メダカのビオトープの作り方をご紹介します。
メダカをすぐに水槽に移すと急な水質の変化で全滅ということになりかねません。
「水」には細心の注意を払ってメダカを迎え入れてあげましょう。
根気が入りますが、2週間ほどかけて移してあげると安心です。
まずは水槽と土を準備(1日目)
水槽の準備
水槽でなくても、水が漏れなければ問題ありません。
・水槽
・鉢
・発泡スチロールの箱
・衣装ケース
・タライ
などなど
我が家では、倉庫に眠っていた水槽を持ちだしました。
水でしっかり洗います♪
※化学物質が付着していたら危険です。
土の準備
バクテリアが繁殖しやすいように、水槽には土を入れましょう。
土は色などの好みで選ぶと良いと思います。メダカ水槽で使う土や砂利をご紹介している記事を、参考にしてみてください。
専用のソイルを使うのがベストですが、「赤球土」でも十分です。赤球土なら100均やホームセンターで売っています。
参考 土は、たくさん入れないようにしましょう。土の層が厚いと、底で腐敗がすすんでメタンガスなどの有毒ガスが発生しやすくなります。
赤玉土の熱消毒
我が家では、赤玉土を買ってきました。そして、熱消毒します。
水道水を沸かして、赤球土がかぶるように浸します。そして、そのまま温度が下がるまで放置します。
土に含まれている雑菌を、水道水の塩素と熱で殺菌します。
後の工程で水を入れてバクテリアを繁殖させるのですが、その工程で予期しない菌などが繁殖して悪影響を及ぼさないようにする配慮です。
注意 水槽で熱消毒すると割れたりする危険があります。特にガラスは急な温度変化で割れやすいです。熱に強い容器を使うことをオススメします。
水の温度が下がったら、熱消毒した土と水を水槽に移します。
水槽でバクテリアを育てよう ~これが一番大事~(2日目~14日目)
すでに生き物が生活している水があれば、バクテリアが居ます。その水を使いましょう。
その場合、この過程は省略できます。
カルキ抜き(2~3日間)
土の入っている水槽に、水道水を入れて、水道水のカルキを抜きます。
そして、2~3日外で放置します。日光に当てるなら1~2日で良いと思います。
東京都水道局の案内では、「直射日光を避けて涼しい場所に保管すれば3日程度、冷蔵庫に保管すれば10日程度、消毒用の塩素の効果が持続する」とあるので、それを目安に自己判断すると良いと思います。冬場は1週間ほど日の当たる場所に置いておくと安心ですね。
塩素で土などの雑菌を殺菌して、塩素が抜けて無害化してから生き物が住める水に育てていきます。そのため、水道水を使うのが、一石二鳥の方法です。
バクテリアの育成(7~14日間)
カルキが抜けたら、バクテリアを繁殖させるために生体(メダカ数匹や貝類)を入れて、1~2週間ほど様子を見ます。
我が家では貝類を入れて放置しました。
メダカを入れる場合は、死んでしまう可能性があるので、数匹にとどめておくのが良いと思います。
そして、水中の毒素が高くならないように3日に1度、水槽の1/3を水換えすると安心です。
そのために、新しいカルキ抜きした水を水槽の隣に準備しておきます。
エサも3日に一度ほどにとどめます。
※メダカは比較的強いため、手間をかけたくない人は放置するのもありかもしれません。
メダカを迎えよう♪ (14日目~16日目)
水槽の水ができあがっても、残りのメダカをいきなり入れてはいけません。
メダカが水質(温度・phなど)の変化で弱らないように、「水合わせ」して水槽に入れます。
入浴時の「かけ湯」と一緒ですね。
メダカが驚かないように気を使います。
水の温度合わせ (1日)
水槽の水と、メダカの水を隣に並べます。
この状態で1日放置します。
メダカの水の温度が急激に変わらないように注意しましょう。
室内に居るメダカを、温度差が激しい室外水槽に移す時には、さらに時間をかけて温度を合わせていくと安心です。
室内→室内(窓際)→室外(窓際)→室外
といった感じで数日に分けて様子を見ながらゆっくり移動してあげると安心です。
人間だと急に5℃以上の温度変化があると体調を崩したりします。
メダカは衣服などで温度調節できないため、さらに気を使ってあげる必要があります。
水を混ぜる (1日)
温度が合ったら、今度は水を混ぜて様子を見ましょう。
メダカの水質(phなど)が急に変化しないように、メダカの水と水槽の水を半々混ぜた水で、メダカの様子を見ます。
メダカの水に、同量の水槽の水を入れると良いです。
待ちに待ったお引っ越し(17日目)
メダカもだいぶ水槽の水に近い状態で過ごせているはずです。
メダカが元気そうなら水槽に移してあげましょう。