水槽の「水換え」のやり方と、ちょとした小技をご紹介します。
メダカを飼っていて一番大変なメンテナンスといえば「水換え」。時間と労力がかかるのですが、知識があると失敗も減りますし、作業も楽になります。
目次
水換えは慎重に ~命取りになる可能性がある~
水槽に水を足したり、水を換えたりする時には慎重に「水合わせ」をしてあげる必要があります。
繊細な生き物の場合、水の変化は生死に関わります。
新しい水に毒(塩素)が含まれていたり、温度が違っていたりすると、生き物に大きな負担がかかります。
人間に例えるとこんなイメージでしょうか
- 気温が5℃変わると体感温度がガラッと変わり、コートが必要になる。
- 季節の変わり目に体調を崩す人が続出する
- 風邪をひいたのをきっかけに、他の病を誘発し命取りになる
(うちの祖父がそうでした)
そのぐらい、生き物にとって水の変化は影響が大きいです。人間でも、たった 5℃の温度変化で、季節が変わったぐらいの変化を感じます。
水槽の水を交換する手順
水槽の水を交換する手順はこちら。
- 交換する水を準備する (水質・水温に注意)
- 水槽から水を抜く (できれば底から抜く)
- 水槽に水を入れる (ゆっくり、優しく)
入れ換える水の準備が整ったら、水槽の水を抜いて水を入れ換えます。その際、水は静かに抜いて、静かに入れるのが基本です。乱暴に入れ換えると生き物が驚きます☆
水換えのポイント
水換えの重要なポイントは2点。
- 水質を合わせる
- 水温を合わせる
水質を完全に合わせることはできないため、「入れ換える水の量を少しづつにする」ことで緩衝します。水温は一手間かければ合わせることができるので、水温を合わせてから水換えしましょう。
ココからは、生き物への影響を少なくするためのテクニックをご紹介します。
水質を合わせる (ポイント1)
水質をあわせる方法をご紹介します。
カルキを抜けばよいかというと、そういうわけではなく、水を換える量を調整して急な変化が起きないようにしてあげます。
水を換えるのは水槽の 1/3 だけ
水を換えるのは水槽の 1/3 の水だけにします。多くても 1/2 以上は換えないようにします。
水槽内のすべての水を換えると、水質が急激に変わってしまうため、生き物が弱ってしまう可能性があります。
そのため、水槽の水は、こまめに少しづつ換えてあげるのが理想的です。
水道水はカルキを抜く
水道水を使う場合は、事前に塩素を抜く必要があります。
塩素を抜くためには、水道水を汲み置いて、日の当たる場所に1日~2日放置します。夏場なら1日、冬場なら3日といった感覚です。
東京都水道局の案内では、「直射日光を避けて涼しい場所に保管すれば3日程度、冷蔵庫に保管すれば10日程度、消毒用の塩素の効果が持続する」とあるので、それを目安に自己判断すると良いと思います。
汲み置く時の容器は、空気と触れる面が大きい容器を使います。ペットボトルなどは口が狭いため、カルキを抜くのには向いていません。バケツなどが良いと思います。
また、後に紹介する水の温度を合わせるために、水を変える水槽と気温が同じような場所に置いてカルキ抜きすると良いです。
参考 私の場合は、最低でも3日ぐらいは外に放置してカルキを抜かないと心配に感じます。そのため、常に水換え用の水を汲み置くようにしています。急ぎで水が必要な場合はカルキ抜きを使います。
急いでいる場合はカルキ抜きが便利
急に水換えが必要になったときは、カルキ抜きを使うとすぐに塩素を抜くことができます。
カルキ抜きなら、寿手芸のすごいんですカルキ抜きが有名。
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気になるときは塩素チェッカー
また、塩素が抜けているか気になる方は、塩素チェッカーで確認すると安心です。
塩素は、目に見えるものではないため、本当に抜けているか気になるものです。大事に育てている生き物がいる場合は、入念に確認したほうが良いかもしれません。
塩素チェッカーといえば、スドーの塩素チェッカー。100回測定できるので、コストパフォーマンスも良いです。1回あたり10円以下です。
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水温を合わせる (ポイント2)
追加する水と、既存の水槽の水の温度を合わせる必要があります。
カルキ抜きの際に、水温を合わせていれば問題ありませんが、屋外でカルキ抜きした水を、室内の水槽に入れる場合などは、水温を合わせる必要があります。
水を入れ換える水槽と並べて水温を合わせる
水槽の水と、入れ換える水の水温を合わせるには、隣同士に置いて半日ほど放置します。温度計で測って、両方の水温が一緒になったら完了です。
急ぐ場合は、お湯や氷を使う
温度合わせを急ぐ場合は、お湯や氷を使う方法があります。
カルキ抜きした水に、ペットボトルやビニール袋などで分離して、お湯や氷をいれて温度を調整することができます。温度計で測って微調整してください。
水を静かに入れる (その他のポイント)
水槽の水を抜いたら、新しく準備した水を入れるのですが、その時は、生き物を驚かせないように、水を静かに入れます。
何も考えずに水を入れると、水が底まで届いて水槽をかき回し、残念な事が起こります…。
- 水流で底土と底の汚れが舞う
- 眠っていた底の汚れが舞って水質悪化
- 水草が掘り起こされる
- 生き物がグルン グルン 回る → ストレスによる衰弱、怪我の原因
水を、ゆっくり入れる方法をご紹介します♪
小さな容器を使う
小さな容器を使って水を入れることで、水流を弱めることができます。
小さな容器に水を入れて、そのまま水槽に沈め、水面で傾けると静かに水が入ります。傾けるタイミングが早いとドバッと勢いよく水が入ってしまうので、水槽に容器を沈めてから傾けるのがポイトです。
板を緩衝材として使う
板を浮かべて緩衝材として使うことで、水槽に対する水の勢いを弱めることができます。
水槽に板を浮かべて、その上に水を注ぎます。板が逃げるので、手で抑えながら水を入れるのがポイントです。
底から水を抜き、汚れも一緒に取り除く便利グッズ
水槽の水を抜く時には、水槽の底から水を抜くようにして、底に溜まった汚れを除去します。水は全部抜かずに、抜くのは半分までにしてください☆
その時に、水抜き用のホースがあると便利です。
水作プロホースがAmazonで一番の売れ筋。<2017/11/22時点>
動画を見る限り凄い使いやすそうです♪
参考 私はダイソーの100均のホースを使っていますが、使い勝手は正直イマイチです。吸い込む力が弱く、水や汚れがなかなか吸い上がらないので、綺麗に掃除はできていません。結局買い換えることになるので、最初からしっかりしたものを購入するのが良いと思います。
その後、ジェックス おそうじラクラク砂利クリーナーを使うようになりました。
まとめ
水換えの手順
- 交換する水を準備する (水質・水温に注意)
- 水槽から水を抜く (できれば底から抜く)
- 水槽に水を入れる (ゆっくり、優しく)
水換えの重要なポイントは2点。
- 水質を合わせる → カルキを抜き、水換えの量を少しづつ( 1/3 程度)にする
- 水温を合わせる → 水槽を並べて温度を合わせる