS 4.3 以上)を導入するとADBドライバーが入りますので、今回はKies3を使いました。※PCとスマホのデータをやり取りする時に便利なアプリです。
SC-02Fは、Android OS 4.3 で発売されているので、必ず「Kies3」を導入します。古いKiesを使っていたので、Kies3を別途導入しました。KiesとKies3は共存可能です。
root化キット CF-Auto-Rootを入手
root化キット(スクリプト)をCF-Auto-Rootから入手します。
- Windows PCでアクセスして、SC-02F用を「Download」
- 対応するバージョンをメモしておく。[Based on]の[Android][Build ID]
- 「CF-Auto-Root-sc02f-sc02f-sc02f.zip」を解凍しておく
参考 私が取得したファイルは、[Android] 5.0 、[Build ID]は「LRX21V.SC02FOMUGOI4」でした。
スマホのAndroidバージョンとビルドIDが、CF-Auto-Root対応バージョンであるか確認する
取得したCF-Auto-Rootの対応バージョンと、スマホのバージョンが合っているか確認します。
SC-02Fは、Android OS (Android 4.3→Android 4.4.2→Android5.0とバージョンアップしています。バージョンが違うOSが入っている状態で、5.0用のキットを使うと何が起こるか分かりません。
確認して、Android OSが違っている場合はスマホ側のバージョンを合わせたほうが安心です。
- スマホのデバイス上で、[設定 | 一般 |端末情報]を開く
- [Androidバージョン]が5.0であることを確認する
- バージョンが古い場合は、上部の[ソフトウェア更新]を実施
バージョンが新しい場合は、ダウングレードする(手順未調査)
参考 今回はビルド番号が違っていたが成功した
今回は、ビルド番号が違っている状態でしたが、root化に成功しました。運が良かったのか、Android OSが一緒なら問題ないのかまでは分かりません。(root化に失敗したらスマホのAndroidをCF-Auto-Rootの対応バージョンに合わせる心づもりでした)
Date | Country Carrier |
Version | PDA,CSC | 今回のケース |
---|---|---|---|---|
2016-09-27 | Japan | 5.0 | SC02FOMUGPG1 | 私のスマホ |
2016-07-29 | Japan | 5.0 | SC02FOMUGOI4 | CF-Auto-Root |
SC-02FのAndroid OSは「SC-02F(Samsung GALAXY J)ファームウェアダウンロード」のページから入手できます。最悪失敗したら、ここで入手してリカバリしましょう。リカバリする必要が無かったので詳細なリカバリ手順は調べていません。
スマホのUSBデバッグをONにする
スマホ側で、USBデバッグをONにします
- スマホのデバイス上で、[設定 | 一般 |端末情報]を開く
- 下部の[ビルド番号]を7回タップして[設定|一般 | 開発者向けオプション]を表示する
- [設定|一般 |開発者向けオプション]から、[USB デバッグ]オプションをオンにする
緊張のroot化!
事前準備が終わったら、いよいよroot化です。緊張の一瞬です。
スマホをダウンロードモードで起動してWindows PCとUSB接続する
スマホをダウンロードモードで起動します。
- スマホの電源を一旦OFFにする
- 「VolumeDown + Home + Power」を長押しして電源を投入
- 画面の指示に従い「VolumeUp」を押す
- Droid君のアイコンが出て、「Downloading」という表示になる
- Windows PCとスマホをUSBケーブルで接続
CF-Auto-Rootでroot化する
CF-Auto-Rootでスマホをroot化します。
- 先程、解凍したCF-Auto-Rootのフォルダに「Odin3-v3.10.6.exe」があるので、ダブルクリックして起動
- Odinが起動したら、画面右の[AP]をクリックして、CF-Auto-Rootを解凍したフォルダの[CF-Auto-Root-sc02f-sc02f-sc02f.tar.md5]を選択。
- 上の[ID:COM]に何か表示されていることを確認する。表示が無い場合は、スマホとの接続がうまくいっていません。※1
- 下部の[Start]をクリックしてroot化を始める
- 途中で端末が再起動したりするので見守ります。
10分程放置していたら、画面が真っ黒だったので、画面をタッチして触ってみたら、root化が完了していました。
※1 PCとスマホの接続で少々ハマりました。USBケーブルを交換してみたり、Windows PCのUSBポートの指す位置を替えたりすることで最終的に上手くいきました。Odinで[Start]を押しても[Fail]と表示されて失敗する時には、USB接続を疑ってみると良いかもしれません。
root権限管理アプリの導入
スマホにSuperSUを導入します。Superuserの選択肢もありますが、root権限のon/offの管理ができることからSuperSUを導入することをオススメします。
格安SIM(freetel)でテザリングを有効にする手順
docomo版 Galaxyシリーズは、Android 5.0以上にすると、格安SIMでテザリングができなくなったようです。HANPEN-BLOGさんのページでテザリングを有効にする方法があったので、試したら…、上手くいきました♪
