石巻貝は水槽の掃除屋として大活躍してくれます。その生態を調べてみました☆
我が家のメダカ水槽にはリーズナブルな石巻貝を同居させて飼育しています。石巻貝が卵らしきものを水槽に産み付けるようになったため、良い機会なので生態について調べてみました。
餌は藻やコケ ~水槽のお掃除屋として大活躍~
石巻貝の餌は、藻やコケです。そのため、水槽のお掃除屋さんとして大活躍してくれます。水槽に数匹同居させてあげるとコケの繁殖を防いでくれます。
石巻貝のコケ掃除効果はいかほどか
我が家における、石巻貝の功績をご紹介します。
石巻貝を投入した直後に、コケ石を早速綺麗にしてくれました。時間にして1時間ほどです♪
3~4日経過すると、水槽の側面も掃除してくれています。左が未着手、右が掃除済み。
お掃除スピードは石巻貝の飼育数でコントロールすることができるため、コケ掃除の状況を見ながら追加すると良いです。
石巻貝の生態を知る
石巻貝の生態について調べてみました。
基本情報
- 生息域は、淡水・汽水。河川の上流から河口域まで。北は、茨城県・富山県から、南は台湾まで
- 藻やコケを食べる
- 大きさは 2.5cm以下
- 夜行性
- 成長すると、貝の殻頂が潰れたようになる。特に問題ない
- 元気だと触角を出して動き周る
近所の河川を探すと居るかもしれません☆
卵を産むが繁殖できない
石巻貝は春から夏にかけて卵を産みます。しかし淡水では繁殖できません。
淡水で孵化しますが、その後 海水(汽水域)に移動できなければ生存できないようです。下の写真の白いものが卵です。
水槽の景観を損なうため、気になる場合は卵を擦って駆除します。結構硬いので、先が細くて力が入りやすい割り箸が便利です。 😈
石巻貝の卵を放置しても、孵化したらエビや魚の餌になるので問題ないとのこと。
寿命は1年程度
石巻貝を淡水で飼育した場合の寿命は、半年から1年程度のようです。淡水では繁殖できないことから、死んでしまったら新しい仲間を追加してあげる必要があります。
想定外に増殖する「スネール」と違って、水槽を占領されないのは良い点ですが、1年ほどで死んでしまい子孫も残らないのは寂しい気もします。
その点はタニシ類の方が子孫を残してくれるので、飼育し甲斐があると思います。
快適な水質と水温について
石巻貝にとって快適な水について調べてみました。
適正水温は10~28℃。30℃を越えると死んでしまうこともあるとのこと。
水質は、中性~弱アルカリ性を好む。
淡水より、汽水(海水)のほうが長生きする。水槽の水が古くなると徐々に酸性を示す傾向があるため、淡水の水槽は石巻貝にとっては良い環境ではない。また、酸性が強いと貝殻が溶けて穴が空いたり白っぽくなるようです。
飼育する時の注意点
大事に水合わせをしよう
イシマキガイも水合わせが大事です。冬に購入した石巻貝を野外の水槽に投入して死なせてしまった事があります…。貝も生き物なので急激な環境変化は命取りです。
そもそも、石巻貝の適正水温は下限が10℃までなので寒さに強いほうではありません。野外での越冬は向かないようです。
ひっくり返ったら戻してあげる
ひっくり返ると起き上がれずに死んでしまうことがあります。そのため、転んでいたら起こしてあげる必要があります。
頻繁にひっくり返るようなら弱っているので、水温や水質に問題がないか確認してあげましょう。
脱走しないように対策する
石巻貝は結構動き回るため、水槽から脱走することがあります。水に慣れるまでは脱走しないように蓋をしておくと安心です。
石巻貝を別の水槽に引っ越ししたら、翌日に脱走して死なせてしまった事があります。引越し後の水槽の居心地が悪かったのだと思います。引越前は脱走することはなかったため、環境や水を変えたら数日間は脱走しないように対策をしてあげると良いと思います。
まとめ
コケ掃除屋として大活躍してくれる石巻貝は、貝類の中で一番リーズナブルなため大変重宝します。淡水では繁殖できないため、増殖することもありません。水槽のコケに困っている方にはオススメです。
難点は、寿命が1年程度と長くないことと、越冬に向かない点です。
我が家は、しばらくの間、飼育中の石巻貝を大事に育てたいと思います♪