私の実施した手順などをご紹介します。
SC-02FでfreetelのSIMを使うとテザリングできない
プレインストールのSC-02Fは、freetelのSIMを使うとテザリングができません。(Android 5.0になってから、格安SIMを使ったテザリングができなくなったという情報もあります)
Freetelの「FREETEL SIM動作確認端末(対応端末)一覧」より
機種名 | OS | データ通信 | 音声通話 | SMS | テザリング | SIMカードサイズ |
---|---|---|---|---|---|---|
GALAXY J SC-02F |
Android 4.4 | ◯ | ◯ | ◯ | × | micro |
実際にテザリングを試してみましたがインターネットに接続できませんでした。テザリングの設定自体はできて、動作するような素振りを見せるのですが、インターネットにつながらない状況。テザリングの[接続デバイス]に接続した機器は表示されるのですが…、残念。
ということで、テザリングを有効にするべく設定を変更しました。
事前準備
スマホのroot化
スマホをroot化します。(前述の手順)
BusyBoxを導入
スマホに、BusyBoxというコマンド群をインストールします。テザリングの設定変更に必要です。インストール時に設定項目が沢山出てきましたが、デフォルトの設定で[Install]を押したら導入できました。そして問題なく使えました。
Terminal Emulaterを導入
スマホにTerminal Emulaterをインストールします。
freetelのSIMを使ってデータ通信できるか確認する
freetelのSIMを使って、データ通信できるか確認します。Wifiは切断してください。
通信できないかたは、APNの設定が完了しているか確認ください。※私はこの設定が漏れていてハマりました。
後にテザリングパッチを適用するのですが、そのパッチで、スマホが使っているSIMのAPN情報を取得してゴニョゴニョしているようです。
テザリングFIXを入手
xdaから、Docomo Galaxy Lollipop Tethering Fixを入手します。
▶Docomo Galaxy Lollipop Tethering Fix
ファイル「docomo_galaxy_lollipop_tethering_fix_v.1.sh.txt 」を取得して、最終的にスマホの端末にデータを持っていければOKです。
スマホで上記にアクセスして、該当ファイルを取得するのが早いと思います。ダウンロードしたファイルの場所は覚えておいてください。
私の場合、スマホでダウンロードしたら以下に配置されました。(SDカード挿していたため)
/sdcard/Download/docomo_galaxy_lollipop_tethering_fix_v.1.sh.txt
/strage/emulated/0/Download/docomo_galaxy_lollipop_tethering_fix_v.1.sh.txt
※実態は一緒です。どちらに対して操作しても同じです。
テザリングFIXを適用!
スマホに導入たTerminal Emulaterを使ってテザリングFIXを適用します。
- スマホでTerminal Emulaterを起動
- コマンドプロンプトが表示されるので以下のコマンドを入力する
su -c テザリングFIXのファイルの指定例)
su -c /sdcard/Download/docomo_galaxy_lollipop_tethering_fix_v.1.sh.txt
参考 うまくいかない場合は、xdaの手順に忠実に実行してみてください。
これでテザリングが動作しました。
感動!
ドコモの「アップデート確認失敗」を表示させない
ドコモのスマートフォンを格安SIM(MVNO)で使うと、毎日のように「アップデート確認失敗」という通知が来るようになります。
格安SIMだとでる問題のようです。docomo IDを取得したりしてもダメとのこと。
とうことで、メッセージが出ないようにする手順のメモ。
PCからスマホに対して、ADBコマンドを発行します。
- PCに、XDAにて公開されている「Minimal ADB and Fastboot」をインストール
- スマホで、設定→開発者向けオプションより「USBデバッグ」をオンにする
- スマホをUSBケーブルでPCと接続
- PCで、「Minimal ADB and Fastboot」起動
- 下記コマンド発行
adb shell pm hide com.nttdocomo.android.applicationmanager - スマホで、設定→開発者向けオプションより「USBデバッグ」をオフにする
[メモ] 戻す時には、以下のコマンドを発行
adb shell pm unhide com.nttdocomo.android.applicationmanager
参考 参考サイトはこちら
カメラのシャッター音を無音化する
以前の端末(Galaxy S3)では、root化して、スマホの設定ファイルを変更することで、カメラのシャッター音を無効化することができていました。カメラの設定でON/OFFすることができて便利でした。しかし、SC-02Fでは同じ方法で無効化できませんでした。
カメラの設定メニューに、シャッター音のON/OFFの設定項目は出てくるのですが、OFFを選択することができませんでした。
他に方法がありそうでしたが、なんとなく面倒そうで、簡単にON/OFFを切り替えられる感じではなかったため、以下のアプリを導入しました。